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2013年7月

2013年7月31日 (水)

京都・洛中 祇園祭2013 山鉾巡行 ~放下鉾~

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放下鉾は常に鉾の6番目を行く、くじ取らずの鉾です。ただ新町通では鉾町が四条通の北側にある関係で、南側の船鉾を先に行かせるため、鉾としては最後尾となります。

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鉾頭は日・月・星の三光が下界を照らす形を示しています。その型が洲浜に似ておりすはま鉾とも呼ばれるそうですね。法被の模様はそのすはま模様を使っており、ひと目で放下鉾と判るようになっています。

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稚児人形は三光丸と言い、長刀鉾の生き稚児と同じく稚児舞が出来る様になっているのが特徴ですね。

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今年は保存会と囃子方の仲違いのために巡行への参加が危ぶまれていたのですが、保存会が新たな囃子方を編成する事で参加へとこぎ着けました。人数は半減したそうですが、音量などには問題はなさそうですね。その様子を動画でご覧下さい。

ただ、祇園囃子には細かな決まり事がいくつもあり、素人が聞いても判らない違いがある様です。そのあたりの継承はどうなっているのでしょうか。元の鞘に収まるのが一番良いと思うのだけれど、一度こじれてしまうとなかなか難しいのかな。

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見送りは「バクダッド」。二羽のフクロウが飛ぶ大胆な図柄がよい感じです。近年に新調されたものの様ですが、ここでも京都には縁のない図柄をあえて選んでいます。まあ、これもやはり祇園祭の伝統というものなのでしょう。

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放下鉾を見送れば、鉾は全て見納めです。あと残るのは曳き山の二基だけですね。いよいよ大詰めを迎えた新町通です。

2013年7月30日 (火)

京都・洛中 祇園祭2013 山鉾巡行 ~船鉾~

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船鉾が来ると山鉾巡行も終盤に差し掛かってきたという印です。この頃になると新町通の観客も減ってきたので、通行規制の掛かっていた姉小路クランクまで移動してみる事にしました。

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ここまで来ると、まだ規制のテープが張られたままでした。こうして見ると、通行規制が掛かっていた理由が判ります。これだけ狭いと大型の鉾の通過時にはかなり危なかったのではないでしょうか。

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ここは新町通が鍵形に曲がっている難所で、この狭い道を大きな鉾が斜めになって進むのですから、車方、屋根方が最も苦労する場所と言われています。それだけに見所でもあるのですが、スリムな船鉾は難なく通り抜けてしまい、車方の業を見に来た当方としては拍子抜けでした。

船鉾は独得のフォルムですね。スムーズに進んでいく様は、あたかも海の上を行く船の姿を彷彿とさせるものがあります。

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巡行中は前の行列の掉尾を飾る鉾として23番目を行くのですが、新町通では岩戸山と同じく鉾町の位置の関係で放下鉾の前に出て新町通を下ります。この後、放下鉾が来るのですが、暫く間が開いたため、元の場所に戻って水分補給をしながら時間待ちをする事にしました。

2013年7月29日 (月)

京都・洛中 祇園祭2013 山鉾巡行 ~岩戸山~

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岩戸山は3基ある曳き山の一つで、常に22番目を行くくじ取らずの山です。巡行は放下鉾の後を行くのですが、新町通では鉾町の位置関係から放下鉾より先に通りを下って行く事になります。

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岩戸山の名は、天の岩戸開きの神話に基づくと言われ、室町時代にまでその歴史は遡ります。ところが、応仁の乱の後で一時「あまのさかほこ山」という名に変わった事があり、天の逆矛を持った伊弉諾命の人形が屋根の上に飾られているのはそのせいらしいですね。一つの山に違う二つの神話が重なっているのが面白いところです。

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岩戸山は、毎年曳き手に外国人が多数参加する事も特徴の一つです。京都府国際センターが日本文化体験事業として企画しているもので、今年で16回目になるそうですね。今年の参加者は9カ国21人だったとか。懸装品など元から国際色が豊かな祇園祭ですが、こういう試みはとても良いものだと思います。

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岩戸山は他の鉾に比べるととてもコンパクトです。そのせいで、巡行で岩戸山の順番が来ると落胆する向きもあるのですが、私は均整がとれた素敵なフォルムなので、好きな山の一つですね。

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見送りは「日月龍百人唐子遊文図」。1986年に復元新調されたものだそうです。岩戸山が鉾でない事を示す真松は、巡行が終わると薪にされ、大文字で燃やされるのだとか。京都の夏の風物詩は、意外なところで繋がりを持っていたのですね。

岩戸山まで来ると巡行も後半に差し掛かったと感じます。次は船鉾を見に、姉小路クランクまで移動します。

2013年7月28日 (日)

京都・洛中 祇園祭2013 山鉾巡行 ~菊水鉾~

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鉾五番は菊水鉾。唐破風の屋根が特徴的な鉾ですね。

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菊水鉾は蛤御門の変で焼け、一度は絶えたのですが、昭和27年に再建されました。戦後間もない時期に良く復興が出来たなと思いますが、当時室町を潤していた糸偏景気が後押しをしたのかなという気はしますね。

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前掛けは今年新調された「えびす神と大国天」。たぶん屋根の上にある夷像にちなんだものなのでしょう。

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見送りは「孔雀花草図」。染色作家の皆川月華氏の作品を下絵に刺繍されたものだそうで、見るからに豪華ですね。次に動画をご覧下さい。

動画の中に映っていた胴掛けはやはり皆川月華作の獅子図です。この反対側には麒麟図が掛けられているはずです。

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他の鉾に比べて歴史が浅い分、菊水鉾はまだまだ発展途上にある様です。年々豪華、華麗になっていくこの鉾には要注目ですね。

