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2008年1月

2008年1月31日 (木)

京都・洛東 清水坂から八坂通へ

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清水寺へ通じるメインストリートが清水坂。この道の名については、東大路通にあるバス停は清水道となっており、どちらで呼んでも間違いではない様です。中には五条坂と交わるまでを清水道、そこから上を清水坂と呼ぶという人も居る様ですね。

大きく見れば松原通の一部なのですが、一般的にはやっぱり清水坂が通じ易いかな。

1月26日の京都は西山にうっすらと雪が積もり、いつもと違って見えました。ちょっと見では、北国の町の様に感じません事?

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その清水坂を下って清水小学校を越すと、右手に路地が現れます。入り口には大漸寺と記した石碑が建っており、以前紹介した石榴寺へと通じる道である事が判ります。

その路地では赤々とした南天の実がたわわに実っていました。2005年10月にも同じ角度で撮っているのですが、今年の方がずっと豊作の様ですね。

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八坂の塔に来ると、どうしてもこの角度から撮りたくなりますね。

この日は断続的に雪が降っていたのですが、その合間にはこんな青空が広がる瞬間もあり、気象予報士泣かせの一日であった事には間違いありません。

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八坂通を下っていくと、お茶屋風の建物の塀から、山茶花が顔を出している姿に出会いました。なんとも雅で良いものすね。いかにも京都らしい景色の一つだと思います。

2008年1月30日 (水)

2008年 今年の恵方は南南東

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間もなく2月3日の節分、今年も恵方巻きの季節がやってきました。この時期になると気になるのが今年の恵方ですね。

2008年の恵方は南南東。

2009年の恵方は東北東です。

正確には丙の方角と言って、南南東よりは少し南寄りになる様です。このあたりは恵方に用いられる中国起源の24方位と、現在の主流である西洋16方位では、微妙に食い違いがあるからですね。

まあ、そこまで細かい事を気にせずとも、南から少し東寄りを向いて食べれば良いでしょう。元々その程度の縁起担ぎなのですから。

それにしても、恵方巻の進化は年々止まるところを知らない様です。以前は太巻だけだったのが、海鮮巻、穴子巻、さらには金箔巻なんていうのまで登場しています。具の種類も7や8といった縁起の良い数を選んで巻く様になっているそうですね。

さらには恵方ロールといって、ロールケーキまで登場してきました。ここまで来るとまさに何でもありなのですが、気は心で、食べる人さえその気になっていれば良いのでしょう。元来が根拠の無い俗信ですから、いくらでも変化の余地はありそうですね。ただ、そのうち本家とか元祖が出てきそうな気もします。

我が家は今年も手作りの海苔巻の予定です。願い事も毎年同じで無病息災。家族の無事を願って無言の行に励む事とします。

(恵方巻の起源については、こちらを参照して下さい。)

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京都・洛東 冬の花~清水寺~

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四季を通じて観光客で賑わう清水寺ですが、さすがに冬の間は雪でも降らない限り、あまり見所と言えるところはありません。冬枯れの景色の中に荒涼とした風情を感じられなくもないのですが、殺風景と言った方がより適当でしょうね。

そんな中でも、広い境内を丹念に探せば、咲いている花を見つける事が出来ます。この水仙は成就院の前で咲いていたもの。鉢植えではありますが、この季節にはふさわしい花ですね。

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この季節の清水寺が物足りないのは、梅の木が少ないからでしょうか。仁王門前には紅梅がありますが、これは3月頃に咲く遅咲きの種類ですからね。そんな中で、一本の蝋梅があるのを見つけました。まだひょろっとした若木なのですが、これから成長して行くと、冬の清水寺に潤いを与えてくれる存在になるかも知れません。

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これから主役になっていくのはやはり椿でしょうね。ただ、椿はそこかしこに植えられているのですが、茂るにまかせてある感じで、あまり花が目立たないのです。もう少し手入れをしてアピールすると良いと思うのですが、どんなものでしょう。

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善光寺横にある山茶花は、まさに盛りでした。今の清水寺では一番華やかな場所かも知れません。でも、なぜかロープが張ってあって、近づき難くしてあるのですよね。不法駐輪対策か、あるいはカメラマンが多すぎてその対策なのか、どうなのでしょうね。

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その善光寺にある首振り地蔵尊は、黄色の衣装に衣替えがされていました。ずっと赤い帽子と前掛けだったのですけどね、色が変わるとまるで違うお地蔵様の様に見えるのが不思議です。でも、見るからに暖かそうで、作った人の優しい心使いが判る様な気がします。

2008年1月29日 (火)

京都・洛東 冬の大谷道 ~清水寺への道~

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去年の夏に歩いた大谷道を、再び訪れて来ました。

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この時期にわざわざ来てみたのは、早咲きで知られる本寿寺の白梅の様子を見たかったからです。この巨樹がそうなのですが、残念ながらほとんど枯れてしまっている様ですね。

2年前からおかしいという噂は聞いていましたが、今年は花芽どころか葉芽すら見あたりません。これほどの木がなんとも勿体ない話ではありますね。

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それでも良く見ると、わずかに伸びた若い枝に蕾がありました。つまり、完全に枯れてしまった訳ではなく、この梅の木は再生しようと頑張っている様ですね。元の姿に戻るのは無理としても、このまま元気になる事が出来れば、それはそれで名樹の復活劇として称えられる事になるでしょう。なんとか蘇って貰いたいものです。

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本寿寺の東には妙見堂があります。このお堂は通妙寺(本寿寺の西隣)の別所として建てられたもので、今はひっそりとして忘れられた様な存在になっていますが、江戸期には信者の拠点として大いに賑わっていた様です。

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ここは本堂の西にある、舞台造りの絵馬堂がちょっとした見所になっています。絵馬そのものにも江戸時代の算額があったりして面白いのですが、それは後日紹介する事として、今回は眺望をお見せすることにしましょう。

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まあ、それほど眺望が効くという程でも無いのですが、普段見られない新鮮な景色である事は確かです。例えば松風亭をこの角度から見られるのはここだけでしょうからね。

清水寺参拝の折りに、一度訪ねてみるのも面白い場所ですよ。


2008年1月28日 (月)

京都・洛東 早咲きの紅梅~智積院~

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智積院の早咲きの梅が良い感じに咲き始めています。

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今年は1月に入ってからずっと気温の低い日が続いているせいか、早咲きの梅も蕾が膨らんだところで止まっているところが多い様です。その中で、智積院の紅梅は3分咲き程度にまで開花が進んでいました。

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梅があるのは入り口付近と参道の北側、それに明王堂の周辺になります。今咲いているのは紅梅で、白梅はまだ蕾が膨らんでいる程度でした。赤い色があると境内がほんのり明るくなり、まるで春が来たかの様に感じられますね。

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ちょっと面白いと思ったのは、ここには鉢植えの彼岸花があるのですが、花時には地面に埋められていたものが今は全て掘り上げられ、地面の上に並べてありました。何でこんな手の込んだ事をするのでしょうね。地植えにすれば済む話と思うのですが、もしかしたら花の並び方をコントロールしたいのかも知れません。秋にはほぼ一直線に並んでいましたからね。

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智積院もまた、冬の旅の特別公開の対象寺院です。ここは普段から公開されているのですが、今回の特別公開では宸殿に入る事が出来る様ですね。この日は時間が無かったので入っていないのですが、堂本印象の襖絵が見られるそうなので、興味のある方は長谷川等伯の襖絵と共に鑑賞されてはいかがてすか。

