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2007年12月

2007年12月31日 (月)

良い年をお迎え下さい

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ねこづらどきを初めてから大晦日を迎えるのは今年で4回目になります。毎年1年を振り返りながらキーボードを叩くのがこの日の決まり事になっているのですが、そのキーワードとなるのが今年の漢字です。それが今回は「偽」でしたよね。何でまたこんな字を選ぶのかという最悪の選択で、偽装事件が頻発した今年の世相を反映した結果でした。全く情けなくて嫌になりますが、それが今の世の中だというのだから仕方が無い。

我が家の選んだ候補の漢字は「舞」でした。世界でトップを争うフィギュアスケート陣の活躍から取ったもので、「偽」よりはよほど前向きで良い漢字だと思いますが、残念ながら今年を象徴するほどではなかった様ですね。来年は希望に満ちた字が選ばれる一年であって欲しいものだとつくづく思います。

私的には色々あったけれど、終わってみればまずまずの年だったと言えるでしょうか。一番印象に残った出来事はやはり夏の尾道旅行ですね。尾道は今振り返っても良い町ですよ。機会があれば何度でも訪れてみたい、そう思える魅力が溢れています。今年の行く年来る年で千光寺は出てくるかしらんと、ちょっと楽しみに待っているところです。

さて、今年も一年間「ねこづらどき」を応援していただき、ありがとうございました。ほぼ京都に特化した一年でしたが、これだけ書き続けても京都に対する興味は尽きません。京都という町の持つ懐の深さは特別で、まだまだ隠れた魅力を秘めています。来年も京都を軸に続けていきたいと思っていますので、どうかお付き合いの程よろしくお願いいたします。あと、途中で止まっている「新選組血風録の風景」も順次再開して行きますので、こちらの方もよろしければお付き合い下さい。

写真は京都えびす神社で咲いていた冬ザクラです。この時期に咲く桜としては珍しく華やかで、ここだけを見ればあたかも春が来たかの様でしたよ。境内に入ってすぐ右側の所で咲いていますので、初詣で訪れられる事があれば是非見てきて下さい。柵に接しているので道路からでも見えると思います。

この桜のごとく2008年が皆様にとって明るく良い年であります様に。
来年も当ねこづらどきをよろしくお願いいたします。

2007年12月30日 (日)

大阪・ミナミ 年末お楽しみ会

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我が家の年末恒例のお楽しみ会、今年は大阪のミナミへ行ってきました。いつもの京都とは全く違った楽しさのあるこの町って、結構好きなんですよ。

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まず最初に行ったのがなんばグランド花月。何を隠そう、我が家は吉本新喜劇の大ファンなのです。ここにしょっちゅう来る訳では無い(ちょっと入場料が高いのが難点)のですが、テレビの新喜劇は毎週必ずチェックしています。

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ずっと見ているとマンネリの傾向も見えてくるのですが、それと判っていても笑えるギャグを出演者それぞれが持っているのが強みですね。何と言っても、絶妙の間の取り方が凄いです。

今回見たのは新作で、新鮮さがあって良かったですね。それに生で見るとアドリブの呼吸も判って、テレビには写らない面白さがありますよ。

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ミナミへ来ると必ず通ってみたくなるのが道具屋筋です。その名の通り、飲食業のための道具を扱う店が集まった道筋で、ここに来れば厨房用品から看板まで何でも揃うという便利な場所です。

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ここには他ではちょっと見られない商品が溢れており、それを見ながら歩くのがとても楽しいのです。ぱっと見た目には何に使う道具か判らない物もあり、それを推理するのも面白いですよ。

それに料理が趣味の人なら、ここに来ると欲しい物が大抵見つかります。料理のプロが使う道具のほとんど全てが網羅されていますからね。

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さて、お笑いを楽しんだ後は我が家の忘年会、今年の会場はかに道楽中店です。

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この店には初めて入ったのですが、中は個室に分かれていて、意外な程静かな部屋でした。雑然とした大部屋を覚悟していたのですけどね、周囲の環境とはまるで違っていて、落ち着いて食事を楽しむことが出来ましたよ。

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これがメインの蟹すきで、これで4人前です。初めは少し物足りないかなという気もしていたのですが、最後の雑炊とデザートを食べた頃には満腹で、十分に満ち足りた気分になりました。まあ、息子達は後でたこ焼きを食べてましたが...。

サービスも行き届いていて、なかなか良い店でしたよ。

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赤い灯、青い灯、道頓堀の~♪

道頓堀川に写ったネオンの色は、ある意味大阪を代表する景色ですね。以前は橋の上からしか見られなかったこの景色も、今は川沿いに歩きながら見られる様になりました。まだえびす橋から下流側が工事中なのが残念ですけどね、やがてグリコの看板が水面に映る景色も復活するはずです。

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こちらは、人で溢れた道頓堀筋です。ありとあらゆる原色が氾濫する世界は、無秩序ではあっても、大阪の町が持つ活気そのものと言って良いでしょうね。

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そして、ミナミのもう一つの顔、法善寺です。江戸時代に創建された寺で、以前は六堂伽藍が揃った立派な寺でしたが、第二次世界大戦の大阪大空襲によって大半の建物が焼失し、わずかに不動尊だけが残されました。それが水掛不動さんとして知られる西向不動明王で、すっかり苔むした姿で有名ですね。

主として水商売の繁盛を叶えてくれるとされますが、男女の仲を取り持つとも言われ、願い事全般にご利益があるともされます。そのためか、夜になっても参拝者の影は絶えない様ですね。

この周辺が法善寺横町で、大阪情緒に溢れた町として知られます。写真の右奥に見える赤い提灯の店が夫婦善哉で、織田作之助の小説で有名になりました。現在はMEOUTO ビルの一角にあり、往年の店構えではなくなっていますが、その名前だけでも大阪の伝統を感じる事は出来ます。

我が家のお楽しみ会は、この法善寺界隈の散策で終了です。大阪情緒を堪能した、素敵な一日でしたよ。

2007年12月29日 (土)

池田屋の変?

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三条小橋西入にある池田屋跡に異変がありました。幕末の史跡が派手なパチンコ屋になっている事で知られていたのですが、なんと休業しているではありませんか。入り口には店内改装工事とあるのですが、その両脇には「管理」と大書されているので、多分持ち主が変わったものと思われます。

ここは以前から変貌の激しい場所で店が何度も変わっているのですが、パチンコ屋さんは繁盛している様に見えていたのですけどね。

今後どうなるかは判りませんが、後に入る店はパチンコ屋さんでも何でも良いとして、出来るものなら史跡にふさわしい店構えにしてもらえると、幕末ファンとしては有り難いですね。


京都・洛中 歳末風景2007~京極界隈~

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京都の歳末風景、まずは定点観測をしている新京極からです。定点観測と言っても1年ぶりなのですが、華やかなクリスマスバージョンから落ち着いた迎春バージョンへと模様替えがされていました。

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こちらはMOVIX前にあったディスプレイです。キラキラとはしているのですが、新京極から三条通まで含めて、何となく地味な感じがするのはなぜでしょう?経費節減のあおりなのかな?

