京都・洛中 祇園祭2013 山鉾巡行 ~放下鉾~
放下鉾は常に鉾の6番目を行く、くじ取らずの鉾です。ただ新町通では鉾町が四条通の北側にある関係で、南側の船鉾を先に行かせるため、鉾としては最後尾となります。
鉾頭は日・月・星の三光が下界を照らす形を示しています。その型が洲浜に似ておりすはま鉾とも呼ばれるそうですね。法被の模様はそのすはま模様を使っており、ひと目で放下鉾と判るようになっています。
稚児人形は三光丸と言い、長刀鉾の生き稚児と同じく稚児舞が出来る様になっているのが特徴ですね。
今年は保存会と囃子方の仲違いのために巡行への参加が危ぶまれていたのですが、保存会が新たな囃子方を編成する事で参加へとこぎ着けました。人数は半減したそうですが、音量などには問題はなさそうですね。その様子を動画でご覧下さい。
ただ、祇園囃子には細かな決まり事がいくつもあり、素人が聞いても判らない違いがある様です。そのあたりの継承はどうなっているのでしょうか。元の鞘に収まるのが一番良いと思うのだけれど、一度こじれてしまうとなかなか難しいのかな。
見送りは「バクダッド」。二羽のフクロウが飛ぶ大胆な図柄がよい感じです。近年に新調されたものの様ですが、ここでも京都には縁のない図柄をあえて選んでいます。まあ、これもやはり祇園祭の伝統というものなのでしょう。
放下鉾を見送れば、鉾は全て見納めです。あと残るのは曳き山の二基だけですね。いよいよ大詰めを迎えた新町通です。
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