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2009年6月

2009年6月30日 (火)

京都・洛中 水無月と黒豆大福~出町ふたば~

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今日は夏越しの祓。京都でこの日に食べるとされているお菓子が水無月ですね。宮中に献上される氷室の氷を真似て、庶民の口に入る様に菓子にしたものとされます。今の形になったのは江戸時代の中頃と言われ、いつしか悪疫を祓う縁起物として広まりました。

老舗の和菓子屋さんでは6月限定で作られるのですが、私が子供の頃は夏の間は近所の菓子店で売られていたと思います。ですから、実はそれほど特別なお菓子というイメージは持っていなかったのですよ。謂われを知ったのは京都を離れてからの事でして、それまでは良くあるおやつの一つとしか思っていませんでした。味もそれなりでしたけどね。

ところが、この出町ふたばの水無月はまるで次元が違います。歯ごたえも味もどっしりとしており、子供の頃食べたおやつの水無月とは比べものにならないですね。甘さは控えめながら旨味は十分にあり、食べ応えがありました。

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こちらは同じくふたばの黒豆大福です。ここの名物の豆餅と似ていますが、中に入っている豆が大きな丹波黒になっており、見た目もごつごつした感じですね。

一見して大味なんじゃないかと思ったのですが、食べてみるとこれが絶妙な取り合わせでした。少し甘めの餡と黒豆の風味が見事に調和しており、これほど大福が美味しいと思ったのは珍しいのではないかな。

これだけの味なのに水無月は160円、黒豆大福は180円と共にリーズナブルな値段ですから、行列が絶えない訳が判ります。有名になっても庶民性を忘れない、何とも素敵な店ですね。

2009年6月29日 (月)

京都・洛中 桔梗2009~廬山寺~

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桔梗と言えば廬山寺は外せませんね。ここもまた花盛りを迎えており、今が見頃となっています。(平成21年6月27日現在)

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廬山寺の桔梗は青一色。白砂に松と苔の緑が基調となっているこの庭には、この花が一番調和するという事なのでしょうね。

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桔梗は野趣に富む花なのですが、この庭では一定の秩序があって、決して庭の風情を壊すことなく調和しています。このあたりは、奔放な天得院とは対照的な姿と言えますね。

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桔梗は、冬に地上部は枯れても根茎が残りますから、放っておけば次の年も出てきます。しかし、そのままだと意図した所以外にも広がってしまうでしょうし、花もまた数年で衰えてしまうので、たぶん定期的に植え替えているのでしょう。

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それに良く見ると添え木もしてあるので、かなり手の掛かった仕事である事が判ります。一見して野の風情がある様に見えて、実は和風の庭としての心地よい秩序を保っているのは、計算された手入れが絶え間なく施されているからなのでしょうね。

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桔梗は夏には花数が減りますが、秋までは咲き続けます。息長く楽しむ事が出来る花ですが、一番の見頃はやはり今頃でしょう。私的には、雨に濡れた風情が一番綺麗だという気もしています。つまりは、梅雨時に似合う花という事ですね。

一度は雨の日にこの寺を訪れて、雨だれの音を聞きながらこの花を愛でてみたいものだと思っています。

2009年6月28日 (日)

京都・洛東 桔梗2009~天得院~

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東福寺の塔頭・天得院の桔梗が見頃になっています。(平成21年6月27日現在)。

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今年の夏の特別公開は6月12日から始まっており、7月17日まで続けられます。ちょうど今が花盛りとなっていて、これから暫くの間は見頃が続く事でしょう。

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ご覧の様に、庭園には沢山の桔梗が植えられており、野趣に富んだ景観となっています。朝は午前9時30分から始まり、夜はライトアップが行われていて、8時30分で受け付けが終了するそうです。そう言えば、桔梗のライトアップはまだ見た事が無いですね。

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桔梗は白より青の方が心持ち多いかな。中にはこんな八重咲きの種類も咲いています。去年までは玄関で咲いていたのですが、今年は庭にも植えられた様ですね。その代わり、以前は咲いていたピンクの花は見あたりませんでした。ここに咲いている桔梗も、毎年少しずつ更新されているのかも知れないですね。

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白花もまた清楚な感じがして良いですね。ただ、写真に撮る時に日が当たっていると、白飛びしやすいのが難点ではあるのですが。

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今年はMilkさんの「徒然なるままに」の記事を見て、抹茶を頂いてきました。目当ては鶴屋弦月さんがあつらえた桔梗の和菓子だったのですが、花を愛でながらお茶を頂くというのもなかなか良いものでした。

ただ、目の前をカメラを持った人がウロウロされるのは、とても気になりましたね。禁止と注意書きがあるのに庭に降りていたし、ここでもカメラマンのマナーの悪さが目に付きました。

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もっとも、静かに庭を見ている人の横でシャッターを切っているのは私も同じですし、あまり他人に偉そうな事は言えないですね。なるべく迷惑を掛けずに済ましたいものだと、反省を込めて思った次第です。

2009年6月27日 (土)

京都・洛東 桔梗2009~東福寺塔頭・光明院~

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6月も終盤を迎え、桔梗が綺麗な季節を迎えています。そこで、今週は桔梗を主題に京都巡りをしてきました。まずは東福寺の塔頭・光明院からです。

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光明院は秋の紅葉が見事な事で知られていますが、今の季節はもみじと苔の緑が美しく、人出で賑わう秋よりも、ずっと落ち着いた風情を楽しむ事が出来ます。

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山門を潜って玄関まで続いている前庭が雲嶺庭。庭石と植え込みからなる庭ですね。そして、この季節はこの桔梗が拝観者を迎えてくれます。

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こちらが波心庭。重森三玲作の庭で、3つの三尊石を置くという、独特の形式を持った庭ですね。四季それぞれに美しいのですが、今はひとむらの桔梗がこの庭を彩っています。

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庭石を縦にして使うというのもこの庭の特徴です。苔の色がとりわけ美しい事から虹の庭とも呼ばれますが、今年はちょっと色合いがおかしいですね。梅雨を通り越して、一気に夏になったようなこのところの気候のせいなのでしょうか。

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雲を表すさつきの大刈り込みです。これを見る度に、さつきの花盛りの頃に来れば良かったと思ってしまうのですよね。ところが、その時期になるとなぜか忘れてしまっているのです。何をやっているのだかね。

来年は忘れずにさつきの季節に訪れてみようと思っているところです。

2009年6月26日 (金)

京都・洛東 紫陽花2009~祇園白川~

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祇園白川と言えば、この季節は紫陽花も見所の一つとなります。

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ここに紫陽花が多い訳は、かつて文芸芸妓と呼ばれ、祇園の名を高めた磯田多佳女が好んだ花だからとも言われます。

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梅雨の季節と紫陽花、それに祇園の組み合わせは、意外なほどしっくりと来る様な気がしますね。

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祇園白川に多いしだれ柳もまた、色濃くなって来ました。中でも切り通しの柳は、この町並みによく似合うのですよね。

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その柳の袂から白川を眺めてみました。じめじめと暑い季節には、水辺が恋しくなりますよね。この橋の上に立っていると、さーっと川風が吹いて一陣の涼しさを運んできてくれました。その時の柳の葉ずれの音が心地良かったですよ。

6月の祇園白川も、なかなか素敵な場所ですね。

(平成21年6月20日撮影)

2009年6月25日 (木)

京都・洛北 鞍馬寺~奥の院参道・奥の院魔王殿まで~

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大杉権現から奥の院参道へと戻り、すぐという道しるべを頼りに再び歩き始めます。暫くは急な下り坂が続き、帰り道が思いやられます。

