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2009年5月

2009年5月31日 (日)

京都・洛北 バラが満開だそうですよ~京都府立植物園~

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京都府立植物園のバラが満開を迎えている様です。ホームページにある「園長の目」に依れば、5月25日現在でまさに見頃になっている様ですね。(写真は全て昨年の6月7日に撮影したものです。)

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この時期の植物園はまさに花盛りで、去年は花壇でキンギョソウが沢山咲いていました。今は金平糖の様なカルミアが盛りになっているそうですよ。

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そして、これからの見所の一つがこのアリウム・ギガンティウムですね。ネギの仲間で、子供の頭ほどもある巨大な葱坊主が印象的な花です。

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さらには、花菖蒲も咲き始めているのではないかな。まだ情報が無いのですが、今年はどことも咲き出しが早そうなので、たぶんここも一番花が開いていると思うのですが、どんなものでしょう。

見頃は多分今週末から来週に掛けてでしょうね。ここも、今週末に行けたら良いなと思っているところです。

2009年5月30日 (土)

京都・洛東 花菖蒲咲き始めているそうです~平安神宮~

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私事ながら、残念な事に今週末も京都に出掛ける事が出来ませんでした。2週続けて京都へ行けないとは想定外の事ではあるのですが、やむを得ないので今週も過去の写真のストックから選び出して構成して行く事とします。

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本当は今日行くつもりだったのが平安神宮でした。ホームページの情報に依れば、そこそこ咲き出している様ですからね。この花が見られなかったのは残念ですが、たぶん来週の方が見頃になっていると思われますので、次の楽しみに取っておく事にします。(写真は昨年の6月7日に撮影したものです。)

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コウホネもまた見頃が続いている様ですね。この写真は今年の5月16日に撮ってきたものですが、花が小さいために大きな池の中ではあまり目立たず、ちょっと損をしている感じがしますね。

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睡蓮も随分と咲き進んでいる事でしょうね。来週こそはリアルタイムの花を見に行きたいと願っているところです。

2009年5月29日 (金)

京都・洛東 舞妓

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最も京情緒を感じさせるものと言えば、それは舞妓ですね。

京都の花街を歩いていると、時々ではありますがお座敷に向かう舞妓さんを見る事があります。その凜とした姿は京女そのものと言っても過言ではありません。

でも最近は舞妓体験が全盛であり、そこかしこで舞妓姿を見る様になりました。大体は出会った場所や歩く時の姿勢で見分けが付きますが、時にはぱっと見は本物かどうか迷う事があります。例えばこの写真の舞妓さんはどうでしょうか。

一見して素人離れをしていますが、実はここは舞妓体験の店であり、おそらくはモデルさんを使ってポスター撮りか何かをしていたものと思われます。でも、本物と言われたら信じてしまいますよね。

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このお二人はどうでしょう。この写真だけなら本物と言っても判らないでしょうけど、実はこれも舞妓体験の方たちです。

今の店はどこも着付けが巧みになっていて、さらには散歩時の立ち居振る舞いにもコーチが付きますので、全くの初心者でもそれなりの雰囲気を出す事が出来ます。ましてやここは祇園白川でしたから、かなりの人が本物と勘違いをしていましたよ。

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ここから先は本物の舞妓さんです。まずは、去年の秋に行われた「かにかくに祭」での一枚。かにかくに祭は、祇園の復興に力を尽くした吉井勇を偲ぶという催しで、祇園甲部の芸舞妓が「かにかくにの碑」に花を添えてお参りをします。本物の舞妓に確実に会えるという嬉しいイベントの一つですね。

ただ、とにかく凄い人出で、人垣の間からかろうじて何枚かを撮るのが精一杯でした。実のところ、あまり風情は無かったというのが実情かな。

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こちらは、2月にアップした祇園さんの節分祭における写真の別バージョンです。やはり舞妓は踊っている時の顔が一番良いのかも知れませんね。

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お座敷に縁のない私としては、こうしたイベントの時にしか本物の舞妓の写真は撮れません。本当の姿はお座敷でなければ判らないという気もしますが、風情を感じるだけなら遠くから眺めている方が良いとも思えます。

まあ、お座敷に上がるだけの甲斐性がない者の負け惜しみ、ですけどね。

2009年5月28日 (木)

京都・洛東 雨の石畳

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間もなく梅雨の季節を迎えますね。足下が悪いと出掛けるのがおっくうになりますが、雨の日にしか感じられない風情というものもあります。その一つが雨の石畳ですね。そこで、これまで撮り貯めた写真の中からいくつか拾い出してみました。

まずは祇園切り通し。これまでも何度か紹介して来ていますが、やはり濡れた石畳と言えばここを外す訳には行かないでしょう。

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同じ祇園白川でも、白川南通はまたひと味違った風情があります。石畳の上にうっすらと積もった緑色は、雨に打たれて散った柳の花。しだれ柳の多く植わるこの道ならではの風情ではないでしょうか。

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こちらは、知恩院の男坂です。雨に濡れた常緑樹の新緑というのも悪くは無いですね。この階段は見上げる事が多いでしょうけど、上から下を見た時の方がより風情がある様に思われます。

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少し季節を遡りますが、4月中頃の高台寺道です。折からの雨で散った八重桜の花びらが、石畳を薄い桜色に染めていました。花と青葉の主役交代の時ですね。

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最後は夜の高台寺道です。実際に濡れている訳ではないのですが、街灯に照らされた石畳はあたかも雨の後かの様ですね。

濡れた石畳には、やはり京都そのものの風情を感じます。

2009年5月27日 (水)

京都・洛中 幸神社

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御所の北、寺町通今出川を上がって西に入った所に幸神社があります。

幸せの神社?!

何ともありがたい名前の神社ですよね。実際「さちじんじゃ」と呼ばれて幸福を招く、あるいは良縁を結ぶ験がある神社として密かな人気を集めているようです。

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実のところは、ここは「さいのかみのやしろ」と呼ぶのが正しく、その語源をたどれば塞の神に至り、つまりは悪神、悪霊の侵入を防ぐ神様だったという訳ですね。平安時代には出雲路道祖神(いづもじのさいのかみ)と呼ばれており、平安京の東北に鬼門除けの神として祀られたのが始まりとされています。

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創建当時は現在の場所からずっと北、今の出雲路橋のあたりにあった様ですね。つまりは平安京の東北隅にあたる訳ですが、その辺りの地名が出雲路である事から付けられた名前の様です。

往時は方一町という境内を有していましたが、応仁の乱の時に細川勝元の陣となり、戦火に巻き込まれて焼失してしまいます。

応仁の乱の後も神統は絶えることなく受け継がれていたのですが、なぜか秀吉の京都改造の時に社地を失い、わずかに陰陽頭の私邸の神祠として命脈を保つ事になってしまいます。

ようやく祭忌の復興がなったのが1682年(天和2年)の事でした。会津藩保科家の家臣であった奥村右京という人が、藩を致仕して京都に移り住み、当社の神主となったのでした。この時現在の地に社地が移り、社号も幸神社と改められたものと思われます。

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幸神社は今も御所の東北にあり、鬼門を護っているとされます。その証拠に日吉社の使いである猿が本殿に祀られており、絵馬にもその猿の絵が描かれています。ところでこの猿はどうなのでしょう、平安時代にも同じ様に置かれていたものなのかな。

この神社の主神は道の神・道祖神とされる猿田彦大神であり、相殿の神である天鈿女命(あめのうずめ)と夫婦になったと伝えられています。この事から、この神社は縁結びの験があるとされている様ですね。

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この神社でもう一つ興味深いのがこの石神様です。猿田彦石とも呼ばれる陽石ですが、触ると祟りがあると言われる反面、丁寧に拝むと良縁に恵まれるとされています。