(平成20年1月26日撮影)

2008年1月27日 (日)

京都・洛東 冬の花~法住寺~

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三十三間堂の東にある法住寺は、規模こそ小さいものの、花の寺の一つです。

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1月26日の京都府南部の天気予報は晴れ時々曇り。雪が降るとは一言も触れられていなかったのですが、現実には晴れ間と雪模様が交錯する、とても寒々とした一日でした。

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法住寺を訪れたのは、ここの梅が咲いているかもと期待したからでした。早い年なら、既に咲いていてもおかしくない時期ですからね。しかし、今年はこのところの冷え込みが響いたのでしょう、門前の白梅はまだ蕾も膨らんでいない状態でした。

やっと咲きかけていたのは門内にあった小さな梅で、おそらくは鉢植えの盆梅を地植えにしたものだと思われます。

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満開だったのは冒頭の山茶花でした。昨年の晩秋から咲き初めて、今が盛りの最終期なのでしょうね。

その山茶花と入れ替わる様に咲き始めているのが椿です。まだ一輪だけでしたが、白の花びらに薄い黄色のしべが映えた、上品な花ですね。

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そして、この時期京都の庭でよく見かけるのがこのマンリョウです。まだ綺麗なままの実でしたが、そのうち鳥に食べられてしまう事でしょうね。

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向かいの三十三間堂では、大々的な補修が始まっていました。去年の夏にあったペンキ事件に対する本格的な修理なのでしょうか。それとも、中の方でも修理に掛かっている様子なので、事件とは無関係のメンテナンスなのかな。

どちらにしても御堂を綺麗に維持していくためには、莫大なコストが掛かる事が判ります。貴重な文化財を安易に傷付けるのは、厳に謹んでもらいたいものですね。

2008年1月26日 (土)

京都・洛東 にわか雪~祇園白川~

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平成20年1月26日の京都は、青空が見えたと思ったら急に雪が降ってくるという、いかにもこの季節らしい天気でした。気温も低く、底冷えという言葉がぴったり来る一日でしたね。

そんな日ですから観光客も少なくて、ここ祇園・巽橋では記念写真を撮る人もなく、用ありげに足早に去っていく人だけが目立ちました。

ひとしきり降った雪のせいで濡れた石畳がとても綺麗ですね。

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白川沿いでは寒椿が見頃になっています。今が旬だからか、なかなか深い色合いで綺麗ですよ。

折からのにわか雪に合わせて花びらに着いた雪を撮ろうとしたのですが、あっという間に溶けて水滴になってしまいました。

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そして、咲いていた梅一輪。あまりに寒すぎて一輪ほどの暖かさも感じませんが、着実に春に向かっている事だけは確かな様ですね。

2008年1月25日 (金)

京都・洛中 寒椿~妙顕寺~

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寺之内にある妙顕寺の門前で、寒椿が綺麗に咲いています。

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よく見かける地を這う様な姿ではなく、背は低いものの姿の良い立木に仕立てられており、こういう育て方もあるのだなと感心させられます。

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寒椿は山茶花と椿の雑種らしいのですが、花びらが一枚一枚散るところは山茶花の血筋を引いているのですね。でも、中には椿の様に花ごと落ちているものもありました。これは眠っていた椿の血筋が現れたのでしょうか。それとも咲きかけの途中に、鳥にでも落とされたのかしらん?

落ちた花にも風情がある、それが椿や山茶花の良いところですね。

2008年1月24日 (木)

京都・洛中 御会式桜~妙蓮寺~

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冬の妙蓮寺には、昨日紹介した妙蓮寺椿だけではなく、御会式桜(おえしきざくら)も咲いています。

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御会式とは日蓮上人の命日(10月13日)に行われる法要の事で、毎年その日の前後に咲き始める事から御会式桜と呼ばれる様になりました。品種的には10月桜の仲間ではないかと言われています。

この花は冬の間中咲き続け、4月8日の花祭りの頃に満開になるのだそうです。1月の今は3部咲き程度といったところでしょうか。

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この桜は、花びらを持っていると恋が成就するとも言われています。根拠は良く判っておらず、いわゆる都市伝説らしいのですが、噂を聞いてわざわざ花を取りに来る女性も居るそうです。

この可憐な花が冬の間寒さにじっと耐え、やがて春には満開を迎えるという姿がそういう伝説を産んだのでしょうか。

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そこまでは良いとしても、中には枝ごと持っていこうとする人も居るらしく、このまま放置しておくと木が枯れてしまいかねない事態になっている事が判りました。大切な枝を折られれば樹勢は衰えますし、それに桜の場合は傷口を手当てしてやらないと、そこから腐ってしまいますからね。

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困った寺では一計を案じました。咲いている花を取って行っても効果は無い、散った花びらを持って行ってこそ願いが叶うと伝説に手を加えたのです。

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妙蓮寺のホームページには、手折った恋は実りませんと、粋な文句が書かれていますね。現地にも注意書きとして掲示されていましたが、変に伝説を否定したり、頭ごなしに説教するよりも遙かに効果的かも知れません。

これで新たな冬の京都の名所となれば一石二鳥ですね。

2008年1月23日 (水)

京都・洛中 妙蓮寺椿

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今月初めに行った植物園で淡妙蓮寺椿を見て以来、ずっと気になっていた本家の妙蓮寺椿を見てきました。

この写真の花がそうなのですが、なるほど花の形は同じで、色はこちらの方がずっと濃いのですね。

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妙蓮寺椿には、室町時代の連歌師である宗祇が詠んだ「余乃花はみな末寺なり妙蓮寺」という歌があり、500年以上前から銘花として賞賛されてきた事が判ります。原木は塔頭の玉龍院において育てられていたのですが、残念なことに昭和37年に火災によって失われてしまいました。

現在は寺務所の入り口脇に2代目の木が植えられており、3m近くの大きさに育ち、沢山の花を咲かせています。

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こちらは寺務所の前庭で咲いていた花ですが、これも妙蓮寺椿の様ですね。残念なことに数日来の霜のせいでしょう、綺麗な花が一つも無かった事が心残りです。

寺ではこの木の苗木の頒布を行っており、6000円を出せば譲っていただける様です。少し高い様ですが、天下に知られた銘花であり、椿の好きな人には良い買い物かも知れませんね。

2008年1月22日 (火)

京都・洛中 宗旦狐~相国寺~

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相国寺の境内に、宗旦稲荷と呼ばれる小さな祠があります。ここには、江戸時代の初めに境内の藪の中に住んでいたという老狐が祀られています。

この狐には千宗旦に化けて人と交わっていたという伝説があり、宗旦狐と呼ばれていました。

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千宗旦は千利休の孫にあたる人で、その子息が三千家(武者小路、表、裏)を興した事から「千家中興の祖」と呼ばれています。

宗旦自身は、政治に翻弄された祖父・利休の生涯を見ていたため、権力に阿る事をせず、富貴を遠ざけ、生涯清貧の暮らしを貫いた人でした。その茶風は利休の侘び茶をさらに徹底させたもので、当時の貴賓の人達のあこがれの的だったのですが、宗旦は彼らと交わる事を嫌い、大徳寺に籠もって禅と茶の道の追求に専念したとされます。