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京極からは外れますが、京阪三条駅に登場した下鴨神社の祈願絵馬です。各自の夢を書いて下さいとあるのですが、どういう訳か絵馬の本体はほとんど空白で、周囲の枠組みや脚部にばかり書き込みがありました。自分の夢を書き込むのは恥ずかしいのか、それとも遠慮をしているのかな。

この絵馬は元旦に下鴨神社に奉納されるとの事ですので、三条に寄られる事があったら書き込まれては如何ですか。

2007年12月28日 (金)

京都・洛中 寒椿~本能寺~

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花の少なくなる12月に、鮮やかな色彩を添えてくれるのが寒椿です。

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ここは寺町御池にある本能寺。ビルが林立する繁華街にあって、ほっとする空間が広がる貴重な寺です。

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本能寺は創建以来7度焼けたと伝えられ、現在の本堂は昭和3年に再建されたものです。その前に焼失したのは蛤御門の変の時ですから、実に半世紀以上もの間本堂が無かった訳ですね。これは明治新政府の政策によって経済的逼迫を余儀なくされたからなのですが、明治の世は本能寺のみならず京都の寺院にとっては厳しい冬の時代なのでした。

ところで今回初めて気付いたのですが、この寺には扁額が無いのですね。一体なぜでしょう?何か理由でもあるのかな。

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本能寺と言えば信長廟ですね。これは信長の三男である信孝の手によって、最期の地に建てられたものです。信長の墓は大徳寺塔頭の総見院、寺町の阿弥陀寺にもあるのですが、訪れやすさもあってか、ここが一番知られている様ですね。

この日も信長廟の前で手を合わせる人の姿が絶える事はありませんでした。強烈な個性で日本を統一した天下人の人気は、死後400年以上が経過しても衰える事を知らない様です。

2007年12月27日 (木)

京都・洛中 歳末風景2007~錦市場~

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京都の歳末風景と言えば、必ず登場するのが錦市場です。この時期はお節料理の材料を買い求めに来る人達で大いに賑わいます。

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ところで、今回歩いて気が付いたのですが、錦市場も徐々に変貌しつつある様ですね。以前は地元の人達のための市場として魚介類や野菜の小売店が中心だったのですが、最近では観光地として紹介される事が増えたためか、観光客相手の店が目立つ様になっています。

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例えば方臼庵の揚げ棒天は、以前には無かった食べ歩きOKの軽食ですね。実際には人混みの中で食べるのは至難の業なので、店の横にある床几に座って食べる人がほとんどですが、こうした旅行者が気軽に楽しめるお店があちこちに出来ています。錦小路の新しい貌と言えそうですね。

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私的には、こうした昔ながらのお店、中でも魚屋さんの店先を覗くのが楽しいですね。特に買い物をする訳でも無いのですが、地元のスーパーではあり得ない品揃えを見るだけでも面白いものです。

この日目に付いたのが右の壁に吊してある棒鱈で、一本7千円から9千円もするのですね。自分で買うことはまず無いので知らなかったのですが、結構な高級食材だったのですね。以前はもっと庶民的な食べ物だったと思うのですが、記憶違いかしらん?

棒鱈は料理も難しいのでともかくとして、笹かれいには食指を動かされました。これを焼いたり唐揚げにしたりすると美味しいですからね。まあ、まだ先が長かったので買いませんでしたが、あれこれ食べ方を想像しながら歩くのも、錦市場ならではの楽しみの一つです。


2007年12月26日 (水)

京都・洛中 ~かぼちゃ供養~矢田寺

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三条通商店街と寺町商店街が交わる賑やかな場所に矢田寺があります。京都の夏の盆が六道珍皇寺の迎え鐘で始まるのに対し、8月16日にこの寺で撞かれる送り鐘で終わる事で知られています。鐘の音が送るのは無論先祖の霊で、五山の送り火と同じく、お盆に帰ってきた精霊が迷わず冥土に帰れる様にと鳴らされるのですね。

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その矢田寺では、毎年12月23日にかぼちゃ供養が行われています。この巨大なかぼちゃを撫でると中風除けや諸病退散にご利益があるとされており、私もしっかりと撫でてきました。写真に写っていませんが、賽銭箱の横にも沢山のかぼちゃが置かれており、いかにもという雰囲気がありましたよ。

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そして、先着1000名にはご利益のかぼちゃが振る舞われます。私が行った時は午後3時頃だったのでもう遅いかと思っていたのですが、まだ間に合いました。ほんのり甘くてほっこりした、なかなか美味しいかぼちゃでしたよ。これで1年間無病息災で過ごせるかな。

2007年12月25日 (火)

Merry Christmas! 2007

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今日12月25日はクリスマス。そこで当ねこづらどきでは、京都の町で拾ってきたクリスマスの光景をお届けします。

まずは、三条通御幸町下ルにある京都セントアンドリュース教会です。2002年に出来たという比較的新しい教会で、毎年11月から美しいイルミネーションを灯す事で知られる様になりました。本当はそのイルミネーションも撮ってきたのですが、まだ周囲が明るかったために絵になっておらず、玄関に投影されていたMerry Christmasの文字を拝借します。

普段は結婚式に出席でもしない限り入る事は出来ませんが、12月24日の夜のクリスマスミサには誰でも参加出来るそうです。中には素晴らしいステンドグラスがあるそうですよ。

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こちらは三条商店街のクリスマスバージョンのディスプレイです。星と雪がモチーフになっていますね。このうち、雪の飾りは三条小橋商店街と共通の様です。ただ、例年と比べると、なんとなく地味なのですよね。そのまま撮ってもあまり絵にならないので、とあるお店の前にあったクリスマスツリーと絡めて撮ってみました。

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そして、今では恒例となっている河原町通りのポインセチアです。毎年寒風に吹かれて可愛そうなのですが、去年と今年はまだ比較的暖かで、萎れていないのがまだしもです。地球温暖化の数少ない恩恵?ですかね。

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河原町御池にあるホテルニューオータニのイルミネーションです。西南隅にある姿の良いこの木を中心に、クリスマスをテーマとした電飾が施されています。実際はもっと華やかなのですが、やはり周囲が明るかったせいで、今ひとつ綺麗に写っていないですね。

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そして最後はパレット河原町のイルミネーションです。これは河原町御池から姉小路の間の商店街が行っているイベントで、25本の銀杏並木に電飾が施されています。京都もイルミネーションが増えてきましたが、メインストリートの中でやっているのはまだここだけかも知れません。まあ、大半の商店街にはアーケードがあるので、そもそも無理なのですけどね。

このイルミネーションは他とは違ってクリスマス後も行われ、平成20年1月6日まで見ることが出来るそうですよ。

2007年12月24日 (月)

京都・洛北 府立植物園クリスマス・イルミネーション

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クリスマスイブの今日は、京都府立植物園のクリスマス・イルミネーションをお贈りします。このイベントは今年で3回目となるもので、ロームのイルミネーションと同じく、師走の京都を飾る行事として認知される様になってきました。

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植物園の入り口には正門と北山門の二箇所があるのですが、設営の仕方を見ると北山門の方がメインゲートの位置付けをされている様です。なんとなれば、一番上の写真はシンボルツリーとされるトウカエデなのですが、この木は北山門広場にあり、その側にメインゲートも設置されているのです。

我が家が入ったのは正門の方からで、設営側からすれば逆に進んだ事になりますね。その正門のすぐ側にあるのがこの天使のイルミネーションです。この両側にはさらに小さな天使の鼓笛隊が並んでおり、入場者を出迎える(又は送り出す)仕掛けになっているのですね。

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このイベントにおける記念写真のメインは、観覧温室の池の前にあるこのトナカイの橇でしょう。この橇には実際に乗ることが出来る様になっており、記念撮影を行う人が次から次へと後を絶ちませんでした。

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このイベントの柱の一つに、観覧温室の夜間無料開放があります。普段は温室に入るには入場料とは別に観覧料が要るのですが、イベント期間中は200円の入場料を支払えば後は自由に入ることが出来ます。そして、温室内ではポインセチア展が開催されており、園路のそこかしこにポインセチアが展示されています。

私も夜の温室には始めて入ったのですが、夜のジャングルに入った様な、一種独特の雰囲気がありますね。惜しむらくはせっかくの夜間観覧なのだから、夜にしか咲かない花を案内してくれるなどもう一工夫が欲しかったです。

なお、ノートルダム女子大学に依るハンドベル演奏などのミニコンサートの会場も、この中にあります。

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観覧温室から北山門にかけては、こんなイルミネーションがところどころに設置されています。たぶん鳥かごなのでしょうね。すると、中に入っているのは幸せの青い鳥かしらん?

