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2013年5月

2013年5月31日 (金)

京都・洛北 青もみじ2013 ~三明院 5.25~

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蓮華寺のほど近くに三明院があります。ほとんど知られていないこぢんまりとした寺ですが、隠れたもみじの名所でもある場所です。

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開創は明治39年と、京都にしては新しい寺で、山県県から移設されたと伝わります。真言宗の寺で、本尊は弘法大師、境内にも大師の像が置かれていますよ。

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参道になっている石段の脇には陶製の羅漢像があり、ユニークな姿を楽しむ事も出来ます。もみじは、その参道沿いが一番綺麗かな。

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当ブログでも、紅葉の時は何度か紹介していますが、青もみじは初めてですね。とにかく静かな所ですから、落ち着いて緑を楽しみたいという人にはお勧めの場所です。

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もう一つの魅力は、多宝塔からの眺望が良い事ですね。上高野から岩倉一帯までを、一望の下に見渡す事が出来ますよ。

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境内ではシランが綺麗に咲いていました。訪れる人もほとんど居ないまま、花だけがひっそりさいているというのもなんだか勿体ない話ですね。

上高野の周遊、最後は三宅八幡宮へと向かいます。

2013年5月30日 (木)

京都・洛北 青もみじ2013 ~蓮華寺 5.25~

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蓮華寺は修学院の北、上高野の地にあります。小さな寺ですけど、風情のあるこの庭がある事で人気のある観光寺院の一つです。

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この庭が作られたのは江戸時代の初期ですが、作庭にあたっては、石川丈山、狩野探幽、木下順庵、隠元禅師、木庵禅師など当時の文化人がこぞって協力したと言われます。風雅があるのもむべなるかなといったところでしょうか。

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去年は「そうだ京都、行こう」の初夏のキャンペーンに選ばれていたせいもあり結構な賑わいを見せていましたが、この日はそれほどでもありませんでした。まずまず静かに拝観出来ましたよ。

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それに、書院には観賞用にと座敷の奥に緋毛氈が敷かれており、あまり前に出る人が居ないのも助かりますね。庭は部屋の中から眺めるのが一番良く、詩仙堂もそんな感じでやってくれれば良いのだけどな。

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境内はもみじの緑で溢れていました。さすがにもみじの名所として知られるだけの事はありますね。

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山門から庫裏に通じる通路の脇では、小菊が咲いていました。もみじから漏れる木漏れ日を浴びて、とても綺麗でしたよ。

ここから上高野をさらに巡る事にします。

2013年5月29日 (水)

京都・洛北 青もみじ2013 ~赤山禅院 5.25~

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一乗寺から修学院へと移動しました。途中、修学院離宮周辺の緑が鮮やかでしたね。やはり手入れが違うという感じかな。

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やって来たのは赤山禅院です。ここもまたもみじの名所の一つとして知られる場所ですね。

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いつもは静かな境内なのですが、この日はご祈祷の日にあたり、阿闍梨が唱えられる祈祷の声が響き渡っていました。私もしばし、祈祷の列に入らせて頂きましたよ。

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ご祈祷は有り難いのですが、参列の方たちが乗って来られたのでしょう、参道は車の列で埋まっており、どうにも絵にしようがなかったのが残念でした。一番ここらしい景色を撮れる場所なんだけどな。

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境内では、まだシャクナゲが咲いていました。この花も遅咲きと早咲きがあるのでしょうか。この時期まで咲いているとは思っていなかったので意外だったです。

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赤山禅院は不思議な場所で、寺なのに狛犬が置かれていたりします。祀られているのも、中国の神様である泰山府君であったりと、とにかく異色の寺ですね。京都七福神のうちの福禄寿があるのもこの寺であり、現世利益を前面に押し出しているという気もします。願い事をするには良い場所なのかな。

次は修学院を離れて蓮華寺を目指します。

2013年5月28日 (火)

京都・洛北 青もみじ2013 ~鷺森神社 5.25~

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一乗寺界隈巡りは続きます。今度は鷺森神社へやって来ました。ここももみじがきれいな事で知られる場所ですね。

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鷺森神社は全く観光化されておらず、昔ながらの鎮守の森に包まれています。参道周辺にはもみじが多く、秋の紅葉とともに、初夏の青もみじが美しいポイントです。

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もみじの他に桜も多いのですが、銀杏もまた存在感を示しています。周囲とは少し違った濃い目の緑が美しいですね。

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緑一色の中に、赤い色が混じっているのがもみじの種。プロペラの様な形をしており、ほとんどは下に落ちてしまいますが、中には風に乗って思わぬところまで飛んでいく種もある様です。

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境内に咲いていたのがこの白い花。調べたけれど、正体が良く判らないのですよ。花だけならカマツカに良く似ているのだけど、どうも違う様です。どなたかご存じないかしらん。

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鷺森神社は、時折地元の人が参拝に来るくらいで、本当に静かでした。初夏の一時、時間を忘れて寛げる素敵な場所でしたよ。

2013年5月27日 (月)

京都・洛北 京都さつき事情2013 ~金福寺 5.25~

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詩仙堂から近くの金福寺に移動しました。ここもまた、さつきの名所として知られる寺ですね。

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そしてまた、もみじの名所でもあります。秋は紅葉、今の季節は青もみじが美しいポイントです。

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この日はさつきはまだ咲き始めたばかりというところでした。ここも本格化するのは来週以降なのでしょう。

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上から見下ろした方が、まださつきが咲いる様に見えました。ここも詩仙堂と同じく、暫く通う事になりそうですね。

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金福寺は、詩仙堂ほど混み合わないのが良い所です。しずかに庭と向き合える素敵な場所ですよ。ただ、今回は猫に会えなかったのが残念でした。