狂言の演目である「石神」はまさしくこの石の事に題材を取ったのではないかとされており、だとすると持ち上げた時に軽く感じると願いが叶い、重く感じると叶わないという重軽石だったという事になりますね。

ごく小さな神社ではありますが、何かと興味が尽きないお社です。ちょっと場所が判りにくいのが難点ですが、幸せを見つける為に探して下さい。きっと御利益がある、と思いますよ。

2009年5月26日 (火)

京都・洛西 ゼニアオイ~広沢池~

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一見タチアオイに似ているこの花はゼニアオイ。今の季節、そこかしこの路傍で見かけます。

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この写真を撮ったのは丁度1年前、広沢池のほとりでした。雑草扱いされて何度刈り取られても芽を出す様な強壮な花ですから、きっと今年も同じ場所で咲いている事でしょう。

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池の向こうに見えているのは遍照寺山。この日はいかにも初夏らしい好天だった事を思い出します。自転車に乗って走るのが気持ちよかったっけ。昨年は新型インフルエンザなんて縁がなかったものね。

今週末は自粛を解除して京都へ出掛けてこようかな。

2009年5月25日 (月)

京都・洛東 新緑2009~養源院~

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平成21年5月10日の養源院です。この日は朝日を受けた若葉が瑞々しく輝き、新緑の美しさを存分に楽しませてくれました。

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養源院には、実は2本の参道があるのですが、うち一本は今は使われていません。その使われていない方にある門が多分勅使門であると思われるのですが、半ば朽ちていて門扉の開閉すら困難なのではないかと思われます。とても立派な構えの門だけに、修復されないでいるのが惜しいという気がしますね。

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こちらは通常の拝観者用の参道です。ここは見事なもみじの回廊で、秋には素晴らしい紅葉を見せてくれます。

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ここは参道を少しそれたところにも沢山のもみじがあるので、参拝の折りには是非石畳の外に降りてみて下さい。この木立の下を散歩しないなんて勿体ないですよ。

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その木立の下で咲いていたニワゼキショウです。小さな花なのですが、こうしてマクロで大きくしてみると、なかなか美しい花である事が判りますね。

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そして、もみじには沢山の種が成っていました。この赤と緑の色合いが絶妙ですね。プロペラの様な形といい、自然の造形の見事さを感じずには居られません。

2009年5月24日 (日)

京都・洛北 新緑2009~圓光寺~

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少し以前になりますが、平成21年4月29日に訪れた園光寺です。4月の終わり頃は新緑が最も綺麗な時期になりますが、この日も期待に違わず素晴らしい色彩を見せてくれました。

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園光寺の参道には牡丹が植わっており、この日は見頃を少し過ぎた程度でした。その中でもこの花は丁度咲ききったところであり、とても豪華でかつ綺麗でしたよ。今はもう終わってしまっているでしょうけどね。

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圓光寺の庭園に入ると、まず出迎えてくれるのがこの大きな手水鉢です。これは水琴窟になっており、印象深い出会いとして、ここを訪れた人の記憶に残る事が多いようですね。その水琴窟の音を少しだけですが動画に撮ってきましたので、よろしければお聞き下さい。

実は水琴窟の繊細な音に対して雑音が多く入ってしまい、使える部分が少なくなってしまいました。ちょっと短くて物足りないですよね。今度機会があったら、もう少しましな画像と音声を撮ってきます。

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もみじの葉を縁取る赤い色は、大きくなってきた種ですね。単調になりがちな緑の中に、丁度良いアクセントになってくれています。

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境内にはシャクナゲも何本か植わっています。この日は見頃の最終盤といったところで、いくつかの木でまだ花が残っていました。木陰の中で見る淡い色彩の花というのも、またなかなか良いものですね。

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去年来た時に見つけたのですが、今年もエビネが綺麗に咲いていました。どこにでもありそうな花なのですが、意外とあまり見かけないですね。というか、他ではどこで咲いていたのか、植物園以外は思い出せないです。丈夫な植物なのですが、庭に合わせるのが難しいのかな。

ちょっと地味ですが、これはこれでなかなか美しいな花だと思いますね。

2009年5月23日 (土)

京都・洛西 仁和寺御殿

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現在の関西は新型インフルエンザが流行の兆しを見せており、不要不急の外出は控える様にとの要請が出ています。このため当ねこづらどきでも、残念ながら今週末の京都行きは自粛する事にしました。早く事態が収拾してくれる事を願うばかりなのですが、こればかりはどう動くか判りませんね。

そこで今日から一週間の記事については、過去のストックから選び出した写真を元に構成して行く事にします。このため季節がずれたり、最新の情報とは誤差が生じるかもしれないのですが、それらについてはあらかじめご了承下さい。

今日アップする記事は仁和寺の御殿です。写真は昨年の9月20日に撮影したものですので、一部紅葉が始まっている木なども見受けられます。

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仁和寺は初代門跡を宇多法皇が勤めており、門跡寺院としては嚆矢とされています。以後、江戸時代までは々の住職を皇族が勤めた宮門跡でした。御殿は門跡が居住する区画の事で、宸殿を中心に白書院、黒書院、霊明殿などからなります。

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仁和寺は応仁の乱によって一時は荒廃していましたが、江戸時代に御所の建物を移設するなどして復興され、往時の面目を取り戻しています。残念な事に明治20年に大火に遭って、御殿の主要な建物は焼失してしまったのですが、紫宸殿を移した金堂は今なお健在であり、当時の面影を今に伝えています。

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現在見る事が出来る御殿の建物は、明治末から大正にかけて再建されたものがほとんどです。しかし、設計は宮殿風に統一されており、古式を豊かに感じる事が出来ますね。写真は宸殿で、前庭には左近の桜と右近の橘が植えられています。

この南庭は広々とした白砂だけの空間であり、このあたりは平安神宮に似ていますね。いわゆる宸殿造の特徴なのでしょうか。また、黒書院、白書院など他の建物とは廊下で繋がっており、これも宸殿造の流れを汲んでいるのでしょうね。全体の雰囲気としては、同じ門跡寺院で嵯峨御所とも呼ばれる大覚寺と、とても良く似ています。

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宸殿は門跡の御座所であり、儀式や式典にも使われたという御殿の中心的な建物です。桃山様式を取り入れた本格的な書院造であり、内部は御所の御用絵師であった原在泉画伯の手による大和絵で飾られています。

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宸殿の北側にある北庭です。五重塔を借景にした池泉鑑賞式の庭園ですね。この庭が何とも優美でかつ落ち着きのある名園なのですよ。見ている内に気持ちが穏やかになり、何時までも座って見ていたくなる様な素敵な空間です。中には寛ぎすぎて寝そべっている人も居ましたが、マナー違反である事はともかくとして、その気持ちは判りますね。

仁和寺は御室桜が有名ですが、桜が無くてもこの庭を見に来るだけでも値打ちがありますよ。若葉や紅葉の頃が良いのでしょうけれども、私が行った初秋の頃もまた静かでとても良い雰囲気でした。花見の喧噪とは無縁な仁和寺の魅力がここにありますよ。

2009年5月22日 (金)

京都・洛東 新緑2009~永観堂~

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永観堂の拝観を終えた後は、境内の新緑を追ってみました。ここも名うての紅葉の名所ですから、もみじの新緑が実に鮮やかです。

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釈迦堂に北にある庭園です。ここもこの日は緑一色でしたね。間もなく睡蓮が咲き、そしてさつきが花を開いて色を添える事でしょう。

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昨日も少し書きましたが、ここは紅葉の時期になると拝観料が1000円となるため、まだ秋には入った事がありません。いくら何でも足下を見すぎではないかというのがその理由ですが、これだけのもみじを見るとやはり入りたくなってしまいますね。元々はお気に入りの場所だけに、どうしたものかと考えているところです。