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植物園のクリスマス・イルミネーションは今日までとなっています。イルミネーションの点灯は午後5時30分から午後8時まで(入場は午後7時30分まで)で、最終日の今日は北山門広場で「聖夜・凛々コンサート」が開催されます。

今夜行かれる方は、駐車場には行列が出来ていましたので、自家用車ではなく公共交通機関を使われる事をお勧めします。地下鉄「北山駅」が北山門に直結していますから一番便利ですよ。

2007年12月23日 (日)

京都・洛西 ローム・イルミネーション2007

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京都・西大路五条の地にあるローム(株)の敷地周辺において、今年もイルミネーションが展開されています。このイベントは1995年に始まったもので、今では京都における年末のイベントの一つとしてすっかり定着しています。

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その会場のゲートにあたるのがこのヤマモモの木を覆ったイルミネーションで、ちょっと判りにくいのですがクリスマスツリーが施されています。

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会場の東のメインストリートにあたる佐井通りです。この木はメタセコイアかな、ずらりと並んだ街路樹が光に包まれ、金色に輝く並木道となっていました。

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こちらはメイン会場とも言うべき名倉公園です。ここにあるのは主としてケヤキでしょうか、全ての木が光の花と化していました。こういう場所に来ると皆さん花見の乗りになるらしく、テンションの高くなっている人が多かったですね。また、ビニールシートこそ敷かれていませんでしたが、一杯機嫌で来ている人達も多く見られました。

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今年の新作イルミネーションがこれで、名倉公園の西の芝生地で展開されています。この鮮やかな色が時間と共に様々に変化していくのですが、その見事さに暫し見とれてしまいました。
(12月24日追記:このイルミネーションは雫という名称が付いているそうです。水面に雫が落ちてその波紋が広がっていくというイメージですね。壺螺暮の松風さんに教えて頂きました。)

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その変化バージョンがこちらで、全てがブルーに染まる瞬間もありました。とにかく美しいの一言ですね。

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ロームのイルミネーションは12月25日までとなっています。明日はクリスマスイブですから、一層盛り上がる事でしょうね。場所は西大路五条の交差点から少し西に入ったところで、見事なイルミネーションが目に付きますから、すぐに判りますよ。


2007年12月22日 (土)

京都・洛東 名残の紅葉~四条大橋界隈~

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京都の街中である四条大橋の周囲でも、名残の紅葉がありました。これは何でしょう、桜かな。上品な良い色合いに染まっていました。

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こちらは、遊歩道沿いに植えられたもみじです。枝振りこそいまいちですが、色合いはまずまずでしょう?

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川の中に目を移すと、冬の使者ユリカモメが群れをなしていました。トンビのせいで数が減ったという噂も耳にしたのですが、ぱっと見た限りではいつもの年と変わらない様に見えました。真相はどんなものなのでしょうね。

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そして、冬の短い日が落ちると、南座の大提灯に灯りが点ります。劇場の中では、顔見世興行の夜の部が行われている事でしょう。外の寒気とは違って、熱気に包まれている事でしょうね。

さて、長く続いた紅葉シリーズも今回で終わりです。明日からは主役を冬の風物詩に移し、京都の歳末風景を追ってみたいと思います。まずはロームのライトアップから始める予定です。

2007年12月21日 (金)

京都・洛東 名残の紅葉~清水寺~

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平成19年12月15日現在の清水寺です。この日は境内の大半の木が葉を落とし、すっかり冬枯れの景色が広がっていました。

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しかし、探せばまだ盛りに近い紅葉も見ることが出来ました。これはその中の一つで、背景に見えているのは子安の塔です。


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そしてこちらは、樹間に見える三重塔です。葉が散って見通しが良くなった今の時期にしか見ることが出来ない光景ですね。

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奥の院の南側にも、小振りではありますが、鮮やかに紅葉している木がありました。ちっょと無理のある構図なのですが、強引に撮ってみた写真です。

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奥の院の手前から地主神社を見たところです。縁結びで有名なこの神社には、いつも参拝客が溢れていますね。

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盛りの紅葉は意外なところにありました。清水寺の裏山に行ってみたのですが、まだ最盛期とも言えるもみじが何本か見つかりました。やはり木立の奥には十分に太陽が射さないのか、赤く染まらずに黄色になっていますね。

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帰り道で後ろを振り向くと、不思議な景色が広がっていました。周囲を枯れ枝に囲まれたオレンジ色の紅葉なのですが、妙に美しいですね。紅葉シーズンの最終盤に見せてくれた、最後の名残の紅葉です。

2007年12月20日 (木)

京都・洛東 名残の紅葉~興正寺別院~

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龍馬坂から三年坂へと続く道を下っていく途中で見つけた名残の紅葉です。これはコナラでしょうか、なかなか鮮やかな黄葉で、遠くからも目立っていましたよ。

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その坂を下りきったところにあるのが興正寺別院です。以前は全くの隠れ家の様な場所だったのですが、最近は有料駐車場が出来たせいもあってか、少しづつ賑わう様になって来ました。と言っても、ほんのわずかなのですけどね。

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ここも大半のもみじは散っていましたが、まだ名残の紅葉が残っていました。この時期の紅葉としてはまずまずの色付きですね。

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ちなみにこれは12月1日に撮影した紅葉で、さすがに最盛期だけあって桁が違います。この木は今年見た中でも最高に色付いていた内の一本ですね。

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参道を下って三年坂のすぐ近くに来ると、山茶花が綺麗な花を付けていました。これから春が来るまでの間は、ここは山茶花の小径となるのですね。静かになった東山にあって、ひっそりと咲き続ける優美な花です。

2007年12月19日 (水)

京都・洛東 名残の紅葉~八坂通から龍馬坂~

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八坂通は三年坂から縄手通まで続く道ですが、大抵の人は八坂の塔の下辺りまでしか行った事が無いでしょう。ところが、そのまま西に下って東大路通を越えてから振り向くと、いつもとは違ったこんな八坂の塔が見えるのです。

何が違うって?

八坂の塔が東山の緑に包まれているでしょう?この光景は他の場所ではちょっと見ることが出来ないと思います。屋根越しやビル越しなら可能でしょうけどね。まあ、電柱が多くてかつ車の通りが結構激しい事が難点なのですが、一度は見ておいて損のない姿だと思います。

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その八坂通を登り、二年坂へとやってきました。下から登って来た甲斐があって、二年坂に柿が成っている事に始めて気付きました。これまでも見ていたはずなのですが、全く印象に残っていないのが不思議です。

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二年坂を左に折れて龍馬坂を目指します。まだ見頃の紅葉があるはずという目論見だったのですが、残念なことに盛りは過ぎてしまっていました。

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それでも料亭の入り口のもみじは鮮やかさを残しており、八坂の塔を透かして撮ってみました。でも、そう言わなきゃ何を撮ったのか判らないですねえ。

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二週間前には最盛期だった龍馬坂の上のもみじも、すっかり葉を落として文字通りの名残の紅葉を残すのみとなっています。

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そして周囲を見渡せば、坂の南にある大銀杏も全て散り、もう一本あるこの銀杏が散り際間近といったところでした。今頃はこの木も裸木になっているかな。龍馬坂周辺の紅葉は、今年はもう終焉ですね。

(平成19年12月15日撮影)

2007年12月18日 (火)

京都・洛東 名残の紅葉~八坂神社~

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八坂神社の西楼門は、ごく最近に修理が終わったばかり。主として屋根の修理が行われていたのですが、全体の塗装も新しくなり、鮮やかな色彩が蘇っています。ただ、この日はまだ石畳の補修が行われており、門を潜る事は出来ませんでした。

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この八坂神社の紅葉もかなり遅くまで残ります。なにしろ今年の初詣の時にはまだあった位ですからね。

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昨年はちょっと異常だったと思うのですが、今年の紅葉を見ているとまた同じ様な事になるかも知れないという気がします。例えばこの葉などはまだ紅葉途中ですからね。

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南楼門の前では、去年と同じ木が綺麗な名残の紅葉を見せてくれていました。少し枯葉が目立つ分、美しさでは今年の方が劣るかな。

