« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »

2008年10月

2008年10月31日 (金)

京都・洛北 京都紅葉事情2008~神光院~

Jinkouin0810311

西加茂の地に上の弘法さんと呼ばれる寺があります。神光院と言う真言宗の寺で、隠れた紅葉の名所として知る人ぞ知るという存在です。

Jinkouin0810312

神光院り創建は1217年(建保5年)の事で、大師自作と伝えられる弘法大師像を本尊として祀り、厄除け、眼病祈祷に御利益があるとされています。

Jinkouin0810313

境内に楓樹が多く、11月半ば頃から境内は見事な紅葉で彩られます。しかし、観光ルートから外れているせいでしょうか、訪れる人はごく少なく、いつ行っても境内には静けさだけが広がっています。

Jinkouin0810315

平成20年10月25日現在では、まだ色付き始めたばかりで、門を入っすぐの所にある木(元から赤い種類の様ですね)を除いては、見頃といえる木はありませんでした。

Jinkouin0810317

こうして上を見上げると、黄色く色付き始めた枝もあって、それなりの雰囲気はあるのですけどね、まだまだこんなものではありません。

Jinkouin0810316

ここで最も見所とされているのが、太田垣蓮月尼が隠棲していたという茶所の周辺で、古風な茶所と紅葉のコントラストが絵になると言われています。

Jinkouin0810318

と何だか人ごとの様に書いていますが、実は昨年の11月24日に訪れており、まずまずの紅葉と出会っているのです。その時にこの茶所を入れてもみじを撮ったのですが、明暗差が強すぎてあまり上手く行かなかったのでした。正午前の事で、時間帯が悪かったのかしらん?いっそ曇り空の時の方が良いのかも。

それはともかくとして、この色合いはなかなかのものでしょう?これが神光院の実力の片鱗と言ったところで、盛りの頃に行けば素晴らしい景色と出会える事は間違いありませんよ。

2008年10月30日 (木)

京都・洛北 竜胆が咲く庭~常照寺~

Jyousyouji0810301

鷹峯で訪れた3つめの寺が常照寺です。光悦寺や源光庵に比べると訪れる人が少なく、紅葉シーズン中でも静かな風情が楽しめる所です。

Jyousyouji0810302

ここも紅葉の名所なのですが、訪れた平成20年10月25日にはまだ紅葉はほとんど始まっておらず、桜の枯れ枝だけが目立つ少し寂しい庭でした。

Jyousyouji0810303

それでも探せば部分的に紅葉している枝もあり、来るべき日を予感させてくれる色ではありますね。

Jyousyouji0810305

遺芳庵の前ではウチワバカエデが色付き始めていました。昨年訪れた時はもっと鮮やかな色になっていたのですが、今年は少し訪れるのが早かった様です。

Jyousyouji0810306

ここで一番嬉しかったのが竜胆が咲いていた事です。何度か書いていますが、京都の庭園で竜胆が咲いている所は少なく、私が知っているのはここを入れて4箇所しかありません(後の3箇所は曼殊院蓮華寺、退蔵院)。あらかじめ知っていたわけではなかったので、すごく得をした気分でしたね。

Jyousyouji0810307

ここでもホトトギスが満開でした。地面を埋める様にして鬱蒼と茂っており、雑草と変わりないたくましさを感じます。

Jyousyouji0810308

常照寺もまた、11月の半ばを過ぎた頃から見頃が始まるのでしょうね。ここの盛りはまだ見た事が無く、出来ればもう一度色付く頃に来てみたいものだと思っています。

2008年10月29日 (水)

京都・洛北 秋の幽玄~源光庵~

Genkouan0810281

光悦寺に行けば、必ず寄る事になるのが源光庵です。二つの寺はごく近い場所にあるのに、なぜか紅葉の進み方は微妙に違うという不思議な関係を持っています。

Genkouan0810282

源光庵と言えば「迷いの窓」と「悟りの窓」が有名ですね。二つの窓の前には常に誰かが座り、窓を見つめながらじっと物思いに耽っています。

Genkouan0810283

私的にはその造形の面白さもさることながら、窓から入るこの光によって現出する幽玄味を見る事こそ、ここを訪れる一番の楽しみかも知れません。

Genkouan0810286

庭の紅葉はこんな感じで、光悦寺より一歩遅れて見えます。これは今年に限らず毎年の事で、どうにも不思議で仕方が無いのですよ。想像するに、光悦寺の南は深い谷になっており、その加減で朝夕の冷え込みが強くなるのかなと思うのですが、どんなものなのでしょうね。

Genkouan0810285

これは書院の廊下から見た庭の景色です。二つの窓を通してみるのも良いですが、この角度もなかなかのものでしょう?書院の一室では常に香が焚かれており、えも言えぬ良い香りが漂っているのが嬉しいところです。

Genkouan0810287

姿の良い松があるものの、もう一つ絵にならないと思っていた前庭ですが、こうして座敷の中から眺めてみると、そんなに捨てたものではありませんね。これで正面に見える木が紅葉したら、もっと素晴らしい眺めになる事でしょう。

Genkouan0810288

その前庭の一角で咲いていたホトトギスです。ここのホトトギスはほとんど群落の様になっていて、そのボリューム感が凄いです。大原で見た一輪だけの花と同じ種類とはとても思えませんね。

Genkouan08102810

源光庵の紅葉が見頃になるのは、やはり11月半ば以降でしょうか。毎年光悦寺の参道とほぼ同時期と言われており、その頃には光悦寺の境内の紅葉はほぼ終了している事でしょう。同時に素晴らしい紅葉を見る事が出来ないのが悩ましいところですね。


2008年10月28日 (火)

京都・洛北 京都紅葉事情2008~光悦寺~

Kouetuji0810281

間もなく本格化する京都の紅葉シーズンですが、今年も当ねこづらどきでは市内の紅葉を追って行きたいと思っています。出掛けるのは週末に限られている中で、出来るだけ沢山のスポットを紹介したい思っているところですが、果たしてどうなる事かしらん。

Kouetuji0810282

その第1弾は鷹峯の光悦寺からです。ここは市内の北部に位置し、標高も高めになる事からか、最も早い紅葉が見られる事で知られています。とりわけ、いち早く色付くのがこの光悦垣のもみじなのですが、平成20年10月25日現在ではほんのりと色付き始めたところでした。

Kouetuji0810283

中にはかなり黄葉し始めている木もあります。特にこうして日の光に透かしてみるとなかなか綺麗でしたよ。

Kouetuji0810285

これらの写真は特に印象的な部分だけを撮っており、全体としてはまだ緑の葉の方が多いです。でも、来るべき日を期待させるには十分な色付き加減ですね。

Kouetuji0810286

鷹峯三山の一つ鷲峰を背景にした紅葉の具合です。ここは鷹峯三山を望む景勝の地なのですが、その三山もまた次第に色付き、光悦寺の紅葉に更なる彩りを与えてくれる事になります。

Kouetuji0810287

まだ色付き始めたばかりなので、淡い色合いが新鮮ですね。良く言えばパステルカラー、この時期ならではのカラフルさです。

Kouetuji0810288

こうした赤く色付いた枝もあるにはあるのですが、葉を見ると縮れており、弱っているが故に紅葉が早まったものと思われます。ちっょと悲しい感じがしますね。

Kouetuji08102810

この日一番紅葉が進んでいたのは参道の東側、駐車場に面したもみじの枝でした。参道を歩いているとこの紅葉は見えないのですけどね、一歩外に出ると、緑から黄、黄から赤へと変化するグラデーションを見る事が出来ましたよ。

Kouetuji08102811

もみじ以外では、ドウダンツツジが色付き始めていました。この木も本当の色になるのはもう少し先の事でしょうけど、逆光に透かしてみると鮮やかな盛りの頃を彷彿とさせてくれる色ですね。

Kouetuji08102812

晩秋の到来を思わせる茶の花も咲いていました。この花はとても地味なのですけどね、素朴な味わいがかえって季節感を漂わせてくれていました。

2008年10月27日 (月)