この宗旦は、茶道の世界では半ば神格化された人物なのですが、その宗旦にまつわる逸話として宗旦狐のエピソードが語り継がれて来ました。

この話の主役である老狐は茶道に大変堪能で、宗旦に化けては夜ごと茶会に出ていたのですが、人々はその振る舞いの見事さに感じ入り、正体に気付きながらも化かされている振りをして、共に茶を楽しんでいたとされます。

ある時、相国寺の塔頭である慈照院で開かれた茶会に宗旦が遅れて来ると、先に来ていた宗旦狐が手前を披露しているところでした。宗旦はその手前の素晴らしさに感心してしまったのですが、正体を見破られたと気付いた狐は窓を破って逃げてしまいます。この時の茶室「頤神室(いしんしつ)」は現存しているのですが、狐が破った窓は大きく穴が開いてしまい、修復はされたものの、茶室には不釣り合いな大きな窓になってしまったとされています。

また、ある時は寺の住職と囲碁を打っていたのですが、勝負に夢中になるあまりに尻尾を出してしまったという話や、相国寺の雲水達と一緒に托鉢をして回っていたという話も残ります。

宗旦狐の最後には諸説あり、猟師に撃たれて藪の中で死んでいたとも、豆腐屋の油揚げを盗んだのを見つかり、追われて逃げている途中で井戸に落ちて死んでしまったとも言われています。

豆腐屋がからむ説にはもう一つのバージョンがあり、豆腐屋が油揚げを作っていた鍋の中に、天井から鼠が落ちてきました。豆腐屋はこの油揚げになってしまった鼠を道ばたに捨てたのですが、宗旦狐がこれを食べてしまいます。するとなぜか神通力を失なってしまい、狐の正体に気付いた犬に追いかけられ、井戸に落ちて死んでしまったとされています。

宗旦狐を祀ったのは相国寺の雲水達でした。人々を化かしたいたずら者とはいえ、多くの人から愛された文人狐の死を悼み、その供養のためにと稲荷社を建てたのです。

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これらの話が出来たのは、宗旦が侘び茶を追求するあまりに「乞食宗旦」と呼ばれる程質素な生活をしていたことから、宗旦自身が狐ではと訝られる程の風体であった事に始まると言われます。それほど宗旦の人物像が広く流布され、多くの人々から慕われていたという事の証なのでしょう。

宗旦狐の逸話は現在でも増殖を続けており、新作狂言の「宗旦狐」が演じられたり、沢田ふじ子さんの小説「宗旦狐」が創作されたりしています。中でもこの小説はなかなかの出来で、新たな説話として語り継がれて行くかも知れませんよ。一読をお薦めします。

宗旦稲荷は鐘楼のすぐ東にあり、宗旦稲荷と記した案内板があるのですぐに判ると思います。今でも多くの人に慕われているらしく、この日も写真を撮っていたわずかの時間に、何人もの人が参拝に訪れていました。

相国寺を訪れる事があれば、ユーモラスな狐に思いを馳せながら、参拝してみるのも良いかも知れませんよ。


2008年1月21日 (月)

京都・洛中 相国寺 開山堂・法堂特別公開

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(相国寺 庫裏)

京都御所の北に広大な寺域を占める禅宗寺院、それが相国寺です。足利義満を開基とし、夢窓疎石を勧請開山とする臨済宗の寺で、1392年(明徳3年)に完成をみました。

寺名の相国とは左大臣の漢名であり、発願当時に義満が就いていた官職から採られています。その経緯から判る様に、室町幕府の官寺として建立され、京都五山の第2位に位置づけられた名刹として栄えてきました。

現在この相国寺において、普段は入ることが出来ない開山堂と法堂が、京都冬の旅の一環として公開されています。

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(法堂の入口)

開山堂とはその寺を開いた人物を祀るための御堂で、この寺の場合は夢窓疎石がそれにあたり、その座像が堂内に安置されています。ただ、実際には夢窓国師は着工の30年以上前に没しており、事実上の初代住職は国師の甥であり、弟子でもあった春屋妙葩でした。義満から開山を要請された春屋がこれを固辞し、師である夢窓を開山に勧請した事に因っています。

ここで見られる夢窓国師の座像は、夢窓肩と呼ばれる典型的な「なで肩」を再現しており、遠目にも国師の像と判別する事が可能です。御顔は遠すぎて子細に見るのは難しいのですが、生前の国師の特徴を良く捉えた像だとされています。

ここではまた、開基の足利義満、それに春屋妙葩の座像も見ることが出来ます。義満の像は等持院にもあり、とてもエネルギッシュな遣り手に映るのですが、ここの像はそれとはまた少し違った印象で、如何にも氏の長者という風格を持った姿で再現されています。両方を見比べてみるのも面白いと思いますよ。

開山堂そのものは何度か焼失しており、現在の建物は1807年(文化4年)に桃園天皇の皇后恭礼門院の黒御所を移設し、仏堂に改造されたものです。縁側に高欄が残っているのですが、それが御殿だった名残を示しているのだそうですね。

庭園がまた面白く、通常は枯山水となるべき表側の庭に、本来は裏の庭にあるべき樹木や水路を用いた庭を合わせた造りとなっており、他ではちょっと見られない構造になっています。

なお、残念なことに特別公開の場所は写真撮影が禁止されているため、開山堂と法堂内部の画像はありません。

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(法堂南面)

法堂もまた創建当時のものは残っておらず、現在の建物は豊臣秀頼によって1605年(慶長10年)に再建されたものです。相国寺は江戸時代半ばに起こった天明の大火によって、方丈など主要な建物をことごとく焼失してしまったのですが、この法堂は奇跡的に無事でした。このため、現存する法堂としては最も古く、かつ最大規模を誇る貴重な存在となっています。

外見上は2層に見えるのですが、下の屋根は飾りである裳階(もこし)であり、実際には1層の建物で、内部の天井は大変高い位置にあります。

本来別にあるべき仏殿は、室町期に焼失した後は再建されておらず、この法堂が仏殿を兼ねているため、ここに本尊が安置されています。その御本尊は南北朝時代に造られた釈迦如来座像なのですが、2体の脇侍と共に九州国立博物館で開かれている「京都五山 禅の文化展」に出展されているため、残念なことに今は見ることが出来ません。

ここでの見所は、なんと言っても天井に描かれた蟠龍図でしょう。狩野光信の手によって描かれたもので、直径が9mという大きさを持ち、どこから見ても龍の視線を感じるという八方睨みに描かれています。この絵は鳴き龍として知られており、実際に手を打って鳴かせてみる事も可能です。

この特別公開は3月18日(火)まで行われています。ここは開山堂と法堂の二箇所合わせて600円と、特別公開にしては良心的な拝観料となっているのが嬉しいところですよ。

2008年1月20日 (日)

京都・洛北 梅咲き始め~北野天満宮~

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北野天満宮の梅が咲き始めたと聞き、早速行ってきました。なるほど、そこかしこの早咲きの梅で、蕾がほころび始めています。

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北野天満宮と言えば、言わずと知れた学問の神様です。折しも受験シーズンの真っ最中とあり、境内は親子連れで大賑わいになっていました。

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この日はセンター試験の初日だったので、ここに来ているのは私大や高校・中学の受験生とその家族だったと思われます。拝殿前にはこれだけの行列が出来ており、最後尾からだと30分くらい掛かったのではないでしょうか。

ただ、これは真正面から参拝しようとするからで、両脇からなら待ち時間なしで拝めました。違いは鈴を鳴らせるかどうかだけの事で、ご利益にはなんら変わりないと、神社側がわざわざ断り書きをしてあります。要は神様に気付いて貰えるかがポイントなので、大きく柏手を打てば済むことではないかと勝手に解釈して横から拝んできたのですが、どんなものでしょう?