2013年5月26日 (日)

京都・洛北 京都さつき事情2013 ~詩仙堂 5.25~

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平成25年5月25日の詩仙堂です。町中ではさつきが咲き始めているので、詩仙堂はどうなっているかと訪れてみました。

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て、結果はと言うとこんな感じで、まだちらほら咲きでしたね。まあ、例年通りの展開といったところでしょうか。

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この一角が真っ先に咲き始めるのも例年どおりで、本格化するのは来週あたりからじゃないのかな。たぶんピークは2週間後くらいだろうと予想しています。暫くは詩仙堂通いが続きそうだな。

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さつきはまだまだでしたが、庭園には様々な花が咲いていました。アヤメは今が旬になるのかな。少し小ぶりの花でしたが、カキツバタとはまた違った風情がありましたよ。

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キショウブも今が旬ですね。でも、明治にヨーロッパから移入された花らしく、石川丈山は知らなかった花じゃないのかな。美しい花ですけど、各地に拡散し、在来種を脅かす侵入生物として問題にされてもいるそうです。

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花菖蒲も早くも咲いていました。たぶん、早咲きの種類なのでしょうけど、平安神宮でも咲き始めたそうですから、今年は少し早めの進行になっているのかも知れません。このところ夏日が続いたせいなのでしょうかね。

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これはたぶんウツギの一種でしょうね。正確な品種名は判らないけれど、この季節ならではの花ではあります。

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この日詩仙堂を訪れたのは、遺宝展が行われているからでもありました。5月23日が丈山忌で、それに合わせて毎年行われているのですね。私は2回目でしたが、指定はされていない様だけど、重文級と思われる様な寺宝がいくつもあります。中でも狩野探幽が描いた丈山の肖像画は、いつ見ても素晴らしいものがありますね。これらを見て判るのは、丈山は江戸期から名士として知られていたという事です。そして、詩仙堂もまた、丈山の遺徳を偲ばせる名所として、大切にされて来たのでした。

遺宝展は明日27日まで開催されています。興味のある方は是非訪れてみて下さいね。

2013年5月25日 (土)

京都・洛北 杜若2013 ~大田神社 5.18~

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平成25年5月18日の大田神社です。この日は杜若が最終盤を迎えていました。

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杜若が咲いているのは、神社の横にある大田の沢。かつて一帯が沼沢地だった頃の名残で、今でも2千平方メートルの湿地帯が残されています。

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この杜若の群落は国の天然記念物に指定されています。ですから、花殻摘みの様な事はせず、そのまま放置されていますね。おかけで、この花が三番花である事が見て取れます。

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この日は既に花を終えた株も多くあり、少し寂しい景色となっていました。今頃はすっかり終わっている頃でしょう。今年は盛りの時に来る事が出来ず、残念な思いをしていたのですが、ぎりぎり咲いている時に来られたので良しとしておくのかな。来年はもっと良いタイミングで来たいものだと思っているところです。

2013年5月24日 (金)

京都・洛北 芍薬2013 ~京都府立植物園 5.18~

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京都府立植物園では、芍薬もまた見頃を迎えていました。その美しさは、薔薇に勝るとも劣らないものがありますね。

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一口に芍薬と言っても、実に多彩な品種があるものですね。ほとんど一重と言ってよいものから、こんな複雑な咲き方をするもまで、形態は様々です。

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なんとなく、芍薬は牡丹と似たようなものと思っていたのですが、こうして見るとやはり芍薬独得のものがある様です。まだ花期以外に見分けは付きませんけどね、そのうちに判かるようになれるかしらん。もう一つ、茎が木質化しているのが牡丹という見分け方もあったけかな。

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これなんかは牡丹に似ているかな。そう言えば、枝分かれしないで一本だけ立つのが芍薬なのだとか。立てば芍薬という言い回しは、そこから来ているとも言いますね。

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こうして群生していると、豪華そのものの花です。遠くから見て、バラ園と間違えてきた人も多かった様ですよ。

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芍薬は蕾の株も多かったので、まだ見頃は続いているんじゃないかな。植物園の東のエリア、北山口からまっすぐ南に下がったところにあるので、是非見に行って下さいね。

2013年5月23日 (木)

京都・洛北 薔薇2013 ~京都府立植物園 5.18~

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平成25年5月18日の京都府立植物園です。この日はバラ園の薔薇が見頃を迎えつつある所でした。

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今年は少し開花が遅れていたそうですが、咲き出すと咲き揃うのは早かった様ですね。さすがに植物園だけの事はあって、見事な花が咲き誇っています。

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ここは京都の植物園らしく、京都シリーズの薔薇が揃っているのが面白いところです。この炎の様な色の花は大文字。尖った花弁も大の字を思わせるものがありますね。

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この上品な黄色の花は金閣です。これはイメージどおりという気がします。

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この清楚な花は賀茂。これは何だろう、清流のイメージなのかしらん。

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この豪華な紅い花は嵐山。燃えるような紅葉のイメージなのかな。

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これは円山。かがり火に映える枝垂れ桜の印象なのでしょうか。

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つるバラも見事なものでした。この下のベンチで足を休めながら眺める花は、とても綺麗なものでしたよ。

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京都府立植物園の薔薇は、これから本格的な見頃を迎えます。薔薇のシーズンは始まったばかりですよ。

2013年5月22日 (水)

京都・洛中 御霊神社神幸祭2013 ~御輿巡行 5.18~

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御霊神社の御輿巡行は、上京区一帯に渡って行われます。お祭りの人に聞いた所に拠れば、今年は最も長い距離を歩いたそうですね。時間にしておよそ6時間掛かるのだとか。