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境内には大きな放生池があって、真ん中に弁天様が祀られている島があります。こんな具合に、お寺の中に弁財天が祀られている事は結構多いですね。今はこうして神道の神様として祀られている事がほとんどですが、元々は仏教における守護神の一つでした。そのあたりが、廃仏毀釈の後もあちこちで生き残っている理由の一つなのかも知れないという気がしています。

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ここでも赤いもみじが植えられていました。小さな滝とあわせると竜田川の様で、ちょっとした秋の風情も感じますね。

ここまで来た時は閉門直前の時間であり、境内にはほとんど人影がありませんでした。新緑で埋まる境内はとても静かで、落ち着いた風情に溢れていましたよ。

2009年5月21日 (木)

京都・洛東 永観堂

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南禅寺の北に位置する永観堂は紅葉の名所として知られます。正しくは禅林寺と言い、浄土宗西山禅林寺派の総本山として重きをなす寺です。

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永観堂は、元はと言えば真言宗として始まった寺でした。863年に弘法大師の高弟である真紹僧都が、清和天皇から寺院建立の許可を貰い、その際に禅林寺という寺号を賜ったとされています。

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禅林寺創建から200年の後、永観律師の時代にこの寺は大きく発展します。永観律師は寺に薬王院という施薬院を建てるなどして恵まれない人の為に尽力したため、多くの人に慕われました。そして、いつしか禅林寺は永観堂と呼ばれる様になったのです。

また永観律師は薬食の一助にするためにと境内に梅林を整備し、その実が成るのを待ちかねて病の人に分かち与えたと言われます。その梅の子孫は今でも釈迦堂の前の庭に残っており、非田梅と呼ばれています。

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永観堂が浄土宗の寺になったのは鎌倉時代の初め、静遍僧都の時でした。高名な真言宗の僧侶であった静遍僧都は、当時流布されだした浄土宗に否定的で、法然上人の死後にその著「選択本願念仏集」を批判しようとします。しかし、再三読み下す内に自分の方に非があると思い始め、ついには浄土宗の教えに帰依されました。そして、法然上人を11代住職とし、自らを12代住職とした上で、寺を法然上人の高弟西山証空上人に譲ったのです。

以後、現在に至るまでこの寺は浄土宗西山禅林寺派の根本道場として有り続け、今でも僧侶達の修行の場として活動を続けています。

写真は勅使門と釈迦堂の間にある盛り砂で、門を潜った使者がこの砂の上を歩いて身を清めたとされます。また、別には釈迦堂に月明かりを反射して入れるためのものだとも言われます。どちらにせよ、この砂を盛るのも僧侶の修行の一環であり、一週間に一度手作業で修復されるのだそうです。

この釈迦堂には長谷川等伯一門が描いたという障壁画があるのですが、南禅寺と同じようにここでも虎の絵(竹虎図)を見る事が出来ます。非常に動きに富んだ見事な絵ではあるのですが、これがどう見ても猫の姿なのですよ。恐らくは実物を見た事が無かったので、猫を参考に描いたのではないかと思われます。まあ、当時としては仕方の無い事で、作品としての素晴らしさにはなんら変わりは無いのですけどね。

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永観堂には数多くの御堂がありますが、その中でも最大のものがこの御影堂です。宗祖法然上人を祀る御堂で、本堂である阿弥陀堂より大きいのですね。大正元年に建てられたそうですが、真言宗から浄土宗に改宗したという歴史がもたらした現象とでも言うべきなのかな。

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御影堂から開山堂へと続く回廊が臥龍廊です。円弧を描いて上っていく様が、あたかも龍が身をよじらせているかの様だとのたとえから付いた名前ですね。

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私が初めて永観堂に来たのはまだ学生だった頃で、真冬の時期でした。軽く考えて入った永観堂でしたが、中は思っていたよりもずっと広くて、歩いている内に足下から深深と冷えて来るのですね。そして、臥龍廊を上ってこの開山堂まで来た時には、身体が冷え切っていて難儀した事を覚えています。ここを降りた後はもう嫌になって、境内の散策もほどほどに、多宝塔にも行かずに引き上げてしまったのでした。

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その学生時代に見たかったのが、御本尊であるみかえり阿弥陀です。新聞の記事を読んだのだったかな、この仏様の事を知って、ひと目見たいと思ってやって来たのでした。

みかえり阿弥陀の由来は、永観律師の時代にまで遡ります。1082年(永保2年)2月15日の早朝の事でした。いつもの様に永観律師が阿弥陀如来の周りを巡る念仏行を行っていると、いつの間にか誰かが自分の前に居ることに気付きました。初めは寺の僧侶かと思っていたのですが、朝の空が白み始めた時、それが誰であるかを悟り、足を止めます。その時、前を行く者は振り向きざまに律師を見つめ、「永観、遅し」と告げられたのです。それは御本尊の阿弥陀如来だったのですね。

御本尊のみかえり阿弥陀はこの時の姿を写したもので、右足をやや前に出し、首を左に曲げて振り向いたお姿をしています。こうした動きのある仏像は珍しく、他にはあまり例を見ないのでは無いかな。とても慈悲深いお顔立ちで、この阿弥陀如来を見るだけでも、永観堂に立ち寄る価値があるというものですよ。

写真は冒頭に掲げた多宝塔の前から見た京都市内の景色です。この時は曇っていたので今ひとつ映えませんが、晴れていれば新緑と共に素晴らしい景色だった事でしょうね。秋にはこの場所は大勢の人で溢れる様です。

永観堂の拝観料は600円なのですが、秋にはこれが1000円になります。とても良いところなのですが、この値上げだけは納得が行かないのですよねえ。ですから紅葉時分には入った事が無いのですが、もしかしたら入場制限という意味合いもあるのかしらん?

2009年5月20日 (水)

京都・洛東 南禅寺本坊

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天授庵を出て、今度は本坊へと来ました。何度も取り上げている南禅寺なのですが、当ねこづらどきでこの本坊を紹介するのは今回が初めてになります。私事ではあるのですが、ちょっと意外な感じがしています。

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本坊と言うのは、南禅寺の中でも僧侶達、中でも住職の生活空間となっている建物群の事を指します。具体的には庫裏、大玄関、大方丈、小方丈からなり、これに庭園や茶室が付属します。

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拝観者がまず目にする事になるのが方丈前庭園です。小堀遠州の作と言われ、その庭石の配置の仕方から虎の子渡しの庭と呼ばれていますが、全ての要素を東南隅にまとめて配置するという、特徴的な庭になっていますね。恐らくは余白を楽しむという、日本画的なデザインを採っているのでしょう。

この日はサツキが咲き始めており、ほのかな彩りとして綺麗でしたよ。

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本坊の見所は小方丈の襖絵にもあります。特に狩野探幽作の虎の絵が圧巻で、中でも水呑みの虎が有名ですね。そして、虎の中に豹が混じっているのですが、これは当時豹が虎の雌と思われていた事に依るもので、画家は虎のつがいを描いたつもりだったのです。薄暗くて見えにくいのが難点ですが、この襖絵は必見ですよ。

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本坊の東側は斜面になっているのですが、ここには沢山のもみじが植えられており、今の季節は見事な新緑で埋まっています。これが秋になると真っ赤に染まる訳で、その景色は圧巻の一言ですよ。

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大方丈は御所の清涼殿を移した建物で、寝殿造りの形式を今に伝えるものとして国宝に指定されています。また、小方丈は伏見城の小書院を移したものとされ、大方丈と共に国宝になっていますね。