2013年7月27日 (土)

京都・洛中 祇園祭2013 山鉾巡行 ~月鉾~

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今年の鉾四番の月鉾です。宵山の四条通でおなじみの姿ですが、新町通で見るといっそうその巨大さが際だちます。

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月鉾はまた、鉾の中では最重量級なのだとか。綱を曳く手にもまた、なおの事力が入るというものですね。

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稚児人形の名は於菟麿(おとまろ)。明治45年に制作されたもので、豪華な衣装が素晴らしいですね。巡行の時に、袖を前に垂らしているのが特徴的です。

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これくらい巨大な鉾になると、屋根方も大変です。電信柱にぶつからないように、足で手で一生懸命に支えていました。屋根から落ちないか、電信柱に挟まれないかと、見ている方もひやひやものです。

次に動画をご覧下さい。

さすがに重量級だけあって、迫力がありますね。直に見るともっと凄いですよ。

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鉾によっては、明らかに片方に寄りすぎという時もあって、よくも無事に通過出来たものだと思ったりしました。月鉾はまずまず真ん中を通っていったかな。ここが車方の腕の見せ所なのでしょうね。

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見送りは、湖畔の夜明けを表した「黎明図」。中央には立葵などの花、下部には白鷺や鴨などの水鳥が描かれています。月鉾は大きさも豪華さも際だっていますね。巡行の中のハイライトと言っても良いかも知れません。

2013年7月26日 (金)

京都・洛中 祇園祭2013 山鉾巡行 ~鶏鉾~

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今年の鉾三番を引き当てたのが鶏鉾でした。一番と二番は決まっていますから、実質一番を引き当てた様なものですね。まあ、鉾としてくじを引くのは月鉾と菊水鉾を含めた三基だけなのですが、たぶんこの三基で毎年ライバル争いをしているものと思われます。

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鶏鉾の由来は、古代中国の堯の時代に、天下がよく治まっため訴訟用の太鼓(諌鼓)も使われる事が無く苔が生え、鶏が宿ったという故事に拠ります。鉾頭は鶏卵が諌鼓の中にある形を表していると言いますね。

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そして、鉾の名を象徴する様に屋根の正面部に鶏の彫刻が施されています。また小さくて分かり難いのですが、真木の中程に小さな金色の鶏が二羽取り付けられていますね。そして、どういう由来なのか判りませんが、同じ真木の天王座には住吉明神が祀られています。

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鶏鉾の稚児人形が被る天冠にも鶏が飾られているのだそうです。とても豪華な仕様ですね。ただし、人形の名前は判らないのだとか。それではちっょと寂しいので、今からでも何か付けてあげれば良いのにね。

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今年の前掛けは蓬莱山。天王座の住吉明神が航海の神様である事にちなんで、近年に制作されたものだそうです。

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そして、見送りが16世紀のベルギー製の毛綴で、トロイ戦争でトロイの王子ヘクトルが妻子と別れを告げる場面を表現した壁掛の左半分とされます。鯉山のタペストリーと同時期に輸入されたものと推定されており、共に重要文化財に指定されています。とにかく豪華絢爛たる鉾ですね。次に鶏鉾の動画をご覧下さい。

動画の中で見えた胴掛けは2004年まで使用されていたものですが、角倉了以の没後400年を記念して復活させたそうです。ただし、今年限りなので、これで見納めなのですね。

明日はやはり豪華な仕様の月鉾をお届けします。

2013年7月25日 (木)

京都・洛中 祇園祭2013 山鉾巡行 ~綾傘鉾~

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傘鉾は山鉾の原型と言われる古い形式の鉾で、現在は四条傘鉾と綾傘鉾の二つが残り、巡行に参加しています。「綾」とはたぶん、鉾町のある綾小路通にちなんだ名称なのでしょうね。明治17年に一度途絶えてしまったのですが、昭和54年に復活を果たしたのでした。

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珍しいと言えば、綾傘鉾には生き稚児が居ます。全部で6人ですから長刀鉾よりも多いですね。違うのは長刀鉾の稚児は神の使いとして地面に足を付けてはいけないとされるのに対し、綾傘鉾の稚児は歩いて巡行に参加しているところです。まあ、乗るべき鉾が無いのだから当然なのかも知れませんが、こんなに小さいのに巡行中歩き続けなければならないのは大変だなという気はしますね。

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綾傘鉾を特徴付けるのが棒振り囃子です。鐘や太鼓が奏でるお囃子に合わせて棒を激しく振りながら舞うのですが、それは見事なものですよ。その様子を動画に撮ってきたのでご覧下さい。

棒を振るのは災厄を祓うという意味があるのだとか。この棒振り囃子は、宵山の期間中鉾町で演じられるほか、巡行時には四条河原町や三条河原町、御池御幸町、そしてここ三条通通新町上がるの町家前などで行われています。

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綾傘鉾の傘は二つあって、こちらが第1基です。図柄は飛天図で、平成6年に制作されました。

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こちらは第二基ですが、昭和48年制作とこの方が古いのですね。図柄は四季の花。人間国宝であった友禅職人森口華弘さんの手によるものだそうです。

山鉾の様な迫力はないけれど、ひと味違った傘鉾の存在というのもまた、祇園祭の多様性の一つとして味わい深いものがありますね。

2013年7月24日 (水)