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出発にあたつては、神官による修祓が行われます。長くて危険を伴う巡行ですから、道中の安全を祈念しての事なのでしょう。

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末廣御輿の先導は女性陣が行っていました。未だに女性は御輿に触れる事は出来ないそうなのですが、こうして巡行の列に参加する事は出来る様になっているのですね。

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御輿の順番は、小山郷、今出川口、末廣となっています。言われまでは判らないけれど、たぶん伝統的に決まっている順番なのでしょうね。

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それぞれの御輿は楼門前で御輿を激しく動かす御輿振りを行います。これは御輿に乗っている御霊を鎮める意味があるのだとか。そもそも御霊神社の祭神は崇道天皇を初めとする七柱で、すべて怨霊として恐れられた人達でした。この怨霊を鎮める為の神社が御霊神社であり、怨霊を慰めるのがその祭りである御霊会という訳です。

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御輿振りは縁の地で合計8回行われます。これは御霊鎮めの意味と同時に、その地の邪気を祓って五穀豊穣を願うという意味もあるのだとか。このあたりは末廣御輿のホームページに詳しいのでご覧になられると良いですよ。

その御輿振りを動画に撮ってきたのでご覧下さい。まずは今出川口御輿です。

勇壮なものですね。これを8回行う訳ですから、大変な体力を要する事でしよう。次は末廣御輿です。

今出川口御輿とは掛け声が違う事に気付かれたでしょうか。それぞれ独自の掛け声を受け継いできているのでしょうね。この時は御輿が真っ直ぐこちらに向かってきたので、どうなる事かと腰が引けてしまいましたよ。

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御輿が出たのは午後12時50分頃、それより先に牛車などの列が出たのは昨日書いた通りです。残念ながら先導する行列を見る事は出来なかったのてすが、鞍馬口通で町中を行く御輿の列に再会する事は出来ました。

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ここは鞍馬口通寺町を少し西に入ったところで、寺町通で御輿振りをしているのが遠望出来ました。御輿振りが終わった後は少し休憩をし、御輿を馬と呼ぶ台車に乗せて曳いていく事になります。

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今年は140年振りに、神幸列の行列が全て京都御苑に入ったのだそうです。今年はそこまでは見に行かなかったけれど、御苑の中で御輿振りをする様子はいつか見てみたいですね。きっと勇壮なものなのだろうな。

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初めて参加した祭りで、とても全てを見たとは言えませんが、間近で御輿振りを見る事が出来、迫力ある様子を楽しむ事が出来ました。葵祭の影に隠れてあまり知られていないこの祭りですが、観光化されていない分、生の熱気を感じる事が出来たと思います。機会があれば是非見に行かれると良いですよ。

2013年5月21日 (火)

京都・洛中 御霊神社神幸祭2013 ~拝殿降しまで 5.18~

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平成25年5月18日、上京区の御霊神社で神幸祭が行われました。以前から気になっていたお祭りなのですが、土曜日に重なった今年、初めて訪れる事が出来ました。

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神幸祭では、三基の御輿の巡行が中心となります。左から小山郷、末廣、今出川口となり、それぞれ担う地域が違う様ですね。小山郷は神社の西北、紫明通から北側一帯、末廣は出雲路周辺、今出川口はどこだろう、神社の南側にあたるのかな。

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普段は静かな御霊神社ですが、この日はまるで違っていました。大きなお祭りとは聞いていましたが、これほどの人出とは思ってなかったですね。

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御輿の巡行は神事ですから、型どおりの神事から始まります。神饌のお供え、修祓、玉串の奉納などが行われ、撤饌で終わります。一連の神事が終わると拝殿から御輿を下ろす拝殿降しが始まります。

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拝殿降しの前には、綱を結んだりなど色々と準備が行われます。例えば御輿にはしごを掛けていると思ったら、一番上の鳳凰の飾りを外しているのでした。これは降ろす時に梁に当たらない様にするためなのですね。おかけで見事な細工を目の前で見られたのはラッキーでした。

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御輿に気を取られていると、背後で子供の悲鳴が聞こえました。いつの間にか現れた獅子舞が子供を噛んだのですね。子供はびっくりしただけろうけど、お祭りらしい良い光景ではあります。

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御輿の重量がどれくらいあるかは判りませんが、相当に重いだろう事は想像できます。これを拝殿に上げ下ろしする訳ですから、相当な力業である事は確かですよね。その様子を動画で撮ってきたのでご覧下さい。

これも御輿振りと言うのかな、御輿を降ろす前に拝殿の上で御輿を激しく揺さぶるという作法が行われます。これから御輿を動かしますよという、御霊に対する合図なのでしょうか。それにしても、かなりの力が要る事は確かでしょう。

見ているとスムーズに事が運んでいましたが、実際には御輿を支える事に相当な力が加わっている事でしょうね。この後、思わぬ近くまで御輿が寄って来たため、撮影は途中で諦めざるを得ませんでした。ちょっと怖いくらいの近さでしたよ。

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最初が末廣、次いで小山郷、そして最後に今出川口の順で降ろされていきました。神事が始まったのが11時40分頃で、御輿を降ろし終わったのが12時15分頃でした。ここから巡行に向けてまだ準備が行われる事になります。

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準備に要したのはおよそ40分ほどかな。その間に子供太鼓の奉納があり、先行する牛車などの行列は神社から出て行きました。それを追う事も考えたのですが、御輿の方が面白そうと考え、神社に留まります。明日はその御輿が巡行する様子をお届けしますね。

2013年5月20日 (月)