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ここに来ると撮りたくなるのが、この黄金色の吊灯籠です。これだけ豪華な灯籠が一基や二基ならともかく、これだけ数が揃っているところはそうは無いと思います。ここならではの、きらびやかな景色ですね。

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肝心の梅ですが、絵馬堂の北側にある一本の開花が進んでいます。八重咲きの紅梅で、特に早咲きの種類なのでしょうね。

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東門の側の梅も咲き始めています。これも八重咲きで同じ種類かも知れません。他にも丹念に探せば、一輪、二輪と咲いている花が見つかりますよ。週末の寒気が去るとまた暖かくなるそうですから、一気に開花が進むかも知れないですね。

2008年1月19日 (土)

京都・洛東 冬景色~南禅寺~

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1月の南禅寺は冬枯れの景色の中にありました。それでもかなりの人が訪れてくるのは、さすがに名所とされる場所だけの事はあるでしょうか。

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その南禅寺に彩りを添えているのが赤い実です。

これは塔頭の真乗院の門前でみつけたもので、ピラカンサの仲間でしょうか。白壁にとても良く映えてましたよ。

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こちらは、裸木となったもみじの下にあったマンリョウです。ヒゲの様に見えているのは枯れ松葉。ここは松が多いので、紅葉の時にももみじの枝に大量に積もっていて、ちょっと美観を損なっています。まあ、それがここらしい景色だとも言えるのですが。

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塔頭の正明庵の玄関先には、南天とセンリョウで彩られた庭がありました。冬に見頃になるように計算して植えてあるのでしょうか。

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南禅寺の境内は通学路でもあるのですね。こんな名刹の中を毎日通えるなんて、ちょっとうらやましいかも知れません。京都の学生ならではの事ですけど、当人達は当たり前すぎて何も思っていないかな。でも、きっと社会人になった後で、とても素敵な通学路だったと思い出す事でしょうね。

2008年1月18日 (金)

恋する京都 再放送決定!

恋する京都の再放送の日程が決まった模様です。

番組のホームページに依れば、

「2008年2月6日7日8日12日14日より、毎週月曜日~金曜日、各日15時15分で再放送を予定しております。」

との事です。おお、なんて嬉しいお知らせなんだ。

ただ、全部で5回しかないシリーズなのに、「毎週」というのはなぜ?

という突っ込みはともかく、ファンの方は録画予約を忘れない様に。明記はされていませんが、総合チャンネルでの放送になるはずです。

当ねこづらどきでは、番組をじっくり見た翌週に特集を組むつもり。舞台になった場所の今をお届けしようと思ってます。

京都・洛中 すき焼~三島亭~

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5年目に入って最初の記事は、初心に戻って「すきやき」です。

三島亭の肉を買って家ですき焼を食べたのが4年前。その時以来、一度三島亭のすき焼を食べてみたいと思っていました。名店と言われる店の味を試してみたかったのは無論ですが、自己流の我が家の味とどう違うかも知りたかったのです。

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三島亭のすき焼は、通常のコースだと8663円(税・サ込み)からなのですが、お昼に限っては3000円台で食べる事が出来ます。当然出てくる量は違うでしょうけど、ランチとして食べるなら必要にして十分の分量があります。

写真は2人前、これにごはんが付くのですが、調理は仲居さんではなく自分たちでする事になります。ここが格安コースならではなのでしょうね。

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三島亭の鍋は八角形。下の台は防火対策も兼ねているのでしょう、電熱式になっています。それでも火力としては十分で、出来上がるまでに時間が掛かるという事はありません。

調理方法は紙に書かれてあり、それに従って調理を進めていきます。

まず、十分に熱した鍋に砂糖をまぶし、その上に肉を置きます。その肉にさらに砂糖をまぶし、割り下を加えます。適宜肉をひっくり返して熱を通し、全体の色が変わったら食べ頃、溶き卵に付けて頂きます。

うーん、さすがに良い肉を使ってますね。抜群に美味しいですよ。

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二度目からは野菜も入れて煮込みます。本来は割り下と野菜の水分だけで煮込むのですが、お昼のコースは野菜が足りないのでしょう、水を加えないとちょっと味が濃すぎます。

このランチ、最初は少し物足りないかと思っていたのですが、食べ終わった頃には満腹で、これ以上は無理という位になっていました。

なお、すき焼にこれと言って決まった調理法は無いそうです。三島亭の流儀はあってもそれがスタンダードではなく、要は美味しく食べられればそれで良いという事らしいですね。すると、我が家のやり方も間違いでは無かったという事か。少し安心しました。

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三島亭の創業は明治6年、以来ずっと同じ場所で営業を続けています。建物もあちこち改修されていますが、基本的には創業当時のままで、屋根にはこんな望楼も付いています。

創業当時はまだ肉食が一般的でなく、下手物食いとして低く見られていた様ですね。当時の値段表が店内に飾られていますが、一銭とか五厘とか、相当安い単価で売っていた様です。それくらいでないと、買い手が付かなかったのでしょうね。

今では京都の牛肉と言えばまずその名が上がる名店として知られる様になっており、実際ここに来れば質の良い肉を手に入れる事が出来ます。扱っているのは和牛ですが産地は特定しておらず、その日の市場で質の良い物を選んでいるとの事で、無用のこだわりはない様ですね。

京都に来られたら、一度立ち寄られてはいかがですか。お昼のランチを食するも良し、夜にじっくりと味わうも良し。おみやげに買って帰るのも悪くは無いと思いますよ。

2008年1月17日 (木)

ねこづらどき4周年

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本日「ねこづらどき」が4周年を迎えました。

4年前、訳も判らずにアップした記事がすきやき。今読み返してみると何とも素朴なものですね。まあ、日記派ブログとしては正統的とも言えるでしょうか。それにしても、最初のひと月は色んな事を書いてます。手探りで書いているのが良く判る記事ばかりですね。

今見て懐かしいのは、まだ小さくて可愛かった息子達。あれから4年が経って、今では生意気盛りの青年期に入りつつあります。こうしてみると、4年というのは決して短くない年月なのですね。

そんな4年を過ごしても、私自身は大して変わっていません。こういうのを、馬齢を重ねると言うのでしょうか。少しは進歩しても良さそうなものなのですけどね、伸びしろがあまり残っていないのかな。

ここ2年ばかりは、週末に京都に行ってネタを拾い、それを一週間分の記事にするというリズムが身に着いてます。それもこれも、生まれ育った京都の町が大好きで、いくら行っても飽きが来ないからなのですが、それほど懐の深い町だという事なのでしょう。

そして一番の理由は、それを楽しみにしてくれている人達が居るからです。誰も見てくれていないとしたら、とても寂しくてやってられないでしょうからね。当サイトを訪れて下さる皆さん、本当にありがとうこざいます。

5年目に入っても、同じリズムで続けるつもりです。毎日更新と言っても、実はその日に書いている訳ではなく、書ける時に一気に書いて、後は予約投稿にお任せというパターンを取っています。でないと、さすがに無理がありますからね。お気づきの方もおいでとは思いますが、午後9時に更新が集中しているのはそういう理由に依ります。