京都・洛中 祇園祭2013 山鉾巡行 ~函谷鉾~

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今日から新町通の山鉾巡行に変わります。新町通を南下するのは、全ての鉾と曳き山、それに山の一部となります。室町通の山などは、姉小路通を左折して自らの鉾町へと向かう事になります。ここでは全部の山鉾を紹介すると日数が掛かりすぎるので、鉾と曳き山のみを取り上げていく事とします。

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さて、先頭を行く長刀鉾に続いて現れた鉾は函谷鉾、鉾としては常に2番手を行く、くじ取らずの鉾ですね。

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この日の前掛けは、「イサクに水を供するリベカ」のタペストリーでした。オリジナルは16世紀末のベルギー製で、重要文化財に指定されているという逸品です。今使われているのは平成18年に復元されたもので、オリジナルに限りなく近い完成度を誇っているそうですね。

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稚児人形は嘉多丸と呼ばれます。江戸時代の天明の大火に拠る焼失まではこの鉾も生き稚児だったのですが、再建された際に人形に変えられたのだとか。やはり生き稚児は大変な負担を強いられる様で維持が難しく、唯一残っている長刀鉾は良くも伝統を引き継いでいるものだと思います。今の稚児人形は平成19年に新調されたものだそうですね。

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見送りは「エジプト天空図」。昭和55年に制作されたものですが、新調なのにおよそ京都とは関係のない図柄を選ぶのが面白いところです。ほとんど全ての山鉾の懸装品がそうなのですが、これも連綿と引き継がれてきた祇園祭の伝統というものなのでしょうか。

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こちらは同じ函谷鉾を御池通で見たところです。こうして緑の間に見る鉾というのも悪くはないものですね。

明日は棒振り囃子が見事な綾傘鉾をお届けします。

2013年7月23日 (火)

京都・洛中 祇園祭2013 宵々々山 ~放下鉾~

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放下鉾とは、ちょっと風変わりな名前ですね。放下とは放下僧の事で、今で言う大道芸人の様な存在でした。この放下僧の像を真木にある「天王座」に祀ってある事から放下鉾と呼ばれます。でも、なぜ放下僧がモチーフとなったのかは良く判らないですね。

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この鉾が、保存会と囃子方で揉めている事は以前に書いたとおりなのですが、巡行には保存会が新たに組織した囃子方で参加するとの事でした。その囃子方がどんな具合になっているのかと気になっていたので、特に注目していたのです。その様子を動画にてご覧下さい。

人数は半分になったそうですが、音量とかは特に変わりはない様ですね。細かい曲調の違いなどは判りませんが、とりあえず無事に巡行に加われそうなのは何よりです。出来れば元の鞘に収まってくれるのが一番良いと思われるのですけどね。

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放下鉾は、そのトラブルが原因で町会所の公開は行われていません。なので、ここもスルーでしたね。ここはまだ見た事が無いので、来年は公開して欲しいところです。

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今年の宵山は一日だけの参加となりました。出来れば2日掛けて四条通の北と南の両方を訪ねたいところなのですけどね、休日の具合と体力の温存のために自粛しました。でも、やはりお祭りの夜というのは、何度行っても楽しいものですね。明日からは山鉾巡行の様子をお届けします。

2013年7月22日 (月)

京都・洛中 祇園祭2013 宵々々山 ~南観音山~

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北観音山と対をなすのが南観音山、かつては1年おきに交互に山を出していたのだとか。同じように楊柳観音像をご神体としますが、北が男性なのに対して南は女性とされます。

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そして言い伝えでは北の観音様に恋しているのだとか。そしてその熱い恋心を収める為に、宵山の深夜にはあばれ観音と呼ばれる、観音様を抱いて走り回るという荒っぽい行事が行われます。

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この山はちまき売りのわらべ歌が聞ける事でも知られます。わらべ歌は他の山でもやっているのですが、ここでは祇園囃子と一緒に聞けるので、より一層祭り情緒を楽しむ事が出来るのですよ。その様子を動画でご覧下さい。

この時は私の他にもビデオに収める人が大勢取り巻いていましたね。祇園祭のわらべ歌の中では、ここが一番有名になったのかな。

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ここは前日に曳き初めに参加させてもらった事もあり、なんだか親しみを感じてしまいます。でも、昨年もそうだったのだけど、町会所に入れるのかどうかが判りづらく、そのまま素通りとなってしまいました。良く判らないのだけれども、時間制限でもあるのかしらん。

この後はさらに南下して、放下鉾へと向かいます。

2013年7月21日 (日)

京都・洛中 祇園祭2013 宵々々山 ~北観音山~

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室町通から新町通へと移動して来ました。まず訪れたのは北観音山、楊柳観音像と韋駄天立像をご神体として祀る山です。

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ここまで渋滞に揉まれながらおよそ一時間、さすがに疲れたのでかき氷を頂きながらの休憩タイムとしました。冷たい氷のおかげで気分もリフレッシュし、後半へ向けて元気を出し直します。

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このあたりは通行規制はなく、南北両方向へ行く事が出来ます。ここから北に行くと八幡山がありますが、以前に行っているのでこの日は寄らずに済ませました。

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北観音山は曳き山ですので祇園囃子が奏でられています。新町通に入ったとたんにその音が耳に入り、さっきまでの室町通とは違った雰囲気が漂ってきます。その様子を動画でご覧下さい。

この動画を撮ったすぐ後に休憩時間に入ったので、良いタイミングだった様ですね。

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北観音山では一般搭乗が無いため、中を窺い知る事は出来ません。理由は判らないけれど、ちょっと残念ですね。一度は観音様を拝みたいのだけどな。ここから新町通を南に下がって南観音山を目指す事とします。

2013年7月20日 (土)