京都・洛東 睡蓮2013 ~平安神宮 5.18~

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平成25年5月18日の平安神宮です。この日は睡蓮が見頃を迎え始めていました。

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睡蓮が咲くのは白虎池と蒼龍池の二つの池です。咲くのは白、赤、ピンク、それに黄色の花もありますね。

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黄色と言えばコウホネも咲いています。この花も両方の池にありますが、花が小さいので池の中ではそれほど目立たないのが可哀想かな。間近に見ると綺麗な花なのですよ。

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白虎池の花菖蒲は、まだ蕾も上がっていない状態でした。やはり6月の声を聞かないと本格化しない花の様です。

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睡蓮はまだ咲き始めたばかりと聞いていたのですが、結構な数が咲いていましたね。こんな具合に一つの花をアップで見ても綺麗な花です。

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でも、群落として見るのがやはり睡蓮らしいかな。これから夏にかけて、睡蓮の見頃は続きます。特に花菖蒲とのコラボレーションは見事ですね。6月の中頃になるのかな、花菖蒲の盛りの頃にまた訪れたいと思っています。

2013年5月19日 (日)

京都・洛東 杜若2013 ~平安神宮 5.18~

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平成25年5月18日の平安神宮です。この日は杜若が見頃の最終盤を迎えていました。

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杜若が咲くのは蒼龍池、中神苑にある池ですね。ここには飛び石の橋である臥龍橋がある事でも知られます。

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平安神宮の杜若は手入れが良く、花殻はいちいち取ってしまわれます。大変な手間ですが、すっきりした花は見ていて気持ちが良いですね。

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花殻が無い分判り難いのですが、つぼみが無かった事から三番花であろう事が判ります。つまりはこの花が最後の花という訳ですね。(訂正です。5月26日現在、まだ三番花が咲いているそうです。つまりはこの日はほとんどがまだ二番花だったという事の様ですね。この記事を読まれて諦めた方が居られたらお詫び致します。)

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既に花数が少なくなっており少し寂しい姿でしたが、まだ杜若の群落らしさは見せてくれていました。この景色も今日辺りまでで、間もなく終焉を迎える事でしょう。

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杜若の園芸品種である折鶴はまだ見頃を保っていました。こちらは少し遅れて咲いたらしく、良い状態の花が多かったですね。その名の通り、鶴が群舞しているかの様に見える美しい花です。

この花もたぶん三番花だったのかな。はんなり便りでは15日に二番花となっているのですが、蕾は見えなかったのですけど、どんなものなのでしょうか。三日で全て入れ替わるものなのかしらん。

杜若が終わると、次の花菖蒲までは少し間が開きます。その間を埋めてくれるのが睡蓮ですね。明日はその睡蓮をお届けします。

2013年5月18日 (土)

京都・洛東 新緑2013 ~真如堂 5.11~

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雨の日の東山逍遥、最後は真如堂を訪れました。ここももみじの名所として知られるところですね。

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ここに来た時は既に雨は上がっていましたが、濡れた参道はしっとりと落ち着いていて、雨の日らしい風情に溢れていました。

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真如堂も拝観は午後4持で終わるのですが、山門を閉めるという事はありません。でも、本堂の扉が閉められており、ただでさえ人が少ない境内が、いっそう寂しくも感じられますね。

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境内は滴る様な緑で溢れていました。この時期ならではの、新鮮な緑が目に染みますね。

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この緑を愛でに来る人があまり居ないのは勿体ないな。紅葉も見事だけれど、この時期の新緑は、紅葉にも劣らないほど綺麗ですよ。

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ここでも椿は終盤を迎えていました。これは五色椿でしょうか。ほとんど花は散っており、残りはわずかでしたね。せっかくの椿も、盛りの季節が桜と被っているので、あまり目立たないのが可哀想な気がします。

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書院の前では、ヒトツバタゴ、通称ナンジャモンジャの木が花盛りを迎えていました。今年は特に見事で、文字通り雪が積もったかの様でしたよ。

この花を見て、雨の日の散歩は切り上げる事にしました。慣れ親しんだ道でも、雨の日はまた違った風情を感じられて良かったですよ。ただ、自転車に乗れなかったので、予定していた大田神社のカキツバタを見に行けなかったのが唯一の心残りでした。


2013年5月17日 (金)

京都・洛東 新緑2013 ~法然院 5.11~

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哲学の道を逸れて、法然院へとやって来ました。ここに来るのは雪の降った2月以来ですね。

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5月も上旬を過ぎ、椿が最終盤を迎えた様です。雨に散ったのでしょうか、そこかしこで落ち椿を見かけましたね。雨に濡れた花に、散り際の風情を感じます。

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法然院では、山門の屋根の葺き替えが終わっていました。2月にはブルーシートが被さった無粋な景色になっていたのですが、今は綺麗な屋根が姿を見せています。

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山門内では、山藤がまだ咲いていました。既に花は終わりかけていたのですが、まだかろうじて色は残していましたね。綺麗ではあるけれど、絡まれた木は枯れてしまうんじゃないのかな。捨てておいて良いのかしらん。

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ここを訪れたのは午後4時の少し前だったのですが、暫くすると門を閉じられてしまいました。閉門と同時に境内から出なくちゃいけないのかなと少し焦ったのですが、そんな事はありませんでした。閉門は拝観終了という意思表示の意味だけの様ですね。人気のなくなった境内には、モリアオガエルとおぼしき蛙の鳴き声が響き渡っていましたよ。

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山門が閉められた事によって、誰も居ない山門の景色を撮れる様になった事に気付きました。たまには閉門間際に来てみるものですね。この事を知っているのでしょう、数人のカメラマンがやって来たのにも驚きました。私は少しでも早く外に出なくてはいけないと思っていましたからね。わざわざこの時間を狙って写真を撮りに来るのも有りの様です。