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距離的にはそれほどでもありませんが、ここに来るまでに結構足に来ているので、下り坂の方がかえって堪える様な気がします。そして、坂道を降りきったところにあるのが僧正が谷不動堂です。

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ここは大天狗「僧正坊」の栖とされる場所で、義経が天狗と出会った場所とも言われます。今は護法魔王尊の脇侍「紗那王」として、義経堂が祀られています。

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このあたりが一番雰囲気があるかな。日が暮れれば暗闇で、その中で義経が天狗と共に兵法の修行をしていたと想像するには、ふさわしい場所ですね。

ちなみに、名探偵コナン「迷宮のクロスロード」でもこの場所は登場しており、左の杉の下で服部が矢を射かけられるという場面がありました。

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僧正が谷からさらに奥の院を目指します。木の根道はここにもあって、修行の場としてはこちらの方が雰囲気があるかな。この周辺は極相林が広がっており、杉だけでなく栂や樅の大木が幾本もあって、いかにも原生林らしい雰囲気になっています。

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そして、ここが奥の院魔王殿です。650万年前に金星から護法魔王尊が天下った場所とされ、この拝殿の奥に本殿がしつらえられています。護法魔王尊とは地上の破壊と創造を司る霊王であり、地球の人間とは違った元素によって身体が出来ていて、永遠に16歳の姿をしているとされます。何だか凄いですが、鞍馬天狗は元々この護法魔王尊だったという説もある様ですね。

参道はここまでですが、道はまだ続いており、このまま下っていけば西門を経て貴船神社にまでたどり着きます。コナン達がたどったのはこの道でしたね。距離的には573mですので、864mある本殿に引き返すよりも近いのですが、下ってから駅まではさらに2kmあるので、どちらが楽かは難しいところですね。

私はここから本殿というか山門にまで引き返しました。久しぶりに山道を歩いたので、かなりの筋肉痛になりましたけどね、マイナスイオンをたっぷりと吸って、清々しい気分になりましたよ。義経の世界にも浸れたし、鞍馬寺参拝は行って良かったです。

これから行かれる方は、くれぐれも歩きやすいスタイルで行って下さい。かかとの高い靴なんて履いて行くと大変な目に遭いますよ。後は無理をせずマイペースで歩いて下さい。休み休み行けば、結構楽しく歩けるはず、です。

2009年6月24日 (水)

京都・洛北 鞍馬寺~奥の院参道・大杉権現まで~

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本殿の左手に奥の院参道の入り口があります。丹塗りの渡り廊下の間に門があり、そこを潜るといよいよ義経が暮らした鞍馬山の世界が始まります。

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奥の院参道は、まさに登山道と言って良いくらい、急な坂道が続きます。その最初の坂道の途中にあるのが義経息継ぎの水です。住まいであった東光坊から奥の院へ修行に通う途中で、この泉の水を汲んで喉の渇きをいやしたと伝えられるのですが、距離を考えると一息入れたくなる頃であり、絶妙な位置にあったと言えるかも知れません。

800年以上も湧き続けていると立て札にはあったのですが、このところの雨不足のせいで水は止まっていました。そう言えば、他の水場もまたチョロチョロとしか水は出ていなかったですね。

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奥の院参道で、峠とも言うべき場所に、義経背比べ石があります。義経が奥州に向けて旅立つ時に、名残を惜しんで背比べをしたと伝えられる石ですね。およそ1.2mなのですが、これが本当に義経の背丈と同じだったのなら、義経はほとんど子供の様な体格だったという事になりますね。実際はどうたったのだろう?


背比べ石のところで、道は二手に分かれます。真っ直ぐに行けば奥の院、左手に入れば大杉権現へと通じます。ここは寄り道にはなりますが、大杉権現へ立ち寄ってみたいところですね。

大杉権現への入り口のところが冒頭の写真であり、木の根道と呼ばれています。地質が固すぎて木の根が土の中に潜れないために地表を這っているもので、これぞ鞍馬山という光景ですね。義経が兵法の修行をした場所とも伝わります。

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ここが大杉権現のある場所で、かつては3本の幹に分かれた大杉が立っていました。護法魔王尊影向の杉と呼ばれた神木で樹齢千年とも言われていましたが、惜しくも昭和25年の台風で倒れてしまったそうです。それにしても独特の雰囲気がある場所で、今にも烏天狗が現れそうな気がしますよね。

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これが大杉権現社で、この裏手に根幹だけとなってしまった大杉が残っています。面白いのが幔幕に描かれた寺紋なのですが、一見すると天狗の団扇の様に見えますよね。私もてっきりそうだと思ったのすが、調べてみるとこれは菊を横から見た形なのだそうです。でも、どう見ても団扇ですよねえ。きっと間違えている人も多いのではないでしょうか。

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大杉権現から奥の院参道へ戻った場所にある道しるべです。「すぐ大杉」、「すぐ奥の院」とあるのですが、大杉権現までならともかく、奥の院まで「すぐ」とは誇大表示ですよ。確かに距離はあと400m程なのですが、アップダウンがきつくて、とてもすぐにはたどり着けません。慣れた修験者ならすぐなのでしょうけどね。

明日はその奥の院までを紹介します。

2009年6月23日 (火)

京都・洛北 鞍馬寺~九十九折参道から本殿金堂まで~

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由岐神社から坂道を少し登ると、義経公供養塔があります。鞍馬寺に預けられ、牛若から紗那王と名を変えた義経が、7歳の時から10年間住んだという東光坊の跡で、昭和15年に供養塔が建てられました。

急な階段の上にあるせいかあまり立ち寄る人は居なかったのですが、4年前に義経を追いかけた私としては感無量といった場所でして、供養塔の後ろから紗那王がひょいと顔を出すのではないかという気すらしましたよ。

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その義経公供養塔から先の坂道が、九十九折参道と言われる難所です。清少納言が枕草子の中で、「近うて遠きもの」の中に「くらまの九十九折れといふ道」と記したのがここですね。

その意味はと考えてみると、この坂道の先はすぐそこに見えるのですよ。ですから、そこまでは頑張ろうと歩くのですが、そこから180度折り返した坂が続いています。その先もすぐそこに見えますからまた頑張るのですが、またしても折り返しがあって、以下この繰り返しで坂道が延々と続く事になるのです。つまり、近くで遠いという事になるのですね。まあ、これは私の解釈ですから、違っていたらごめんなさい。

でも800mのこの上り坂は、その長さの倍どころか、三倍にも四倍にも感じましたね。とにかく、どこまで歩かせたら気が済むんだという感じでした。

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ところで、この九十九折参道はとても登れないという人のために、なんとケーブルカーが運行されています。お寺が営業用の鉄道を運行する唯一の例で、207mという営業距離は日本一短いのだそうですね。料金はありませんが、諸堂維持のための寄付金として100円を払う事が必要で、これが事実上の運賃と言えそうです。

ごく小さな車両のため乗車定員が少なく、この日の様に何か行事がある日は乗るまでに相当な待ち時間が生じてしまいます。出来れば参道を歩いた方が鞍馬寺を実感出来るので、お薦めはお薦めなのですけどね。体力、脚力、さらには時間と相談して、どちらにするかを決めて下さい。なお、ケーブルカーの所要時間は2分です。

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ケーブルカーの上の駅を降りたところにあるのが多宝塔です。1959年(昭和34年)に再建されたもので、どうやら鉄筋コンクリート造の様ですね。内部には護法魔王尊が祀られている様ですが、扉が閉じられているので窺い知る事は出来ません。

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鞍馬寺では、狛犬ならぬ狛寅が参拝者を出迎えてくれます。これは、毘沙門天が現れたのが寅の年の寅の日、寅の刻であったことにちなむと言われ、寅が毘沙門天の使いとされているのですね。