京都・洛北 御手洗祭2013 ~下鴨神社~

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下鴨神社にて御手洗祭が行われています。毎年夏の土用の丑の日の時期に行われる神事で、御手洗池の中を歩く事から足つけ神事とも呼ばれています。

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神事が行われるのは早朝5時30分から夜の10時までです。いつ行っても良いのだけれど、やはり夜に行く人が多いようですね。私は混雑を避けて早朝に行く様にしていますが、空気が清々しくて気持ちの良いものですよ。

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池の水は切るように冷たいですね。これは境内から汲み上げている地下水だからですが、暑さを吹き飛ばすには丁度良い水温です。なお、この神事に参加するには、灯明料として200円が必要です。

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池を渡り、灯明を捧げた後は、御神水を頂く事になります。これは池と同じ水源の地下水ですね。基本は無料ですが、お賽銭程度を置いて行かれる方が多い様です。

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御手洗祭は井上社のお祭りです。御祭神の瀬織津比売命は厄除けの神として知られ、同時に川を司る水神でもあります。この井上社から流れ出る水に浸かり、同じ水源の御神水を頂く事で厄除けを受け、同時に延命長寿のご利益を授かるという神事なのですね。さらに健脚祈願も行われており、この足形に名前と年齢を書いて井上社の前の水槽に漬ければ健脚で無病息災のご利益を授かるとも言われています。

御手洗祭は22日までですが、今夜と明日の夜は相当に混むでしょうね。空いている早朝の方がお薦めだけど、夜の方が雰囲気はあるとも言えるでしょう。暑い最中、一服の涼を求めてお出かけになられては如何ですか。

2013年7月19日 (金)

京都・洛中 祇園祭2013 宵々々山 ~鯉山~

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山伏山を過ぎると、さしもの渋滞もなくなっていました。まだ混雑はしているけれど、さっきまでの様に身動きが取れないというほどではなかったですね。そのゆるやかな流れに乗って、鯉山へとやって来ました。

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鯉山のご神体は、左甚五郎作と伝わる巨大な鯉の木彫りです。江戸時代前期の作と言われ、見事な彫刻が施された立派なご神体ですよ。

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この山の見所は、重要文化財に指定されている山飾りにらあります。元は一枚のタペストリーで、16世紀にベルギーで織られたものなのだとか。絵柄はトロイ戦争をモチーフとしており、トロイ王の姿などが描かれています。そのタペストリーを6分割して見送、胴掛などに使用しており、町会所ではその全容を見る事が出来るようになっています。

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鯉山は、かつて龍門の滝山と呼ばれていたそうで、登竜門の山として立身出世に功徳があるとされます。これから就職活動をするという人には、験の良い山かも知れないですね。

次は六角通から新町通へと移動し、北観音山を目指す事とします。

2013年7月18日 (木)

京都・洛中 祇園祭2013 宵々々山 ~山伏山~

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やっとの思いでたどり着いたのが山伏山、その名の通り山伏をご神体とする山です。山伏のモデルは浄蔵貴所、傾いた八坂の塔を法力によって立て直したとか、将門の乱においてはこれを調伏して鎮めたなどの奇譚を持つ超常の人ですね。

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この山には、巡行前に聖護院の山伏が巡拝するそうですが、そのあたりは役行者山と似たところがありますね。役行者は修験道の開祖と言われる人ですから似ていて当然という気もしますが、祇園祭の山に二つも存在するというのは、かつては法力を持った山伏が、庶民の間に大変な人気を誇っていた事を彷彿とさせる事実ではあります。

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山伏山の見送は、龍波涛文の綴錦です。非常に豪華で美しい織物ですが、平成11年に復元されたものだそうですね。

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こちらは奥に飾ってあった江戸時代の見送です。こちらがオリジナルだけど、この前に中国明代のものがあり、たぶん町会所に飾ってあった古いものがそうなのでしょう。

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山伏山では、茅の輪くぐりをする事が出来ます。特に説明はなかったけれど、たぶん厄除けの意味があるのでしょうね。こういう仕掛けを訪ねて歩くのも、宵山の楽しみ方の一つです。次は蛸薬師通を越えて鯉山へと向かう事にします。

2013年7月17日 (水)

京都・洛中 祇園祭2013 山鉾巡行 ~長刀鉾~

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平成25年7月17日、祇園祭のクライマックス、山鉾巡行が行われました。

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今年は暑くはあったけれど、炎天下という程ではなく助かりました。去年は耐えられない程の猛暑だったものね。

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今年も観覧したのは新町通です。ここも年々人が増えてきてますね。それだけ広く知られる様になったという事かな。写真は姉小路通のクランクを行く長刀鉾。実はここでクランクを抜ける鉾を見ようと思っていたのですが、人が多すぎて危ないという事で通行規制が掛かっており、行く事が出来ませんでした。平日でこれだものなあ。

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長刀鉾の見送「雲龍波濤文様」。とても色鮮やかだと思ったら2005年に復元新調されたものなのだそうですね。この見送を見るのも山鉾巡行の楽しみの一つです。次に巡行の様子を動画で撮って来たのでご覧下さい。

祇園囃子も雰囲気があるけれど、車輪のきしみ音などがリアルでしょう?