この様に南禅寺の本坊は見所が沢山ある場所で、一度は押さえておきたいところです。特に今の新緑の時期か、秋の紅葉の時期がお薦めですね。

ただし、人が多すぎるのが難点で、こんな雨が降る様な日でも沢山の人で賑わっていました。それを避けるには真夏か真冬を狙うしか無いのかな。新緑や紅葉を諦めるのならそれも良しで、襖絵や庭を見るだけでも訪れる値打ちは十分にありますよ。

2009年5月19日 (火)

京都・洛東 新緑2009~南禅寺塔頭・天授庵~

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南禅寺の境内から塔頭の天授庵に来ました。ここも言わずと知れた紅葉の名所ですが、この時期は綺麗な新緑で満ちあふれています。

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毎年秋になると最初に紅葉するのが、この枝のあたりですね。今は瑞々しい青葉で、生命力に溢れている感じがします。

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この日は断続的に雨が降っていたのですが、本坊の縁側に座っている時に沛然とした降り方になりました。この時は境内に私一人しか居なくて、暫くの間降りしきる雨音に耳を傾けていました。

雨音というのはかえって静けさを感じさせてくれるものなのですね。さっきまで聞こえていた境内のざわめきは消え失せて、とても落ち着いた気分になりましたよ。

雨がもみじの葉を揺らす様は何とも風情のある情景で、この上ない贅沢をしている気分でした。

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雨はすぐに小降りになったので、池のある南庭に移動しました。ここも新緑で溢れていたのですが、それよりも目立っていたのが池の中の錦鯉ですね。

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どういうものか、池に近づくと鯉が寄って来るのですよね。たぶん餌を貰えると思っているのでしょうけど、その証拠に何もせずに暫く居ると離れて行ってしまいます。何も呉れない相手に愛想を振っても仕方が無いという事なのでしょうか。

その様子を動画に撮ってきましたので、よろしければご覧になって下さい。水音だけが聞こえる庭で、鯉が悠然と泳いでいますよ。

こういう静かな庭も、雨の日ならではかも知れませんね。

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ここでもカキツバタが咲いていました。ここは丁度盛りになっていましたね。大した数ではありませんが、庭のアクセントにはなっていました。八つ橋との組み合わせは、光琳風とも言えなくはない、かな。

2009年5月18日 (月)

京都・洛東 新緑2009~南禅寺~

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平成21年5月16日の南禅寺です。この日は昼から雨になるというあいにくの天気でしたが、そのぶん緑が深くしっとりとなり、古都の風情を楽しむ事が出来ました。

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南禅寺は、やはり人気のあるスポットですね。こんな天気にも係わらず、結構な人が訪れていました。ただ、やはり紅葉の頃には比べるべくもなく、こうして三門の下に誰も居なくなるという瞬間もありました。

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だんだんと緑が深くなってきていますが、5月の間はまだ新緑と言っても良いのでしょうか。特にこういう天気の日には緑が濃く見える様な気がしますね。

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この渡り廊下は、紅葉の時には額縁に見立てた柱の向こう側が真っ赤に染まって見えるという、南禅寺ならではのスポットです。でも、こうして新緑を見るのも悪くないポイントですよね。

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以前はあまり知られていなかった水路閣ですが、今ではすっかり有名になっています。三門の近くで写真を撮っていると、まずはどころよりも先に水路閣へ行こうという人が結構居ましたから、大した人気ぶりですね。

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雨の日は、苔もまた見所の一つですね。水分を含んで少し暗い緑になった苔と、もみじの明るい緑のコントラストは、なかなかに見応えがあります。

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雨水が流れる水音に引かれて水路に目をやると、そこにも新緑はありました。これは何でしょう、櫨の仲間でしょうか。水の流れと青葉の組み合わせもまた良いものですね。

2009年5月17日 (日)

京都・洛東 睡蓮2009~平安神宮~ 

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平安神宮の神苑で睡蓮が咲き始めています。

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睡蓮が咲いているのは西神苑の白虎池と中神苑の青龍池の二箇所ですが、まだまだ咲き始めたばかりで、花数は少ないですね。

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それでも青龍池の飛び石を並べた臥龍橋の周囲には結構咲いていて、格好の記念写真のポイントになっていました。

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昨日はカキツバタがまだ咲いていましたが、盛りは少し過ぎてしまった様ですね。まだ見頃と言えるのでしょうけど、ちょっと寂しい寂しい状態になってきています。それに、近くで見ると花殻が目立ちますね。

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カキツバタの園芸品種である折鶴も盛りは過ぎていました。実はこの花が乱舞しているところを見たいと思って来たのですけどね、少し遅かった様です。

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これから主役となるハナショウブは、まだ一部でつぼみが上がっていた程度でした。もしかしたら今週末あたりに一番花が見られるかも知れませんが、見頃になるのはもう少し先になるでしょうね。これから少しの間は見頃の花があまりない、ちょっとした端境期になってしまうかもしれません。

あっそうだ、写真は載せていませんが、コウホネは見頃になっていますよ。

2009年5月16日 (土)

京都・洛東 左近の桜、右近の橘~平安神宮~

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平成21年5月16日の平安神宮です。この本殿の前に植わっている2本の木がありますが、言わずと知れた左近の桜と右近の橘ですね。

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このうち、左近の桜ではかわいらしいさくらんぼが成っていました。この写真を撮っている時にヒヨドリが来ていましたが、たぶんのこの実を食べていたのでしょう。たくさん実っていましたから、鳥にとってはまたとない餌場となっているのでしょうね。

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一方の右近の橘では、丁度花が咲いていました。まだ咲き出したばかりの様子で、3分咲きといったところでしょうか。

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とても地味な花なので、咲いている事に気付かない人も多かったですね。でも、家紋になるほどですし、知る人ぞ知る存在といったところでしょうか。神苑の花ばかりが注目される平安神宮ですが、このさりげない花を見て行かれるのもまた一興かと思いますよ。

2009年5月15日 (金)

京都・洛東 新緑2009~智積院~

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平成21年5月10日の智積院です。この日は5月らしい穏やかな日で、智積院の新緑をゆっくりと楽しむ事が出来ました。

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また、「平成21年 京都春季非公開文化財特別公開」の一環として、大師堂と密厳堂が一般公開されていました。この日が最終日だったのですが、なんとか間に合わす事が出来ましたよ。

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大師堂は、真言宗の開祖である弘法大師の御尊像をお祀りしている御堂です。金堂の左手にいつも見えているのですが、普段は非公開であるため内部は窺い知る事が出来ませんでした。中は割とこぢんまりとした感じで、中央に大師像が祀られているだけというシンプルな空間でしたね。

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密厳堂は、大師堂から階段を登ったところにあり、こちらは真言宗中興の祖、興教大師覚鑁のご尊像を安置する御堂です。

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こちらも御堂の造りとしては大師堂と同じで、中央に興教大師像が置かれており、その周辺は板の間、さらにその外側には畳が敷いてあるという至って簡素な空間でした。どちらの御堂も儀式のための施設であり、余計な装飾は要らないという事なのでしょう。

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拝観料は800円と高めでしたが、ずっと中を見たかった御堂に入れたのですから満足しています。

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本堂の南側の蓮池では、キショウブが咲いていました。ヨーロッパ原産の帰化植物ですが、すっかり日本の景色の中に溶け込んでいる花ですね。

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昨年整備が終わったばかりの庭園でも、新緑は実に鮮やかでした。ここは以前は駐車場だった所なのですが、そんな事は少しも感じさせないほど自然に仕上がっています。

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智積院は、これからキキョウが楽しみですね。まだ少し早いですが、青や白の星形の花が咲き乱れる頃、また来てみようと思っているところです。

2009年5月14日 (木)

京都・洛東 新緑2009~東福寺~

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平成21年5月5日の東福寺です。この時期の東福寺はもみじの若葉による、溢れかえる様な新緑で埋め尽くされていました。