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九十九折参道は、ケーブルの多宝塔駅から続く通路と交わる場所で終わります。そこでやっと坂道から開放されると思ったら大間違いで、そこから本殿金堂までの間は階段が延々と続く事になります。とにかくひたすら山を登るというのが、この寺の参拝であると言って間違いありません。

本堂は1971年(昭和46年)の再建で、千手観世音菩薩と毘沙門天王それに護法魔王尊の三体が尊天として祀られています。

ここまででももう坂道は十分という感じなのですが、本当の鞍馬を知りたければこの先の奥の院に進まなければなりません。奥の院こそはまさに紗那王が修行に明け暮れた場所で、鞍馬天狗の棲みかとされる所です。その奥の院は明日紹介する事にいたします。

2009年6月22日 (月)

京都・洛北 鞍馬寺~山門から由岐神社まで~

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鞍馬寺の創建は、寺伝に依れば770年(宝亀元年)の事とあり、鑑真和上の高弟鑑禎によって毘沙門天を祀る草庵が建てられたのが始まりとされています。

鑑禎は夢で山城国の北方に霊山があると告げられ、実際に出掛けてみると、とある山の上に宝の鞍を乗せた白馬の姿を見ました。この山が鞍馬山だったのですが、鑑禎が山に入ると女形の鬼に襲われて、危うく殺されそうになります。しかし、あわやというところで枯れ木が倒れて来て、鬼は押しつぶされてしまいました。翌朝、その場所には毘沙門天像が立っており、鑑禎はこの像を祀る草庵を建てたとされます。

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下って、796年(延暦元年)に藤原伊勢人という人が居たのですが、かねがね観音像を納める寺を建てたいものだと願っていました。そんなある日霊夢のお告げがあり、白馬の後を追って行くと鞍馬山にたどり着きます。しかし、そこにあったのは毘沙門天を祀る草庵でした。自分の願いとは違うと伊勢人はいぶかったのですが、その夜の夢に童子が現れて、毘沙門天も観音も名前が違うだけで元は同じものだと告げます。そこで伊勢人は千手観音像を造り、草庵に毘沙門天と共に祀りました。

さらに下って寛平年間(889年~897年)に峯延上人(竹伐り会式の由来となった大蛇を退治した人)が入山した時に一時真言宗となりますが、後に天台宗に改宗し、以後長い間青蓮院の配下に置かれていました。

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鞍馬と言えばやはり天狗をイメージしますが、これはこの山で修験道が盛んであった事に由来する様です。天狗は山の精霊とされ、鞍馬山は天狗にとっては最高位の山であるとも言われます。

実は鞍馬にはもっと天狗が溢れているかと思ったのですが、駅前の大天狗の像と、土産物屋さんにある天狗の面くらいなものでした。この烏天狗は土産物屋さんで見つけたものですが、味があって良いですね。烏天狗は小天狗とも呼ばれ、赤ら顔の鼻の高い天狗はより法力が高い事から大天狗と呼ばれます。元々は天狗と言えばこの烏天狗の事を指した様で、大天狗は時代が下ってから現れた様ですね。

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駅を降りて少し歩くと山門の前に出ます。いきなり階段が現れますが、これはこの後延々と続く坂道と階段の序章に過ぎません。とにかくまじめに参拝しようとすればする程、坂道を歩かされる事になる寺ですよ。

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鞍馬寺は1947年(昭和22年)に信楽香雲(しがらきこううん)貫主が鞍馬弘教を開宗して、天台宗から独立しました。本尊を尊天と称し、千手観世音菩薩(月の精霊)と毘沙門天王(太陽の精霊)と護法魔王尊(地球の精霊)との三尊のお姿で表わされるとしています。正直言って良く判っていないのですが、鞍馬寺のたどってきた歴史を踏まえた宗派である事は確かな様ですね。

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さて、鞍馬寺には神仏混淆の名残が濃厚にあって、由岐神社もその一つでしょう。ご祭神である由岐大明神は、元々は宮中に祀られていたのですが、940年(天慶3年)に朱雀天皇の詔によって、都の北の護神としてこの地に御動座されました。

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御動座にあたっては祭器や松明を手にした行列が組まれ、その長さは1kmにも及びました。その盛大さに感激した里人達が、後の世にまで伝えるべく起こしたのが鞍馬の火祭だと言われています。毎年10月22日の夜に行われ、百数十本もの松明が集まった様は勇壮の一言だと言われますね。

私はまだ見る機会に恵まれていませんが、何時の日かこの目にしたいものだと思っています。ただ、半端な人出ではなく、電車に乗るのでさえ一苦労な様ですね。そのあたりの覚悟が出来ているかどうかが分かれ目になるのかな。いつか実現すると良いのですけどね。

鞍馬寺の項は明日に続きます。

2009年6月21日 (日)

京都・洛北 鞍馬山竹伐り会式2009~鞍馬寺~

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竹伐り会式の起源は、宇多天皇の寛平年間(889年~897年)に遡るとされます。初夏のある日、鞍馬寺中興の祖とされる峯延上人が護摩の秘法を修している時、北の峰から大蛇が現れて上人を呑もうとしました。1mもある舌を持ち、その様は火炎の様だったと記録されていますから、相当に巨大な蛇だったのでしょうね。しかし上人は恐れることなく、秘密の真言を唱えて大蛇を返り討ちにしてしまいます。

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その後再び大蛇が現れたのですが、今度は暴れることなく、鞍馬寺の香水を絶やすことなく護ると誓ったので、閼伽井護法善神(あかいごほうぜんしん)として本殿の東に祀られました。先に倒された大蛇は雄蛇で、後の大蛇は雌蛇であったと言われ、この故事にちなんで青竹を雄蛇に見立てて伐るのが竹伐り会式とされています。

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竹刈り会式は法螺貝の音と共に始まり、雅楽の調べに乗って大惣仲間、導師(2枚目の写真)、衆僧などが本堂へと入っていきます。このうち竹を伐るのが大惣仲間で、かつての僧兵の姿形をしており、肩には袋に入れた鉈を担いでいます。

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本殿内で読経が上げられた後、舞台では洒浄(しゃじょう)が行われます。これは香水を注ぐ事で舞台を清めているのですね。この後に、写真の左下に見えている稚児達が活躍する事になります。

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一度目の竹伐りである竹ならしが始まる前に大惣仲間が舞台上に整列するのですが、その時に稚児達が声を揃えて「竹伐りの神事おめでとう候」、「近江・丹波の竹見事に候」、「竹ならしあげ候」などと言って、神事の進行役となるのです。凛々しくもあり、可愛くもありで、これは見所の一つですよ。

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「竹ならし」は、巨大な青竹を勝負伐りに使うために、公平な長さに切り揃えるという儀式です。大の男が両手で鉈を振りかざして全力で竹に斬りつけるのですが、その迫力たるや凄いものがありますよ。

それでも一度ではとても伐り切れず、何度か鉈を叩き付けていく内にようやく竹は二つに分かれます。竹ならしは確か4回行われたのですが、一度だけどういう工夫があるのか、ただの二撃で切れてしまった事もありました。

ちなみに、背中に付けている緑の葉は南天で、災難を吉に転ずる意味と、大蛇の毒を消す意味があるとされています。

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竹ならしが終わった後は再び堂内で儀式が行われるのですが、その間舞台では舞楽が奉納されます。この日演じられたのは「還城楽」(げんじょうらく)という一人舞でした。