さて、今日の写真は八坂の塔に掛かる満月です。5年目に伝えたいのは京都の情緒。桜や紅葉の情報だけでなく、四季それぞれの風情の中に漂う京都のエッセンスを、少しでもお届けできたら良いなと思ってます。なんて、ハードルの高い事を書いてしまいましたが、ちゃんと実現出来るかな。

これからも日々更新を重ねていきますので、当「ねこづらどき」をよろしくお願いいたします。


2008年1月16日 (水)

京都・洛東 京都市動物園

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左京区岡崎にある京都市動物園に行ってきました。

植物園にはしょっちゅうお世話になっている我が家ですが、動物園を訪れるのは10年ぶりぐらいになるでしょうか。子供が小さい頃には何度か来ていましたが、小学校に上がってからはすっかりご無沙汰していました。

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久しぶりに訪れた動物園ですが、来てみるとなかなか楽しいものですね。10年前と比べても猿舎が新しくなっていた位であまり変化は無いのですが、こうして近くで動物に接する事が出来るのはやはり動物園ならではの体験で、新鮮味があります。

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以前来ていた頃には「若王子」というキリンの子供が居たのですが、その後どこかにもらわれていったのか、別の個体になっていました。今の子供のキリンは「竜王」というのですね。

この京都市動物園は繁殖に力を入れている事で知られ、毎年なんらかの赤ちゃんが生まれている様です。

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このマンドリルもこの動物園で生まれた子供で、たぶん「マンドリン」という名の雌だと思われます。ここには昨年生まれた兄弟で「マンマル」という弟が居るはずなのですが、この日はちょっと見つけられませんでした。

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そのマンドリルの父親「マンゴロウ」です。母親と比べても二回りは大きかったかな。

しかし、マンドリルというのは実に鮮やかな色彩を持っているものですね。マンドリル=アフリカというイメージを抱いている人も少なくないのでは。それほど個性的で、強烈な印象を与えてくれる存在です。

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猿といえば、動物園で一番面白いのはやはり猿山のアカゲザルですね。その振る舞いがどこか人間に似ているからでしょう、何時まで見ていても飽きる事はありません。特に子猿が楽しいですね。

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フクロウのコーナーでも、興味深い鳥が居ました。

この白い鳥はシロフクロウ。ハリー・ポッターのヘドウィグですっかり有名になりましたが、本当に純白の綺麗な体色をしているのですね。

それに見ていると、この首がクルックルッと180度回るのです。知識として知ってはいても、なかなか面白い光景でしたよ。

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こちらはアオバズク。以前京都御所で野生の個体を撮った事がありましたが、すぐ近くで見るのは初めてです。こんな黄色の目をしていたのですね。

御所のアオバズクは昆虫を食べているとの事でしたが、ここではどんな餌を与えているのでしょうね。ちょっと興味のあるところです。

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この耳の大きな動物は、フェネックギツネ。ぼのぼのというマンガでは、フェネギーという愛称で出てきますが、なるほど特徴を良く捉えているものです。

その名のとおりキツネの仲間で、砂漠に住んでいるそうですね。大きな耳は放熱の役割を持っており、マンガのキャラクターよろしく、他の動物と友好的でかつ非常に活発なのだそうです。本来夜行性なのですが、この個体はずっと檻の中を動き回っていました。こういう場所に居ると、昼夜逆転してしまうものなのでしょうか。

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動物園の中には、小さな遊園地もあります。中でもこの観覧車は私の子供の頃に既にあったもので、多分半世紀以上経過しているのではないでしょうか。その間ずっとメンテナンスが施されてきたものと思われますが、それにしても長持ちしていますね。各地の遊園地で事故が続発し、この手の遊具が次々と撤去されている中、良くここまで残っているものだという気がします。

安全性はどこまで確保出来ているのかと余計な事が気になったりしますが、なじみ深い遊具であり、末永く活躍して欲しいと思っています。

2008年1月15日 (火)

第58回三十三間堂大的全国大会

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1月13日に女子駅伝と共に行われたもう一つの全国大会、第58回三十三間堂大的全国大会を見てきました。通称、三十三間堂の通し矢として知られるこの大会は、全国から新成人の弓道者及び称号(錬士、教士、範士)受有者二千人が参加するという、弓道界の一大イベントとして知られます。

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本来の通し矢は江戸時代に行われていた競技の事を指します。一昼夜の間に三十三間堂の縁側の端から端まで(約120m)を射通す数を競うというもので、最高で8132本という記録が残っているそうです。一体どんな筋力と精神力をしていたのかと驚くばかりですが、もはや超人と言うしかないのでしょうね。

現代の競技は予選において2回矢を放ち、その成績優秀者が決勝に進むという事になっているようです。しかし江戸時代の半分である60mの距離でも的に当てるのは相当に難しく、2本とも外す人がほとんどだった様です。

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私がこの行事に来たのは初めてだったのですが、そのあまりの人の多さに驚きました。会場の西側が観覧席になっているのですが、何重にも人垣が出来ており、およそ前を見通す事は出来ない状態です。かろうじて人と人の隙間から写真を撮る事は出来ましたが、いくら待っても前列の人が帰るという事はなく、途中で諦めて引き上げてきました。

観客に対する配慮として警備員を置いて場内整理をするとか、あるいは時間を区切って入れ替え制にでもしてくれればと思うのですが、どうやらそんな事を考える事自体が間違っている様です。

つまり、テレビでも成人の日のイベントして放映されているこの行事ですが、あくまで弓道の大会であり、観客に見せるためのイベントではないという事です。観覧席は弓道の関係者が競技の様子を観戦するためのものであり、一般の客が来るのは拒まないけれども、そこでの出来事は全て自己責任でお願いするという事らしいですね。

考えてみれば入場料を取る訳でもないし、大会を見に来てくれと宣伝している訳でもありません。主催者とすれば大会の運営で精一杯で、観覧者に配慮する余裕など無いというのが実情なのでしょう。押し合いへし合いの中でかなり不快な思いもしたのですが、それもこれも物見遊山気分で出掛けて、しかもわざわざ観覧席に見に行った私の方が間違っていたのでした。

一般客における正しい観戦の仕方は、同時に行われていた三十三間堂の「楊枝(やなぎ)のお加持」という行事に参列し、その帰り道に廊下から垣間見るという方法だった様ですね。楊枝のお加持とは頭痛封じのための法要で、頭痛持ちとして知られた後白河法皇にゆかりがあるそうですが、弓道の大会とは何の関係も無く、たまたま同日開催になっているだけの様です。

我が家では本堂の中が相当な混雑になっていそうだったので、外から観音様を拝むだけにしたのですが、それが間違いの元でした。時間は掛かっても中に入ってちゃんとお祓いを受け、その余得として弓道大会の様子を見るという手順を踏まなければならなかったのです。お寺に行ったら不信心な事をしてはいけないという教訓ですね。

それにしても、ここでもカメラマンのマナーの悪さが目立ちました。中でも人垣のど真ん中で脚立を立てるというのは、どういう神経をしているのでしょう。隙間無くぎっしりと人が詰まっている為に、人の出入がある度にどうしても押し合いになるのですが、そのカメラマンは脚立から落ちそうになっては押すなと周囲に文句を言ってました。でも、どう考えてもそんな場所で、不安定な脚立に突っ立っている方が間違っていると思うのですが。直接関わった訳ではありませんが、人の迷惑を顧みない自分勝手な振る舞いは、見ているだけで不快でしたね。