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紅葉の時もそうですが、東福寺の見所の一つは臥雲橋と通天橋を結ぶ洗玉澗にあります。この渓流を挟んだむせかえる様な緑は、見事の一言ですね。

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場所によっては、苔とのコラボレーションも見る事が出来ます。同じ緑とは言っても、もみじと苔とでは質感も色合いもまるで違っていて、その対照がとても美しく感じます。

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東福寺の見所は、伽藍づらと呼ばれる様にその建物群にもあります。ここは通天橋の奥にある開山堂ですが、常楽庵とも呼ばれます。楼閣にあたる部分が伝衣閣で、開山堂としてはとても立派な建物ですよね。

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そして、伽藍づらの面目躍如たる建物が本堂ですね。昭和の再建ではありますが、あきれるばかりの巨大さです。その理由は、かつてここに大仏があったからで、大仏殿としては当然の大きさなのでしょう。残念ながら大仏は再建されないままになっていますが、扁額には盧遮寶殿とあり、今でもここは大仏殿であり続けているのですね。

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通天橋から洗玉澗へと降りると、もみじに埋もれた様な感覚になります。そのもみじの根元にはツヅジが咲いており、緑の中に鮮やかな色彩を添えてくれていました。

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洗玉澗を南に渡ると、そこもやはり緑の回廊です。かつて東福寺は桜の名所だったのですが、ある時修行の邪魔になると言って桜を全て切り払ってしまい、代わりにもみじを植えたのだという伝説が伝わります。その結果が今の景観という訳ですが、実は桜もわずかですが残っています。まだ花の時分には来た事がありませんが、機会があれば珍しい東福寺の桜を見に来ようかと思っています。

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本堂の東、金剛院へと向かう参道もまた新緑で溢れていました。でも、これくらい茂ると木の下闇と言う言葉を使いたくなりますね。

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ここでも赤いもみじがありました。最初から赤いとは知らず、春から紅葉していると驚く人が結構多いですね。種類によっては一度緑になり、そして秋に再び赤くなる事もあるようです。この木はずっと赤いままなのか、どっちなのでしょうね。

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境内を出て、塔頭の同衆院まで来ました。ここでは赤いドウダンツツジが咲いていましたが、こんなに綺麗な花が咲く種類もあったのですね。サラサドウダンという様ですが、秋の紅葉と合わせて見頃が2度あるという訳です。上手い具合に花盛りの時に来る事が出来て、ちょっとラッキーでした。

2009年5月13日 (水)

京都・洛東 カキツバタ満開~円山公園 5・3~

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平成21年5月3日の円山公園です。この日は池畔のカキツバタが満開となり、見頃を迎えていました。

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一見するとハナショウブと見まがう派手な花ですが、花の形を見れば確かにカキツバタです。調べてみると、クジャクの羽根という園芸品種の様ですね。

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この花がいつから咲いていたのか忘れましたが、今では初夏の円山公園の景色としてすっかり定着した感があります。

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もう一つのカキツバタ群落は、4月25日と比べて今ひとつ花数が増えていませんでした。キショウブも咲いていませんでしたし、ちょっと意外でしたね。

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カキツバタを覆うもみじの新緑です。もう少しカキツバタが咲いていてくれれば、緑と花のコラボレーションが楽しめたのですけどね、少し残念です。

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東山は新緑から椎の花色に様変わりしましたね。もみじの鮮やかな緑とは対照的ですが、この色もまた今の季節を表す色彩ですね。

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でも、やはりこのもみじの鮮やかな色彩の方が好みではあるかな。爽やかな5月にはこっちの方が似合いますよね。

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池にはアオサギが来ていました。驚いた事にこのアオサギは、パンを食べるのですね。この鳥は生きた餌しか食べないと思っていたので、子供が投げたパンを食べた時にはびっくりしましたよ。人に近づきすぎて食性が変わってしまったものなのかどうか。

サギがパンを食べるなんてまるで詐欺だと言ったら、一緒にいた息子に鼻で笑われてしまいました。

2009年5月12日 (火)

新緑2009 ~比叡山 延暦寺~

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比叡山に行けば、必ずお参りするのが延暦寺です。ここは参拝のために来る所ではありますが、ガーデンミュージアムとはまた違った遅い春を楽しめる場所でもあるのです。

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その一つが、大講堂の裏手で咲いている普賢像桜です。千本ゑんま堂で咲いている時には大勢の見物客で賑わうこの花ですが、この時期、この場所で咲いていても誰も注目する人は居ません。

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同じ花なのに不思議なのですが、やはり時期と謂われが大事という事なのでしょうか。私的には、この美しい花とまた出会えるこの場所がとても気に入っているのです。

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この時期の比叡山は、やはり新緑が魅力になります。下界ではすでに緑が濃くなってきていますが、ここではまだまだ新鮮な若葉そのものなのですね。

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若葉とは言っても、ここ延暦寺では赤い種類のもみじが多く植えられています。ですので、まるで秋の紅葉を見る様な気分にもなってしまいますね。

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しかし、新緑とのコラボレーションは美しい事この上なく、この時期の延暦寺らしい景観と言えるのでしょう。

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新緑と共に境内を彩っていたのがシャクナゲです。そこかしこで咲いているのですが、山上の澄んだ空気の中で見ると、市内で咲いているのとはまるで違った花ではないかと思ってしまいます。やはりこの花は、爽やかな空気の中でこそ、本当の美しさを見せてくれる様な気がしますね。

2009年5月11日 (月)

山上の春~比叡山ガーデンミュージアム~

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5月の連休の予定に必ず繰り入れているのが比叡山です。今年も5月2日に比叡山山頂のガーデンミュージアム比叡と延暦寺を訪れてきました。

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比叡山は京都の東北に聳える高峰で、標高は848mになります。ですから季節の巡りは京都市内とは大きく異なっており、春の場合は一ヶ月遅れで花の旬が訪れる事になります。

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この日、園内を彩っていたのは主としてチューリップです。下界ではほぼシーズンが終了したところですが、ここではまさに盛りを迎えていたところでした。

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園内で咲いていたのはチューリップの他に、アネモネ、ムスカリ、ビオラなどですが、いずれも京都市内では4月の初め頃に盛りを迎える花ですよね。つまりは、過ぎた春をもう一度楽しむ事が出来るのが、この庭の持ち味なのです。

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そして、ここは花のコーディネイトのセンスが良いですね。まあ、この種の庭にとっては生命線と言うべき事柄ではありますが、お互いを引き立て合う花を選んで植えられているのが良く判ります。

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青を基調とした花壇に黄色のチューリップの組み合わせですが、意外と合うものですね。派手さはないものの、落ち着いた美しさを感じます。

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チューリップと並んで沢山咲いていたのがルピナスです。この背が高くて色彩が鮮やかな花は、洋風の庭園には実に似合っていますね。

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山上の空気は澄み、気温はやや低めではあっても、日差しは既に初夏のものです。春の花には少しきつい光ではありますが、色彩はより鮮やかに感じます。いつ来ても期待を裏切らない花園、それが比叡山ガーデンミュージアムですね。

2009年5月10日 (日)

京都・洛中 一初~上御霊神社~

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平成21年5月1日に訪れて来た上御霊神社の一初です。この日は神社の南側の堀割を埋める様に、素晴らしい数の一初が咲き誇っていました。

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上御霊神社は八所御霊と言って、政争によって非業の死を遂げたとされる八柱の御霊、早良親王、他戸親王、井上内親王、藤原吉子、橘逸勢、文屋宮田麿呂、菅原道真、吉備真備を祭神としてお祀りしています。これらの御霊が祟りをなさないようにと、神様としてお祀りする事によってお慰めしているのですね。ただ、最後の吉備真備については特に非業の死とは言えないはずなので、ここに祭られている理由が良く判らないのですが。