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舞人が手にしているのは蛇で、この竹伐り式にちなんだものかと思いましたが、違いました。還城楽は、湖人が好物の蛇を見つけて喜ぶ様を表した踊りだそうで、鞍馬山とは直接の関係はなさそうです。ただ、蛇が出てくるので、この場に相応しい演目として選ばれたのかなという気もします。

ちなみにこの舞人は若い女性でしたが、線がとても美しく、動きもなめらかでかつメリハリがあり、素人目には見事な舞に見えました。専門家の評価は判らないですけどね、私的にはとても素晴らしい出来だったのではないかと思っています。

最後は動画をご覧頂きましょう。ちょっと手ぶれが酷いのが難点ですが、迫力ある勝負伐りの様子は判って頂けるかと思います。

この勝負伐りは江戸時代中頃に始まったそうですが、丹波座と近江座が竹を伐る早さを競い合い、早く切り終わった方が豊作になると言われています。今年は丹波座が勝ったので、丹波地方は豊作になるのでしょうね。

ただ、今年はそれぞれ一組ずつの二組で行われたのですが、昨年までは4組で行われていたはずです。なぜ減ってしまったのか、人手が足りなくなってしまったのかしらん?詳しい事情は判りませんが、是非ともこの伝統は守って行って貰いたいものです。現場で見ていると、ビデオよりもずっと迫力があって面白かったですよ。

勝負伐りが終わり、導師達が退場した後は、子供達が一斉に舞台駆け上がり、竹の切りくずを拾い集めます。直ぐ後に大人達も続いて舞台上は一杯になったのですが、何でも魔除けとなると信じられている様ですね。私はそこまでは知らなかったものですから、何事が起こったのかとあっけにとられて見ていました。一つぐらいは拾って帰れば良かったかな。

人出は、本殿前の広場がすっかり埋まる程にはありました。ただ、行き帰りの電車にすら乗れないという、秋の火祭の時程ではなかったですね。行きの電車は満員ではありましたが、通勤ラッシュに比べれば遥かにましでした。

私は一時間程前に本堂に着いたのですが、舞台のすぐ側、2列目は確保出来たので、どうにか写真を撮る事は出来ました。ただ、目の前が報道陣の席で、人と人の間からかろうじて写角が取れたという程度でしたが。来年は日曜日になるので、もっと人出はあるのでしょうね。

2009年6月20日 (土)

京都・洛北 鞍馬山竹伐り会式~鞍馬寺~

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平成21年6月20日に行われた鞍馬山竹伐り会式に行ってきました。竹伐り会式は千年の古儀と言われ、丹波坐と近江座に分かれて竹を鉈で切る早さを競い合い、早く切った側の地方が豊作になるとされる儀式です。

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写真は、本番前に竹の長さを揃えるための「竹ならし」の儀式が行われているところです。つまり、竹を切るシーンは2度あるという事ですね。鉈を本気で振るうシーンなど、今時なかなか見られませんからね、迫力があって面白かったですよ。

今日はまだ写真の整理が出来ておらず、まずはイントロダクションまで。詳細は明日アップします。動画も撮ってきてますので、お楽しみにお待ち下さい。

2009年6月19日 (金)

京都・洛北 6月の花2009~京都府立植物園~

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6月13日に訪れた京都府立植物園で咲いていた印象的な花をいくつか紹介します。まずはサンジャクバーベナ。普通は足首程度の高さのバーベナですが、これはその名の通り90cm程の高さになるバーベナです。この深い花色もまた綺麗ですよね。

意外と雑草化しているらしく、道端でも咲いているそうですが、私はまだ見た事が無いです。

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こちらはオオトリトマです。赤い花が多いらしく、シャグマユリ(赤熊百合)の別名があるそうですね。この花もまた野草化しているらしいのですが、ちょっと派手な花なので、日本の野山にはなじみそうにはないですね。

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これはチョウセンアザミ。とても大きな花ですが、アンティチョークの名で食材としても知られています。イタリア料理などに使われるそうですが、私は食べた事がある様な、無い様な。料理の説明の中で聞いた様な気もするのですが、はっきりとは覚えていません。次にイタリアンレストランに行く時には、要チェックですね。

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紫陽花は、どの花も盛りになっていました。特にこの西洋紫陽花は綺麗に色付いていましたね。何でも園長さんの担当らしく、花の種類にはその好みが大きく反映されているそうです。植物園では、担当者によって花の種類が変わって来るとは初めて知りました。

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同じ紫陽花でも、こちらは日本のクレナイヤマアジサイです。先週に見に来た時はまだ白から赤に変わる途中でしたが、この日は深紅に染まっていました。その名の由来を教えて貰った様な気分です。

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そして最後はアリウムギガンテウムです。この巨大な葱坊主の群は、やはり印象的ですよね。ただ、今年は植えてあるエリアが少し狭くなっており、去年ほどのインパクトを感じなかったのが残念でした。この花ももう終わっている頃でしょうね。

植物園では既に次の花が準備されていて、まだ苗の状態でしたが、カンナがあちこちに植えられていました。花の世界もいよいよ夏が近づいている様ですよ。

2009年6月18日 (木)

京都・洛東 6月の花2009~真如堂~

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この時期、真如堂に行く楽しみは菩提樹の花が咲いている事ですね。6月13日には丁度満開になっており、沢山の花が一面に咲いていました。

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見た目はとても地味な花なのですが、得も言われぬ良い香りがするのですよ。甘いというか、独特のコクのある香りですね。木に近づくにつれて、そこはかとなく香ってくるのが良い感じです。もう盛りは過ぎてしまったでしょうけど、まだ少しは残っているかも知れません。

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お釈迦様縁のもうひとつの花、シャラもまた咲き始めていました。まだたった一輪だけでしたけどね、つぼみが沢山付いていたので、今日あたりは結構見頃になっているかも知れません。

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鐘楼の周辺の紫陽花も見頃になっていましたよ。ここも植えられてから時間が経つにつれて花数も多くなり、だんだんと見応えがある様になってきました。

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塔頭の東陽院では、カシワバアジサイが見頃になっていました。向こうに見えているピンクの花はシモツケですが、この時には既に盛りを過ぎていました。

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茶所では、すっかり名物になっている屯する猫が居ました。どうも私がカメラを向けると警戒されてしまう様ですね。もう少しさりげない所を撮りたいのですが、まだまだ修行が足りていない様です。

6月の真如堂は見所が沢山あって、訪れるには良い時期ですよ。ただ、今はトイレや書院などが工事中で、ちょっと落ち着きが無いのが難点なのですけどね。

2009年6月17日 (水)

京都・洛北 花菖蒲2009~京都府立植物園 6・13~

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平成21年6月13日現在の京都府立植物園の花菖蒲です。ここもまた平安神宮と同じく一週間前とあまり変わらない咲き具合で、ちょっと意外でしたね。

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部分的には綺麗に咲いているのですけどね、全体としては物足りなく、華やかさに欠ける感じがしました。

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でも、良く見るとつぼみが沢山残っている状態であり、もしかしたらこの後に盛りが来ていたのかも知れません。

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訪れた時間帯も昼過ぎで、あまり良いとは言えませんでした。花もくたびれていた様子で、トップライトの光線だし、蒸し暑いしで、写真を撮るには良い状態ではなかった事は確かです。

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それでも個々の花を見れば美しい事には違いなく、さすがに花菖蒲だけの事はありましたね。咲き揃ったところを見たかったけれど、それはまた来年の楽しみに取っておく事にします。

2009年6月16日 (火)

京都・洛東 花菖蒲2009~平安神宮 6・13~

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平成21年6月13日の平安神宮の花菖蒲です。ここには2週続けて来てみたのですが、案に相違して先週より少し花数が増えた程度であり、期待していた様な花の群舞からは遠い状況でした。