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今年は途中で挫折した昨年とは違って、新町通を通る山鉾は全て見る事が出来ました。ここに来るようになって4回目、ここのペースにもすっかり慣れたという事もあるかも知れませんね。この山鉾巡行の記事は来週掲載する予定です。

2013年7月16日 (火)

京都・洛中 祇園祭2013 宵々々山 ~菊水鉾~

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四条通から室町通に入って最初に出会う鉾が菊水鉾、幕末に一度焼け、戦後まもなく再建されたという昭和の鉾です。

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その名の由来は町内にあったという菊水井から来ているそうですが、その事にちなんでか抹茶席が設けられている事も特徴の一つですね。

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さて、この日の室町通なのですが、はっきり言って油断していました。北向き一方通行という事で、混み合う事はあってもまずまず流れているだろうなと思っていたのです。ところが、通りに一歩入ったところから渋滞に巻き込まれてしまいました。

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後から思えば、まだこの菊水鉾の辺りは余裕があったのですよ。こんな具合に、ミニちまきなどを撮りながら歩いていたくらいですからね。ところが、鉾を過ぎたあたりから渋滞が停滞へと変わります。少しずつでも動いていた人波が、ぴたっと止まってしまうのですよ。これは鉾の北側に錦小路通との交差点がある事が原因でした。

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その錦小路を過ぎればましになるかと思いきや、そこからが最悪の渋滞となったのです。後から思えば、山伏山の所で道幅がもの凄く細くなっていた事が原因だったのでしょうけど、菊水鉾から山伏山まで行くのに30分以上も掛かってしまいましたよ。その間ずっと満員電車の様な混雑の中で揉まれ続け、すっかり疲れ切ってしまいました。

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実感としては、宵々々山としては最高の混雑だろうと思っていたのですが、実際には昨年よりも4万人少なかったのだとか。あれっという感じですけど、昨年は比較的空いているコースを歩いたおかげで、それほど混雑を感じないで済んだのかも知れません。今年は一番酷いところに入ってしまったのかな。来年はここは避けて通らなくてはならないですね。

次はやっとたどり着いた山伏山の様子をお届けします。


2013年7月15日 (月)

京都・洛中 祇園祭2013 宵々々山 ~函谷鉾~

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平成25年7月14日、祇園祭宵々々山の京都です。この日は前日に引き続き豪雨が降ったのですが、駒形提灯に灯りが入る頃には上がり、鉾町は大勢の人出で賑わいました。

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これは午後7時30分頃の四条通の様子です。まだ空は明るく、雨の名残の雲が残っているのが判りますね。幅の広い四条通ですが、既に歩きにくい程の混み具合でした。

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この日は京都市営地下鉄を使って、四条烏丸から入りました。いきなり宵山の真ん中に出る訳で、効率だけを考えると一番良い入り方になります。その駅から地上に出た所で待っているのが函谷鉾、毎年鉾の二番手を行く籤取らずの鉾ですね。

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宵山の雰囲気を盛り上げてくれるのはやはり祇園囃子、四条通はこの函谷鉾のほか、長刀鉾、月鉾が立ち並んでおり、常にどこからしから祇園囃子が聞こえてくるのが嬉しい場所ですね。次に動画で祇園囃子をお聞き下さい。

宵山の雰囲気を味わって頂けたでしょうか。この音を聞くと、本当に夏が来たんだなという気分になります。

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ここから鉾町を巡るべく室町通に入りました。室町通が北向き一方通行、新町通が南向き一方通行であり、一度室町通を北に抜けて新町通に入ろうとしたのですが、これが甘かったですね。北に向かうなら、烏丸通を経由した方が良かったよ。その理由は明日の記事でお届けします。

2013年7月14日 (日)

京都・洛中 祇園祭2013 ~曳き初め 北観音山・南観音山~

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放下鉾を後にして、新町通を北に向かいます。六角町にある北観音山まで来ると、雨は激しさを一層増して来ました。写真に写った雨筋が判るかな。

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あまりの雨の激しさに、世話役の人も曳き初めをどうするか思案気でした。何か事故でもあったら大変だものね。

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でも、近くで話しているのを聞いていると、止み間を待って町内だけでも曳こうと結論は出た様です。出来るだけ中止にはしたくはないという事なのでしょう。

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その同じ町内にある吉田家住宅では、風変わりな屏風祭が行われていました。「麻田脩二展『祇園祭六角町六連想』」というもので、染織家の麻田氏が町名にちなんだ六角形をモチーフにした作品を展示しているのですね。

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吉田家住宅は無名舎という名でも知られる町家です。毎年祇園祭の時には屏風祭に参加されており、風雅な展示を楽しませてもらうところです。今年は一段と変わった趣向を凝らされているのですが、京都人は保守的な様でいて、実はこういう新しいものが大好きなのですね。

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さて、六角町から新町通を南に下がり、南観音山まで来ました。雨の中に佇む山というのも、風情があって良いものです。ここに差し掛かった時は、丁度曳き初めの準備をしている所でした。雨の中で曳き初めに参加するつもりは無かったのですが、絶妙のタイミングで綱が現れたため、せっかくだからと曳かせて頂く事にしました。

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曳き初めに参加するのは4年ぶりになるのかな。この南観音山は初めてですね。綱を持った頃は、雨はほとんど止んでいました。ただ、雨の中では危ないからと子供は参加出来ず、せっかく来ていた小さい子たちは可哀想でしたね。また、傘を差して綱を曳くのは危ないからと、傘を閉じて開始を待ちます。この間ほんの5分ほどだったのですが、そのわずかの間に雨が本降りになって来ました。当然ぬれねずみとなってしまったのですが、一度綱を持った以上後には引けません。