京都・洛北 秋の花々~京都府立植物園~

Syokubutuen0810271

北山ハロウィンを見る傍ら、京都府立植物園に寄ってきました。2週間ぶりに見たコスモスの多くは盛りを過ぎつつありましたが、中には今が見頃の品種もいくつかありました。その一つがこのイエローキャンパスです。

Syokubutuen0810272

手前の花が以前紹介したオレンジキャンパスで、残念ながら見頃は終わっていました。対照的に今が盛りのイエローキャンパスは輝いて見えますね。薄い黄色のとても上品な花色でありながら、決して地味ではない、とても美しい花でしたよ。

Syokubutuen0810273

これもほぽ盛りであったディープレッドキャンパスです。その名の通り、深い赤色が美しい花ですね。ちなみに品種名にある「キャンパス」とは学園を彩るという意味で、それぞれ玉川大学で作出された一連のシリーズの様ですね。

Syokubutuen0810275

植物園の北西にある宿根草・有用植物園でも、沢山の花が咲いていました。中でも一番目に付いたのがサルビアのイエローマジェスティです。草丈が2m以上もあって、しかも鮮やかな花が満開でしたから、存在感は抜群でした。

Syokubutuen0810276

こちらはレオノティス・レオノルスというシソ科の植物です。サルビアと同じ科ですから、花の形は似てますね。ちなみにこの花の別名は「ライオンの耳」というのだそうですが、どう見ればそうなるのかしらん?色としては、ライオンの体色に似て無くもないという気もしますが。

Syokubutuen0810277

この赤い花はサルビア・ミクロフィア。チェリーセージと言った方が通りが良いでしょうか。この花は以前我が家のベランダにもありましたが、その時はせいぜい30cm位でした。それに対してこの株は1m50cm程度はあり、地植えだとこんなにも成長するものなのですね。それとも、何気に品種が違っているのだったりして...。

Syokubutuen0810278

このシックな花はオルトシフォン・ラビアツス。サルビアにどこか似ていると思ったら、やっぱり同じシソ科でした。流通名としてサルビア・ピンクパンサーとか、ピンクセージと呼ばれる事もある様ですね。

Syokubutuen08102710

この派手な花はカンナです。カンナもそろそろ終わりかと思っていたのですが、まだこんな盛りの様な花を咲かせるのですね。良く見るカンナは花がらがそのままになっていて、せっかくの花が台無しになっている事が多いのですが、さすがに植物園では手入れが行き届いており、この花本来の美しさを見る事が出来ます。

Syokubutuen08102711

さて、季節の移ろいと言えば、木々の葉もすこしずつですが色付いてきています。そんな中で目に付いたのが黄葉していたアメリカキササゲです。ノウゼンカヅラ科の植物で、秋に細長い種子を付けるのだそうですが、この日 見た限りでは成っていませんでした。

Syokubutuen08102712

そして、晩秋の到来を告げる山茶花もまた開花していました。この花を見ると、いよいよ秋も深まってきたと実感せずには居られません。これから紅葉の季節を迎える訳ですが、山茶花が咲くとその先の冬枯れの景色を思ってしまうのは私だけかな。ここまで来ると、季節の先取りもちょっと行き過ぎかと自分でも思ってしまいます。

2008年10月26日 (日)

京都・洛北 北山ハロウィン2008

Halloween0810261

今年もハロウィンの季節となりました。かなり世間にも浸透して来ていると思うのですが、イベントとなると有りそうでなかなか無いのですね。そんな中で、今年で12回目を迎えるという伝統を誇るのが北山ハロウィンです。

Halloween0810262

京都の中でも、最も先端的な流行を行く町とされるのが北山通です。伝統を重んじる京都にあってかなり特異な地域とされますが、実は老舗が経営する店もかなりあるという所が如何にも京都らしいという気がします。京都という町は、案外新しい物好きなのですよ。

Halloween0810263

そんな北山通だから定着した行事だとも言えそうですね。話には聞いていましたが、思っていたよりも賑わっているのには驚きました。単に人が多いというだけでなく、お祭りならではの熱気があるのですよ。

Halloween0810265

イベントの内容としては、カボチャのカービングによるジャック・オー・ランタンの制作、実行委員会による出店、3箇所あるステージにおけるコンサートなどですが、その場でランタンを作るという事が祭りに参加しているという意識を高めているのでしょうか。

Halloween0810266

さらには仮装行列もあって、訪れた25日には着飾った子供達が地元商店街を練り歩き、「トリック、オア、トリート」と店を脅して?お菓子を貰うという、如何にもハロウィンらしいイベントが行われました。私は出発前に子供達が集結しているところまでしか見ていませんが、なかなか凝った衣装を着ていて、みんなとても楽しそうでしたよ。

Halloween0810267

今日は本番の仮装行列が行われたはずです。天候がいまいちだったのが気掛かりですけど、結構盛り上がった事でしょうね。これだけ自由に参加出来るイベントですから、盛り上がるのも当然でしょう。長続きするのも頷けるというものです。我が家も、もっと子供が小さい頃なら参加したのだけどなあ...。

今年はほんのさわりだけを見てきましたが、この次はライトアップされたランタンや、店を襲う子供達の様子などを見て来たいと思います。今から1年後が楽しみだな。

2008年10月25日 (土)

京都・洛中 秋明菊2008~妙顕寺~

Myoukenji0810251

平成20年10月18日現在の妙顕寺の秋明菊です。この日はあと少しで咲き揃うというところで、見頃まであと一歩という感じでした。

Myoukenji0810252

妙顕寺は街中にあって、春の桜が見事な場所です。秋は参道にこの秋明菊が咲き、そして今年は本堂の西側のもみじに大幅に手入れをしているので、紅葉にも期待出来る事でしょう。

Myoukenji0810253

という具合に、妙顕寺はなかなかの寺なのですが、一般にはほとんど知られていませんね。いつ行っても静かな境内で、わずかに花時分に近所の人達の姿が目立つかなという程度です。ちょっと勿体ないですね。

Myoukenji0810255

まあ、あまりに有名になりすぎて、紅葉時分の真如堂の様になってしまっては大変ですが、もう少し知られても良いのではないかしらん?春の桜は本当に凄いのですよ。

Myoukenji0810256

紅葉はまだまだでしたが、それでも盛りの頃を思わす片鱗は見えていました。これは大玄関前のドウダンツツジです。まだ染まりかけたばかりですが、もう暫くすると深紅に変わり、もみじにも負けない見事な色になる事でしょうね。

Myoukenji0810257

こちらは門前のサンシュユ、と思っていたけど、良く見たら違う様ですね。それにそもそもサンシュユって紅葉しないのだったっけ?

春に見事な花を咲かせていたのでそうとばかり思いこんでいたのですが、同じ場所にある別の木だった様です。綺麗に色付いているけど、何の木でしょうね。それはともくとして、もみじがこんな具合に色付いてくれたらと、期待せずには居られませんね。

2008年10月24日 (金)

京都・洛東 古都夕景2008~八坂の塔・Ⅲ~

Yasakanoyou0810241

平成20年10月18日の八坂の塔です。この日は雲一つ無い快晴で、12日とは対照的な夕焼けとなりました。

Yasakanoyou0810242

それにしても、夕焼けというのはその時になってみないとどうなるか判らないものですね。12日の様に雲があった方がドラマチックには違いないのですが、空の色のグラデーションはこの日の方が綺麗に出ました。

Yasakanoyou0810243

色合いもこの日が一番綺麗だったかな。同じ夕焼けでも千差万別の表情があり、その都度風情が変わるのですから、当分夕景色狙いは止められそうにありません。

Yasakanoyou0810245

今回は京都タワーも狙ってみました。背景の空がとても綺麗でしたからね、人工の灯りに照らされたタワーも結構映えて見えます。

Yasakanoyou0810246

ネット上で調べるとこの塔の高さは49mから40mまで諸説があり、どれが本当か判りにくかったのですが、法観寺で聞いたところに依ると46mが正しい様です。基壇から相輪の先端までを含めての高さとの事で、今のところこれが公式見解という事になるのでしょうね。それとも、ちゃんと測量をしたら別の数値になるのかしらん?