時間は遅くなりましたが、ここからさらに真如堂へと向かいます。

2013年5月16日 (木)

京都・洛東 新緑2013 ~哲学の道 5.11~

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哲学の道へは、永観堂の北の道を入って行きます。通る度に思うのですが、哲学の道全体に店が増殖して来てますね。このままだと、だんだん思索の道ではなくなって行くような気がします。

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若王子から哲学の道へと入ります。すると、郵便のバイクが後ろから追い越していきました。こんなところでどこに配達するのかなと思ったのてすが、喫茶「若王子」の跡に入っていきました。もう誰も住んでいないと思っていたのですが、ちゃんと管理されていた様ですね。

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哲学の道でも、新緑とツツジの花が出迎えてくれました。ここも雨のなのに、沢山の人が訪れていましたよ。

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その道すがらに出会った猫です。この少し前まで機嫌良さそうにしていたのですが、カメラを向けたとたんに警戒されてしまいました。どうにも、猫を可愛く撮るのは難しいですね。

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緑溢れる疎水分線です。ここにホタルが舞うのも、もうすぐですね。久しぶりにまた見に来ようかな。

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哲学の道からは少し離れるのですが、京都コンピューター学院の裏手に京都市電が置かれていました。停留所まで再現されていて、なんだか懐かしかったですね。そう言えば、路面電車を復活させるという計画はどうなったのだろう?

それはさておき、次は法然院へと向かいます。

2013年5月15日 (水)

京都・洛東 新緑2013 ~永観堂 5.11~

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哲学の道へと向かう途中、永観堂へ寄り道しました。時間の関係でここは素通りするつもりだったのですが、山門を覗いた時に思わず足が向いてしまったのです。

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その理由がこれ、見事に咲いたツツジですね。この鮮やかな色彩に吸い寄せられてしまったのです。

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ツツジはその豪華な花も綺麗ですが、雨に打たれて散ってしまった花にも風情がありますね。雨の日ならではの光景です。

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永観堂もまた新緑の名所、また機会を改めてゆっくりと訪れたい場所ですね。

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帰り際、雨に濡れたもみじの枝に、鮮やかな緑がある事に気付きました。たぶん地衣類でしょうか、雨によって色彩を増した様です。地味な存在ですけど、新緑に負けない美しさでしたよ。さて、寄り道はこれくらいにして、哲学の道へと急ぐ事にします。

2013年5月14日 (火)

京都・洛東 新緑2013 ~南禅寺 5.11~

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天授庵を一歩出るとそこは南禅寺の境内、この日も雨にもかかわらず、大勢の人でにぎわっていました。

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雨の日は自転車に乗れないので、機動力を削がれるのが困るのですが、緑を楽しみながらゆっくり歩くのも良いものですね。特にこういう風情のある場所は格別です。

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南禅寺で最も賑わうのが水路閣周辺、いつ来ても大勢の人で溢れかえっています。特に女性に人気の様ですね。

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純和風の南禅寺にあっては異質の存在なのですが、確かな造形に時代が乗って、違和感なく受け入れられています。

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水路閣と対照的な白壁と瓦屋根の道です。禅寺に相応しい、風情溢れる景色ですね。

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法堂と方丈を結ぶ渡り廊下を、額縁に見立ててみました。紅葉の時によく使う構図ですが、新緑もまた悪くはないです。

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南禅寺もまた新緑が素晴らしかったですね。次は哲学の道へと向かいます。

2013年5月13日 (月)

京都・洛東 新緑2013 ~天授庵 5.11~

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金地院から天授庵に来ました。同じ塔頭でも雰囲気は全く異なり、繊細な優しさを感じる庭ですね。

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雨に濡れた庭園は、いつもに増して落ち着いて見えます。もみじだけでなく、夏椿や百日紅、それに白砂の中の苔もあいまって、様々な緑を楽しめるのが嬉しいところです。

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もみじの中に赤く見えているのは、プロペラの形をした実ですね。この間咲いたばかりだったのに、早くも実っていたのでした。

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雨の天授庵には、ほとんど人が居ませんでした。代わりに法要でもあるのか、読経の声が響いていたのが印象的でした。

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南庭の睡蓮は、ここでもまだ咲いてなかったですね。ここの花が咲く頃にまた来てみようかな。

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天授庵の新緑も、いつもながら見事でしたね。次は外に出て南禅寺の境内を歩く事にします。

2013年5月12日 (日)

京都・洛東 新緑2013 ~金地院 5.11~

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雨の週末となった5月11日、新緑を求めて南禅寺から哲学の道にかけて歩いてきました。最初に寄ったのが金地院、南禅寺の塔頭ですね。

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ここに入るのは6年ぶりの事、前回は冬だったのでまた違った風情を味わえそうです。明智門を覗くと、さっそく溢れかえるような新緑が出迎えてくれました。

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門を入ると最初に出会うのが弁天池。ここも緑で溢れていますね。池の睡蓮はまだ咲いてなかったけれど、これから夏に向けて彩りを添えてくれる事でしょう。

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ここのメインとなるのが冒頭の鶴亀の庭です。中心に置かれているのが、背後の丘にある東照宮を拝む為の遙拝石、その後ろにあるのが蓬莱山を表す石組みです。そして、右側にあるこの島が鶴島ですね。

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左側にあるこの島が亀島、二つを合わせて鶴亀の庭という訳ですね。なお、前面の白砂は海洋を表しています。小堀遠州の作とされ、いかにも江戸時代の香りのする、豪壮な構えの庭ですよ。