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実際どういう具合だったのでしょうね。先週の半ば頃にピークが来て、一気に下り坂になってしまったものなのか、どうか。

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それでも部分的には密集して咲いているところもあり、それなりに見応えがあったのは救いでした。

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東神苑では、梅の実が赤く熟しつつありました。梅の実は青い内に収穫される事が多く、木で熟しているところは見た事が無いですね。自然に放っておくと、こんな具合に赤く色付くものなのでしょうか。これが食べられるかは別にして、見た目が綺麗な事は確かですね。

2009年6月15日 (月)

京都・洛東 花菖蒲2009~野村別邸「碧雲荘」~

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京都・岡崎の地にある野村別邸「碧雲荘」の前庭で、花菖蒲が満開見頃になっています。

碧雲荘は、昭和3年に時の野村財閥の総帥・野村徳七翁の別邸として建てられたもので、完成までに11年の歳月を要し、和風建築の粋を集めたものとして平成18年に重要文化財に指定されています。

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内部には大小の書院と茶室、それに能舞台まで備えられているそうですね。そして、小川治兵衛の手による庭園があり、広大な池の畔には「蘆葉」と呼ばれる舟茶室があって、船遊びまでが出来る様ですね。一般公開はされていませんが、是非一度は見てみたいものだと思います。

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この前庭は、昨年までは出入り自由になっていたのですが、今年は柵が締められていて近づく事が出来なくなっています。やむなく植え込みの外から撮らせてもらったのですが、何かトラブルでもあったのでしょうか。ちっょと残念な事ですね。

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ところでこの碧雲荘の写真を撮っている時に、何と大鷹と遭遇しました。背後の木で何やら烏が騒がしいと思っていたのですが、ふと振り向くと大型の鳥がすぐ目の前の桜の木の枝に居たのです。すぐに大鷹らしいと気づいてカメラを向けたのですが、シャッターを切る前に2羽の烏に追われて逃げてしまいました。その後、遠くの木の枝に留まったところを撮ったのがこの写真なのですが、遠すぎて不鮮明極まりないですね。本当に惜しい事をしました。

最近は大鷹が都会に飛来する事が珍しくなく、平安神宮でも見かけるという話は聞いていたのですが、まさかこんな道端の木の枝に留まっているとは思いもしませんでした。聞くところに依れば大鷹は烏を補食するそうなのですが、してみると烏が必死になって攻撃していたのも無理は無いという事なのですね。

増えすぎた烏とそれを狙いに来る大鷹と、一昔前には考えられなかった鳥界の構図が出来ている様です。これは自然が豊かになったと言えるのかどうかは判りませんが、身近で見る事が出来る野生の生態である事には違いないですね。これからは大鷹の存在も頭に入れて、京都巡りを続けたいと思っています。

2009年6月14日 (日)

京都・洛北 蛍火の茶会2009~下鴨神社~

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平成21年6月13日に行われた蛍火の茶会に行ってきました。蛍火の茶会とは糺の森に蛍が復活した事を記念して糺の森保存会によって開催されているもので、今年で19年目になる行事です。

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行事は午後1時半の雅楽の奉納から始まり、神事としては5時から報告祭が本殿前にて行われます。その後、箏曲の奉納、十二単衣と小袿姿王朝女人の姿舞、十二単衣着付けの実演などが続々と奉納されて行きます。

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そして、この行事の名称に茶会と銘打たれている様に、裏千家によるお茶会がこの日のメイン行事となります。この茶会に出るには糺の森保存会の会員になる事が必要で、保存会から招待を受けた人が茶席に出る事が出来ます。

写真は、そのお茶会の受付の人達が打ち合わせをしているところで、参加者が多いのでなかなか大変そうでしたよ。

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この駕籠の中に、御手洗池で放たれる約600匹の蛍が入れられています。裏方ではこの駕籠に水を掛けて蛍が弱らない様にしたりと、本番までの世話に何かと気を遣っている様でした。

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この蛍たちは、糺の森を流れる泉川で採集されたものです。一度採集してしまうとせっかくの自然繁殖に差し障りが出るのではないかと思うのですが、19年間繰り返されてきて大丈夫だったのですから、問題は無いという事なのでしょう。

その蛍の放流の様子を動画に撮って来たので、よろしければご覧下さい。ただ、元データーでは見えている蛍が、アップロードした後はほとんど見えなくなっているのが残念なのですけどね。

見てお判りの様に、今年もフラッシュ攻撃は相当なものでした。最初の内は神社の人達に依る注意があったおかげでそれほどでも無かったのですが、途中からは酷くなる一方で、帰る間際にはのべつまくなしに光っている様な状態でした。

思うに、カメラの手持ちで蛍を撮るのはそもそも無理であり、ノーフラッシュでは何も写らない。それどころかピントも合わないので、シャッターすら押せないのかも知れません。そこでフラッシュ有りにすれば、とりあえずはなにがしかは写せる。その結果、四方八方からのフラッシュ攻撃となる様な気がします。

一番酷いと思ったのは、一眼レフに三脚を付けた人が居たのですが、そこまで準備しておきながら三脚を手持ちにして、蛍が光る度にカメラの内蔵フラッシュを光らせては連写していた人でした。たぶん、一通り撮り方を調べて来たのでしょうけどね、あまりに上手く行かないので頭の中が真っ白になっていたのでしょう。なまじカメラの性能が良いものだから、受ける迷惑も半端なものではありませんでした。もしかしたら、蛍が飛翔する姿を撮りたかったのかしらん?

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蛍の光を撮るには三脚が必須で、シャッター速度優先モードにして長時間シャッターを切る必要があります。ただし、ここでは明るすぎるので5秒が限度ですけどね。ピントはオートフォーカスは効かないので、明るい内に合わせておき、後はマニュアルに切り替えて撮る時には触りません。最後は写り具合を見てISOを調節してやります。

でもまあ、たった5秒の間にも何度もフラッシュが焚かれるので、写真としてはほとんどが失敗に終わりました。ここに載せた分はまだ上手く行った方のものでして、クリックして大きくして貰えば蛍が写っているのが判ります。

そして、今年はなぜか御手洗池にほとんど水が無かったものですから、途中からは子供達が水際に集まってきて、蛍狩りの様な状態になってしまいました。これって、良い事なのか悪い事なのか。

蛍に触れ合うというのは本来は良い事なのでしょうけど、ここでは蛍を大切にして捕らない様に運動を進めている訳でしょう?だったら、子供が動き回れるスペースは残さない方が良かった様に思うのですが。子供を止めるべき親までが蛍を捕まえようと一緒に騒いでいるのでは、どうしようも無かったですね。

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楼門前は、老舗が集まった納涼市で賑わっていました。北野の老松、漬け物の西利、鯖寿司の花折、料亭の下鴨茶寮、それに御手洗茶屋などが出店しており、それぞれに沢山のお客さんが付いていましたよ。一番人気は、やはり御手洗団子でしたけどね。

帰り道では、泉川のほとりと高野川で数匹づつの蛍が光っていました。泉川はともかく、高野川でも蛍が飛ぶ様になっているのですね。高野川で自然発生したものかどうかは判りませんが、これってなかなか凄い事だと思います。これまでは泉川や疎水分線、それに白川といった小さな川でしか見る事が出来なかったのですから。

高野川の様な大きな川で蛍が常時見られるようになったとしたら、京都の蛍復活もいよいよ本物になって来たという事です。水質的にはたぶん大丈夫になっているはずですから、後はカワニナの生息、幼虫が住める川岸などの条件次第なのでしょう。いつかこれが下流の鴨川にまで広がって、四条大橋のあたりでも飛ぶ様になったら嬉しい事ですね。夢がだんだんと膨らんで行く気様ながします。