気になるのはどう見ても相輪が傾いている事で、大丈夫なのかなと心配になってきます。解体修理が必要な事は早くから言われていたはずで、大事に至る前に手を打って欲しいと思うのですが、本当のところはどうなのでしょうね。

京都のシンボルである八坂の塔が何時までも健在であり続けて欲しいと、心より願わずには居られません。


2008年10月23日 (木)

京都・洛東 秋のライトアップ~祇園白川~

Gion0810231

平成20年10月18日の祇園白川です。この日、白川南通は歩行者天国となり、ライトアップが行われていました。

Gion0810232

気分はまさに春の花灯路で、使われている灯籠もそのものずばり、同じ物です。道行く人も大喜びで写真を撮っていましたが、なぜこの時期に出現したのかは謎です。

Gion0810233

祇園白川のライトアップと言えば春の桜時分に行われる事で知られていますが、まだ紅葉にも早いこの時期に突然始めたのはどういう事なのでしょうね。ネットで調べて見た限りでは特に告知も無いし、誰も話題にしていない様なのですが、わざわざ通行止めにしている位ですから、伊達や酔狂でない事は確かでしょう。

Gion0810235

もしかしたらこの日だけの行事だったのかも判りませんが、綺麗だったからまあ良いか。あるいは、試験的な試みだったのかしらん?

Gion0810236

今週末に行かれてもやっているかどうかは保証の限りではありません。でもこの町には夜が似合うと言う事が、再確認出来た事は確かです。

灯籠の灯りに照らされた石畳の道を行く、京情緒満点のそぞろ歩きでしたよ。

2008年10月22日 (水)

京都・洛中 相国寺「秋の特別公開」

Syoukokuji0810221

相国寺の秋の特別公開に行ってきました。今回拝観したのは、方丈と法堂、それに浴室の3箇所です。

Syoukokuji0810222

相国寺は普段は非公開なのですが、春と秋の年に2回、特別公開が実施されています。秋の公開は12月8日(月)までとなっており、まだまだ時間はあるので慌てる事はありませんが、紅葉シーズンに入ると混雑が予想されるので、早めに行かれる方が良いかも知れません。

Syoukokuji0810223

方丈の南側は枯山水の庭となっており、塀越しに聳えているのは法堂です。法堂については今年の1月に一度訪れているのですが、当時は九州の展覧会に出展されていたため拝観が叶わなかった、御本尊の釈迦如来座像と2体の脇侍に出会えたのは何だか嬉しかったです。

Syoukokuji0810225

南庭は白砂だけのシンプルな庭なのですが、そこに縦と横の直線の模様が描かれています。この時は丁度その模様が描き直されていたところで、専用の熊手の様な道具を使って線を引くのですね。普段はあまり見る事が無い作業で、ちょっと珍しい光景ではないでしょうか。

Syoukokuji0810226

ここの見所は北の裏庭にあり、およそ街中にあるとは思えない様な、ダイナミックな景観が広がっています。普通は平面の庭に石や木を配して深山幽谷を表現すべく工夫するものなのですが、ここは本当に地面を掘って、谷を作ってしまったのですね。

Syoukokuji0810227

左手奥に巨岩を配して滝を表し、谷底には石を敷き詰めて流れを表現しています。中央の石組みは渓谷美を象り、右手奥には石橋を置く事によって流れの末にある人里を意識させようとしているのでしょうか。

この枯れ流れは方丈の排水溝としての機能も有しているとされ、実用も兼ねた庭園というのは他には例がないと言われます。実際、こんな型破りな庭は見た事が無く、大胆にして繊細な配慮がされた名園と言って良いのでしょうね。

Syoukokuji0810228

方丈にはもう一つ坪庭があり、狭い空間に調和良く石と植え込みが配されていました。裏庭に圧倒された後に見ると、思わずほっとする様な落ち着いた庭ですね。

Syoukokuji08102210

もう一つの公開対象である浴室は、方丈の西側にあります。この北側にあるのが何度か紹介した大光明寺になります。

Syoukokuji08102211

入り口には跋陀婆羅菩薩が祀られており、その頭上には「宣明」と記された額が掲げられています。これは、跋陀婆羅菩薩が風呂の供養を受けた際に自己と水が一如である事を悟り、「妙觸宣明、成仏子住」と言ったところから来ています。「宣明」とはすべてが明らかという意味なのだそうですね。

Syoukokuji08102212

つまりは、入浴でさえも禅宗においては修行の一つであり、悟りを開くための場である事を示しているのですね。禅宗の浴室はこれまでにも何度か見てきましたが、ここの風呂は蒸し風呂と掛け風呂を兼ねているという、他には無い特徴を備えています。

この裏手にある窯で湯を沸かし、真ん中にある木樋から浴室に流し込むのですね。

Syoukokuji08102213

流し込まれた湯は中にある湯壺の中に溜まり、そこから蒸気を発して浴室全体を暖めます。そして、湯壺からひしゃくで湯を掬って中央の木枠の中に入れて冷まし、それを身体にかけて身を清めるのだそうです。単に下から蒸気を浴びせられるだけの東福寺の風呂とは違って、なかなか快適そうではありますね。

ただ、こちらも中は真っ暗で、一度に6人が入ったそうですが、厳格な作法があり、当然ながら無言の行で、決して楽しい入浴という訳では無かったようです。あくまで修行の一環だったのですね。

この特別公開は800円と少し高めですが、ここでは紹介出来なかった方丈の襖絵や法堂の鳴き龍も素晴らしく、わざわざ見に行くだけの価値はあると思います。この秋お薦めの場所の一つですよ。

2008年10月21日 (火)

京都・洛北 秋たけなわ~京都府立植物園~

Sarubia0810211

昨日のエントリーと同じく、平成20年10月11日の京都府立植物園です。この日、正門前の花壇では、サルビアの花が見事に咲いていました。

Sarubia0810212

まさに「燃える様な」という形容以外には思いつかない、凄まじいばかりの赤い色ですね。サルビアってこんな花だっんだと、改めて思い知らされた気がします。

Sarubia0810213

その周囲に植えられているのはマリーゴールド。やはりこの色の取り合わせは、お互いに引き立て合います。

Blue0810211

こちらは、ヘブンリー・ブルーで出来たゲートです。バラ園の入り口にあり、訪れる人を爽やかな花で出迎えようという趣旨なのでしょうね。

Blue0810212

こうした蔓性の植物は必ず上に伸びていく性質があり、無理やり横向に誘引したとしても上手く行かないらしいですね。そこで、初めのうちは支柱を垂直に立てておき、ある程度のところまで伸びたら支柱を中程で横向きに倒してゲート状にするのだそうです。それにしても良く咲いてますね。

Bara0810211

ゲートを潜った先にあるバラ園では、秋バラが咲き始めていました。秋バラは色が深いと言いますが、こんな微妙な色合いの花もまた、どこか深みを感じさせてくれます。

Bara0810213

植物園のバラの楽しみ方の一つに、比叡山を背景にした借景庭園としての見方があります。日本を代表する名峰の一つですが、こうした洋風の花と合わせても引き立つ山ですね。

Hiei0810211

その比叡山を見渡すスポットとして、大温室前の通路があります。ここからは前を遮る物がなく、素晴らしい山容を目にする事が出来ます。これからもう少し経って紅葉が進むと、より一層素晴らしい景色となる事でしょうね。


Suiren0810212

そのスポットから後ろを振り向くと、池の中に熱帯睡蓮が咲いていました。熱帯と言う位ですから寒いのが苦手なはずですが、真夏よりもむしろ秋の方が良く咲く様です。特に決まった花期というものは無く、気温さえ高ければ年中咲くものらしいですね。

Suiren0810211

そして、熱帯睡蓮ならではの花がこの青い花です。この色は温帯の睡蓮には無いのだそうですね。何故だか不思議な気がしますが、透明感のあるこの色は他には代え難い美しさを持っています。

Matumusi0810211

青い花と言えば、マツムシソウも綺麗な花を咲かせていました。松虫が鳴く頃に咲くからとも、花後の姿が仏具の松虫鉦に似ているからとも言われますが、深みのあるこの色は日本的な感じがして良いですね。

Fujibakama0810211

日本の花と言えば、KBS京都が提供しているフジバカマの鉢植えが、植物園会館の前に置かれていました。植物園では地植えで栽培されていたと思いますが、わざわざここに持ってきたのはキャンペーンをPRするのにうってつけの場所という事なのでしょうか。