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私的には、八坂神社の紅葉は12月に入ってからが見頃と定着しつつあります。そして、初詣に来た時にまだ残っているかもと注目しているところです。明らかにおかしい現象ですけどね、地球温暖化の一光景として見ておきたいなと思います、というのはいくら何でもちょっと大げさかな。

2007年12月17日 (月)

京都・洛東 名残の紅葉~祇園から建仁寺~

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京都の師走の風物詩と言えば南座のまねき上げですね。11月30日から行われている吉例顔見世興行の出演者の名前を連ねたものですが、歌舞伎ファンにとっては堪えられない豪華なラインナップになっています。

ところで、このまねき上げをいつどうやって組み上げるているのか全く知らなかったのですが、11月24日の深夜から25日の早朝にかけて徹夜作業で行われていたのですね。普通の看板とは違って土台から組み上げなければいなけないのですから、見るからに手間が掛かっている事が判ります。それに、名優の看板に傷でも付けようものなら大問題でしょうからね、時間を掛けて丁寧に作業が進められているのでしょう。作業に携わる人の心労は、並大抵ではないでしょうね。

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この師走の祇園で名残の紅葉を探そうと建仁寺に向かいます。その途中で、お茶屋さんの玄関先で紅葉しているもみじを見つけました。

こんな具合に、祇園の街中でもはっとする様な紅葉と出会う事があります。多くは玄関脇の坪庭に植えられたもみじですが、花街にはこうした鮮やかな色彩がよく似合いますね。

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祇園の奥座敷とでも言うべき位置にある建仁寺ですが、元はと言えば祇園町南側の大半は建仁寺の境内だった場所です。明治以後、祇園町を発展させるために京都府が建仁寺の境内を上げ地し、町衆に払い下げたのが現在のお茶屋街の元となりました。今でも祇園町の中に建仁寺の境内外塔頭が散在しているのは、そういう経過があるからですね。

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その建仁寺は隠れたもみじの名所とされます。境内に多くのもみじが植えられているほか、方丈の北側の庭(一つ上の写真)や潮音庭の紅葉が見事だと言われています。

と今ひとつ歯切れが悪いのは盛りの頃を見ていないからですが、12月15日現在の名残の紅葉から判断する限り、見頃の頃にはかなり綺麗な風景を見ることが出来たものと思われます。おそらくそれほど人出は多く無いでしょうし、足の便は良い場所なので、来年は11月の末頃に立ち寄ってみたいと思ってます。

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その建仁寺の南西隅にある塔頭が禅居庵。猪の背に乗る摩利支尊天を祀る寺で、その縁から狛猪を多く飾り、猪年の人の守り神ともされています。猪年の今年は特に賑わった事でしょうね。

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その禅居庵の境内には大きな銀杏の木があり、今年最後の黄葉を見せてくれていました。既に盛りを過ぎ、大半の葉は散った後でしたが、光に透けた葉の色はなかなか綺麗でしたよ。

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そして、この寺の見所は山茶花にあります。早咲きの種類が多いらしく10月から咲き始めており、今の時期は花盛りになっています。来年はねずみ年となってしまいますがご利益に変わりはないでしょうから、お参りがてら花を見に寄ってみられてはいかがでしょうか。

2007年12月16日 (日)

京都紅葉事情2007~糺の森~

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平成19年12月15日現在の糺の森の紅葉です。京都市内では紅葉が始まるのが一番遅いと言われるこの森ですが、今が盛りとは言えないものの、十分に見頃と言える状況になっています。

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糺の森は下鴨神社の参道を兼ねています。その参道を南から入っていくと、左手に見える神社が河合神社です。方丈記で知られる鴨長明ゆかりの神社で、紅葉の時期には境内にある大銀杏が見事な黄葉を見せてくれます。

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この日は既に大半の葉が散った後で、辺り一面を黄色く染めていました。ここに来るといつも思うのですが、秋の西日を浴びた銀杏の落ち葉は、本当に良く映えますね。

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紅葉の状況はこんな感じで、既に散り始めている木、今が盛りと言って良い木、縮れた様な葉が残っている木など様々な状態の紅葉が入り交じっています。全体としては晩秋の風情に溢れており、訪れる価値は十分にあると思います。

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もみじに先駆けて紅葉していた落葉樹群はほとんど全てが葉を散らしており、森の中は落ち葉で埋め尽くされています。歩くとかさこそと心地よい音が鳴り、靴底には柔らかい感触がして、散歩するにはもってこいの状態になっていますね。

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その糺の森の中でも私が一番好きな景色がここで、まさに秋が凝縮した様になっているでしょう?大抵の人がこの紅葉の下まで来ては上を見上げて行かれます。また、記念写真を撮られる事が多いのもこの一角ですね。

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この森には様々な樹種が混在しており、一見してどの木が紅葉しているのか判りにくいというのも特徴の一つですね。一抱えもある様なもみじの巨木があるのかと思ったら、良く見るとその大きな木はムクで、もみじはその隣にあるほっそりとした木だったという事もあります。そうした錯覚が楽しめるのも、この森ならではですね。

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参道の奥に来ると黄色の木が多く、赤く染まる木は少ない様です。森の中程は大木が鬱蒼と茂っており、そのせいでもみじの所までは日光が十分に届かないのかも知れないですね。

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糺の森には2時間近くも居たでしょうか、その間森林浴効果とでも言うのか、とても気持ちの良い時間を過ごす事が出来ました。ここに来るとつい長居をしてしまう、そういう素敵な空間が広がる森ですね。

2007年12月15日 (土)

2007クリスマスツリー IN JR京都駅

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毎年の事ですが、紅葉を追いかけていると、何時の間にやら世間はクリスマスバージョンに変わってしまっています。それに気付かされるのが、この京都駅のクリスマスツリーですね。

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このディスプレイを見ると、今年も年末が来たのだなあという気にさせられます。今日で残り半月ですからね、時間が経つのはなんて早いのでしょう。

何かと気ぜわしい年の瀬ですが、皆様方には体調にお気を付けて、無事に年を越せます様に。あと一踏ん張りですね。

2007年12月14日 (金)

京都・洛西 名残の紅葉~宝厳院~

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宝厳院は天龍寺の塔頭寺院で、1461年(寛正2年)に、夢窓国師第3世法孫である聖仲永光禅師を開山に迎えて創建されました。当初は上京の地に広大な寺域を占める大寺だったのですが、数年後に起こった応仁の乱によって焼失してしまいます。後に豊臣秀吉の援助によって再興し、徳川幕府からも外護を受けて栄えました。

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明治以後、今度は河川工事によって寺域が買い取られ、天龍寺の塔頭弘源寺に移転しています。そして平成14年に至り、現在の地を買い取って移転し、ようやく再興を果たしたのでした。つまり、由緒は古いものの、この地における歴史はまだ始まったばかりなのですね。

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宝厳院は普段は非公開なのですが、春と秋の二回にわたって一般公開が行われます。現在のライトアップは嵐山花灯路に合わせて行われているもので、午後5時から午後8時30分(受付は午後8時まで)の間見ることが出来ます。

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平成19年12月8日の様子はと言えば、紅葉の盛りは既に終わっており、名残の紅葉も葉が縮れた様になった木が多かったです。それでもライトアップならなんとかなるもので、それなりに綺麗に見えますね。中にはこの銀杏の様に瑞々しい黄葉を見せてくれるものもあったのですが、その後雨が続いているのでほとんどの葉は散ってしまった事でしょう。

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赤と緑のコントラストが、ライトアップによって演出されていました。ちょっと幻想的な雰囲気がありますね。

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参道の景色です。ここは立ち入り禁止になっており、入り口からこうして写真に撮るべくライトアップされている様です。ここで面白かったのが左の白いオブジェで、風が吹く度にゆらゆらと漂い、まるで幽霊の様に見えました。誰言うともなく一反木綿だという声が広がっていましたが、確かにそんな雰囲気がありましたよ。

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法厳院の門を出て一歩道に出ると、目の前にライトアップされた嵐山の景色が広がっていました。大堰川を隔てた姿も美しいですが、民家の屋根越しに見るこの風景もなかなか素敵なものですね。