2009年6月13日 (土)

京都・洛東 京うどん 生蕎麦 ~岡北~

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先日蕎麦処あれこれで紹介した岡北です。前回はテキストだけでしたので、今回は写真付きでお届けします。

まずは、私が頂いた「生湯葉けいらん」から行きましょうか。生湯葉をちらした卵とじと言えば判りやすいかな。ぱっと見、どれが卵でどれが湯葉かは判りませんが、生湯葉のつるっとした食感と、とじ卵のふわっとしたくちあたりが楽しいです。前は蕎麦でしたので、今度はうどんにしてみました。でも、この写真では区別が付かないな。

うどんはけっこう細いのですね。つるっと仕上がっているのは、いかにも京都らしい感じがします。ほどほどに腰があって、美味しかったですよ。ただ、私の好みからすると、「生湯葉けいらん」には、蕎麦の方が合っている気がします。

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こちらは、ゆこが食べたのっぺいです。かまぼこと椎茸、それに湯葉と油揚げが入っているあんかけですね。これも蕎麦も選べるのですが、今回はうどんでした。だしに椎茸の味が良く出ていて、こちらはうどんの方が合う様な気がします。これも美味でしたよ。

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岡北は創業70年になるのだそうですね。以前はごく普通の蕎麦屋さんという感じの店でしたが、昨年リニューアルされて、ご覧の様なモダンな店に生まれ変わりました。店員さんの応対も親切で、好感の持てる店ですね。

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こちらが入り口の様子です。なぜ順番を逆にして入り口を最後に持って来たかというと、隣の行列を見せたかったからです。こちらは山本麺蔵といううどん屋さんで、最近大人気になっているのですね。以前は岡北と並んでどこにでもあるうどん屋さんだったのですが、いつの間にかどちらも人気店になっていました。行列が出来る分、山本麺蔵の方が人気があるのかな。

まだこっちには行った事が無いので、一度試しに行ってみようかと思っています。でも一人では入りにくいので、またゆこと二人の時でないと無理でしょう。味の比較はその後ですね。

2009年6月12日 (金)

京都・洛北 薔薇満開~京都府立植物園~

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平成21年6月6日の京都府立植物園のバラ園です。この日はまさに満開、見渡す限りの花で溢れていました。

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一歩バラ園に入れば花園という言葉がぴったりで、さすがは植物園という他は無いでしょうね。花好きには堪えられない空間です。

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こちらは昨年も紹介したアンネのバラです。今年も見事に咲いていましたよ。

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これは青バラの一種であるブルーリボンです。まあ、青と言うより青紫でしょうけど、珍しい花色である事は間違いありません。大輪の、とても美しい花でしたよ。

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花盛りとは言いながら、細かく見ると少しくたびれた花が目立ち、本当の盛りは過ぎていた様ですね。これからも咲き続けるでしょうけど、だんだんと寂しくなって行くのかも知れません。

何にしても見応えのあるバラ園ではありましたよ。

2009年6月11日 (木)

京都・洛北 紫陽花2009~京都府立植物園~

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6月と言えば紫陽花の季節でもありますよね。ここ京都府立植物園でも、早咲きの紫陽花が見頃を迎えつつありました。

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この白と赤が混じった美しい花はクレナイヤマアジサイ。咲き始めは純白で、時間と共に赤く染まっていくという花です。ですから、この状態は途中経過という訳ですね。

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こちらは、ミヤマヤエムラサキという八重咲きの紫陽花ですね。京都府北部の美山町で自生していた事からこの名前が付けられました。

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それにしても、立体的な面白い形をしていますね。それにこの赤紫色がなんとも上品で美しいです。

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最後はイヨシボリです。ぱっと見、花が痛んでいるのかと思いましたが、白い斑が入るのがこの花の特徴なのですね。

紫陽花にも沢山の種類があるのでとても覚えきれないのですが、植物園では大抵の花に名前が書いてあるで助かりますね。ここもまたもう一度行ってみたいと思っているところです。

2009年6月10日 (水)

京都・洛北 花菖蒲2009~京都府立植物園~

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平成21年6月6日現在の京都府立植物園の花菖蒲です。この日は5分咲き程度で、見頃までにはあと一息といったところでした。

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植物園の人出も、やはり少ない方なのかな。この花菖蒲の周辺には結構な数の人が居たのですが、いつもは家族連れで賑わっている大芝生地はがらがらの状態でした。

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もうそろそろ新型インフルエンザも終焉に近づいている様だし、京都の元の様に賑わって欲しいところですね。

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この花菖蒲の見頃は今週から来週にかけてになるでしょう。この花の盛りと共に、人出も元に戻ると良いのですけどね。

2009年6月 9日 (火)

京都・洛東 平安神宮~神苑の花~

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今の時期、平安神宮の神苑では、花菖蒲の他にも沢山の花が咲いています。その筆頭が睡蓮ですね。

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睡蓮は主として西神苑と中神苑で咲いており、それぞれ時期によって花菖蒲と杜若とのコラボレーションを見る事が出来ます。

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一口に睡蓮と言っても花の色や形は様々で、こんなピンクの花も咲いています。それでも純和風の庭と良く調和しているのが凄いですよね。

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中神苑では、臥龍橋を渡りながら睡蓮を見るのが面白いです。水中に咲くこの花を、すぐ間近で見る事ができるのですからね。

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南神苑では、京鹿子が咲いていました。詩仙堂の様に庭の主役扱いではなかったですけどね、庭園の片隅にあってもその美しさは変わりありません。

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東神苑では紫陽花が咲いていました。まだ咲き始めて間もない感じでしたが、もうこの花の時期になっているのですね。この花に似合うのはやはり雨。もうすぐ梅雨の季節がやって来ると感じさせる花ではありますね。(と書いたら、今日まさに梅雨入りしました。素晴らしく季節に合う花という事ですね。)

2009年6月 8日 (月)

京都・洛東 花菖蒲2009~平安神宮~

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平成21年6月6日現在の平安神宮の花菖蒲です。この日は5分咲きで、見頃にはほんの少し早いかなという状況でした。

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まだ午前中だったので、前日に降った雨が花に残っていました。その雨の名残の水滴が花に残っていて、なかなか素敵でしたよ。

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平安神宮の人出は、この時期としてはかなり少ない方だったと思います。神苑にはそれなりの人が居たのですが、拝殿の方には我が家の他には誰も居ないという状況で、こんな事は初めてではないかしらん。ここでは、風評被害の実態を垣間見た様な気がしました。

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花菖蒲が咲いているのは主として西神苑で、南神苑でも咲いていますがごく僅かですね。中神苑はカキツバタが主で、既に花は終わっています。その花の終わった中神苑では、雑草取りの作業が行われていました。広い池の中の水草を除去されてたのですが、水に浸かりながらの手作業で、見るからに大変そうでした。でも、こうした作業をしないと、池を綺麗に維持する事はできないのでしょうね。

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平安神宮の花菖蒲は、これから週末にかけてが見頃になって行くものと思われます。週末の13日に開かれる蛍火の茶会の前に寄ってこようかなと、今考えているところです。

2009年6月 7日 (日)

京都・洛北 詩仙堂~京鹿子~

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今の時期、詩仙堂の見所の一つに京鹿子があります。シモツケの園芸品種とも言われ、花の並びが整ったシモツケに対して、奔放な咲き方でかつ全体に細かく糸を引いた様に見えるのが特徴ですね。確実な見分け方は、茎にトゲが無い事なのだとか。