丁度花期にあたったのか、とても綺麗に咲いていましたよ。この花が野に咲いていたとは、日本の秋の景色は何と豊かだったのでしょうね。フジバカマだけでなく、キキョウやリンドウ、ワレモコウなどが野辺に咲き乱れる、そんな景色を見てみたいものだと思います。


2008年10月20日 (月)

京都・洛北 コスモス満開~京都府立植物園~

Kosumosu0810201

平成20年10月11日の京都府立植物園です。この日、北山門前に並べられた376鉢のプランターでコスモスが見頃を迎えていました。

Kosumosu0810202

全体の様子はこんな感じで、門を入ったところから噴水の周囲まで、コスモスで埋め尽くされた観があります。

Kosumosu0810205

ここに植えられているコスモスは主としてソナタと呼ばれる背丈の低い種類なのですが、噴水の周囲にはこの外にも数多くの品種が植えられています。

Kosumosu0810203

これは、センセーションラディアンス、だったと思う。違っていたらごめんなさい。ここで咲いている花は鮮やかなものが多いのですが、その中でも一際あでやかな色彩で、一段と目立っていました。

Kosumosu0810206

こちらはオレンジキャンパスです。あまり見かけない花色ですが、私が一番気に入ったのはこの花ですね。この写真だとオレンジと言うよりピンクに近いのですが、逆光になると透明感のあるオレンジ色になって輝いて見えるという、なんとも不思議な花でした。

Kosumosu0810207

北山門からは離れますが、黄花コスモスもまた美しい花を咲かせていました。場所は植物園会館の近くの花壇で、地面を埋める様にして咲く黄色の花は見事の一言でしたよ。

この写真を撮ってから一週間以上になりますが、たぶんまだ咲いている事でしょう。ここもまた、京都におけるコスモスの名所の一つと言って良いと思います。

2008年10月19日 (日)

京都・洛東 秋たけなわ~真如堂~

Sinnyodou0810191

昨日の記事と時系列が前後して申し訳ないのですが、平成20年10月11日の真如堂です。この日は本格的な紅葉こそまだだったものの、境内のそこかしこで深まりつつある秋を実感出来ました。

Sinnyodou0810192

茶所の前に植えられたヘブンリーブルーは、まさに見頃を迎えています。今年から始めた試みでこれだけ咲いたのですから、上出来の結果と言えるでしょうね。ただ、これを見たほとんどの人が朝顔と勘違いしているので、現地に説明書きを施された方が良いような。

Sinnyodou0810196

この日真如堂を訪れたのは、10月1日に除幕されたばかりの「京都・映画誕生の碑」を見る為でした。京都は数多くの映画を世に送り出して来た映画の町でもあるのですが、その最初のロケが行われたのがここ真如堂だったのだそうです。今から丁度100年前の事で、牧野省三監督の「本能寺合戦」がその作品でした。この碑は、その事を記念して建立されたのですね。

側面には吉永小百合や田村正和など寄付を寄せた人達の名が刻まれており、その錚々たる面々を眺めていると、京都と映画の繋がりが如何に深いかと改めて思い知らされる気がします。

Sinnyodou0810195

本堂の前には、フジバカマの鉢植えが置かれていました。実はこれ、KBS京都が行っている「藤袴プロジェクト」というキャンペーンに依るもので、今の京都を歩いていると至る所で見る事が出来ます。

ほとんど絶滅しかかっている原種のフジバカマを護ろうという趣旨で始められたキャンペーンで、3000株600鉢を育てて京都の主要な神社仏閣などに配布し、フジバカマが置かれた現状を知って貰おうという事の様です。

確かに自然の状態でフジバカマを見た事は無く、鉢植えとはいえこの花を見る事が出来るのは嬉しい事です。いつの日か鴨川や嵐山の河畔で、この花が普通に見られるという日が来ると良いですね。

Sinnyodou0810193

本格的な紅葉はまだ先の事ですが、それでも木によっては色付いているものもあり、秋の気配は濃厚になっています。さらに境内を丹念に見て回ると、色付き始めたサンシュユの実、咲き始めたお茶の花、盛りを迎えた秋明菊やホトドギスなどがあり、まさに秋たけなわですね。

今から来月後半の紅葉が楽しみになって来ますが、そのシーズンに向けて真如堂でも今年から2つの規制が行われる事になりました。

Sinnyodou0810198

まず、一般観光客の自家用車の乗り入れが禁止されます。確かに紅葉シーズンの車の混雑は深刻で、周辺の細い道路は常に渋滞していました。境内に出入りする車も多く、歩いて山門を潜るだけでも一苦労でしたからね。ただ、乗り入れを禁止するのは良いのですが、今度は周辺に不法駐車が蔓延しないかが気掛かりなところです。そのあたり、どこまで周知が徹底するかが鍵になるでしょうね。上手く世間に伝わるものかどうか。

Sinnyodou08101910

次に、境内での三脚及び一脚の使用が禁止になります。私も含めてですけど、紅葉シーズンの真如堂に押し寄せるカメラマンの数は相当なものですからね、三脚の数も半端なものではありませんでした。それが周囲に気遣って使うのならまだしも、傍若無人に振る舞う輩が居るものですから、とうとう規制される事になったのです。何かに付け寛大を旨としてきた真如堂ですが、ついに堪忍袋の緒が切れてしまった様です。

Sinnyodou0810197

何でも最近の事として、参道のど真ん中に三脚を据えて、撮影の邪魔になる参拝者を排除していた人が居たそうですね。紅葉シーズンになるとこ手の輩がさらに増えるという事で規制されてしまったのですが、ごく一部の人のために全体が規制されてしまうのは残念な事です。

Sinnyodou08101911

規制は11月12日から12月8日までの事だそうですから、それ以外の日にはこれまでどおり自家用車の乗り入れも、三脚の使用も構わないという事なのでしょう。もっとも、私は最近は三脚を持ち歩かない事にしています。なにしろ規制がある場所が多いし、荷物が少ない方が軽快に動けますしね。

Sinnyodou08101912

ただ、静かに京都の情緒を楽しみたい人にとっては、カメラを持って動き回る姿はさぞかし目障りな事でしょう。シャッター音も場所によっては響きますからね。そのうちカメラの持ち込みそのものが禁止されない様に、私も行動に気をつけなければと思っているところです。

2008年10月18日 (土)

京都・洛北 竜胆が咲く庭~蓮華寺~

Rengeji0810181

竜胆の咲く庭を求めて、今度は蓮花寺に行ってきました。なるほど確かに竜胆は咲いていましたが、わずかにこの一株があっただけで、ちょっと拍子抜けです。うーん、竜胆って京都の気候では栽培が難しいのかな。

Rengeji0810182

蓮華寺は、市内から八瀬・大原へと続く鯖街道の入り口に位置します。交通の便が良いとは言えない場所なのですが、それでも何時行っても何組かの拝観者が訪れているという、隠れた人気スポットの一つです。

Rengeji0810183

山門前では、ツワブキの花が出迎えてくれました。そうか、もうこの花が咲く季節になっていたのですね。ここは紅葉の名所であり、これからの季節はますます訪れる人が多くなっていく事でしょう。

Rengeji0810185

その庭園の動画を撮ってきたのでご覧下さい。野鳥のさえずりと鈴虫の鳴き声の競演が聞こえてきますよ。

蓮華寺の庭園」のビデオ
powered by @niftyビデオ共有

ちょっと残念なのは、鈴虫がこのあと鳴かなくなった事で、これ以前はもっと良い声が庭中に響いていたのに、動画にはほとんど入りませんでした。なんでだろうなあ。

Rengeji0810186

庭の片隅で佇んでおられた小さな仏様です。こういう動きのある姿勢の仏様というのは、ちょっと珍しいかも知れないですね。

ここは去年紅葉を見に行って空振りに終わった場所です。今年は是非とも最盛期に行ってみたいですね。この庭が真っ赤に染まったとしたら、さぞかし見事なのだろうなあ。上手くタイミングが合うと良いのですか。

(平成20年10月18日撮影)

2008年10月17日 (金)

京都・洛北 竜胆が咲く庭~曼殊院~

Mansyuin0810171

10月の連休2日目は、曼殊院に行ってきました。わざわざこの時期を選んで訪れたのは、竜胆の花を見るためです。

Mansyuin0810172

紅葉にはまだまだ早いのですが、曼殊院を訪れる人は結構多いですね。ずっと以前は隠れ家的存在で拝観する人も少なく、縁側に座ってゆっくり庭を眺めるのがここでの過ごし方だったのですが、今は縁側には座らない様にとの注意書きがあってそれも出来なくなっています。

Mansyuin0810175

そう言えば、富士山の形をした釘隠にも触れないようにとの注意書きがありました。どうやら拝観者が増えた事によって、マナー違反が頻発した様ですね。その結果として禁止事項が増えて、張り紙だらけになったという訳なのでしょう。

Mansyuin0810176

事情は判らなくもないですが、どこを見ても張り紙では興醒めてしまいます。雅びた風情が持ち味だったのに、これでは全くの艶消しですね。こういうのって、有名になった事の引き替えとして仕方がない事なのかしらん?