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一初は「一八」、「鳶尾」とも書き、アヤメの一種ですが、一番最初に咲き始める事からこの名が付いたとされます。

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上御霊神社はこの一初が群落をなす事で知られ、主として南の掘割の中で咲いています。

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掘割は南門に掛かる通路で東西に分かれているのですが、東側の方がずっと大きく、花の数も多いですね。でも、西側も距離は短いながらも花の密度では負けていません。

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一初は境内のそこかしこでも咲いていて、特に福寿稲荷の前にある池には沢山の株が植えられています。ここは赤い鳥居との組み合わせが絵になると思ったのですが、この日はまだ咲き揃っておらず、ちょっと寂しい写真にしかならなかったのが残念です。

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実は私は良く知らなかったのですが、5月18日に御霊祭が行われるそうで、これが結構大きなお祭りなのですね。とても立派な御神輿だと思っていたのですが、それにふさわしく盛大に行われているのだそうです。あまり知られていないのは、直近に葵祭があるからなのかな。

今年は平日なので無理ですが、いつか機会があれば是非見てみたいものだと思っています。

2009年5月 9日 (土)

京都・洛東 新緑2009~真如堂~

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平成21年5月1日の真如堂です。いかにも5月らしい晴天の日の朝に訪れたのですが、爽やかな空気の中、境内は目に刺さる様な新緑で満ちていました。

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この季節の京都は、どこへ行っても新緑で溢れています。とりわけ紅葉の名所と呼ばれる場所は落葉樹の新緑にも恵まれている訳で、特に美しい景色と出会う事が出来ます。

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この真如堂はまさにその条件にぴったりで、三重塔とからめた新緑がとても絵になる場所ですね。

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でも平日の真如堂、それも朝に訪れたのは初めてだったのですが、少し違和感を感じる所もありました。というのは、この時間にここを訪れる人の顔ぶれは決まっていて、その人達によるコミュニティーが出来上がっているのですね。そこにカメラをぶら下げた私が現れた訳ですが、まさしく異分子そのもので、かなり警戒心の籠もった目で見られてしまいました。いつもの様に休日だったらこんな事は無かったのでしょうけどね、慣れた場所でも時間によっては心しておかないといけないと改めて思った次第です。

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さて、真如堂のもみじは本堂の回りにも植えられています。ここは紅葉の時期が三重塔周辺とは微妙に異なるのですが、新緑の時に訪れてみるとなるほどなと思いすね。つまり、日の当たり方が随分と違うのです。

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三重塔周辺は開けているぶん終日陽当たりがあるのですが、本堂の周辺は建物の影になる上に木々が生い茂っているので、相対的に日陰になりやすいのですね。その日照時間の差が紅葉の時に現れて、先に三重塔周辺が紅葉し、本堂の周辺はその後になるという訳です。

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本堂の裏は日陰になりやすいぶん、こうして木漏れ日を楽しむ事も出来ますね。紅葉の時もそうですが、透過光で見る新緑もまた格別な美しさがあります。

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もみじの花の時期は過ぎ、小さな赤い種が出来ていました。とても可愛らしくて綺麗なプロペラですね。これから半年を掛けて成熟し、秋には新天地を目指して飛び立ちます。今はまだ出来たての赤ちゃんで、新緑に添える彩りとして丁度良いですね。

2009年5月 8日 (金)

京都・洛北 初夏の花2009~京都府立植物園~

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平成21年4月29日の京都府立植物園です。この日は初夏と呼ぶにふさわしい日で、季節の花を楽しむには絶好の日和となりました。

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まずは、植物園の園長さんがいち押しのキモッコウバラのパラソルです。冒頭の写真が全体像なのですが、これほどこんもりと茂ったモッコウバラも珍しいのではないでしょうか。園長さんいわく、この花を潜ると幸せになれるそうなのですが、果たして御利益や如何に。

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青空を背景に綺麗な花を咲かせていたハナミズキです。この日は近くの京都府立資料館も見てきたのですが、そちらは既に盛りを過ぎていました。ここは少し遅くピークを迎えていた様ですね。今はこの花も散ってしまった事でしょうね。

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牡丹もまた丁度盛りでしたね。この大輪の花が沢山咲いている様は、豪華絢爛と言うほかはありません。

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遅咲きのチューリップもまだ見頃を保っていました。様々な花色がある中で、やはり一番チューリップらしいのはシンプルな赤だという気がします。この花は花びらにフリンジが入っているので、余計に美しく感じるのかも知れません。

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正門を入ったところにある大花壇では、ヒナゲシが花盛りでした。この花が風にフワフワと揺れている様は、美しくまたとても可愛かったですよ。

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こちらは同じケシの仲間でも、ずっと大きなオニゲシです。これだけはっきりとした色形というのも、ヒナゲシとはまた違った美しさを秘めているという気がします。

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少し早い気もしますが、睡蓮も咲いていました。今年はこの花もまた、早くに見頃を迎えるのかな。

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植物界のパンダとも言われるハンカチの木の花が咲いていました。真ん中の黒い球状の部分が花で、白い花びら状のものがホウと呼ばれる器官です。

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最後は蝋梅の仲間であるクロバナロウバイです。蝋梅は黄色の花が下を向いて咲くのに対し、こちらは黒褐色の花が上を向いて咲いています。また、蝋梅はとても良い香りがしますが、こちらは独特の香りです。なんと表現して良いのやら、人によっては悪臭と感じるかも知れないですね。園長さんもおっしゃってますが、クロバナロウバイの香りとしか表現出来ない臭いです。私的には、ちょっと微妙かな。

2009年5月 7日 (木)

京都・洛北 カキツバタ~大田の沢 5月5日現在~

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平成21年5月5日現在の大田の沢のカキツバタです。この日は満開と言うには少し物足りない感じではありましたが、ほぼ見頃になったと言って良い状況でした。

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今年は、もしかしたら花数がちょっと少ないのかな。子細に見るとまだつぼみの株もいくつかありますが、現状でほぼ咲ききっている様にも見えます。

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写真の撮り方によっては、随分と密度高く咲いている様にも見せられますね。この日は一番花のピークで、そろそろ2番花に切り替わる頃かも知れません。

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こちらは沢の北側です。ここは一番花がしぼんでしまった株が目立ちますね。そのせいもあってか、やはり少し寂しい状況です。今頃は2番花が咲き出しているかな。

全体として少し物足りないとは言え、さすがに大田の沢だけあって、美しい花が見られるのは確かです。見頃はこれから暫くは続くでしょうから、京都に新緑を求めに来られるのなら、足をここまで伸ばされるのも良と思いますよ。

2009年5月 6日 (水)

京都・洛北 賀茂競馬2009~上賀茂神社~

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平成21年5月5日に上賀茂神社で行われた賀茂競馬(かもくらべうま)に行ってきました。元来は天下泰平と五穀豊穣を祈願する宮中の儀式であったのですが、1093年に堀河天皇が上賀茂神社に移したとされ、以来906年間に渡って行われ続けて来たという伝統ある行事です。

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賀茂競馬は古代の様式を色濃く残していると言われ、行事のそこかしこに陰陽道のしきたりが見え隠れしています。最初に馬場に入って来る時に行われる九折南下もその一つで、馬場の北から南までを九回ジクザグに折れ曲がりながら進んで行きます。これは馬場の状況を見ながら同時に馬を馴れさせるという賀茂悪馬流の流儀なのだそうですが、多分に陰陽道に基づくおまじないという意味も持っているのでしょうね。

また小さくて見にくいですが、右端の乗尻が行っている祈る様な所作が馬上拝と呼ばれる儀式で、賀茂の神に対するあいさつです。拝んでいる先には祭りの間に神が宿るとされる頓宮が建ててあり、あぶみを外して顔の前に鞭をかざし、乗馬したままあいさつをするのですね。