小さな花の集まりなのですが、そのツブツブに見える様子が京鹿の子絞りの模様に似ているところからこの名があるそうです。とても豪華でかつ上品な、京都の庭によく似合う花ですよ。

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こちらは、京鹿子の近くで咲いている花菖蒲です。数は少ないですが、この日はほぼ見頃になっていました。
その京鹿の子と花菖蒲を動画で撮ってきましたので、よろしければご覧下さい。冒頭に鹿威しの音が響きますよ。

こは小さな池なのですが、とても風情がある場所ですよ。

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庭を歩いていると、今の季節らしい花と出会います。その一つがこのホタルブクロ。白花が多いと思いますが、この色の花も素敵ですね。ここに蛍を入れて光らせたら、さぞかしきれいな事でしょうね。

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そして、まだ一輪だけですが、キキョウが咲いていました。私が見た中では今年最速ですね。我が家では、まだつぼみすら出来ていませんから。

庭園を歩いてみて、さつきばかりが詩仙堂ではないと、改めて思った次第です。

2009年6月 6日 (土)

京都・洛北 詩仙堂~さつき~

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平成21年6月6日の詩仙堂です。今日の京都は昼過ぎから青空が見える天気となり、初夏の日差しの下で見頃を迎えた詩仙堂のさつきが美しい色合いを見せてくれました。

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正直なところ、ここのさつきがこれほど咲いているのを見るのは初めてであり、この状態が丁度盛りなのか、それとも盛り過ぎなのかは判りません。この写真では右端になる木は既に終わっていましたが、左の木はまだ5分咲き程度の様にも思われ、さつきの中にも早咲きと遅咲きがある様ですね。

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まあ、この状態がピークなのかどうかは別として、見頃である事は間違いないでしょう。私もやっと長年の念願が叶ったというところです。

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庭から見るとこんな感じです。ここの木がこれだけ咲いていると、やはり絵になりますね。この景色を動画にも撮って来ましたのでよろしければご覧下さい。

鹿威しの音が良い感じでしょう。青空の下で、とても良い時間が過ごせましたよ。

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京都は新型インフルエンザの風評被害で観光客が減っていると言われていますが、ここ詩仙堂では普段とそれほど変わりない人出でした。でも市内の道路はかなり空いている様子で、人気のエリアにだけ人が集中している感じでしたね。

ポイント間の移動はかなり楽で、人気スポットでもめちゃ混みはしていませんから、京都を訪れるなら今がチャンスですよ。

2009年6月 5日 (金)

京都 そば処あれこれ

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昨日のラーメン処に続いて、今日は蕎麦処を紹介します。

一人でも入りやすいという意味では、ラーメン屋さんと同じく蕎麦屋さんもそうですよね。ラーメンに比べるとボリューム感に乏しいのが難点ですが、京都取材のお昼に蕎麦屋さんに入る事も結構多いのです。

正直なところ、京都には蕎麦の美味しい店はそう多くありません。少なくとも、ラーメンほどの賑わいは無いですね。それでも探せばこれはという店は意外とあるものなのです。

まずは、岡崎周辺から始めましょうか。

まずは、平安神宮の東に位置する阿国庵です。その名から連想されるように出雲蕎麦の店ですね。頂いたのは三品蕎麦でしたが、しっかりした腰の蕎麦が濃いめのつゆと調和して、なかなかの美味でした。ただ、場所がその気にならないと見つけにくいのが難点かな。

次いで、岡崎グラウンドの東にある岡北ですね。ここはどちらかと言うとうどんがメインなのかな。私が頂いたのは生湯葉けいらんでしたが、細めの蕎麦に暖かいだしが良く絡んで、とても美味でした。次はうどんを食べてみようかなと思っています。

真如堂の近くには、實徳という手打ち蕎麦屋さんがあります。店名の前に戸隠流とあり、信州蕎麦の系譜になるのですね。とにかく京都では珍しいしっかりした蕎麦で、歯ごたえが心地良いです。その蕎麦を濃いめのつゆが受け止めてくれて、とても美味しいですよ。ただ、今出川という表通りに面している割に、店が見つけにくいのが難点ですね。看板はあるのですが、地味なので見落としやすいのですよ。それと日曜日が休業日なので注意が必要です。

京都府立植物園の北にはじん六という店があります。そば粉の産地にはこだわらないという事ですので、あえて言えば京都蕎麦という事になるのでしょうか。ここも本格的な美味しい手打ち蕎麦が食べられるのですが、ちょっとボリューム感に乏しいのが難点かな。

祇園界隈だと、やぐ羅が美味しいですね。正直言って、観光客相手で大した事はないだろうと思っていたのですが、なかなかどうしてしっかりとした味でしたよ。あと、祇園ホテルの北側にあるさだ吉もこのあたりでは本格的な蕎麦が食べられる店です。

四条通の御旅所の近くには尾張屋四条店があります。ここは創業540年という老舗で、安心して食べられるという事では一番でしょうね。新しい蕎麦屋さんは当たり外れの差が大きいですから。

三条界隈には、何度か紹介している晦庵河道屋があります。ここには色々なメニューがありますが、私の一番のお気に入りは辛味大根で食べるおろしそばですね。

京都の場合、観光地で食べる蕎麦にはがっかりさせられる事が多く、蕎麦処というイメージはありませんでした。しかし、京都取材を続けていく内にここに掲げた様な美味しい店に巡り会い、認識を大きく改めているところです。これらの店は私の行動半径で見つけたものであり、まだまだほんの一部でしかない様ですね。これから先も、さらに美味しい店と出会えたら嬉しいなと思っています。

2009年6月 4日 (木)

京都 ラーメン処いろいろ

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食べ物ネタが続きます。

京都取材は朝から夕方まで出掛ける事が多いので、昼食をどうするかが毎回ちょっとした課題となります。お金が潤沢にあれば老舗料亭を選んで探訪記にでもするのでしょうけど、サラリーマンの小遣いでやりくりしている以上、とてもそんな贅沢はしていられません。それに基本的に一人の時が多いという事もあり、あまりに敷居の高い店には入りにくいという事情もあります。

それでもせっかくの外食ですから、それなりに美味しい物を食べたいというのもまた人情と言うものですよね。これらの条件を満たしてくれるお店と来れば、ラーメン屋さんがまず筆頭に来るのです。

ですので、取材時にはラーメン屋さんにお世話になる事が多いですね。幸いな事に京都はラーメンの激戦区と言われ、美味しいお店が多いのですよ。京都通いを始めた当初は、その日の取材先の近くにどんなラーメン屋さんがあるかあらかじめ調べておき、訪ねて行くのが楽しみでした。今はある程度お気に入りの店が固定しており、どの方面に行けばこの店と決め打ちする事が多いですね。

そんな中で、いくつか方面別に美味しいラーメン屋さんを紹介してみましょう。ただし、私はラーメンの食べ歩きを目的としている訳ではないので、あくまで取材先の近くにあるお店の中で美味しい処を選んでみたという程度です。決して京都全体を見渡してランク付けをしている訳ではないので、誤解なき様にお願いいたします。

まずは、冒頭の写真に掲げた妙心寺の近くから行きましょうか。

この界隈だと、ラーメン「親爺」が一押しですね。妙心寺の南総門から妙心寺通りを東に400m程入った商店街の中にある店で、いかにも古いラーメン屋さんらしい店構えです。スープは醤油味で一見黒くて辛そうなのですが、実際に食べてみると旨味のバランスが絶妙に取れている絶品の味なのです。ちょっと店構えが伝統的過ぎて、観光客、特に女性には入り難い雰囲気があるのが唯一の難点かも知れないですね。