Mansyuin0810173

それはともかく、目当てであった竜胆はちゃんと咲いていました。

竜胆は秋を代表する花として良く知られていますが、意外にも京都の庭園にはほとんど無いのです。私が知っているのはここと妙心寺の塔頭「退蔵院」くらいのもので、あとは蓮華寺で咲いているらしいですね。とても風情のある花なのになぜでしょう?

この庭で咲いている場所は東の端の苔の中なのですが、あまり目立たないせいでしょう、私の外に気付いている人は皆無と言って良い状態でした。せっかくの花なのに勿体ないですね。

Mansyuin0810177

この日の曼殊院では竜胆ばかりでなく、秋らしい花がいくつか咲いていました。これは玄関で咲いていた小菊ですが、もしかしたらこの色の濃さはサイネリアかしらん?

Mansyuin0810178

こちらは門前にあしらえてあった花で、宿根ロベリアです。以前アップしたアゼムシロに似ていると思ったのですが、同じ仲間の園芸種の様ですね。

Mansyuin08101710

ロベリアとは入り口を挟んで反対側にひっそり咲いていたのがホトトギスです。今回は行きませんでしたが、詩仙堂のホトトギスも見頃になっている頃でしょうか。

Mansyuin08101711

そして参道の途中で咲いていたギボウシの花です。主として葉の美しさを愛でる植物と思っていましたが、花もなかなかのものですね。

紅葉までにはまだ間がある曼殊院ですが、今行っても秋の風情にあふれている事は確かですよ。

2008年10月16日 (木)

京都・洛東 古都夕景2008~八坂の塔・Ⅱ~

Ysasaka0810166

昨日の画像と良く似ていますが、こちらは平成20年10月12日の八坂の塔です。背景の雲の具合が違っているのが判りますか。

Ysasaka0810161

この日は朝からずっと曇りだったのですが、夕方近くになって急に晴れ間が見えた事から、急遽高台寺に移動して写真を撮ってきました。その甲斐あって、なかなかダイナミックな写真が撮れましたよ。

これは高台寺の駐車場へ繋がる通路の途中から撮ったものです。前日の龍馬坂へ向かうだけの時間が無かった事もありますが、結果として夕陽と八坂の塔を同時に捉えるには、まずまずのポジションを選べたのかも知れません。

Ysasaka0810162

この日一番のポイントだったのは、たぶん料亭「京大和」の庭でしょうね。この時客として入っていた人は、夕陽を背景にした八坂の塔の、さぞかし美しい景色を見る事が出来たでしょう。

それはともかく、今度は高台寺駐車場に移動してみました。夕陽は山の端に入る寸前で、最後の光芒を放っています。八坂の塔とは離れてしまいましたが、空全体に広がる雄大な夕景色はこちらの方が上かも知れません。

Ysasaka0810163

日が沈んでから暫くすると秋らしい形になった雲が赤く染まり、この季節の黄昏時にふさわしい空となりました。私が居た周辺にはひっきりなしに人が集まり、しきりと歓声を上げていましたよ。

Ysasaka0810168

この時、西の空では太陽柱というちょっと珍しい現象が起きていました。山の向こうに沈んだ太陽の光が柱の様になって空を照すという現象で、大気中の氷の結晶に太陽の光が反射する事で起こるのだそうです。特に季節や場所は関係ない様ですが、上手く条件が揃わないと現れないので、そう簡単には見る事は出来ない様ですね。

Ysasaka0810167

やがて空の赤みは消えて行き、とても落ち着いた色に変わります。この時間帯が古都には一番ふさわしい空なのかも知れませんね。

Ysasaka0810165

そしてさらに時間が経つにつれ、夕景色から夜景へと変わっていきます。三脚を持っていなかった私としてはここまでが限界で、完全な夜景はまたの機会に譲ります。

それにしても、夕景色は何度見ても飽きる事はありません。次に夕陽に出会う事があれば、また撮って来たいものだと思っています。

2008年10月15日 (水)

京都・洛東 古都夕景2008~八坂の塔・Ⅰ~

Ysasaka0810151

平成20年10月11日の八坂の塔です。この日は朝から雨の予報がはずれて好天に恵まれ、少し雲があったものの、概ね綺麗な夕焼けを見る事が出来ました。

Ysasaka0810152

まず最初に行った場所は龍馬坂。昨年の10月初めの連休に、塔の背後に沈む夕陽を撮った場所です。ところが、昨年よりも一週間ほど時間がずれていたせいで、塔と夕陽が思った以上に離れてしまっていたのです。太陽の沈む位置って、意外な程早く動くものなのですね。

Ysasaka0810155

しかも西の山際に雲が多かったので、あまり夕陽と絡めた写真は撮る事が出来ませんでした。そこで狙いを変えて茜色に染まってきた空を背景に撮ったのがこの写真です。

そして、この時の動画を撮ってきたのでご覧下さい。途中で鐘の音が鳴って、古都の夕暮れ時が実感出来るかと思います。

Ysasaka0810153

場所を変えて、高台寺の駐車場から撮ったのが1枚目とこの写真です。夕陽が沈むところもダイナミックで良いですが、日が沈んでから暫くしてからが、一番空が綺麗になる時間帯ですね。

実は翌日も夕焼けが綺麗だったので、2日続けて同じ場所で撮ってきました。その写真は明日アップします。

2008年10月14日 (火)

京都・洛東 八坂の塔界隈

Yasaka0810141

秋の日の午後遅く、八坂通を西から登ってみました。

この道を歩いていて目に付くのがくくり猿です。坂を登ったところにある八坂庚申堂が出しているお守りで、人の欲望が暴れ出さない様に括り付けている様子を表しています。そして願い事を込めてこの猿を飾っておくと、余計な欲望が抑えられて祈願成就の助けになるとされています。

たぶん店ごとに飾ってあるのは、お守りとしてと同時に、地域を象徴するディスプレイという意味もあるのでしょうね。

Yasaka0810142

この道の昔を知る人は、この写真を見て「あれっ」と思う事でしょうね。

須田国太郎の代表作に、この場所から見上げた八坂の塔をモデルとした「法観寺塔婆」がありますが、そこには林立する電信柱の間に立つ五重塔の姿が描かれています。確かに以前はそのとおりの景色だったのですが、今は随分とすっきりしています。つまり、かつてあった電柱が今は取り払われているのですね。

Yasaka0810143

その電柱が取り払われてから既に10年になりますが、その間に定着したものが人力車と舞妓変身プランでしょう。この日も何組の舞妓さんと出会ったかしらん。あまりに数が多いので、こうしたポイントでカメラを構えていると、いつの間にかフレームの中に入って来ると言っても大げさではありません。近頃これほどヒットした企画も珍しいのではないかな。

Yasaka0810145

八坂の塔の境内では、秋明菊が満開になっていました。かつては貴船菊と呼ばれた様に貴船が本場とされ、街中ではあまり見ない花だったのですが、今ではそこかしこで見かける様になりました。つまりは栽培方法が確立され、開花させる事が容易になったという事なのでしょうね。

