京都・洛東 第38回京の夏の旅 ~祇園甲部歌舞練場~
毎年夏に行われる京の夏の旅、今年は祇園甲部歌舞練場の特別公開に訪れてきました。
ここは前は何度も通っているのですが、中に入るのはほぼ初めてですね。特に庭園があるのは知っていたので、今回の特別公開には期待していました。
公開されているのは歌舞練場の本館ではなく八坂倶楽部で、大正五年に大正天皇即位の饗宴場として建てられたものです。現在は茶会の待合いとして使われているのだとか。この二階は132畳敷きの大広間で、舞台まで付いた舞台座敷になっているそうです。
展示としては、都おどりに使う衣装や小道具類がありました。この衣装は毎年新しく誂えられるそうで、着物は京友禅、帯は西陣織の逸品が揃っているそうです。
庭園は池泉回遊式で、祇園の真ん中とは思えないほど緑に溢れた空間ですね。今は真夏なので花は特に無かったですが、春から初夏にかけては桜やツツジなどが咲いて綺麗な事なのでしょう。
また、ここは織田有楽斉の邸跡とも伝えられており、その事を記念して国宝の茶室「如庵」の名を冠した茶室がしつらえられています。
このほか、祇園を撮り続けている写真家溝縁ひろし氏の写真展があり、興味深く拝見しました。いつか氏の様な写真を撮ってみたいと思う様な作品ばかりでしたね。
祇園という花街の奥座敷を覗いてみたいという人にはお勧めの特別公開です。期間は9月30日までですから、まだまだ余裕がありますよ。
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