2007年12月13日 (木)

京都・洛西 名残の紅葉~常寂光寺~

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嵐山花灯路における要衝のひとつ常寂光寺は、小倉山の中腹に位置する日蓮宗の寺です。本国寺第十六世だった日禛上人が、豊臣秀吉が命じた法広寺大仏殿千僧供養への出仕に応ぜず、やがて本国寺を出て隠棲したのがこの地でした。

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小倉山は古来より歌の名所であり、その中でもここは藤原定家の山荘である時雨亭があった場所とされています。日禛上人は歌人として知られた人であり、その上人のために特にこの土地を提供したのは角倉栄可と了以でした。

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上人は角倉家から受けた恩に報いるため、了以が保津川開削事業を興した際に、本国寺の檀家にして瀬戸内水軍の旗頭であった来住一族に手紙を送り、熟練した水夫の派遣を依頼して事業を支援しました。この時の水夫達の活躍が後の保津川下りに繋がったと言われます。

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平成19年12月8日の常寂光寺は、紅葉の盛りを終えて名残の紅葉がわずかに彩りを残していました。

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地面を埋める散り紅葉もほとんどが枯れ葉色に変わっており、美しさは今ひとつでしたが、晩秋の風情は十分味わえましたよ。

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常寂光寺と言えばこの多宝塔が有名ですが、これは1620年(元和2年)に京都の町衆が寄進したものです。非常に秀麗な姿をしており、多宝塔の中でも秀作の一つとされています。紅葉の盛りには赤く染まったもみじの中に浮かぶがごとくの景色が見られた事でしょうね。

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常寂光寺の拝観料は400円となっており、昼に入った人はライトアップ時にもパンフレットを見せるだけで再入場が可能です。とても良心的なシステムで、私も日が暮れてから再度訪れようと思っていたのですが、体力が尽きてしまい果たせませんでした。

ライトアップ時の様子は昨年の記事を参照して下さい。

2007年12月12日 (水)

京都・洛西 名残の紅葉~嵯峨野路~

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大河内山荘から少し下ったトロッコ嵐山駅近くにも、比較的程度の良い紅葉が残っていました。竹林に紅葉はやはり良く映えますね。

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小倉池の畔では、この一本のもみじが綺麗な紅葉を保っていました。池面には鴨が泳いでいて、道行く人達の良い被写体になっていましたよ。

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常寂光寺の近くで見つけた、ちょっとシュールな人形達です。どこかのお店のディスプレイなのでしょうか。なんとも不思議な雰囲気なのですが、これはこれで秋の風情に溶け込んでいるとも言えますね。

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嵯峨野巡りといっても、常寂光寺の周辺には、あまり野原という雰囲気のある場所はありません。田のあぜ道を行くいかにも嵯峨野らしいという風情を求めるなら、むしろ大覚寺の辺りに行くのが良いでしょう。そんな中でこの一角は別で、畑越しに見る落柿舎の風情は嵯峨野巡りの見所の一つとなっています。

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その落柿舎で実っていた柿です。ここは向井去来が住んでいたという草庵で、その頃から沢山の柿が実っていたのだそうです。落柿舎の名の起こりは、この柿を巡るエピソードにありました。

ある時商人がこの庵を訪れて、たわわに実った柿を買い取ると決めて代金を置いて帰えりました。ところが、その夜に襲った嵐のために、全ての柿が落ちてしまいます。売り物にならなくなった柿を引き渡す事も出来ないと、去来は全額を商人に返してやりました。そして、自らこの庵を落柿舎と呼ぶ様になったと言われます。どうやら自嘲と洒落っ気の混じった命名だった様ですね。

今ではこの柿のある景色が、嵯峨野には無くてはならないものになっています。

2007年12月11日 (火)

京都・洛西 名残の紅葉~竹林の小径~

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天龍寺の北門から出ると竹林の小径に続いています。ここは嵐山花灯路のメインストリートであり、最も人気のあるエリアにもなっています。

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今回やっと気付いたのですが、この竹林の大半は天龍寺の敷地なのですね。全てかどうかは判りませんが、少なくとも南側は天龍寺の境内から続いている事は確かです。この一角が開発から守られている理由はここにあったのですね。

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灯籠に灯りが入る頃には身動きが出来ない程混雑するこの道も、昼間ならまだ人影もまばらです。そして午後5時が近づくにつれて次第に混み始め、ライトアップが始まる頃には道幅一杯の人混みで埋まってしまいます。

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竹林を行き着くと、大河内山荘の前に出ます。ここにはまだ盛りに近い紅葉が残っていました。常寂光寺、落柿舎、二尊院などを訪ねる嵯峨野巡りは、この場所から始まります。

2007年12月10日 (月)

京都・洛西 名残の紅葉~天龍寺~

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(曹源池と石組)

嵐山・嵯峨野の散策でJR「嵯峨嵐山駅」を起点とした時、最初に出会う事になるのが天龍寺です。臨済宗天龍寺派の大本山で、嵐山周辺では最大の寺であり、紅葉の名所としても知られます。これほど有名な寺なのですが、実は訪れるのは今回が初めてでした。

ここに来ると嵯峨野巡りが先に立ち、天龍寺はいつでも寄れると後回しになっていたのですね。しかし、今回は名残の紅葉を見つける事がテーマでしたので、手始めとして天龍寺から回る事にしました。

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(後醍醐天皇像)

天龍寺は1339年(暦応2年/延元4年)に足利尊氏によって開かれました。開山は当時最高の禅僧とされた夢窓疎石です。そして、この寺はその年に崩御された後醍醐天皇の霊を慰めるために建立されたという由緒を持ちます。

これって、ちょっと違和感を感じませんか。後醍醐天皇は鎌倉幕府を倒し、天皇親政を目指した建武の中興を起こした人として知られ、その志を武力でもって挫いたのが他ならぬ足利尊氏です。いわば仇敵同士の間柄なのになぜと思いますが、これには夢窓疎石が大きく関わっているようです。夢窓は尊氏に対して後醍醐天皇の冥福を祈るこの寺の建設を強く薦め、尊氏もまた成立間もない幕府の総力を挙げてこの大寺を築き上げました。

一つには、夢窓は後醍醐天皇と親しく、その全盛期には庇護を受けていたという事実があるでしょう。そして尊氏にすれば、やはり時の天皇に対して弓矢を向けたという後ろめたさがあったものと思われます。そして何より、恨みを含んで亡くなった後醍醐天皇が怨霊となって祟りをなすのを、この上無く恐れたという事があったでしょう。この寺は後醍醐天皇の菩提寺であると共に、怨霊封じのための祈願所でもあるのですね。

さらに尊氏としては、天皇を供養する寺を建てる事で逆賊の誹りを逃れると同時に幕府の権威を高め、禅林の大寺の大旦那となることで宗教界への影響力を強めるという政治的な配慮もあったものと思われます。

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足利幕府直轄とも言うべき天龍寺は京都五山の第一位に擬せられ、最盛期には塔頭子院150か寺が甍を連ねるという巨大寺院にまで成長します。しかし、やがて室町幕府が衰退するとそれに歩調を合わせる様に寺運も衰え、応仁の乱によって堂塔伽藍がことごとく焼失すると、もはや再建もままならぬ有様となっていました。

この寺の危機を救ったのが豊臣秀吉で、彼の庇護によってようやく寺は息を継ぎます。そして、秀吉に続く徳川幕府もまた保護政策を採って天龍寺を庇護し、江戸時代の半ば頃にはかつての面目を取り戻す程にまでになりました。

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その天龍寺を再び災厄が襲います。幕末の蛤御門の変の際に、天龍寺は上洛してきた長州兵によって占拠され、その一大拠点となってしまいます。そして、長州兵が敗れ去った後には、今度は薩摩兵が押し寄せました。彼らは長州兵の残した兵糧弾薬を押収するばかりでなく、天龍寺の寺宝をどんどん持ち出し、彼らの藩邸がある相国寺へと運び込んでしまいます。そしてあろう事か、砲口を天龍寺に向け、これをことごとく破壊してしまったのでした。長州に協力した者は絶対に許さないと見せしめにしたのでしょうね。天龍寺にすれば、まさに踏んだり蹴ったりの災難でした。