Yasaka0810146

境内の東の隅に聴鐸庵と呼ばれる茶室があります。内部は非公開なのですが、茶室に居ると五重塔の風鐸の鳴る音が聞こえるところから名付けられたそうです。でも、ここで風鐸が鳴る音って聴いた事が無い様な。

Yasaka0810147

その風鐸は各層の軒先にありますが、見学者用に飾ってあるのでしょう、塔の内部の見やすい場所にもありました。中を覗いてみたのですが、舌の上部に十字型の突起が付いており、どう揺れても音が鳴る様に工夫されています。今度行ったら、風鐸が鳴るまで暫く待ってみようかな。

Yasaka0810148

塔の1階には五智如来が祀られています。五智如来とは大日如来が持つ5つの知恵を仏の姿で表したものと言われ、中心柱の周囲に大日如来(阿弥陀如来の上)をはじめとして、阿閦如来(東)・宝生如来(南)・阿弥陀如来(西)・不空成就如来(北)の5体の仏が安置されています。

写真の仏像は東の阿閦如来(あしゅくにょらい)で、煩悩に惑わされない不動の菩提心を表しているのだそうです。堂内の淡い光に照らされた横顔が素敵だったので、階段の途中から撮らせて頂きました。

Yasaka08101410

境内の奥にある木曽義仲の首塚には沢山のお賽銭が供えおられており、お参りする人が絶えない様子が窺えます。ただ一点気になったのは巴の松が見あたらなかった事で、もしかしたら枯れてしまったのかしらん?私の見落としだと良いのですが。

Yasaka08101411

秋は日暮れ時になるのが早いですね。参拝している間にすっかり日が傾いてしまいました。これから龍馬坂に向かって夕陽の写真を撮りに行こうと思います。その写真は明日アップしますので、お楽しみにお待ち下さい。

2008年10月13日 (月)

京都・洛東 金木犀の香る道~祇園白川~

Gion0810131

今の時期道を歩いていると、どこからともなく金木犀の良い香りがして来ますね。ここ祇園白川でも、この花が丁度盛りを迎えていました。

Gion0810132

咲いているのは川添いの生け垣の中で、ちゃんと数えてはいないけど、数本の木が素晴らしい芳香を放ってました。

Gion0810133

正確には盛りを過ぎつつあるという事なのかな、木の下には沢山の花が落ちています。地面を黄色に染めるこの落花もまた、この花の魅力の一つですね。

Gion0810135

祇園白川が夜桜で賑わったのは半年前。桜が染めたこの石碑を今は金木犀が彩っています。季節が巡るのは本当に早いものですね。

Gion0810136

金木犀は辰己大明神でも咲いています。お参りしているとふと良い香りが漂ってくるというのも、花街らしい粋な計らいですね。

2008年10月12日 (日)

京都・洛東 十三夜・2008~高台寺~

Resize0868

平成20年10月11日、十三夜の月です。今年は京都・洛東にある高台寺の駐車場にて、東山から登る月を見てきました。

Resize0867

ここは東山のやさしい稜線がよく見えるという、月見にはもってこいの場所なのです。ちょっと駐車場のライトが邪魔なのですけどね。

昨夜は月の出の位置が南に偏っている上、十三夜という事もあって空が暗くなる頃にはかなり高い位置にまで登ってしまっているので、思う様な絵にならなかったのが残念です。

Resize0865

十三夜は満月の2日前という事であり、当然ながらお月様も欠けて見えます。そのせいという訳でもないのでしょうけど、十五夜と違って行事をしている社寺は皆無と言って良い状況ですね。ここ高台寺でも観月の宴をやっているかと思っていたのですが、早々に閉門していました。せっかくの名月なのにもったいないな。

昨夜見逃したという方は、正伝寺での十五夜と併せて今年の月見を完結させて下さい。片方だけを見るというのは、片見の月と言って縁起が良くないそうですよ。


2008年10月11日 (土)

京都・洛北 三千院~往生極楽院から石庭まで~

Sanzenin0810111

宸殿の前に広がる庭が有清園、雄大な規模を誇る池泉回遊式庭園です。最近ではこのわらべ地蔵が有名かな。

Sanzenin0810112

この庭の主役はやはり苔でしょう。その鮮やかな緑とふわっと柔らかいアンジュレーションが、見る者の心を癒いやしてくれます。

Sanzenin0810116

そして、木漏れ日が織りなす光と影の世界。長く伸びた影が、秋が深まった事を教えてくれているかの様ですね。

Sanzenin0810113

庭の中央に位置するのが往生極楽院。ここが三千院となる以前からあった阿弥陀堂で、阿弥陀如来を中心に観世音菩薩と大勢至菩薩が祀られています。2体の菩薩は腰を半ば浮かした姿勢で座っており、その独特の姿は大和座りと呼ばれています。

Sanzenin0810117

実は、まさに往生を遂げんとする信者を極楽に連れて帰るために立ち上がりかけた瞬間を写し取った像で、往生極楽院の名にふさわしい姿と言えそうですね。

この御堂は、その建物の規模に比べて大き過ぎる阿弥陀如来像を堂内に納めるために、天井を半円形に盛り上げた船底天井で知られています。そして、現在では煤で真っ黒になっている堂内ですが、実は青を基調とした極彩色に彩られた世界であった事が、最近の調査で判りました。収蔵庫に行けば、その様子を再現した壁画と出会う事が出来ますよ。

Sanzenin0810115

それにしても、わらべ地蔵は人気がありますね。苔の上で気持ちよさそうに寝ころぶ地蔵様、仲良く寄り添う地蔵様など、どれを見ても思わず微笑んでしまいます。大勢の人が写真に撮っていましたが、その気持ちは判りますね。

Sanzenin081011110

苔を育むのはやはり水、三千院は豊富な水に恵まれている様ですね。観音堂の前でも、緑鮮やかな苔が生した手水鉢に、清冽な水が溢れ出ていました。

Sanzenin0810118

三千院の一番奥まった場所にある二十五菩薩慈眼の石庭です。菩薩に見立てた25の庭石を配し、補陀落浄土を再現したとされます。この日は修行僧と思われる人が、一心に苔の中の雑草を抜く作業をされていました。こうした地道な作業が三千院の美しさを保っている訳で、黙々と働く後ろ姿を見るにつけ頭が下がる思いがしました。

2008年10月10日 (金)

京都・洛北 三千院~門前から宸殿まで~

Sanzenin0810108

寂光院を引き上げて、今度は三千院を目指します。バスターミナルを中心に考えると寂光院とは丁度反対側、東の山の麓に三千院は位置しています。

Sanzenin0810101

三千院は門跡寺院、明治以前は梶井宮門跡と呼ばれて代々皇族が住職を務めていました。明治4年に法親王が還俗し、この地にあった門跡の政所に法具が移されたのが現在の三千院の始まりです。

Sanzenin0810102

この三千院という名称は、梶井宮門跡の持仏堂に掲げられていた「一念三千院」という、霊元天皇御宸筆の扁額より名付けられたものです。往生極楽院では堂内に三千体の仏様が祀られていたからという解説を聞きましたが、それは全くの俗説で事実とは違います。まあ、説明者もすぐに「これは嘘だよ」と否定していましたけどね。

Sanzenin0810103

寂光院が平家物語で知られる様に、三千院はデュークエイセスの歌「女ひとり」によって知られます。実際、あの歌が無かったらここまでの観光地になったかどうか。しかし、皮肉な事に有名になった事ですっかり俗化してしまい、バスターミナルから門前に至るまでの間は、歌にある様な風情はほとんどありません。女性の一人旅に似合うのは、やはり寂光院の方でしょうね。

Sanzenin0810105

しかし、寺そのものはやはり磨き抜かれた雅さに溢れています。例えばこの坪庭などにはあまり注目する人はいないでしょうけど、門跡寺院ならではの洗練された美しさを持っているのではないでしょうか。

Sanzenin0810107

そして、江戸時代の茶人である金森宗和が修築したと伝わる聚碧園です。大原の自然を生かし、野趣に富んだ中にも雅さを秘めた良い庭ですね。まあ、少し荒っぽい感じもしなくはないのですが。