そんなこんなで、来年もう一度は、行かないだろうなあ。


2008年1月14日 (月)

第26回都道府県対抗女子駅伝

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全国の代表が都大路を駆け抜ける「第26回都道府県対抗女子駅伝」を観戦して来ました。結果は既に報道されている様に地元・京都の4連覇となりましたが、47の代表それぞれが素晴らしい走りを見せてくれました。

上の写真は1位を快走する京都の小崎まり選手。さすがに世界陸上のマラソン代表だっただけに、実に力強い走りでしたよ。

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こちらは最下位に近い沖縄・山梨の争いなのですが、見ている分にはトップとの実力差はほとんど判りません。それに、順位とは関係なく全力で走る姿には好感が持てます。

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こちらは復路の中段の争いですね。これだけ競っていると、応援にも力が入るというものです。

見ていて判ったのは、どの選手も限界近くまで力を振り絞って走っているということです。余力を残している様な選手は一人もなく、さすがに代表に選ばれるだけの事はあると思いました。チームで走る駅伝ならではという事もあるでしょうね。

選手達には、改めてその健闘に拍手を贈りたいと思います。

それにしても、こういうスポーツの写真は初めて撮ったのですが、難しいものですね。普段使わない連写を試してみたのですが、ピント抜けや被写体ブレの連発で、ほとんどまとも撮れていません。いくらカメラの機能が充実していても、結局は撮る側の腕の問題だと痛感した次第です。

2008年1月13日 (日)

京都・洛東 冬の彩り~真如堂~

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冬はモノトーンの世界に沈む真如堂ですが、ちっょと探せばそこかしこに鮮やかな色彩を見つける事が出来ます。その代表が山茶花。童謡にあるごとく、垣根とこの花はよく似合いますね。

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これは理正院前にある池の畔で咲いていた白の山茶花です。かなり背の高い木で、全身に花を付けた様子はなかなか見応えがありますよ。

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本堂の東にある秋珊瑚は鮮やかな色に染まっていましたが、残念ながら大半が無くなっていました。食べたのはどうやらカラスの様ですね。この写真を撮りに来た時、沢山のカラス達が騒いでましたから。苦いと言われるこの実も、カラスにはご馳走なのでしょうか。それとも、薬代わりに食べているとか。

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塔頭の法輪院で見つけた南天です。たわわに実った赤い実が、一際鮮やかでしたよ。

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こちらは真如堂近くで見つけた蝋梅です。背後に薄く写っているのは比叡山。冬枯れの中に咲く蝋梅とは、今の季節にぴったり来る景色ですね。そして、冬にふさわしい澄み切った甘い香りが、辺りに漂っていました。冬の散歩道も悪くないと思える瞬間です。


2008年1月12日 (土)

京都・洛東 冬景色~真如堂~

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平成20年1月の真如堂です。既に初詣の喧噪も去り、いつもの静かな境内に戻っていました。

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この季節、真如堂は冬枯れの景色の中にあり、華やかな秋の賑わいがずっと遠い昔の事の様に思えます。

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今年は菩提樹の実がまだ沢山残っています。ただ、手の届く範囲はお守り用に取り尽くされたのか一つも残っておらず、ずっと上の方にばかりに固まっています。地面の上は綺麗に掃除されているし、財布に入れる実が欲しいと思ったら、プロペラと共に落ちてくるのをじっと待っているより無いですね。

でも、これがなかなか落ちないんだよなあ。

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冬枯れの景色を眺めている内に、大文字山が見えるポイントを見つけました。涅槃の庭や境内の東の端を除いて、真如堂から大文字の見える場所はほとんど無いのですよ。でもここからなら、燃えさかる大の字を、迫力満点で眺められそうですね。

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三重塔の回廊には、秋の名残が残っていました。あの絢爛とした日々が確かにあったという証ですね。それにしてもこの葉っぱ、色あせもせずに良く残っていたものです。


やがて梅が咲き、そして桜の花が咲きこぼれる日が来るでしょう。その時まで、真如堂には静かな時間だけが流れて行きます。

2008年1月11日 (金)

京都・洛東 初ゑびす~京都ゑびす神社~

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京都ゑびす神社の「初ゑびす」です。11日はのこりゑびすにあたるのですが、大阪のえべっさんと違って明日の12日まであるのですね。宵ゑびすの方も8日になっており、都合2日間長くなっています。

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普段は車で溢れる大和大路ですが、十日ゑびすの期間中は歩行者天国になり、沿道には出店の列が出来ています。色んな店があり、一つ一つ覗いていくだけでも楽しいですよ。

中には常店がワゴンを出して商売しているところもあり、普段とはまるで違うテンションなのが面白かったりします。

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えべっさんと言えば吉兆の笹ですね。ずらりと並んだ福娘達が、次々と笹に縁起物の飾りを付けていきます。

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その笹は授与される前に、やはり福娘の手によってお祓いがされているのですね。シャンシャンシャンと境内に鈴の音が響き、めでたい雰囲気造りに貢献していました。

ちなみに、この日の午後には祇園と宮川町の舞妓による福笹の授与が行われました。その頃に行けば良かったのでしょうけど、人出も半端じゃなかったでしょうね。

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普段は殺風景な境内も、出店があると別の場所の様ですね。気になるのが天蓋の様な丸い飾り付けです。

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これは「人気おおよせ」という縁起物で、これを店に吊しておくと人が寄ってきて繁盛間違いなしという優れものだそうです。京都独自の縁起物で、大阪では確かに見ないですね。

京都のお店に入った時に店内をぐるっと見渡せば、どこかに見つかるかも知れませんよ。

2008年1月10日 (木)

京都・洛北 冬景色~京都府立植物園~

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冬の植物園なんて、つまらない場所と思われている事でしょうね。実際、咲いている花は少なく、吹きっさらしで寒いばかりなのですが、でも私的にはこの時期に訪れるのが結構好きなのです。

ほとんど人気のない静かな園内に冬の凛とした空気が張り詰め、そんな中にも確かな植物の息吹が感じられる、そういう場所なのですね。そして、冬の澄み切った空の中に見る比叡山もまた、素晴らしく美しい季節でもあるのです。

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この時期に出迎えてくれるのが葉ボタンです。正門と北山門のどちらにもしつらえられており、独得の造形と色合いを見せてくれています。

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でも、正直言って葉ボタンを美しく撮るのは難しいですね。色々試したのですが、結局一番綺麗な中心部をアップしてみました。ちょっと安易に過ぎましたかね。

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この黄色い花は何だと思います?