次は大徳寺の近くに行ってみましょう。

近くとは言っても堀川通今出川上がるになりますので少し離れているのですが、「はせ川」というお店です。大徳寺のみならず、京都府立植物園や上賀茂神社など、私の行動半径の真ん中に入る事が多いので、結構良く行くお店の一つですね。鶏ガラと豚骨ベースの醤油味のほか担々麺、塩担々麺などメニューは豊富なのですが、私はあぶりチャーシューの入った醤油ラーメンがお気に入りです。ここは店を見落としやすいのが難点かな。

相国寺近くの「御池ラーメンさまた」は、一回しか行った事が無いのですが、美味しかったという印象が残っています。どうも取材の最初の内に通り過ぎてしまう場所なので、昼時のタイミングに合わないのですよね。

真如堂の近くにも美味しいラーメン屋さんがあります。それが「麺や向日葵」。あっさりとした塩ラーメンで、上に乗っている白ネギとスープが良く合うのです。またトロトロのチャーシューが美味ですね。今出川通に面しており、有名な「ますたに」のすぐ近くですが、私はこちらのラーメンの方が気に入っています。

東山界隈だと、「京風東山ラーメンいしはら」が面白いですね。石塀小路から東山安井の交差点へと降りていく道の途中にある店ですが、この店独特の和風ラーメンが美味しいです。ただ少し甘いという個性的な味で、万人受けはしないかも知れません。通常のシナチクに変わって竹の子が入っているのも面白いですよ。そう言えば、湯葉も入っていたっけかな。また、野菜カレーラーメンも和風スープがベースになており、独特の旨さがあります。ここもチャーシューをバーナーで炙って出す仕組みで、食べる直前に焼いてくれるので香ばしくて美味しいですよ。

東福寺の近くだと「大黒ラーメン」が美味しいですよ。普通の食堂ぽい何気ない店構えなのですが、ラーメンはなかなかどうして本格派です。ここは見かけで損をしているかも知れないですね。

伏見稲荷だと、駅のすぐ東にある「翔龍」が美味しかったです。ここもあまり行く機会が無いのですが、とてもあっさりとしていながら深い旨味のある醤油味でした。ただ、細かくオーダーを聞いて来るシステムなのがちょっと煩わしかったかな。だって、初めて入った店で色々聞かれても判らないじゃないですか。ある程度常連になったら別なのでしょうけどね。

ここに掲げたのは京都ラーメンの中でもほんの一握りの店です。とにかく夥しい数の店があり、それぞれ個性を競っているので美味しいところが多いですよ。困るのは閉店する店が少なからずある事ですね。私の行きつけだった店も何軒か無くなっているのですが、昼食の当てが外れてどうしようとなった事もありました。何より、お気に入りの店が無くなるのは寂しいですよね。

京都は和食ばかりではないという事で、ざっと紹介してみました。たまにはラーメン屋さんも覗いて見てはいかがですか。きっと面白い発見がありますよ。


2009年6月 3日 (水)

京都・洛東 十二段家・大えび天丼 天周・かきあげ天丼

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祇園の天丼二題です。

京都取材の時は一人の時が多く、気の張る店は敬遠しています。特に祇園界隈では値段が高い事もあって、あまり食べに入る事はありません。そんな中で、比較的気楽に食べられるのが天丼ですね。

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まずは十二段家さんからです。店構えからして入り難い店が多い祇園にあって、ここは比較的庶民的な雰囲気のある店ですね。ここはお昼のメニューがいくつか揃っているのですが、その中で値段とボリュームが釣り合っているのがこの大えび天丼。甘辛いたれの掛かった天丼は、歯ごたえがさくさくしていて、とても美味でしたよ。これにだし巻きが付いているので、これだけで十分満腹になります。

値段は1850円と少し高めですが、祇園である事を考えるとこんなところかな。

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こちらは名物定食です。以前は名物茶漬けと言っていたはずなのですが、名前が変わってしまったのかな。そう言えば急須に入ったお茶が出てこなかったっけ。値段は変わらず1580円ですね。

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店の中は、いかにも古い京都らしい佇まいを残しています。少し狭いのが難点ですが、この雰囲気はなかなか良いですよ。

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こちらは、天周のかきあげ天丼です。以前は穴子天丼を紹介しましたが、こちらは数が少ないらしく、すぐに売り切れになってしまう様ですね。この時は開店間もなくの時間だったせいか、食べる事が出来ました。中に入っているものは、海老にタマネギ、サツマイモに大葉だったかな。半分はつゆに浸かっており、残り半分は山椒塩をまぶして食べる様に指示されます。

とにかく凄いボリュームで、食べきるのに一苦労するほどです。味は素晴らしいのですが、途中でやはり飽きてきてしまいますね。だから半分は山椒塩で味を変えるのでしょう。1600円と値段もそれなりですが、夕食がそのぶん少なくて済むのでリーズナブルと言えるかも、です。

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席は対面式のカウンターで、板前さんが目の前で天ぷらを揚げていきます。真ん中に山と積まれているのが穴子ですね。これが次から次へと天ぷらへと変わっていくのは、見ていて小気味が良い程ですよ。

とにかくお腹を空かせて行く事をお勧めします。そして、食後は暫く動くのが嫌になるのを覚悟しておいて下さいね。

2009年6月 2日 (火)

京都・洛北 鳩餅~詩仙堂横 双鳩堂~

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今の時期、気になる存在といえば詩仙堂のサツキもそうですね。今頃満開になっているのではないかと思うのですが、どんなものでしょうか。この写真は今年の4月29日に撮ったものですが、この時既に一部では咲き始めていました。

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実のところ、この庭のサツキが花で一杯になっているところは見た事がないのです。いつも早すぎるか遅すぎるかなのでよね。今週末なら、まだ間に合うかしらん?

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その詩仙堂の横にある小さなお店が双鳩堂です。三宅八幡宮の近くに本店があるのですが、ここにも支店を出されているのですね。店先にはおかきやあられが沢山並べられているのですが、その中でも名物とされるのがこの鳩餅です。

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元々この店は、三宅八幡宮にある狛鳩をモデルにした鳩せんべいから始まっているそうなのですが、この鳩餅はそのせんべいの系譜を引く和菓子なのですね。見るからに素朴な餅菓子で、白、ニッキ、抹茶の三色からなっています。味は甘さ控えめながら、なかなかの美味ですね。値段は1個120円と手頃です。

詩仙堂の近くにはあまり食べ物屋さんは無いので、小腹が空いたなという時には丁度良いおやつですよ。

2009年6月 1日 (月)

京都・洛北 蛍火の茶会~下鴨神社~今年は6月13日です

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今日から6月が始まり、そろそろ蛍の情報が気になるところですね。出来れば見に行きたいところなのですが、果たしてチャンスがあるかどうか。

そんな中で、確実に蛍に出会えるのが下鴨神社の蛍火の茶会です。毎年6月の初旬に開催されるのですが、今年の日程は6月13日(土)になった様です。

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今日現在では、下鴨神社のパソコン用のホームページにはまだ記載が無いのですが、携帯用のページには載っていました。

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予定では午後5時頃から社前で報告祭があり、午後8時頃に蛍が放たれるとの事です。昨年は1時間程前から場所取りをしていたのですが、今年はどんな具合になるでしょうね。もっと早く行かないと駄目かしらん?

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楼門前では糺の森納涼市が開催され、例年20軒程度の老舗が出店を出されています。去年は御手洗団子が美味しかったな。

気になるのは天気ですね。丁度梅雨入りしている頃だし、雨が降ったら大変ですからね。曇っていても良いから、雨だけは降らないでいて欲しいと思っています。

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ねこづらどき

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