通常は神を拝む時は馬から下りるものなのでしょうけど、この場合は馬を駆けさせる事が神意に叶う訳ですから、こうした流儀が許されているという事なのでしょう。これが1日に行われた足汰式では、まだ神様は外に出てきていませんから、二の鳥居前で拝殿に向かって行われていました。

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九折南下は、左方から右方の順に行われます。そして、馬溜まりに整列し終わった後、乗尻がこの仕草を行います。これは儀式の区切り区切りに行われていたので、準備が出来たという合図なのでしょうね。

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競馳は左方と右方に分かれて、二頭づつ6組行われます。そのうち、一回目は必ず左方が勝つ様に決められており、まず左方の馬が先行して馬場を走り切ります。その際、鞭を掲げて頓宮を差して神にこの儀式を捧げる意を示し、次いで真後ろを指して後続の右方を挑発する様な仕草を取ります。ついてこいという意味なのだそうですが、これが見ていてなかなか格好が良いのですね。乗馬の技術としても高度なものが要求されるのでしょう。この所作をどのくらい上手に出来るかが、足汰式で見られていたのですね。

右方の馬はこの間ずっと待機をしており、左方の馬が走り終えて一旦馬場を出てから向きを変え、そして首を馬場に半分突き出した時に走り出します。この時の右方の乗尻の鞭は、やはり頓宮を一度差した後、今度は正面に向けて差し出されます。これは左方の挑発に応えるという意味があるのでしょうね。この時の様子は、1日の記事の冒頭の写真を参考にして下さい。

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二組目からは真剣勝負となります。ただし、いきなり走り始めるのではなく、三遅、巴、小振の儀と言った決まり事があって、何度も馬場の中を行ったり来たりします。これらは全て馬の調教の方法として賀茂悪馬流の中で体系化されたものですが、やはり陰陽道のまじないの意味もあると思われます。

初めて見た時はじれったくも思いましたが、慣れてみるとこの間があるからこそ面白いとも言えます。まあ相撲の仕切りと同じ様なものと思えば良いでしょうか。

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もっとも、この日は雨が降りそうだった事があるのでしょう、一回目以降はかなり省略されていて、早い進行になっていました。

スタートは、前の回に勝った方の組が後馬として後方に位置し、負けた側が先馬として一馬身開けて前に位置します。そして、冠合わせと言って二頭の馬の顔が合った瞬間に「おうたー!」と声が掛かると、それがスタートの合図となります。

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この時の駆け引きが微妙で、掛け声が掛かる瞬間にダッシュ出来るかどうかで勝負の綾が決まる様です。このあたりは見ていても、どういう呼吸になるのかはなかなか判らないですね。

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走り出した後は、雄叫びと共に全力疾走に移ります。この時の迫力のある様子は、勇壮と呼ぶに相応しいものがありますよ。

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後追いの馬も同じく雄叫びと共に先行する馬を追いかけます。ここからまさにデッドヒートが繰り広げられる訳ですが、勝負の楓を過ぎた時点で二頭の差がスタート時点の一馬身より開いていると先馬の勝ち、縮まっていると後馬の勝ちとなります。

ただサラブレッドが全力で走るには馬場が短すぎて、トップスピードに達する前に勝負が付いてしまうのが難点の様です。かつては農耕馬が主役であり、今の様に足が速くなかったのでこの距離で十分だったのでしょう。その馬の持つ本当の実力では無い訳ですが、そのあたりは割り切るより無いのでしょうね。

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時には乗尻の技量や馬の性格によって、二頭の馬がどうしても向き合わない事があります。そういう場合は、どうにも押さえられなくなった時点で「おうたー!行けー!」と声が掛かり、スタートしていました。本当は仕切り直しなのでしょうけど、時間と観客の事なども考えた臨機の処置なのでしょうね。

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競馬には乗尻ばかりではなく、色々と裏方も居られます。この台の上に乗っているお二方は左方の後見役で、勝負の判定役を務めておられます。聞くところに依れば、勝負の楓における二頭の差の外にも、乗尻の姿勢や走り方など、判定の基準はいくつかある様ですね。

右方の後見人は発走場所に居て、冠合わせが正しく行われたかを判定しているのだそうです。「おうたー!」と叫んでいるのがその方なのでしょうね。

また、上の写真の右下にある小屋の中に居るのは左方の念人で、先行する馬が勝負の楓を過ぎた時に太鼓を叩くのだそうです。ただし、私の居たところでは歓声の方が凄くて、太鼓の音は一度も聞こえませんでした。

走り終わった乗尻は、それぞれの幄に行って勝負の結果を聞きます。その様子を動画に撮ってきましたのでご覧下さい。

丁寧に負けを宣告する言い方が面白いですね。これが勝った場合には「お勝ちでござる。」に変わり、乗尻は念人から禄という白布を貰い、鞭で持ち上げて振り回し、勝利を宣言する事になります。

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今年の結果は、左方の3勝2敗1持(引き分け)となり、五穀豊穣が約束されました。これは左方が勝つとその年は豊作になるという言い伝えがあるのですね。すると右方が勝つと困った事になるのですが、最初に左方が必ず勝つ事になっているはそうした含みがあっての事なのでしょう。ただし、神意を問うのが本来の意義ですので、2番以降の勝負は真剣勝負で行われています。

この日は残り2番の頃から小雨が降り出し、最後の勝負が終わってから本降りとなりました。このあたりは、賀茂の神様のご加護といったところでしょうか。この調子で世間を覆う不況の影を吹き飛ばし、明るい世の中になって欲しいものですね。

2009年5月 5日 (火)

京都・洛北 新緑2009~詩仙堂~

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平成21年4月29日の詩仙堂です。四季を通じて花が絶える事が無い詩仙堂ですが、この日も新緑で溢れかえる境内の中に、そこかしこで初夏の花が咲き誇っていました。

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今の時期、詩仙堂を訪れた時に真っ先に出迎えてくれるのがこのツツジです。渋い茅葺きの門(老梅関)とその向こうに見える鮮やか極まりないツツジの組み合わせ、この見事なまでの落差が侘び寂びの世界というものなのでしょうか。

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それにしても見事な咲きっぷりですね。この花を見るのもまた、この時期に詩仙堂を訪れる楽しみの一つになっています。

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座敷から見える景色はまさに緑一色。生命力に溢れた色ですね。

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サツキが咲き出すにはまだ少し早いと思っていましたが、一部では咲き始めていました。このぶんだと、サツキの見頃も例年よりも前倒しになるのかも知れませんね。

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庭園では、斑が入った様な面白い模様のツツジが咲いていました。こういうのって、ここの住職さんが選んで植えているのかな。

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また、豪華な牡丹の花も咲いていました。これだけ派手な花でありながら、和風庭園の雰囲気を壊さないというのは不思議な気がしますね。

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木陰でスポットライトの様な木漏れ日を浴びていたシャガです。この時期あちこちで見かけますが、日陰にありながら美しい花を見せてくれる、嬉しい花ですよね。詩仙堂では二箇所の群落があり、沢山の綺麗な花が咲いていますよ。

2009年5月 4日 (月)

京都・洛北 斎王代御祓の儀~下鴨神社~

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5月の京都は葵祭に明け暮れます。特に連休中には行事が重なっており、今日は斎王代御祓の儀が下鴨神社にて執り行われました。

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5月を迎えて、下鴨神社を取り囲む糺の森は、新緑から深い緑へと変わりつつあります。この鬱蒼として神さびた雰囲気は、この神社独特のものですね。