実はブロッコリーなのですね。北山門では、野菜をモチーフにした展示が行われています。ブロッコリーの他にはカリフラワーや紫色の蕪が植えられていました。ちょっと他では見られない、面白い展示ですよ。

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これは何でしょう、ツツジの仲間かな。黄葉したまま落葉せずに枝に残っていました。このまま春まで過ごして、新芽と交代に落葉するのでしょうか。光に透かすと、ちょっとした秋の風情の様にも感じられます。

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そして、冬が似合う花の代表格、スノードロップが咲いていました。まあ、冬と言うより早春を告げる花のイメージがあるのですが、こんな時期からも咲くのですね。この花はやはり雪の上で咲いている姿を見てみたいという気がします。

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これはナナメノキの実です。ナナメノキのいわれには幾つかの説があり、七実の木=沢山の実を付ける木から転じたという説もその一つですね。実の成り方は年によって違い、今年は特に豊作なのだそうです。

このたわわに実った木もある時期になるとあっという間に無くなってしまうそうで、どうやら野鳥が食べてしまう様ですね。美味しく熟すのを待っているのか、他に餌がなくなってしまうからなのか判りませんが、この実は鳥に食べて貰うために赤くなっているのであって、食べ尽くされるのはむしろ本望と言うべきでしょう。

でも、この実は本当に美味しいのか知らん?鳥の味覚ってどんなのだろうって、ちょっと知りたい気もしますね。

2008年1月 9日 (水)

京都・洛北 椿と山茶花~京都府立植物園~

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今の時期の植物園で、一番の見所となるのは山茶花と椿です。山茶花はほぼ花盛り、そして椿も少数ながら咲いていました。

冒頭の写真は水車小屋の近くで咲いていた山茶花です。園内に山茶花は数多く見られますが、この色はここにしか無かった様に思います。一見してパラの様に見えなくもない、美しい花ですね。

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これは菊月という品種の椿です。植物園の良いところは、大抵の木にラベルが表示してあることで、花の名を覚えるには便利な場所ですね。ただ、時には枝が入り組んでいるためどの木の名前か判らない事があって、この花が丁度そんな感じでした。株元から順に追っていって、やっと確認が取れた様な次第です。

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こちらは散姫。普通椿は、花が終わる時には花ごと落ちるものなのですが、この花は山茶花のごとく花びらが散る品種なのですね。そこから名前が付いているようですが、それなら山茶花じゃないのかという突っ込みは止めて下さい。私にも良く判らないのですから。ただ、花びらの感じを見ると、確かに椿っぽいという気はします。

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これは淡妙蓮寺(うすみょうれんじ)という品種です。淡い色合いの上品な花ですが、寺之内にある妙蓮寺と関係がありそうですね。

調べてみると妙蓮寺には妙蓮寺椿という銘花があり、500年以上の歴史があるそうです。この寺には何度か行っているのですが、妙蓮寺椿の事は知りませんでした。淡妙蓮寺は、恐らくその椿から派生した品種なのでしょうね。本家の方は、近々行って確かめて来ようと思ってます。綺麗に咲いていると嬉しいな。

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こちらは菊冬至。その名の通り、冬至の頃には既に咲いているという早咲きの品種です。この写真では判りにくいのですが、正面から見ると菊の形にも似ている様に見えます。ボリューム感のある、とても豪奢な花ですね。

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最後は沖の朝日です。海から登る朝日のイメージなのでしょうか。これも豪華な花ですが、美しさという点でも際だってますね。

それにしても、椿のバリエーションには凄いものがありますね。植物園の椿園に来ると、この花の持つ多様性に圧倒される思いがします。


2008年1月 8日 (火)

京都・洛北 蝋梅満開~京都府立植物園~

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京都府立植物園で、蝋梅が開花しています。冬枯れの季節にあって芳香と彩りを与えてくれる、ちょっと嬉しい花ですね。

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今シーズンの開花は昨年の12月16日だったそうで、温暖化の影響で早くなっているのかと思ったのですが、そうでも無い様ですね。植物園で配布している「きまぐれ園だより」に依れば、1995年度以降で一番早かったのが2003年度の12月8日で、反対に一番遅かったのが2005年度の1月12日だったそうです。これからすると、まあ普通かなといった所の様ですね。

今はほぼ満開に近く、周囲にはとても良い香りが漂っていましたよ。

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この蓑虫の様な黒い塊が、蝋梅の実なのですね。袋果といって、中に長方形の種子が4~5個入っているそうです。これだと鳥が食べるわけでもなく、風で飛ばされる訳でもなく、どういう戦略なのでしょうね。見るからに軽そうなのですが、春に地面に落ちた後、風に吹かれて遠くまで転がっていくのか、それともリスなどの小動物が運んでくれるのでしょうか。どういうふうに分布を広げていくのか、考えてみるのも面白いですね。

恋する京都、再放送?!

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「恋する京都」の再放送が、ようやく実現されそうです。

2004年2月から3月にかけて放映された「恋する京都」ですが、放送終了後も人気は根強く、掲示板には再放送の要望が綿々と綴られていました。これを受けて2006年4月にハイビジョンでの再放送が行われたのですが、当時はまだ衛星デジタルを視聴出来る環境にある家庭は少なく、地上波での再放送を望む声が絶えませんでした。

そして、何時の間やら昨年の12月21日から地上波での再放送が行われる事になっていたのですね。しかし、番組編成上の都合からこれが延期になり、現在はまだ放映の予定が立っていない様です。

いや、危ないところでした。危うく見逃すところでしたよ。これは全く知りませんでした。暫く掲示板をチェックしていなかったのがまずかったです。今後はホームページを定期的に覗き、放送スケジュールを押さえておこうと思ってます。しっかり録画して、DVDにも残さなきゃね。

それにしても、4年も経つのに未だに人気が続いているのは大したものだと思います。当時の視聴率は10%にも満たなかったのですが、確実にコアな京都ファンの心を捉えている様ですね。そしてその声に応えて4年越しに再放送を実現してくれるというNHKにも感謝です。

放送に合わせて、もう一度現地のレポートをしようかとも考えています。まあ、日々の放送だと取材が後日になりますけどね。何にしても今年前半?の大きな楽しみが出来ました。いつになるかなあ?

2008年1月 7日 (月)

京都・洛東 祇園の花

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正月の祇園で見つけた花5題です。

まずは祇園白川を歩く舞妓さん、と言いたいところですが、これは舞妓体験中の一般客ですね。

最近の舞妓体験は、ただ着物を着て歩くだけではなくて、付き人が付き添い、要所要所で写真を撮るというパターンが定着して来ている様です。そのぶん、料金は嵩むようですけど、綺麗な写真を残すにはその方が良いでしょうね。

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これは祇園甲部で見つけた白の椿です。清楚な花が紅殻格子に良く映えてましたよ。

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こちらは祇園東で見つけた山茶花です。祇園東は早くにお茶屋街が崩壊し、雑居ビルが中心になっているのですが、それでもところどろにかつての雅さを残しています。この花も、ここに住む人の心映えの現れなのでしょうね。

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「かにかくに」の碑の側では、寒椿が咲いていました。冬枯れの寂しい景色の中にあって、そこだけぽっと灯りが点っているかのような暖かみを感じます。

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そして、祇園「鍵善」で買った干菓子です。正月バージョンで、なかなか華やかでしょう?

ここの干菓子は見てくれだけではなく、食べても美味しいですよ。はじめ堅くて、やがて溶けていくのですが、その時に口の中に広がるほんのりとした甘さが素晴らしい。これで700円とやや高めですが、それだけの値打ちはありますよ。是非、お試しあれ。


2008年1月 6日 (日)

京都・洛北 初詣風景~下鴨神社~

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2008年2度目の京都詣では、下鴨神社にお邪魔してきました。

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1月5日の京都は、前日までの厳しい寒波も去って穏やかに晴れ上がり、最高気温は3月上旬並みという暖かな一日となりました。

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3が日は大いに賑わったであろう下鴨神社も、さすがに5日ともなるとかなり余裕がありました。人出は普段の休日よりも5割り増し程度といったところでしょうか。

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予想通り、糺の森には紅葉の名残が残っていました。年末から年始にかての冷え込みが無ければ、もっと鮮やかな紅葉が見られた事でしょうね。お正月に紅葉なんて似合わないのだけれども、これからは普通の光景になってしまうのかも知れません。ちょっと嫌ですね。

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御手洗池を見ると、夏の御手洗祭を思い出します。あの切る様に冷たい水に浸りながら灯明を灯す行事からは対極の季節に居る訳ですが、なんだかあっと言う間に時間が過ぎている気がします。多分、7月にここに来ると、正月がつい昨日の事の様に思うのでしょうね。なんて事を考えるのは、年を取ったせいかしらん?