雨に打たれながら、囃子方が乗り込むのを待ちます。わずかな時間でしたけど、結構長く感じました。音頭取りの方や屋根方はやはりずぶ濡れになっており、大変だったでしょうね。程なく、音頭取りの「えんやらやー」の掛け声が掛かります。最初は3回繰り返す決まりとなっているそうで、このあたりも参加してみないと判らないところですね。やはり素人が曳くからか動いてはすぐに止まるを繰り返し、町内の端までおよそ100m程を5分ほど掛かって曳き終えました。本来はもっと先まで曳くのでしょうね。

この後、元の位置まで引き返す行程があったのですが、私はこれ以上濡れるのが嫌だったので引き上げる事にしました。でも、他のほとんどの人は復路にも参加した様で、皆さん偉いですね。

服もカメラもバックもみんな濡れてしまったのですが、山を曳くのは楽しかったです。雨の中、山を曳く体験なんてそう出来るものでは無いですから、貴重な機会を頂いた事になりますね。良い思い出をありがとうございました。

2013年7月13日 (土)

京都・洛中 祇園祭2013 ~曳き初め 放下鉾~

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京都の夏を彩る祇園祭が、いよいよ盛り上がって来ました。今日13日は各鉾町で鉾の曳き初め、山の舁き初めが行われる日です。

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今日は枚方を出る時は夏の日差しが照りつけており、炎天下での観覧を覚悟していました。ところが、京都に入ったとたんに土砂降りとなり、地下鉄の四条駅から地上に出た時も大雨が続いているではないですか。これって何?まるで、梅雨末期の豪雨じゃないの。梅雨明け宣言が早すぎたのではないですかと、文句の一つも言いたくなる天気です。

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この雨では曳き初めも中止かと思ったのですが、放下鉾では準備が進められていました。すでに綱を持った人がずらりと並んでおり、もう入る余地は無いなという感じです。雨の中、みんな頑張るなあ。

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この雨の中、鉾が動くまでじっと待っているのも嫌だったので、同じ新町通にあり、やはりこの日曳き初めが行われる南観音山と北観音山に移動する事にしました。曳き初めの時は埒が置かれていないので、車輪のすぐ横を通る事になり、宵山とはまた違った雰囲気を味わう事になります。

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その放下鉾をすり抜けて振り返ってみました。巡行の時と違って見送りが取り付けられていないのですが、やはりちょっと寂しい姿ですね。

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ところで、放下鉾は今年は二階囃子はなく、町会所の一般公開も無くなったと聞きました。なぜだろうと思っていたのですが、保存会と囃子方が喧嘩別れをしてしまった事が原因の様です。なんでも昨年の巡行中に飲酒を巡ってトラブルとなった事に起因するらしいのですが、伝統ある行事にしては考えられない事態ですよね。そもそも、保存会と囃子方が別組織だったとは知らなかったよ。今年は保存会が新しい囃子方を組織して巡行には参加するそうですが、なんだか子供の喧嘩じみていて悲しい話ですね。

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こちらは帰りがけに撮った菊水鉾です。この鉾は昨日曳き初めが行われたはずです。きっとさぞかし暑かっただろうなあ。

外部からは窺い知れない内輪もめはあるにしろ、大勢の人が楽しみにしている祭りですから、やはり明るく行きたいものですね。明日は宵々々山に行くつもり。記事の方は今日参加してきた南観音山の曳き初めの様子をお届けします。


2013年7月12日 (金)

京都・洛北 夏の花2013 ~京都府立植物園 7.6~

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7月に入り、京都府立植物園の花もすっかり夏仕様に衣替えをしています。その一つが、なからぎの池の蓮ですね。

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この蓮は巨椋の曙のという種類ですが、花色が白からピンクへと色が変わって行くという特徴があります。そのため、白花と思っていたのにいつの間にかピンクに変わっていたという事になり、狐に化かされたという思いがするからでしようか、狐蓮という異名があるそうです。

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北山門の花壇では、サルビアが出迎えてくれました。この赤い花もまた夏の色ですね。

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その横では巨大なひまわりが咲いていました。よくこれだけ育ったと思うくらい背の高いひまわりで、存在感は抜群でしたね。

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この季節、百合もあちこちで咲いています。北山門周辺でも何種類かの百合を見る事が出来ました。花によってはむせ返る程の芳香を放っていましたよ。

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ノウゼンカズラもまた夏の花ですね。町中でも見かける美しい花ですが、中国原産だとは知りませんでした。平安時代に入ってきてから栽培される様になったのだとか。きっと、平安貴族もこの花の美しさを愛でたのでしょうね。

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そして、ここでも桔梗が花盛りを迎えていました。さすがに手入れが行き届いていて、野草の様にはなっていませんね。こういう花壇の花らしい桔梗もあるんだと見直した次第です。

2013年7月11日 (木)

京都・洛中 桔梗2013 ~廬山寺 7.6~

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平成25年7月6日の廬山寺です。この日は源氏庭の桔梗が見頃を迎えていました。

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廬山寺は、天得院と共に庭園に桔梗が咲く桔梗の寺として知られます。

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白砂の中に苔で形作られた州浜があり、あたかも源氏物語絵巻に描かれた世界の様ですね。桔梗はその州浜の中に植えられています。

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この日はほぼ満開だったのかな。桔梗は息の長い花で、これから9月まで咲き続けますが、今の時期が一番見応えがありますよ。

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この時は運悪く団体さんと一緒になってしまったのですが、その反面、寺の人の解説を一緒に聞く事が出来ました。これまで知らなかった事も聞く事が出来たので、悪い事ばかりではなかったですよ。出来れば、普段でも希望すればこんな解説をしてくれないものかしらん。

2013年7月10日 (水)

京都・洛中 蓮2013 ~東本願寺 7.6~

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蓮を見る為に東本願寺を訪れてきました。ここの南堀は、一面の蓮が見られる事で知られています。