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御祓の儀は、夏の土用に御手洗祭が催される御手洗池で行われます。まずは、女童達にかしずかれた斎王代が儀式の場に現れます。

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一同が席に着くと、神職に依る祝詞の奏上があります。そして、斎王代以下行列に参加する内侍、命婦らお付きの人達全員に対してお祓いが行われ、いよいよ斎王代が御手洗池の水に手を浸す事となります。しかし、私の居た位置からはその場は見る事が出来ず、一番絵になる瞬間の写真はありません。ちょっと残念ですね。

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さらにお祓いの儀式は続き、この写真は竹串を左右の手に持ち替えて穢れを移した後、二つに折っている所です。右の女童がまだ折っていない竹串を持っているのが判るかな。この竹串は後で御手洗川に流される事になります。

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全ての儀式が終わった後は、来賓も含めた記念写真となります。今年の斎王代は千万紀子さん。裏千家のお嬢様なのですね。小さくて判りにくいでしょうけど、斎王代の後列二人目が祖父の千玄室大宗匠、その右隣に千宗室ご夫妻が居られます。

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記念撮影の後は神前でご報告があり、神服殿へと移ります。ここから先は葵祭本番のリハーサルが行われたはずなのですが、時間の関係で見る事は出来ませんでした。竹串を川に流すところは見たかったな。

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参考までに記しておくと、儀式は御手洗池の南側で行われ、北側は観覧席となっています。ただ、確認はしていませんが、入れるのは招待者だけの様でしたね。私の様な一般者は周囲から見る事になりますが、30分前に着いたのでは、最前列の確保は無理でした。特に斎王代が池に手を浸す場面が見られる場所は、相当早くに行かないと駄目な様です。

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帰り際、糺の森の緑を撮りながら歩いていると、傍らをポニーに乗った女の子が通り過ぎていきました。流鏑馬神事保存会がポニーの馬車を主催している事は知っていましたが、こうして単独で乗る事も出来るのですね。後ろから追い越された時には、ちょっと驚いたけどね。

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糺の森の緑は本当に綺麗です。明日はまた歩射神事という行事が下鴨神社で行われますが、もし行かれるならこの爽やかな緑も是非味わってきて下さい。この緑を浴びるだけでも行く値打ちがありますからね。

2009年5月 3日 (日)

京都・洛北 流鏑馬神事~下鴨神社~

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平成21年5月3日に行われた下鴨神社の流鏑馬神事に行ってきました。これは5月15日に本祭を迎える葵祭の前祭として行われているもので、糺の森につしらえられた馬場を疾駆する馬上から、3つの的に向かって矢を放つという神事です。

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葵祭における流鏑馬の歴史は古く、続日本紀の中に698年(文武天皇二年)の記述として、賀茂祭の日に民衆を集めて騎射を行ってはいけないとあるそうです。この伝統ある行事も明治維新を境に一度は途絶えてしまったのですが、昭和48年に復活され今日に至っています。

この流鏑馬は公家の装束を着て行うもので、全国でもここだけにしか残っていないそうですね。如何にも京都らしいとは言えますが、実際に騎乗している人は京都に限らず全国から集まって来ている様です。このあたりは、上賀茂神社の賀茂競馬と事情は似ていますね。

今回は場所取りが悪くて、満足な写真が一枚も撮れませんでした。代わりに動画はそれなりに撮れていたので、ここに2つアップします。まあ、雰囲気は判かって貰えるかと思いますよ。

参考までに記しておくと、3箇所の的の前に有料席が設けられており、観覧料として2000円が必要(800円のパンフレット代込み)となります。これは1000席用意されており、参道中程に設けられた受付でチケットを購入する事になります。私は12時過ぎに着いたのですが、既にチケットを求める人の行列がかなり伸びていました。

しかし、結果として全て売り切れる事はなく何席かは余っていた様ですから、お金を出すつもりなら座って見る事が出来ますよ。

その観覧席の後ろが自由席となっており、12時過ぎには一列目は全て埋まっているという状況でした。私は2列目を確保して2時間以上粘ったのですが、結果として普通に写真を撮るのは無理でしたね。なぜと言うに、まず有料席の最前列に座っている方が写真を撮る時に立ってしまうのですよ。つられて後席の人も次々と立ち上がってしまい、自由席からはほとんど見えないという事になったのです。手を上に伸ばして動画を撮るのが精一杯で、むしろ良く撮れた方だったと思いますね。

最前列だったら座って写真を撮れば良さそうなものなのですが、たぶん目の前にロープがあるせいなのでしょうね、カメラを構えて立ち上がってしまうのです。無論一部の人だけなのですが、連鎖反応的にそこかしこで立ち上がるので、視野を塞がれるのには十分な状態でした。

こういう場合、前の人は後ろの人の迷惑を考えて立ち上がらないのが暗黙のルールだと思うのですが、もうそんなのは通用しなくなっているのかな。ちょっと寂しい現象ですね。

2009年5月 2日 (土)

京都・洛北 かきつばた2009~大田の沢~

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平成21年5月1日現在の大田の沢のかきつばたの状況です。ご覧のごとくすでに開花していますが、見頃までにはまだ少し早くて、この日で3分咲きといった程度でした。

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去年は5月5日でほぼ同じくらいでしたから、少しだけ早い進行と言えるでしょうか。この連休中にさらに開花が進み、5日か6日ごろには見頃になっているかも知れません。

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それにしても、カキツバタを初めとする菖蒲の類は、写真に撮るのが難しいですね。何度撮っても、これはと思う物が出来ません。特にこうした群落はどう表現したら良いものやら判らず、迷路に入ってしまった様です。何か良い手はないものかしらん。

カキツバタではありませんが、菖蒲関連の情報をもう一つ上げておきますと、上御霊神社のイチハツが満開見頃になっていました。神社前の水路を埋め尽くして咲く様は見事の一言でしたよ。ご覧になりたい方は急がれた方が良いと思います。

2009年5月 1日 (金)

京都・洛北 競馬会足汰式~上賀茂神社~

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平成21年5月1日、上賀茂神社で行われた競馬会足汰式(くらべうまえあしぞろえしき)に行ってきました。これは5月5日に行われる賀茂競馬に先立ち、当日に走る馬の優劣を見るために行われる行事で、この結果により出走順と組み合わせが決められます。

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優劣を見るのは馬の早さだけではなく、騎乗している乗尻の技量も審査の対象となります。馬上の姿勢、鞭の指方など、日頃鍛えてきた技の見せ所という事ですね。

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乗尻は賀茂県主の血を引く一族だけがなる事が出来ます。とは言っても、一族は長年の間に全国に散ってしまい、上賀茂神社の近くに住んでいる人だけではとても足りない様です。遠くは青森から来ている人も居るとかで、伝統を守るのは容易な事では無い様ですね。

その中でこの乗尻は今年中学1年生になったばかりだそうで、未来を担う期待のホープという事ですね。鞭こそ差せませんでしたが、見事に馬を走らせていましたよ。

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一通り走り終わると本番の組み合わせが決められ、予行演習として2頭での競争が行われます。これは本番さながらの競争で、冠合わせからゴールまで当日と同じ手順で進められます。

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5日は埒(らち:柵の事)から少し離れた席からの観戦となるのですが、この日は埒ぎりぎりのところで見る事が出来たので迫力が違いました。実際猛スピードで馬が迫ってくると、ちょっとした恐怖を感じるくらいでしたよ。

5日との違いは乗尻の衣装くらいで、予選と予行演習の2回見られるこの日はかなり得をした感じでしたね。その事が知れ渡ったのか、あるいは大型連休に重なったせいかは判りませんが、かなりの人出で賑わっていました。

5日の本番も行くつもりですが、今日の撮影が結構良い練習になったので、もう少しましな写真が撮れると良いなと思っています。

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ねこづらどき

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