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現在でもとにかく広大な境内を持つ寺で、「竹林の小道」を形作る竹林もまた天龍寺の敷地にあるのですね。しかし、往時は付近一帯がことごとく天龍寺の境内で、現在の十倍の広さがあったと言われます。この嵐山もまたこの寺の一部であったと言われ、その管理は天龍寺が行っていたとされます。

明治以後、社寺上げ地令などによって境内の大半を失い、天龍寺は更なる打撃を被りました。衰えきってしまった天龍寺の復興がなるのは、明治も後半に入ってからの事になります。

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天龍寺の紅葉と言えば、方丈の西側に広がる曹源池の周辺が有名ですが、平成19年12月10日現在では既にほとんどが散ってしまっていました。比較的残っていたのが多宝殿への道すがらで、こうした綺麗な散り紅葉も見る事が出来ました。

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この葉を散らしていたのがこの木で、葉はまだ新鮮さを保っているものの、まさに散り際間近になっていますね。

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こちらは、塔頭の松厳寺で見つけた名残の紅葉です。背後の御堂には福禄寿天が祀られているのですが、天龍寺では境内だけで七福神巡が出来る様になっているのですね。

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天龍寺の紅葉も間もなく終わり、これからは山茶花や椿が主軸となっていく事でしょう。ここは四季それぞれの花が用意されており、何時訪れても見所がある場所の様ですよ。

2007年12月 9日 (日)

京都・嵐山花灯路 2007

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京都・嵐山花灯路が今年も開幕しました。今回で3回目となるイベントですが、古都の12月を飾る行事として、すっかり定着した様子ですね。今年も初日から結構な人出で賑わっていましたよ。

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昨年の初日は雨になり、寒さも手伝って大変な思いをしたのですが、今年は心配された時雨も無く、気温も比較的温かったので、余裕を持って会場を巡る事が出来ました。

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同じ様に見えて毎回すこしづつ工夫が施されているのがこのイベントなのですが、今年の目玉はこの気球でしょう。最初に見た時はこれを飛ばして上空から会場を見下ろすという趣向かと思ったのですが、そうではなくて気球を巨大な灯籠に見立てたものでした。

これは常時点灯されているものではなく、人力によって随時ガスバーナーを点火しては明かりを灯すというなかなか手間の掛かる仕掛けだったのですが、目立つという点ではこれが一番でしたね。

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そのガスバーナーの副作用として、この周辺は結構暖かいのです。無論、点火している間だけですが、寒い会場にあってなかなか有り難いポイントでしたよ。この写真で地面が赤く写っているのはガスバーナーの炎の色を反映しているためで、背中にほのかな熱気を感じながらの撮影でした。

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渡月橋周辺では毎年同じ様なライトアップが施されているのですが、なんとなく今年のライティングを地味に感じたのは私だけでしょうか。ただ、去年の写真と見比べてもあまり違いが判らず、3回目ともなると新鮮味が薄れてしまっただけなのかも判りませんね。

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今年は日中の内に一度嵯峨野を一巡し、夜になってからもう一度巡ってみようと思っていたのですが、宝厳院のライトアップを見たところで体力が尽き、混雑の中を竹林の小径に引き返す気力も無くなってしまいました。よって、ライトアップのレポートは、この場所と宝厳院の2箇所だけになります。その分晩秋の嵯峨野の景色を拾ってきましたので、随時アップして行く事といたします。

嵐山花灯路の会期は平成19年12月8日(土)から12月17日(月)まで、時間は午後5時から8時30分までとなっています。今年のイベントの詳細については、公式ホームページにてご確認下さい。

私的には5匹居るという鬼と出会いたかったのですが、残念ながら見つからなかったなあ。

2007年12月 8日 (土)

京都紅葉事情2007 清水寺 12・1

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平成19年12月1日の清水寺です。

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今年の京都の紅葉は、おおむね11月25日から29日頃にかけてがピークだった様で、12月1日では少し盛りを過ぎたところがほとんどでした。ここ清水寺も例外ではなく、遠景の発色は豪華ですが、個々に見ると色が褪せ始めているか、縮れたようになった葉の木が多かったですね。

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とはいえ、これだけの紅葉を見る事が出来たのですから、良しとしなければいけないのでしょうね。この音羽の滝に降りる坂道の風景は、どこかのテレビで紹介されていたらしく、多くの人がカメラを向けていました。

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11月23日の写真と見比べれば、確かに良い色になっていますね。もうほんの数日早ければ、素晴らしい紅葉と出会えていた事でしょう。ちょっと惜しかったな。

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このポイントのススキは最近植えられたのでしょうか。意図的な演出だと思われますが、これを秋らしい風情と見るか、邪魔だとみるかは微妙なところですね。でも、記念撮影にはもってこいの場所だと思います。

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子安の塔の周辺のもみじも、ようやく色付いていました。しかし、縮れた葉の木が多く、おそらくはあっと言う間に散ってしまった事でしょうね。今年はこういうケースが多かったと思いますよ。

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成就院近くにある石仏群です。もうすぐ新年を迎えるからでしょうか、すべての前掛けが新調されていました。こういうお色直しも、ちゃんとされているのですね。

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放生池周辺の紅葉は今ひとつでした。この後さらに赤く紅葉したのか、それともこのまま散ってしまったのか、気になるところですね。

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弁天堂前にあるドウダンツヅシの紅葉です。どーんと豪華な紅葉ばかりでなく、こういう簡素な紅葉もまた良い物でしょう?

清水寺の紅葉も恐らくは終了しているものと思われます。まだ探せば綺麗な木もあるでしょうけど、境内を埋め尽くす紅葉はこの翌日あたりまでが最後だった事でしょう。

今年の紅葉は遅いと言われた昨年以上に遅れて始まり、あっと言う間にピークを迎えたかと思えば、短期間で散ってしまうという慌ただしいものでした。救いは3連休にかろうじて間に合った事でしょうね。決して最高の紅葉とは言えなかったものの、総じて発色は悪くなく、それなりに楽しめた年だったのではないでしょうか。

当ねこづらどきでは、もう少し名残のもみじを追ってみたいと思っています。よろしければ、今暫くお付き合い下さいませ。

明日は嵐山花灯路のレポートをお伝えする予定です。嵯峨野にどれだけ名残のもみじが残っているか、これから行ってきます。

2007年12月 7日 (金)

京都紅葉事情2007 龍馬坂

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正法寺から降りてくると、龍馬坂の入り口に見事な紅葉がありました。姿といい、色合いといい、なかなかのものでしょう?

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石段を下りて、昨年はほとんどの葉が落ちてしまった状態で撮った同じ場所で、もみじ越しの八坂の塔を狙ってみました。でも、今度は葉が多すぎて、あまり塔の姿が良く判らないですね。丁度良い時期ってないものかしらん?

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坂をさらに下ると、足下をもみじで飾った八坂の塔が見えてきました。背景が白く飛んでいるのが残念ですが、古塔に紅葉はやはり良く映えますね。

2007年12月 6日 (木)

京都紅葉事情2007 正法寺

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平成19年12月1日に訪れた正法寺の景色です。まずはとにかく上の写真をクリックし、大きく拡大して見て下さい。素晴らしい景色が現れますよ。

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正法寺は以前に紹介したとおり、霊山にある時宗の寺です。龍馬坂を登り切り、そこからさらに115段の階段を登った先に本堂が現れます。一気に登ると息も切れるけど、身体もぽかぽかと温まりますよ。12月だというのに、うっすらと汗ばむ程でした。

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その登り切った先で出迎えてくれるのがこの紅葉です。古木の風格というか、なかなか味わいのあるもみじでしょう?