Sanzenin0810106

客殿の東側の庭では秋海棠が咲いていました。鬱蒼と茂りすぎて、この花ならではの情緒が感じられなかったのが残念なのですけどね、こうして部分を捉えれば傷心の女性を迎えるにはふさわしい花と言えるかも知れません。


2008年10月 9日 (木)

京都・洛北 寂光院

Jakkouin0810072

寂光院は大原の西に位置する、天台宗の尼寺です。開創は古く594年(推古2年)に遡り、聖徳太子が父である用明天皇の菩提を弔うために建立したと言われています。本尊に聖徳太子作と伝わる六万体地蔵尊を頂き、代々高貴な出の姫君が住職を務めてきました。

Jakkouin0810071

中でも有名なのは建礼門院徳子でしょう。建礼門院は平清盛の娘として生まれ、長じて高倉天皇の皇后となり、後に安徳天皇を産んだ女性です。平家が滅んだ壇ノ浦の戦いでは、主立つ一門が海の藻屑と消えて行った中で唯一人助け出され、都に連れて帰られたのでした。そして東山の長楽寺で出家した後、この寺に入ったのです。

Jakkouin0810073

寂光院では阿波内侍が建礼門院に仕え、身の回りを世話しました。阿波内侍は藤原信西の娘と言われ、崇徳天皇の寵愛を受けていた事もありましたが、天皇の死後に出家し、この寺に入ったとされています。阿波内侍は、建礼門院の生活の糧を得るために、柴などを頭に乗せて都に運び、都大路を行商をしながら歩きました。これが後の大原女の原型になったとも言われます。

Jakkouin0810075

山寺で侘び暮らしをしていた建礼門院でしたが、ある日後白河法皇が訪ねてきます。後白河法皇を出迎えたのは老い衰えた阿波内侍でした。信西の娘と名乗られて初めてそれと気付いた法皇ですが、建礼門院が裏山に花を摘みに行っていると聞き、仮にも国母と呼ばれた女性がとさらに驚きます。

Jakkouin0810076_2

裏山から帰って来た建礼門院は、法皇を前に平家一門が辿った栄華と没落の日々を語り、そして波間に沈んだ我が子安徳天皇を偲んで人々の涙を誘います。この場面の締めくくりとして、日暮れの訪れを知らせる寂光院の鐘が鳴ります。その効果音は抜群で、まさしく諸行無常を思わせる響きだった事でしょうね。

Jakkouin0810077

これが、平家物語を締めくくる「大原行幸」のあらすじで、この挿話が寂光院の名を不滅のものとしました。寂光院は一時衰えたものの、豊臣秀吉や秀頼、さらには徳川家康などが復興に手を差し伸べ、後世にまでその姿を残す事が出来ています。まさに、平家物語のおかげと言えるのでしょうね。

Jakkouin08100710

寂光院は平成12年に放火によって本堂が焼け、その時同時に御本尊の地蔵菩薩も黒こげになってしまいました。その時の余熱を受けたため、樹齢千年とも言われたこの姫子松もまた4年後に枯死しています。

犯人も動機も不明のままなのですが、何とも酷い事をする人が居るものです。いったい、何がしたかったのでしょうね?現在は往時の姿を写して本堂が再建され、御本尊もまた新調されてその中に祀られています。

Jakkouin0810079

寂光院では、秋海棠が丁度見頃になっていました。偶然とは思われますが、建礼門院が出家した長楽寺でもまたこの花が咲いています。何やら不思議な符丁で、悲運の女院を慰めるには、このどこか儚げな花が相応しいのかも知れませんね。


2008年10月 8日 (水)

京都・洛北 寂光院への道~大原~

Mitisuji0810081

京都からバスで大原を訪れた場合、バスターミナルを起点として、寂光院に向かうか三千院に向かうかの二つのコースに別れます。多くの人は見所の多い三千院を目指しますが、山里の風情に溢れているのは寂光院へ向かうコースです。沿道に土産物屋などがあまり無く、俗化されていない大原を見る事が出来るのが嬉しいですね。

その道すがらに咲いていたのが紫苑です。遠くから見るとなにやら紫色のふわふわした塊に見えたのですが、近づいてみると紫苑が群生していたのでした。その紫苑で吸蜜しているのはキタテハでしょうか。最近見かけるタテハと言えばツマグロヒョウモンばかりですので、普通種とは言っても何やら新鮮な気持ちがします。

Mitisuji0810082

これは、道端の排水溝で咲いていたホトトギスです。この花はもっと多いと思っていたのですけどね、今回見かけたのはここだけでした。とても小さな、可愛らしいホトトギスでしたよ。

Mitisuji0810083

茶店の庭先で咲いていた秋明菊です。まさに花盛りですね。それにしても背の高い秋明菊で、2m近くまで伸びていたのじゃないかな。そんなにも大きくなる株もあるのですね。

Mitisuji0810085

大原でも藁葺き屋根の家はすっかり少なくなっています。ですから、こんな屋根を見つけると嬉しくなりますね。これそ山里の風情でしょうか。

Mitisuji0810086

この家も元は藁葺き屋根だったのでしょう。今は成寿庵という和菓子屋さんになっています。

Mitisuji0810087

ここは茶店を兼ねており、店内で食べる事も出来ます。寂光院からの帰り道、小腹が空いたのでおやつとして食べたのがこのわらび餅でした。何の気なしに頼んだのですが、実はこれがこの店の人気メニューだったのですね。

まず、口の中に入れると、すぐにとろけるほどに柔らかく、その食感が素晴らしいです。そして、練り込まれている黒糖がまた上品な甘さで、コクがあるのにあっさりとしていて後口が残りません。わらび粉と黒糖は沖縄製、きなこは丹波黒豆から作ったそうなのですが、とにかく絶品でした。これはお薦めの逸品ですよ。

場所はバスターミナルから寂光院へ向かってすぐのところにあります。大原散策の折りに立ち寄られてはいかがですか。

2008年10月 7日 (火)

京都・洛北 路傍のコスモス~大原~

Kosmosu0810071

寂光院への道すがら、路傍で咲いていたコスモスです。迫力ある花畑の花も良いのですが、山里の風情を見せてくれるのは、やはり道端で咲いている花ですね。

Kosmosu0810072

花だけを見るなら花畑でも変わらないのですが、背景に里の景色が入ると、とたんに風情の溢れた別の花に見えるところが面白いところです。

Kosmosu0810073

田圃の稲はすっかり刈り取られていました。京都の平地ではまだ稲刈りをしていないところもあるのですけどね、このあたりは平均して気温が低い分、早く収穫が出来る早生が中心になるという事なのでしょう。

Kosmosu0810075

漢字で書くと秋桜となりますが、春の桜の様に心騒ぐところがなく、静かに季節を感じる事が出来ます。まさしく、秋にふさわしい花ですね。

2008年10月 6日 (月)

京都・洛北 コスモスの里~大原~

Kosumosu0810061

彼岸花と並んで秋の大原の里を代表する花がコスモスです。彼岸花は盛りを過ぎてしまいましたが、コスモスはまさに花盛りでした。

まずは、風に揺れるコスモスと虫の音が醸し出す秋の風情をお楽しみ下さい。

やはり、コスモスは風に揺れる姿が良いですね。これをお伝えできるのは、やはり動画ならではのメリットだと思います。

Kosumosu0810062

今年のコスモスは、主としてバスターミナルから寂光院へ向かう道すがらで咲いていました。去年は三千院側にも咲いていたのですが、今年はあまり見かけなかったです。地下に球根で残る彼岸花と違って、毎年種を撒くか苗を植えなければならないコスモスは、手入れをする人が居ないと続かないという事なのでしょうか。

Kosumosu0810063

大原のコスモスには2種類があって、いかにも花畑という具合にまとめて栽培されている花と、道端でさりげなく咲いている花があります。山里の風情は道端の花の方に感じますが、迫力があるのはやはり花畑の方ですね。

Kosumosu0810067

こういう華やかな姿は、花畑ならではですね。そして、これだけ咲いていても煩く感じないのは、この花ならではの事だと思います。

Kosumosu0810065

そして、盛りを過ぎたとは言え、彼岸花とのコラボレーションはこの里の楽しみの一つです。近くで見ると色のあせた彼岸花でも、少し離れて色だけを見ると、まだまだコスモスを引き立ててくれるだけのものはありました。