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境内を一回りして戻ってきた弁天池では、杜若が咲いていました。一番花で、丁度咲いたばかりの様でしたね。新緑の金地院を楽しんだ後は、天授庵へと向かいます。

2013年5月11日 (土)

京都・洛西 新緑2013 ~神護寺 5.4~

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連休の一日、新緑を求めて神護寺を訪れました。ここも来るのは初めての場所ですね。

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紅葉の名所として知られるこの寺ですが、あまりに遠いので敬遠していたのですよ。京都駅からバスでおよそ1時間、そこからさらに徒歩で20分掛かるという場所です。

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しかも、来てみて判ったのですが、とんでもなく急な坂道を上り下りしなければならないのですね。バス停から一度清滝川まで下り、そこからまた山の上の寺にまで上らなくてはならないのでした。

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でも、新緑は素晴らしく綺麗でしたね。深い山懐に抱かれた寺で、市内の寺院では味わえない幽谷の風情を楽しませて貰いました。

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神護寺の歴史は、天応元年(781)に和気清麻呂が建立した高雄山寺に始まります。後に河内にあった神願寺を合わせて神護寺と名を改め、空海によって真言宗の根本道場として発展しました。その後の歴史的事件としては、文覚上人による再興事業があります。上人は、この寺の再興を後白河法皇に直訴して罪を得、伊豆に流されて頼朝と出会ったのでした。

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この日神護寺を訪れたのは、寺宝の虫払行事が行われるという理由もありました。その寺宝の中に文覚上人の肖像画もあったのですが、いかにもこの人の伝説に相応しい、強烈な個性を感じさせる風貌でしたね。頬骨が飛び出した顔つきで、頑固な変わり者といった感じでしょうか。およそ近づきたくないと思わせる人物ですが、それくらい癖のある性格だったから、歴史に名を残す事も出来たのでしょうね。

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神護寺の寺宝と言えば、頼朝と重盛の肖像画が最も知られた存在でしょう。近年では、足利直義と尊氏の肖像画とする説が有力となっていますが、寺ではあくまで頼朝と重盛の画像と主張しています。どちらともする決め手は無いようですが、ここでは寺の言うとおり、頼朝と重盛として見せて頂きました。とても写実的な絵で、生前の人柄がそのまま表れている様に思えますね。一言で言えば、頼朝は理知的、重盛は温厚といった感じかな。大河ドラマ「平清盛」でずっと見てきた二人ですから、凄く身近に感じましたよ。

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訪れるのは大変だったけれど、それだけの値打ちのある場所でした。新緑の美しさは堪能出来たから、次はやはり紅葉を見たいですね。さぞかし綺麗なのだろうけど、きっと凄い人出になるのだろうな。

2013年5月10日 (金)

京都・洛北 新緑2013 ~実相院 5.3~

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一乗寺を後にして、ちょっと離れた岩倉にやって来ました。目的は実相院、ここを訪れるのは初めての事です。

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実相院は天台宗寺門派に属していましたが、今は単立寺院となっています。門跡寺院でもあり、歴代皇族が門主を務めてきました。

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創建は寛喜元年(1229年)のことで、近衛基通の孫である静基(じょうき)僧正によって開山されました。はじめは紫野にあり、後に五辻通小川に移転し、さらに応仁の乱の戦火を逃れて現在の地に移ってきたとされます。

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江戸時代の初期、義尊(足利義昭の孫)が寺に入ると、その母(三位の局)が後陽成天皇に仕えて道晃法親王を設けた事から皇室との縁が深まりました。享保5年(1720年)には、京都御所から大宮御所「承秋門院(じょうしゅうもんいん)の旧宮殿」の一部が下賜され、それが客殿などとして今に伝わっており、現存する女院御所として貴重なものとされます。

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実相院の石庭はまだ改修途中なのですね。大きなオブジェが置かれていると思ったら、波や雲に見立てた仕掛けなのだそうです。これから市民参加型のワークショップとしてお手伝いしてくれる人を募り、草木や苔を植えていくそうですね。どんな庭になるのか楽しみなところです。

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ここの一番の見所の床もみじは、青葉を写して綺麗でした。写真は禁止で撮れなかったけれどね、今度は紅葉の時に見に来たいと思っています。

2013年5月 9日 (木)

京都・洛北 新緑2013 ~圓光寺 5.3~

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詩仙堂から圓光寺にやってきました。同じ新緑の名所ですが、風情はやはり異なります。

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山門を潜ると牡丹が出迎えてくれました。盛りと盛り過ぎの株が混じっていましたが、雰囲気はとても華やかでしたね。

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詩仙堂に比べると人が少なくて、静かな寺ですね。暫くの間は他に誰も居なくて、この素敵な空間を独り占め出来ましたよ。

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もみじが庭一杯に植えられていますから、緑がとても深く感じられます。こういう場所に来れば、瞑想に耽りたくもなりますよね。

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新緑の布団を被って寝ている小僧さんです。修行をさぼっているのだろうけど、気持ちよさそうではありますね。

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本殿の上がり口では、エビネが咲いていました。毎年この時期には咲いているのですが、今年は少し数が少なかったかな。

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庭園は少し手が入れられており、池の南側にも散策路が出来ていました。竹林の中も歩ける様になっており、これまでとは少し違った風情も味わえる様になっていますよ。圓光寺も少しずつ変わりつつある様ですね。

2013年5月 8日 (水)

京都・洛北 新緑2013 ~詩仙堂 5.3~

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連休後半の初日、詩仙堂を訪れてきました。この日はまずまずの好天に恵まれ、気持ちの良い散策でしたよ。