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この蓮は淀姫という品種です。濃いピンクの美しい花ですね。

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この日はまだつぼみがほとんどで、咲き揃ってはいませんでした。その上昼を回っていたので、閉じた花が多かったのが残念です。

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今頃はもう少し咲き出しているかな。それにやはり蓮は午前中に見に行くのが吉の様です。

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今シーズン中に、もう一度見に行く機会はあるかな。次は堀を埋める様にして咲く花を見てみたいものですね。

2013年7月 9日 (火)

京都・洛東 青もみじ2013 ~東福寺 7.6~

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天得院から東福寺駅までの道すがら、青もみじを楽しみながら歩いてきました。

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臥雲橋から見た通天橋は、見事な緑に埋まっています。大半はもみじで、何割かが通天楓なのかな。でも、緑が濃くなった今では、ぱっと見区別を付けるのは難しいですね。

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同聚院は丈六の不動明王がある事で知られます。ここに来る度に参拝しているのですが、いつ見ても迫力のあるお姿ですね。御本尊は写真撮影禁止なので、境内にある石仏を撮らせて頂きました。

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同聚院から向かいの明暗寺へと移ります。ここは虚無僧で知られる普化正宗の本山ですね。正しくは東福寺塔頭の善慧院に明暗寺が間借りをしているのだとか。

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その明暗寺では、ビロードの様な苔が見事でした。これってなんという種類ですかね。

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明暗寺は青もみじも綺麗ですよ。これが秋になると美しく紅葉するのですが、通天橋に急ぐ人はここは通過するばかりで、ほとんど注目される事はありません。ちょっと勿体ないポイントですね。

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退耕庵の山門内も、よく手入れされた植え込みを見る事が出来ます。ここには小野小町ゆかりの玉章地蔵があり、良縁を呼ぶお地蔵様と言われています。パワースポットの一つに数えられたりしている様ですが、あまりお参りしている人は見かけません。まだまだ知られざるポイントという事なのかな。でも何かをきっかけに、若者が大勢押し寄せる様になるかも知れませんね。

2013年7月 8日 (月)

京都・洛東 桔梗2013 ~天得院 7.6~

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光明院から天得院にやって来ました。ここは庭一面に桔梗が咲く桔梗の寺として知られています。

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この日はほぼ見頃だったと言って良いのかな。野趣あふれる庭の風情がとても良かったですよ。

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まだつぼみだけの株もあったので、これからも見頃は続くと思われます。とは言っても公開は15日までですから、行こうと思われる方はお早めにして下さい。

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こちらは庭の西側にあたります。灯籠があるのはこちら側ですね。

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その灯籠を火頭窓から見てみました。今年は窓の前に和傘が置いてあり、いつもと違った雅な雰囲気がありましたよ。

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ここで楽しみにしているのが桔梗の和菓子の付いた抹茶です。花の咲いた庭を眺めながら頂くと、とても美味しく感じられます。ただ、以前は抹茶と拝観料がセットで800円だったと思うのですが、今年は拝観料とは別に800円が必要となっていました。500円も値上げになっていたのは知らなかったですね。

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八重の桔梗は、今年も庭園では見つけられませんでした。以前には確かに咲いていたのだけどな。これは入り口で咲いていた八重の桔梗です。一輪だけでしたけど、清楚で美しい花でしたよ。

2013年7月 7日 (日)

京都・洛東 桔梗2013 ~光明院 7.6~

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平成25年7月6日、桔梗を見る為に光明院を訪れてきました。

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山門を潜ってまず出迎えてくれるのがこの桔梗です。丁度咲き揃ったところで、良い時期に当たった様です。

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庭園の桔梗はこんな感じで、こちらはちょっと枯れた花が多いですね。まだまだこれからが盛りなのでしょうけど、わずかなタイミングのずれで印象は随分と変わってしまいます。

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波心庭の苔は、空梅雨傾向のせいでしょうか、茶色い部分が目立ちます。関東の方は既に梅雨が明けてしまったそうですが、こちらはどうなるのだろうな。このまま夏になってしまうと、この庭がどうなるのか気になるところです。

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波心庭には75個の石があるそうですが、こうして3つまとまって並んだ配置が3カ所あります。これが三尊石と呼ばれるものですね。

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三尊石は、釈迦三尊・阿弥陀三尊・薬師三尊を表しているそうですが、どの配石がどれなのかまでは判りません。でも、そういう意味合いがあると思ってこの庭を眺めるのも、鑑賞方法の一つなのでしょうね。

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庫裏の前には百合が咲いていました。桔梗とは風情がことなるけど、これもまた夏の花ですね。次はやはり桔梗を求めて、天得院を目指します。

2013年7月 6日 (土)

京都・洛中 蓮2013 ~立本寺 6.29~

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平成25年6月29日の立本寺です。この日は本堂前の広場で、蓮が咲き始めているところでした。

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立本寺に池は無いのですが、鉢植えの蓮が沢山並べられた蓮の名所として知られます。盛りになると沢山の花が咲いて、とても綺麗な光景となりますよ。

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この日はまだ数輪が咲いていた程度でしたが、これから見頃を迎えるものと思われます。

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ここは花のすぐ近くに寄れるのが良いですね。花のディテールまで良く見られるので、蓮ってこんなだったのかと知る事が出来ます。

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それだけに盗難などの事故が絶えないのですが、それでも公開を止めないのがこの寺の心意気というものでしょうか。せっかくの花なのですから、手折ったりせずに、静かに見守りたいものだと思います。