橋の袂の梅は、早くも蕾が膨らんでいました。開花の知らせももうすぐ届く事でしょうね。梅が咲く時分に、またここを訪れてみようかと思っているところです。

と、ここまで書いて、肝心な事を思い出しました。ここに来たのは三条京阪にあった大絵馬を見るためだったのですが、それを確認するのを忘れていたのです。うーん、どこにあったのだろう?社頭に飾るとあったので、本殿の中に入らなければならなかったのかな。正月早々、初ぼけですね。

2008年1月 5日 (土)

京都・洛東 大豊神社大盛況

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今年の年頭の記事を飾らせてもらった大豊神社の狛ねずみでしたが、現地がどうなっているか見てきました。盛況だろうなとは思っていましたが、いや、驚きました。予想を上回る混雑ぶりです。

これが今日の状況写真で、拝殿までの間に長蛇の列が出来ていました。着いた時はここが最後尾だったのですが、次々に人が増えて、帰る時には鳥居の外にまで行列が繋がっていましたよ。

5日ともなれば空いているかと思ったのですが、まだこれだけの人出があるのですね。すると、正月三が日はどんな具合だったのでしょう。想像するだけでぞっとします。

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こんな大豊神社を見たのは初めてですが、ひとつには団体のツアー客が押し寄せたという背景がある様です。神社の参道と哲学の道が交わるところで、添乗員さんが交通整理をしていましたからね。正月の京都ツアーの目玉として、狛ねずみのある大豊神社が選ばれたのでしょう。

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もう一つはネットやガイドブックによる情報が行き渡っていたという事もあるでしょうね。当ねこづらどきにも、昨年の秋から通算して、狛ねずみをキーワードとするアクセスが1000近くありましたから、世間の関心の高さが伺い知れるというものです。

今日はこの行列を見て狛ねずみは早々にあきらめ、狙いを周囲の花の撮影に切り替えました。ここは四季の花が咲く名所でもありますからね。

さて、このピンク色の実はマユミです。鳥居の脇でたわわに実っていました。

花屋さんで売っているのを見たことはありますが、現物を見るのは初めてですね。ピンク色の部分は仮種皮で、中から弾け出ている赤い実が本当の果実です。見るからに美味しそうな色で、鳥にとってはご馳走なのでしょうね。ただ、これだけ人が多いと、鳥も近寄らないかな。マユミにとってはちょっとした誤算ですね。

2008年1月 4日 (金)

京都・洛東 皇服茶 ~六波羅蜜寺~

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1月3日の京都始めに、八坂神社と共に訪れたのが六波羅蜜寺です。六波羅蜜寺は951年(天暦5年)に空也上人により開創された寺で、はじめは天台宗、後に真言宗に転じ、現在は智積院の末寺となっています。

本堂のすぐ東が道路になっており、かなり狭い印象を受けるのですが、江戸時代までは付近一帯を占める大寺で、平安期にはこの寺の境内に平家の六波羅第があった事は有名ですよね。その後、明治の廃仏毀釈によって縮小を余儀なくされたため、現在の姿になっています。

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空也上人は京都に流行した悪疫退散のため、自ら十一面観音像を像立し、その御仏を車に乗せて市中を曵き回りました。そして、青竹を八葉の蓮片に割ってお茶を立て、中に梅干と結昆布を入れて仏前に献じた後にその茶を病者に授け、さらに歓喜踊躍しつつ念仏を唱えると、ようやく病魔を鎮める事が出来ました。

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この時のお茶が皇服茶です。このお茶を飲めば一年間無病息災で過ごせるとされ、正月三が日の間、六波羅蜜寺で振る舞われています。(一杯300円)

昨年も頂いたのですが、今年はこの梅干しの種を財布に入れておく様にとの注意書きがありました。昨年もあったのかも知れませんが、これが無病息災に効くのか金運に効くのか、ちょっと判らないです。あるいは両方かしらん?

左の稲穂が福徳自在初稲穂で、福徳を授かるとされ、入り口で授与されます。(これも三が日の間ですね。)この稲穂に必要に応じてお飾りを付けるのですが、今年は金俵を付けてみました。やはり稲穂だけでは寂しいですからね。これで金運が良くなると嬉しいな。

ちなみに稲穂は無料ですが、お飾りは有料になります。

2008年1月 3日 (木)

京都・洛東 かるた始め式2008 ~八坂神社~

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2008年の京都始めは、2年ぶりのかるた始め式からとなりました。

正月3日の八坂神社は、混んでいる事、混んでいる事。修繕なった西楼門から本殿の手前までは、ずっと渋滞していました。他の出入り口からなら比較的スムーズに入れたのですが、やはり正月は正面から入りたいですからね、そういう心理が働いた結果だと思われます。(ただし、本当の正門は南楼門の方です。)

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かるた始め式は、平安時代の十二単を模した装束で身を包んだ「かるた姫」達が、百人一首が読み上げられる中、かるたを取り合うという儀式です。これは、八坂神社の祭神である素戔嗚尊が、櫛稲田姫命とのご結婚の際に、「八雲たつ 出雲八重垣 妻ごめに 八重垣つくる その八重垣を」という日本最初の短歌を詠んた事にちなんで行われる様になったものです。

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こちらは同じく古式ゆかしい衣装で身を包んだ平安童子達。速さでは姫には及びませんが、真剣さでは負けていません。

なお、かるたの世界にもいくつかの組織があって、この日本かるた院では払い手を禁止し、優美な押し手を重視しているのだそうです。近江神宮で繰り広げられる「かるたクイーン」を巡る争いの様な派手なアクションが無いのは、そのせいだったのですね。こちらの主催は日本かるた協会になります。

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かるた始め式の最後には、百人一首の調べに乗って、かるた姫達がその華麗な着物姿を披露しながら退場して行きます。その立ち居振る舞いはあくまで優美で、競技かるたのスピード感もよいけれど、こういう王朝絵巻も有りだなという気がします。

ただし、優美なのは立ち居振る舞いだけで、かるたを取る速さは目にも止まらないものがあった事は付け加えておきます。優美かつ俊敏に、このかるた始め式の見所はここにあるのではないかという気がします。

2008年1月 1日 (火)

2008 あけましておめでとうございます

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あけましておめでとうございます。今年も当ねこづらどきに訪れて頂き、ありがとうございます。

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今年は子年にふさわしく、大豊神社の狛ねずみに登場願いました。近年とても有名になってますから、きっと数多くのブログの年頭のあいさつや年賀状に使われている事でしょうね。

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2匹居る内の右側のねずみが持っている巻物が知恵を表し、左側のねずみが持っている宝珠が長寿を表すとされています。何があっても知恵で乗り切り、幸せを掴み取るという縁起物ですね。

この狛ねずみにあやかり、2008年が皆様にとって良い年でありますように。
本年も当ねこづらどきを、よろしくお願いいたします。

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