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玄関前では、満開の椿が出迎えてくれました。毎年この時期に見頃になる種類で、大ぶりな花が美しい椿です。

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詩仙堂は相変わらずの賑わいで、座敷は常に人で溢れていました。庭は部屋の奥から見るのが本来なのですが、こう人が多くてはどうしようもないです。

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庭は新緑で溢れていました。既に立夏は過ぎて初夏となりましたが、この日はまだぎりぎり春で、これは晩春の色彩ですね。

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庭園の一番奥、座禅堂の前では牡丹が咲いていました。丁度盛りで、良い時に当たりましたね。

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さつきも早い株では咲き始めています。早いように思いますが、この株は毎年この時期から咲いています。

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詩仙堂の新緑はとても清々しいものでした。次はもう一つの新緑の名所、圓光寺へと向かいます。

2013年5月 7日 (火)

京都・洛中 一初2013 ~御霊神社 5.1~

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平成25年5月1日の御霊神社です。この日は南の堀に咲く一初が見頃を迎えていました。

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毎年お馴染みになっている景色ですが、何度見ても見事なものですね。ほとんど野草の様にも見えますが、きっと何かと手入れをされている事なのでしょう。

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この日は一番花がほぼ終わりかけで、二番花が多かったですね。今頃は三番花が咲いている頃かな。

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なので、この堀の花はほぼ最終盤と言って良いのかも知れません。見に行かれるのならお早めの方が良いですよ。

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境内の方はまだ咲き始めたばかりでした。こちらはもう暫くは保つのかな。もし堀の花が駄目になっていたら、稲荷社前の池に行ってみて下さい。まだ咲いていると思いますよ、たぶんですけど。

2013年5月 6日 (月)

京都・洛北 新緑2013 ~上賀茂神社 5.1~

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足汰式が行われた5月1日、上賀茂神社は新緑で覆われていました。

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特に綺麗なのが、ならの小川沿いの小道です。水と新緑のコラボが、如何にも涼しげで良い感じですね。

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時代劇やサスペンスドラマに良く出て来る場所ですが、それだけ風情があるという事なのでしょう。

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新緑は二の鳥居内でも見事でした。境内のどこに行っても緑があるのが上賀茂神社でしょうか。

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庁ノ舎の近くの藤棚では、藤が咲いていました。あまり房が長くなく、いわゆる上り藤かな。短くはあったけれど、色合いは綺麗でしたよ。

上賀茂神社では、15日に葵祭の本番を迎えます。この新緑の中、王朝絵巻が繰り広げられるのですね。初夏の京都に相応しい、風物詩の一つです。

2013年5月 5日 (日)

京都・洛北 賀茂競馬2013 ~上賀茂神社~

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平成25年5月5日、上賀茂神社にて賀茂競馬が行われました。今年で920年を迎えるという伝統の行事ですね。

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賀茂競馬は5回目の観覧になりますが、複雑な行事が多く、毎回新しい発見があります。今年初めて見たのがこの足洗の儀です。ならの小川にて、乗尻が足と鞭を川に漬け、最後はこよりの様な物で自分を祓い、こよりを川に流して終わります。面白いのは、左方の乗尻が全てを行っていたのに対し、右方の乗尻は自己祓だけで済ませていた事で、何か謂われがあるのかも知れませんね。

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足洗が終わると、乗尻は境内の外に出て、馬と共に藤木社周辺に集まります。馬立の儀というらしいですが、社家町の中を行列を組んで上賀茂神社まで戻っていくのですね。

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神社に戻った乗尻は庁ノ舎に入り、陰陽代修祓の儀というお祓いを受け、勧盃・勝栗の儀として御神酒を飲み、栗を一口食べます。そして、鞭取りの少年達と共に切壁へと向かいます。

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切壁では、再び乗馬し、月形乗りという儀式を行います。以前見た時は、馬上拝をした後に輪乗りをしていたのですが、今日は見なかった様な?このあたりは良く判らないですね。そして、これは見逃したのですが、一の鳥居前では日形乗りという儀式が行われるそうです。その後、参道を本殿まで参進して行く訳ですね。

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一通りの儀式が終わるとやっと馬場への入場となる訳ですが、これが九回ジグザグに曲がりながら進むという、九折南下という作法によって行われます。そしてやっと競駆となる訳ですが、その前に三遅、巴、小振の儀という何度も馬場を往復する儀式が行われます。この間、足洗が行われたのが12時過ぎ、儀式が終わって走り出したのは午後2時30分を回った頃でした。とにかく気長に待つ事が、この行事を楽しむコツですね。

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競駆は12頭、それが左右に分かれて6組で行われます。その最初の組は必ず左方が勝つようになっており、まず左方の馬が先行し、走り終えた後に右方の馬が走り出すという順番が決められています。これは、左方の最初の馬は、かつては京都所司代が提供する事になっており、勝ちを譲るために仕組まれたのだとか。言わば、幕府に対するヨイショですね。2番からは真剣勝負となりますが、そのスタートの様子を動画に撮ってきましたので、ご覧下さい。

「合うたー」という声が聞こえたでしょうか。乗尻の冠が向き合った時がスタートのタイミングとなり、その時に発せられる声なのですね。それにしても、早すぎてあっけないくらいです。

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今年は右方の分が悪く、左方の5勝1持(引き分け)となりました。左方が勝った年は五穀豊穣が約束されていると言われており、今年の秋には豊作が期待出来る事でしょう。

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今日は暑いくらいの好天に恵まれ、観戦していても気持ちが良かったです。賀茂競馬は競争自体は単純だけど、毎年見ていても飽きる事がない面白い行事ですね。また来年もきっと見に来るだろうな。

2013年5月 4日 (土)