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この日はもう咲いているとは知られていないからでしょうか、私以外には誰も来ていませんでした。梅雨の晴れ間に、静かに花を楽しませて頂けましたよ。

2013年7月 5日 (金)

京都・洛中 蓮2013 ~相国寺 6.29~

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立葵を見た後は、放生池に移動します。ここでは蓮が咲いていましたよ。

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相国寺も蓮には力を入れている様で、沢山の種類の蓮が植えられています。それぞれの蓮には品種名が添えられており、ひと目で種類が判るのが嬉しいですね。

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蓮は鉢植えが主なのですが、池の中にも植えられています。その池の中の花にまで品種名が添えられているのが凄いですね。ここまでしているところはあまり無いと思います。

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少し残念なのが、フェンスで囲われているため、花に近づけない事ですね。転落などの事故防止のためなのでしょうけど、この時期くらいは中に入れたらなと思ってしまいます。

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それでも、以前に比べたらフェンスの上部が取り払われており、随分と見やすくなったのは助かります。今後更に花数を増やしてくれたらと期待したくなりますね。

相国寺の蓮もこれからが旬となります。まだあまり知られていない場所なので訪れる人も少なく、ゆっくりと花を観賞出来るポイントですよ。

2013年7月 4日 (木)

京都・洛中 立葵2013 ~相国寺 6.29~

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平成25年6月29日の相国寺です。この日は立葵が見頃を迎えていました。

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相国寺の立葵は深紅、梅雨の合間の青空に良く映える色ですね。

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立葵が咲いているのは弁天堂の前です。ここ半年ほどの間修復作業が行われていたのですが、このほどようやく終了しました。

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ここは弁天様ゆかりの蛇の絵馬が飾られており、今年の正月には干支にちなんだポイントとして紹介したい場所でした。でも、修復作業中だったのでそれは叶わず、半年遅れでの紹介となります。

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ここの立葵は特に手入れされている様子はなく、毎年自然に成長しては咲き乱れている様に見えますね。ほとんど野草の様なのですが、実際にはやはり手は入れられているのかな。

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立葵が咲ききると梅雨が上がると言われています。それからすると、未だ暫くは梅雨が続きそうですね。この花が終わる頃には、暑い夏がやって来ているはずですよ。

2013年7月 3日 (水)

京都・洛東 蓮と紫陽花2013 ~智積院 6.29~

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智積院は庭園の整備に力を入れており、今では花の寺と呼べる程になっています。この日は不動堂北側の池で蓮の花が綺麗に咲いていました。

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ここは以前には文字通り蓮池だったのですが、一時はすっかり姿を消してしまい寂しい姿になっていました。それがようやく戻ってきてくれたのですね。以前とは違う種類なので、新しく植えたものなのでしょう。

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そして、名所となりつつあるのが紫陽花ですね。数年前から金堂の東側に沢山植えられていたのですが、それが紫陽花園と呼べる程に成長して来ました。

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色とりどりの花がとても綺麗ですね。盛りは少し過ぎていた様でしたが、離れて見る分には十分な美しさでした。

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まだ小さい株が多いので少し物足りなくもあるのですが、数年後が楽しみです。きっと紫陽花の間を縫って歩くような紫陽花園になっている事でしょう。

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金堂の北側でも紫陽花は咲いています。こちらは一足先に植えられていた場所で、大きな株が多いですね。

智積院の紫陽花は盛りを過ぎてしまっており、間もなく終わってしまうと思われます。でも、蓮と桔梗はこれからが盛りであり、まだまだ見頃の多いポイントだと思いますよ。

2013年7月 2日 (火)

京都・洛東 桔梗2013 ~智積院 6.29~

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養源院を後にして、智積院を訪れました。ここは寺紋が桔梗であり、それにちなんででしょう、境内には桔梗が植えられています。

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桔梗は咲き出したばかりで、これから盛りを迎えようとしているところでした。この星形の花がなんとも美しいですね。

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ただ、桔梗の寺として知られた智積院も、最近は株数が減っています。参道の入り口付近は以前のとおり咲いていましたが、階段を上がった後は北側のこの一列だけになってしまいました。

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庭園の桔梗も寂しい姿になっていますね。どうしてこんな事になってしまったのかな。元来が野草の逞しい植物だと思うのですが、育たないのには何か理由があるのかしらん。

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それでも、以前の姿を知らなければ桔梗の寺として十分通用する程度には咲いています。秋の七草の一つに数えられますが、旬の時期はまさにこれから、梅雨の雨にもよく似合う花ですよ。

2013年7月 1日 (月)

京都・洛東 青もみじ2013 ~養源院 6.29~

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青もみじを求めて、養源院を訪れてきました。ここは境内一面にもみじが植えられた紅葉の名所として知られる場所です。

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中でもよく手入れされた参道沿いのもみじは見事ですね。秋にはここが赤く染まり、今の季節は緑の回廊となって参拝者を出迎えてくれます。

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緑陰という言葉があるけれど、これから夏を迎えるともみじの木陰に入ると、心なしか涼しく感じられます。もみじの緑には、そういう癒し効果もある様ですね。

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養源院には参道が二つあって、こちらはたぶん勅使門なのでしょう。ただ、今は全く使われておらず、参道の入り口は駐車場となり、門自体もかなり痛んでいます。なので、寄りつく人も居ないのですが、こちらのもみじもなかなか綺麗ですよ。

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大河ドラマ「江」の頃は賑わった養源院ですが、今は元の静かな寺に戻っています。青もみじを手軽に楽しむには、もってこいの場所ですね。誰も居ない境内で、ゆっくりともみじの美しさを楽しませて貰いました。

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