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そして一歩庭園に入ると、そこには得も言われぬ景色が広がっていました。あまりの凄さに、言葉の比喩としてではなく、文字通り鳥肌が立ちましたよ。

上には赤く染まったもみじ、下には降り積もった散り紅葉と山裾にかけて続く木々の紅葉、この秋の景色で縁取られたキャンバスの中に京都の町を丸ごとぎゅっと押し込めたのですからね、これほどの絶景は他に類を見ません。

そこに風が吹くと落ち葉がさーと降りしきるのです。聞こえてくるのは風に鳴る梢の音と、遠く梅小路で奏でる機関車の汽笛の音。この素晴らしい景色の中に居たのは、なんと私一人だけでした。まさに至福のひとときでしたが、こんな贅沢をしていて良いのだろうかと不安にもなりましたね。

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紅葉の鮮やかさといい、スケール感といい、境内を包む風情といい、今年見た紅葉の中ではNo1と言えます。この場に居合わせたのは幸運だったという事に尽きますが、それにしてもどうして誰もここに来ないのでしょうね。急坂が禍しているのでしょうけど、頑張って登るだけの価値は十分にある所です。近くに来られた時は是非寄ってみて下さい。紅葉はもう散ってしまったでしょうけど、季節によって様々な景色を楽しめますよ。

なお、正法寺は拝観料を取っておらず、志納制になっています。


京都紅葉事情2007 京都護国神社

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平成19年12月1日の京都護国神社です。

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12月最初の日に訪れた京都護国神社の紅葉は、この秋最後の輝きを見せてくれていました。既に盛りは過ぎており、盛んに落ち葉を落としていましたが、霊山を覆い尽くす様な豪華さはまだ健在でした。

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中にはこんな盛りの色を見せてくれるもみじもありました。今頃はすっかり葉も落ちて、ちょっと寂しい姿になっているかも知れないですね。

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そして、京都護国神社と言えば、龍馬の墓の前から見たこの景色は外せないでしょう。「新選組!」でも京都の町の光景として何度となく出てきましたが、カラフルに色付くこの季節が白眉と言って良いでしょうね。

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同じ場所から少し右手を見ると、こんな景色になります。正面に見えているのが愛宕山、その左下あたりが嵐山ですね。そこから右手に衣笠山、左大文字、鷹峯、西加茂のあたりまで見渡す事が出来ます。市街地に目を移せば、四条通から北側、御所の辺りまでが見えてますね。

龍馬の霊は、毎日こんな景色を眺めているのですね。

2007年12月 5日 (水)

京都紅葉事情2007 高台寺道周辺

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長楽寺から京都護国神社を目指します。その道すがらに拾ってきた紅葉を、いくつか紹介します。

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祇園閣の近くにある料亭の腕木門の屋根です。たぶん茅葺きなのでしょうか、すっかりと苔が乗り、その上にカエデの葉が舞い落ちていました。ここだけでも素敵な秋の景色になっていますね。

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岡林院の丸窓です。源光庵の悟りの窓程ではありませんが、向こう側に何があるのかと気になる窓ではありますね。花灯路の時も美しくライトアップされていましたが、紅葉に彩られた姿もまた絵になると思います。

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高台寺に通じる台所坂で見つけた紅葉です。暗い鐘楼をバックに、なかなか冴えた色を見せてくれていました。でも頭上にあるこの紅葉を、ほとんど誰も見てないのですよね。ちょっと勿体なかったなあ。

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その台所坂を登り切った門の脇にあるもみじです。辺り一面を覆う様な豪華な紅葉も良いけれど、こういう姿の良い、上品な紅葉もまた良いものでしょう?

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これはたぶん高台寺の庭園にあるカエデともみじでしょうか。とても勢いのある木ですね。

高台寺の紅葉も気になるところだったのですが、時間が無かったのと人混みが凄そうだったのとで見送りました。もし入っていれば、とても綺麗な紅葉を見られた事でしょうね。

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そして、高台寺の駐車場から見た八坂の塔です。裾を彩る紅葉は竹内栖鳳邸跡でしょうか。これで背景が夕焼け空だったら、さぞ絵になった事でしょうね。今回はチャンスが無かったけれど、いつかまた見たいものだと思います。

(平成19年12月1日撮影)


2007年12月 4日 (火)

京都紅葉事情2007  長楽寺

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長楽寺は円山公園の奥にあり、将軍塚の山懐に抱かれる様に静かに佇んでいます。

創建は805年(延暦24年)の事とされ、桓武天皇の勅命によって伝教大師最澄を開基に迎えたという素晴らしい由緒を有しています。以来勅願寺として皇室の尊崇を受けて栄えていたのですが、その後変遷があり天台宗から浄土宗へ、さらには時宗へと宗旨を変えて現在に至ります。

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長楽寺は古くから紅葉の名所として知られています。実際境内にはもみじが多く植えられ、一歩山門を潜ると四方から紅葉に包まれた様な錯覚に陥ります。

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難点を言えばあまり日当たりが良いとは言えず、ぱっと明るくなるというところが無い事でしょうか。しかし、その落ち着いた風情こそがこの寺の持ち味であり、他の紅葉の名所では見る事が出来ない色合いを楽しむことが出来ます。

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長楽寺と言えば、やはり建礼門院が落飾した寺として知られますよね。その建礼門院の御髪塔とされるのがこの十三重の石塔で、一説には門院の御舎利塔とも言われています。この日は御髪塔の周囲を様々な紅葉が彩り、静かな秋の風情の中にひっそりと佇んでいました。

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その御髪塔の脇で咲いていた椿です。これは白花の侘助でしょうか。紅葉の鮮やかな色に良く映えていましたよ。

驚いたことに、この花を撮っているとコガタスズメバチが飛んできました。12月になってもまだ活動しているのですね。この時期に咲いている花は少ないでしょうから、この椿は貴重な食料源なのでしょう。でも未だに活動しているという事は、冬を越せるだけの餌が集まっていないという事なのかしらん?

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そして、相阿弥が銀閣寺の庭を作るに先立ち、試作として築いたと言われる庭園です。確かに池を中心に石を配し、精緻とは言えないものの、自然を取り込んだ野趣に富む雰囲気は、どこか銀閣寺に似ているという気がしますね。

この日この庭を見ていたのは私一人だけで、聞こえてくるのは風に鳴る梢と落ち葉の音、それに小鳥の声ばかりでした。なんとも贅沢な話で、暫し時間が過ぎるのも忘れて見とれていました。

長楽寺は訪れる人も少なく、落ち着いた静かな時間が過ごせるお薦めの場所ですよ。

(平成19年12月1日撮影)


2007年12月 3日 (月)

京都紅葉事情2007  円山公園 12・1

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平成19年12月1日現在の円山公園です。池の周辺では写真右の一本の木が見頃だった他は、盛りを過ぎた木がほとんどでした。

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関西地方は2日の夜から3日に掛けて雨となりました。おそらくはこれがもみじ散らしの雨となり、多くの木の葉を落としてしまった様な気がします。ここ円山公園でも、ほとんどの木が裸木になってしまった事でしょうね。京都の紅葉シーズンも最終盤に突入かな。

これから先は糺の森の紅葉が本番を迎えるほか、まだ紅葉しきっていない残りもみじが楽しみになってきますね。昨年は12月16日でも、綺麗な紅葉を見る事が出来ました。本当に京情緒を楽しみたいと思ったら、これから暫くの季節が人出も少なくお薦めですよ。

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円山公園の紅葉と言えば池の周辺にばかり人目が行きますが、本当に綺麗な場所はずっと奥の方になります。そのポイントの一つが滝の周辺ですね。この一帯にはもみじが多く植えられており、さらには滝の流れとあいまって、しっとりとした紅葉を見ることが出来ます。

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その滝の左右には石段があるのですが、この時期には鮮やかな紅葉に覆われた、素敵な小径へと変わりますよ。