京都・洛北 競馬会足汰式2013 ~上賀茂神社~

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平成25年5月1日、上賀茂神社で足汰式(あしぞろえしき)が行われました。この日は連休の谷間の平日だったのですが、有休を取って出掛けてきたのです。

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足汰式は、5日に行われる賀茂競馬の予選会のようなもので、馬の競争力、乗尻の技量を見極め、本番の組み合わせを決めるために行われます。

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足汰式では単騎駆けと本番を想定した競馳が行われます。単騎駆けでは鞭を上げて東側を指し示す作法が独得で印象的ですね。

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これは賀茂競馬ではなく、葵祭当日に行われる走馬の儀で行われる作法で、本殿から境内に出向いた賀茂の神にこの馬の走りを捧げるという意味があるのだそうです。

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単騎駆けの結果を見て当日の組み合わせが決められ、引き続き競馳が行われます。これは当日の予行演習ではあるのですが結構本気で、迫力は満点ですね。

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ただ、見ているぶんには迫力があって面白いのですが、この日は二度の落馬があり、かなりの危険を伴う行事である事を改めて思い知らされました。落ちた乗尻が二人とも無事だったのが何よりでしたね。

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走り終わった乗尻は、二の鳥居前まで赴き、鴨の神に拝礼を行います。この時、特権として馬から下りずに拝礼する事が許されており、これを馬上拝と呼びます。神に対する礼儀として鐙から足を外しているのが判るかな。

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馬場殿ではこの行事を取り仕切る諸役が控え、乗尻の技量の見極めなどを行っています。走り終えた乗尻もここに控え、仲間の競争を見守っているのですね。馬が駆けるという激しい動に対し、儀式を受け持つ静の部分と言えましょうか。

明日5日は本番の競馬が行われます。好天の下、無事に行事が行われる事を祈りたいですね。


2013年5月 3日 (金)

京都・洛東 新緑2013 ~清水寺 4.27~

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新緑を訪ねる東山の散歩道、最後は清水寺にたどり着きました。ここは新緑で溢れていますね。そして、朝から観光客もまた溢れていました。

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新緑の中に浮かぶ本堂です。まさに京都そのものと言って良い景色ですね。ただ、間もなくこの本堂も改修工事に入るはずで、そうなると暫くの間はこの景色も見る事が出来なくなります。仕方のない事とは言え、その間に京都を訪れた人は残念な思いをする事でしょうね。

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一足先に改修を終えた子安の塔です。緑の中に浮かぶこの塔を見るのも久しぶりの事ですね。朱塗りの塔が緑色に良く映えています。

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こちらは新緑の上に立つ三重塔です。ちょっとくすんできた朱色が、かえって時代を感じさせてくれるようになっています。

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子安の塔にまで歩いてきました。ほとんどの人はこの手前で曲がって音羽の滝の方に行ってしまうので、ここに来る人は少なく、とても静かで良い場所ですよ。

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その子安の塔の下から本堂を眺めてみました。普段見る事が無い角度なので新鮮に感じますね。

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場所は飛びますが、成就院前の放生池周辺も新緑に溢れた良い場所です。ここも訪れる人が少なくて、ゆっくりと寛げる場所ですよ。

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新緑の東山散歩はここまでとします。爽やかな天気にも恵まれて、とても気持ちの良い道行きでしたよ。定番の観光コースだけど、やはり良いものですね。また季節を改めてこの道を歩いてみたいです。


2013年5月 2日 (木)

京都・洛東 新緑2013 ~三年坂 4.27~

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八坂通が尽きる所に三年坂があります。轟川(清水川)という谷筋から、清水道という尾根道までを結ぶ急な坂道ですね。言うまでもなく、清水寺へと通じる参道としても知られます。

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二年坂を過ぎた所でもみじを撮っていると、先程の人力車が追い越していきました。緑の中を走りすぎる人力車というのも風情がありますね。

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三年坂の登り口にあるのが清水焼の専門店、谷口松韻堂です。今は家屋が並ぶ坂道ですが、以前は坂の西側には清水焼の登り窯があったそうですね。なんだか、ちょっと想像出来ない景色だな。

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三年坂の新緑となると、この枝垂れ桜が主役になります。今年はこの桜が咲いている時に来られなかったのが残念でした。

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その桜も今は葉桜となって、この坂を覆っています。でも、この木がここにあるのと無いのとでは、まるで違った雰囲気になっていた事でしょうね。

ここから修学旅行生の群れに混じって、清水寺に向かう事にします。

2013年5月 1日 (水)

京都・洛東 晩春の青空~八坂の塔~

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二年坂から八坂通を下って来ました。朝の内なら人通りもなく、一見して静かな景色ですね。また順光になるので、青空を背景にした八坂の塔が撮れるのが嬉しいところです。

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こちらは二年坂に行く前に、高台寺道から撮った八坂の塔です。新緑と絡めたかったのですが、半逆光だから、あまり空が綺麗にならなかったのが残念でした。

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八坂通に戻って、松の新緑と絡めた八坂の塔です。もみじ程鮮やかではないのですが、針葉樹の緑もそう悪くはないでしょう?

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この時間帯はまだ土産物店が開く前だったのですが、店々に配達する車がひっきりなしに通るのは困りました。人通りは無かった代わりに、意外な伏兵に出会ったという気分です。この石畳の道に車は似合わないのですけどね、商店がある以上仕方はないというところでしょうか。

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そうこうする内に、商売を始める人力車が現れました。これなら自動車と違って絵になるので、一枚撮らせてもらいました。朝の八坂の塔は十分楽しめたので、ここから再び坂を上って三年坂に向かいます。

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