Kosumosu0810066

それにしても、なぜコスモスの花柄はこうも細く長いのでしょうか。いかにも頼りなげで、だからこそ風にふらふらと揺れるのですが、これでなかなか丈夫なのが不思議です。風に吹かれた程度では折れないのですからね。つまりは、柳に風ならぬコスモスに風という事なのかな。

Kosumosu0810068

この花畑は少し道から離れた場所にあったのですが、誰も見に来る人はおらず、写真を撮っているのは私一人だけでした。お陰様で静かな良い時間を過ごせましたよ。

コスモスは、静かな里の秋にふさわしく、どこか儚げでかつとても美しい花だと思います。

2008年10月 5日 (日)

京都・洛北 彼岸花2008~大原~

Ohara0810051

平成20年10月4日現在の大原の彼岸花です。

Ohara0810052

大原と言えば、京都を代表する彼岸花の群生地として知られます。この地域特有の地形である棚田の土手を埋め尽くす紅い花の帯は、見る者を圧倒せずにはおかない美しさと迫力を持っています。

Ohara0810053

しかし、残念な事にこの日は既に盛りを過ぎており、昨年の様な景色には出会う事が出来ませんでした。もう一週間早ければ間に合ったのかな。

Ohara0810055

しかし、そこは名うての群生地だけあって、そこかしこに名残の彼岸花が咲いています。密集した花の帯こそ見えませんが、丹念に見ていくと結構な数の花を見る事が出来ました。

Ohara0810056

比較的良く残っていたのは寂光院への道すがらと、三千院への登り口にある駐車場の斜面ですね。この写真はその駐車場で咲いていた花で、まだ咲き始めたばかりの様子でした。

Ohara0810057

去年素晴らしい景色を見せてくれた棚田の方はと言うと、ほぼ全面的に花は終わっており、ほとんど抜かれるか折られるかしていました。ちょっと寂しい、残念な光景でしたね。

Ohara0810058

そして、去年楽しませて貰ったコスモス畑は、今年は作られなかった様です。ちょっと残念だったのですが、そのしそ畑の縁にはまだ彼岸花が咲いていました。

この花の向こうに広がるのは広々とした棚田と大原を囲む山並です。見渡す限りのコスモスと彼岸花こそ無かったですが、これはこれでいかにも大原らしい、気持ちの良い景色でしたよ。

2008年10月 4日 (土)

京都・洛北 彼岸花2008~下鴨神社・糺の森~

Simogamo0810051

平成20年9月27日の糺の森の彼岸花です。この日はまだつぼみが多く見頃には至っていませんでしたが、それでも森の中のそこかしこで花を見る事が出来ました。

Simogamo0810052

糺の森の彼岸花は、こんな具合に林床に点在する感じで咲いています。一面に咲き乱れるという事は無いのですが、これはこれで存在感がありますね。

Simogamo0810053

そして木陰の常として、木漏れ日のスポットライトを浴びた姿が見られるのが嬉しいです。やはり、この花の美しさが際だちますからね。

Simogamo0810055

糺の森の西側に行くと、柵のない場所で咲いている花を見つける事が出来ます。数は少ないのですが、間近まで近づく事が出来るのが良いですね。

Simogamo0810056

この写真を撮った時は、まだ半分以上が蕾のままでした。あれから一週間が経ちましたが、見頃は続いているのかな。

Simogamo0810057

糺の森はとにかく広いですから、ふらふらと歩いている内に、あちこちでこの花を見る事が出来ます。小川のほとりや落ち葉の絨毯の中など、様々なシチュエーションが楽しめるのが良いですね。群生こそ見る事が出来ませんが、隠れた名所の一つと言っても良いのかも知れません。

2008年10月 3日 (金)

京都・洛東 彼岸花2008~知恩院~

Chionin0810031

洛東の彼岸花を巡る散策、次は知恩院です。この日は秋空を背景にした三門が、なかなかの存在感を見せていました。

Chionin0810032

知恩院の彼岸花は、主として三門北側の植え込みの中で咲いています。総じて数は少ないのですが、一箇所間近で見る事が出来る場所を見つけました。男坂の北側に祀られているお地蔵様の前がそれです。

Chionin0810033

知恩院はこれまで何度も訪れているのですが、実のところこのお地蔵様の存在には全く気付いていませんでした。罰当たりも良いところなのですが、今回は彼岸花の導きによってお参りを果たす事が出来、初めて手を合せて来たという次第です。

Chionin0810035

もう一箇所は、この大鐘楼の東側で咲いていました。この東側は将軍塚に続く登山道になっているのですが、入り口のフェンスを抜けて直ぐのところに「蛍のいわや一丁目」と記された石碑が建っています。これは、この近くに親鸞聖人が修行したという洞窟があるらしく、その洞窟の名前が「蛍のいわや」なのだそうです。残念ながらまだその洞窟は見た事が無いのですが、なんとも雅な名前を付けたものだと思いますね。

Chionin0810036

彼岸花は、石碑から少し歩いた道端の草むらの中で咲いていました。目立たない事夥しいのですが、花そのものの美しさには変わりありません。それにしても、こんな場所でも花を付ける彼岸花は、とても頑健な植物なのかも知れませんね。

2008年10月 2日 (木)

京都・洛東 秋海棠~長楽寺~

Tyourakuji0810021

京都の秋海棠と言えば三千院や貴船神社が有名ですが、東山界隈では長楽寺で見る事が出来ます。

Tyourakuji0810022

秋海棠は、山門を潜ってすぐの階段の脇で咲いていました。とても上品な色なのですが、薄暗い境内にあるせいでしょう、はっとするほど鮮やかに感じます。

Tyourakuji0810023

秋海棠はベゴニアととても良く似ており、こうして雄花だけを見ていると区別が付かないですよね。

Tyourakuji0810025

でも、こうして長い花柄と特徴的な雌花を見ると、なるほど秋海棠だなと判ります。

長楽寺で一番秋海棠が咲いているのは、山門から本堂へと至る階段の途中、客殿の前になります。頭上はもみじの葉に覆われており、写真を撮るには暗いのが難点ですが、そのぶん柔らかい光の中でこの優しい色合いを楽しむ事が出来ますよ。

Tyourakuji0810026

一方、庭園はまだまだ秋の気配は感じられません。この時期は訪れる人も少なく、庭園を前に一人佇むといった事も珍しく無いですね。

その庭園の動画を撮ってきたのでアップします。静かな庭園で聞こえる水の流れる音と、鹿おどしの音をお聞き下さい。

長楽寺庭園」のビデオ
powered by @niftyビデオ共有

ちょっと水量が多すぎるのか、ここの鹿おどしは間隔が短すぎて、ややせわしない感じがするのが残念です。こういうものは、ゆったりと間を開て鳴るのが良いのでしょうね。

2008年10月 1日 (水)

京都・洛東 彼岸花2008~高台寺界隈~

Koudaiji0810011

いつも観光客で賑わう高台寺です。この界隈でもまた、そこかしかで秋の景色を見つける事が出来ます。

Koudaiji0810012

月真院で咲いていたのは桔梗。もう花期としては最終盤なのですが、まだ清楚な花を見せてくれていました。

Koudaiji0810013

道沿いで色付いていたコムラサキです。この上品な色合いが、高台寺界隈の風情には良く似合っています。

Koudaiji0810015

さて、彼岸花はというと、高台寺の駐車場の片隅で咲いているのを見つけました。

Koudaiji0810018

実は、高台寺にはもう少し咲いているだろうと思っていたのですが、意外な程数は少ないですね。私が見つけたのはほんの数株程度で、広い境内なのにちょっと寂しい気がします。

Koudaiji0810016

真葛ケ原にも、数輪の花が咲いていました。ただ、ここは道端の草むらの中で咲いている花がほとんどで、せっかくの美しさが台無しになっています。やはり、ちゃんとした手入れがされていないと、どんなに綺麗な花でも映えない事になってしまいますね。

« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »

ねこづらどき

最近のトラックバック

無料ブログはココログ