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そして、もう一つのポイントが円山公園の一番奥、長楽寺に隣接したこの一帯です。江戸時代には六阿弥があり、そして明治の初期には弥阿弥ホテルや吉水温泉が立ち並ぶ歓楽街だった場所なのですが、今ではその面影はどこにもなく、訪れる人も希な、ひっそりとした一角になっています。

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私的には、円山公園の紅葉ポイントとしては、ここが一番ではないかと思っています。もみじの数も多いし、そして何より発色が見事ですからね。

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それに、どういう訳か誰も来ないのですよ。鮮やかな紅葉に包まれたこのベンチに座ってみたいと思う人は、一人も居ないのかしらん?せっかくの特等席なのに、ちょっと勿体ないですよね。

2007年12月 2日 (日)

京都紅葉事情2007  京都府立植物園 晩秋の景色

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平成19年12月1日の京都府立植物園は、どこを見ても晩秋の景色に溢れていました。

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もみじの紅葉は既に盛りを過ぎたものがほとんどで、色が褪せて落葉が始まる寸前といった状況でした。もう数日早ければさぞかし見事だったのでしょうね。その中でもなからぎの森の西側のもみじは比較的状態が良く、透過光で見ればまだ盛りと言える様な状態でした。

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園内で一番目立っていたのは、銀杏の黄葉でしょう。観覧温室の前の木はさかんに落葉していましたが、あじさい園の南の端にあるこの木はなかなかのものでしたよ。それでも子細に見ると色が抜け始めており、最高の時期は過ぎてしまっていた様です。

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その木の下は文字通り落ち葉の絨毯になっていました。黄葉している丸い葉はたぶんマンサクでしょうか、これもなかなか綺麗でしたよ。奥に見えている赤い色はもみじの紅葉でしょうね。こんなカラフルな木陰が楽しめるのも、この時期の植物園ならではの事です。

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赤や黄色ばかりが秋の色ではありません。メタセコイアのこの色もまた、晩秋を思わせる渋い色ですね。

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とにかく秋の風情をぎっゅと押し込めた景色が楽しめるのが植物園の醍醐味ですね。多種多様の落葉樹の紅葉と落ち葉の色、それに斜めに差した陽の光と長い影、これぞ絵に描いた様な晩秋の風情です。

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木に絡まったツタの紅葉も綺麗なものなのですが、京都の街中ではあまり見ることがありません。普段から気をつけていくつか目星は付けているのですが、大抵の場合根元で切られてしまい、秋まで残っている事は少ないのです。きっと木を傷めてしまうので、管理する人がそうしているのでしょうね。

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その点植物園では、ツタもまた植物のひとつという事でしょう、こうしてその生態どおりに残してくれています。この葉ももう少しすれば真っ赤に色付く事でしょうね。

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この時期、植物園推奨の花が二つあります。その一つがこの宿根性のヒマワリ「ガリバー」です。とにかく背丈の高いヒマワリで、この株で5m近くあったかな。小人国に降り立ったのがこのヒマワリ「ガリバー」で、それを見上げている我々がその住人という訳でしょうか。通常のヒマワリとの比率を考えると、確かにそんな感じになりますね。

短日性なので今の季節に咲きますが、霜が降りると枯れてしまうそうです。ちょっと季節感が狂いますけど、なかなか見事な花ですよ。見に行かれるならお早めに。

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そしてもう一つが同じく背の高い木立ダリア「皇帝ダリア」です。この株は鑑賞しやすい様に低く仕立ててあったものですが、近くには6mを越える株もあり、そちらはうんと見上げなければ花が目に入る事はありません。

この花も短日性で咲いてからひと月と経っていませんが、やがて霜が降りる頃には枯れてしまうそうです。とても綺麗なのに、鑑賞出来るのはほんの短い期間だけなのですね。

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こんな具合に、今の植物園は晩秋の魅力が一杯です。特にこの日は12月とは思えない暖かさで、お昼のランチは園内のベンチで秋の風情を満喫しながら頂きました。この上無い贅沢をした気分でしたよ。

晴れて風のない日なら、是非お弁当持参で出かけてみて下さい。きっと素敵な一日になりますよ。

京都紅葉事情2007  京都府立植物園 フウの木

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京都の紅葉の名所は幾つもありますが、最もバラエティに富んだ紅葉が楽しめる場所と言えば京都府立植物園でしょう。その植物園の数ある紅葉の中でも、白眉とされるのがこのフウです。

植物園の開園当初から植栽されていたと言われ、樹齢はおよそ100年と推定されている巨木で、その見事な樹形と毎年見せる鮮やかな紅葉から数多くのファンを魅了しています。

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平成19年12月1日現在の紅葉はオレンジ色で、深紅に染まった姿には至っていません。しかし、植物園の動画に依れば1日経った今日(12月2日)の姿が最高と言われていますので、今年の紅葉はこんなものなのでしょうか。

私的には何年か前に見た真っ赤な紅葉が忘れられず、この程度ではまだまだ物足りないのですが、既に木の上部の葉は枯れ始めていますので、これ以上は無理なのかも知れません。やはり冷え込みが足りなかったかな。

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中央休憩所の裏手にある木の方は、やや薄いオレンジ色とクリームイエローに染まっていました。これはこれで綺麗な色なのですけどね、やはり最高の色を見たかったなあ。

10月には野山が秋めき、11月に入れば霜が降りる、そんな普通の季節の進行に戻って貰いたいものです。

2007年12月 1日 (土)

京都紅葉事情2007  洛東 12・1

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少ないですが、平成19年12月1日現在の洛東の紅葉情報です。総体的に2、3日前がピークだったと思われ、今は見頃終盤から散り際に入ったところが多いです。

1.円山公園
池の周辺の紅葉はほぼ盛りを過ぎています。その中で、橋の南寄りにある一本(外人さんが歌っている場所)が見頃でした。枝垂れ桜の南側にある木もなかなかでしたよ。

円山公園も奥に行くと、まだ見頃が続いています。具体的には滝のあるあたりから東側になるのですが、特に一番奥の紅葉は今が盛りという感じでした。ここまで行く人は少なく、じっくりと紅葉を味わいたいという人にはお薦めです。

2.長楽寺
参道のもみじ(正しくは東大谷のものですが)が散っているためもう終わりかと思われたのですが、実際は違いました。境内の紅葉は盛りが続いており、もう暫くは保ちそうな様子です。ここも人は少なめで、庭園を見ている時は他には誰一人居なくて、とても贅沢な時間を過ごさせて貰いましたよ。

3.京都霊山御国神社
見頃最終盤といったところで、紅葉は綺麗でしたが落葉も盛んでした。龍馬の墓の前にある展望台からの景色は見事でしたよ。

4.正法寺
今日回った中では白眉でした。というより、今年見た景色の中でもNo.1かも知れません。それこそ絵に描いた様な秋の景色で、見た瞬間に鳥肌が立ちましたよ。それを暫くの間独り占めしていたのですから、文字通り至福の時間でしたね。上の写真がその一部で、続きはまた後日アップしますね。

ただ、ここも落葉が激しかったので、保ってあと数日かも知れません。

5.清水寺
先週に比べて一気に紅葉が進んでいました。個々に見ると粗が目立ち、決して最高とは言い難いですが、それなりには見られる景色になっています。遠目の発色は良い感じですね。ここは色付くのが遅かった分、もう少しは保つ様な感じです。(特に本堂東側の階段部分と子安の塔周辺。早くに色付いた三重塔周辺などは落葉が盛んでした。)

ただ、時間と共に粗が目立って来るという気もしますが...。

6.興正寺別院
階段下の紅葉が盛りになっています。この色はなかなか見事で三年坂からもよく目立つせいか、珍しく大勢の人が見に来ていました。坂の上の方は盛りを過ぎつつあるというところかな。

7.龍馬坂
一番上にあるもみじが綺麗です。そして、坂の南側にある銀杏の黄葉が最高潮でした。上の写真に見えている木がそうですね。階段の下のもみじは色付き半ばで、盛りにまではもう少し掛かりそうです。ついでにいえば、料亭「高台寺」の入り口にあるもみじも盛りの少し手前でした。


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