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2007年11月

2007年11月30日 (金)

京都紅葉事情2007  真如堂 11.24その2

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平成19年11月24日の真如堂です。この日は三重塔の周辺を中心に、ほぼ見頃となっていました。

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三重塔の下から本堂の方面を覗いたところです。綺麗ではあるのですが、最盛期と言うにはまだオレンジ色が強く、あと一歩というところですね。

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最高の紅葉からすれば物足りなくはあるのですが、それでもここまで良く回復してくれたものです。一時は、今年の紅葉はどうしようも無いのではないかと思ってましたからね。

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ただ、こうしてじっくり見ると葉に力強さが無く、色付くより先に散ってしまった葉が目立つなど、何時までも続いた夏の後遺症が確かに残っています。まあ、そんなあら探しをしても詰まらない事ではあるのですが。

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本堂の前にあるハウチワカエデは見事に染まっていました。ここは四季を通じて色々な植物と出会えるのが楽しい場所ですね。

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透過光で見る紅葉はやはり美しい。境内全域がこんな色で染まったらさぞ素晴らしい事でしょう。そんな景色に出会ってみたいです。

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人出はこんな感じで、普段の真如堂からは想像も出来ない光景になっています。それでも東福寺や清水寺を見てきた目には、十分余裕がある様に見えるから不思議ですね。

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本堂の裏手は色付き始めたばかりで、まだこれからといった状況でした。あれから一週間経った今では、参道と本堂南側の紅葉が美しくなっているそうです。この裏手は5分程度と言いますから、それなりに見られる様になっている様子です。

と言うことは、今週末でもまだ十分に楽しめそうですね。


京都紅葉事情2007 ~西加茂 西方寺・正伝寺~

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京都西加茂で見つけた紅葉です。まずは西方寺から。

西方寺は来迎山と称する浄土宗の寺院です。正式名を大船院西方寺といい、五山送り火の一つ、舟形と縁を持っています。8月16日の夜に舟形の火が落ちた後、この寺で鉦や太鼓を使って念仏を唱えるという六斎念仏(重要無形文化財に指定)が行われるのだそうです。

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などと知った風な事を書いていますが、この寺に寄ったのは偶然の事で、正伝寺に向かう途中にあまりに見事な紅葉を見かけた事がきっかけです。ごく小さい寺なのですが、立派なもみじが何本もあり、その紅葉は素晴らしいの一言でしたよ。

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後で調べたのですが、ここは知る人ぞ知る紅葉の名所だった様です。ほとんど近所の人しか訪れないという穴場中の穴場で、観光ルートからは外れている事から、これからもそう多くの人が押し寄せるという事はまず無いと思われます。

また、この寺の墓地には太田蓮月尼や北大路魯山人といった有名な人の墓もある様ですね。ひっそりと佇む小さな寺と思って立ち寄っただけなのに、意外なほどの由緒を持った寺なのでした。これだから京都巡りは止められないのですよね。

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その西方寺から北へ行ったところにあるのが正伝寺です。これまでにも何度か紹介した事がありますが、いずれも初夏の事で、秋に訪れるのは私自身始めてだったと思います。

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ここはもっともみじが多いと思っていたのですが、実際に訪れてみると意外な程に少ないですね。特に石段のあたりには沢山あると思い込んでいたのですが、実際には左右に一本づつあるだけでした。色付いていたのは向かって左側のもみじだけでしたが、ご覧の様に比叡山の借景に彩りを添えています。

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庭園の奥にももみじがあるのですが、この日はほんのりと色が変わり始めただけという状況でした。この木が色づくと結構映えると思うのですけどね、今頃はどうなっているでしょうか。

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山門脇の駐車場には大きなもみじがあり、これは綺麗に色付いていました。ただ、木の下には物置が置いてある様な状態で、紅葉を鑑賞する様な環境になっていないのが残念でしたね。この他に、参道沿いに何本かのもみじが色付いており、決して華やかとは言えないものの、それぞれの場所で個性的な色を見せてくれていましたよ。

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この寺のご住職の仕業でしょうか、玄関に置かれていた葉っぱで出来た草履です。山に住む妖精のための草履なのでしょうか、こういうのを見るとなんだか嬉しくなりますね。

2007年11月29日 (木)

京都紅葉事情2007 ~上賀茂神社 11.24~

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今年二度目の上賀茂神社です。一週間前の紅葉と比べて若干進んでいましたが、依然として見頃とは言い難い状況でした。

そんな中で、なかなかの存在感を示していたのがこのもみじです。二ノ鳥居の西側垣根沿いにあるのですが、ご覧の通り黄色からオレンジにまで段階的に色付いて、なかなか綺麗でしたよ。今頃はもっと染まって見頃になっている事でしょうね。

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芝生の中のもみじは深く色付き、見頃終盤といったところでした。

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ちっょっと盛りを過ぎた観もあったのですが、日の当たり具合によってはまだ見られなくはないといった状況でした。今頃はそろそろ散り始めている頃かも知れないですね。

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境内の中はちょっと寂しい状況で、祝橋の袂にある木がかなり弱っているのですよね。そのせいもあって、あまり見事と言える木はありません。わずかに舞殿の裏側にあるこの木が、少し色付いていた程度です。

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授与所のさらに西にももみじはあるのですが、この日はまだほんのりと色付き始めたばかりでした。そこで葉の裏側に回って、立砂をパステルカラーに染めてみたのですが、どんなものでしょう?

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前回かなり色付いていたのでそろそろ終わりかと思っていたこの木が、案外深い色に染まって残っていました。この日が最後の盛りで、今頃は散り始めているかな。

上賀茂神社はこんな具合で、あちこちにあるもみじが、ばらばらに色付いているという感じです。そろそろならの小川あたりが見頃になる頃だと思うのですが、どんなものかしらん?リアルタイムの情報が欲しいところですね。

(平成19年11月24日撮影)

京都紅葉事情2007 ~清水寺 11.23~

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平成19年11月23日現在の清水寺の紅葉です。この日は11月10日に比べれば随分と進んでいましたが、まだ緑の木が多く盛りには至っていませんでした。

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仁王門の裏手にあるもみじです。この木については11月10日の状態に比べると、ずっと色付いている事が判りますよね。

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まだまだまばらで物足りない紅葉ですが、28日現在の情報に依るとようやく見頃になったそうなので、お出かけになるなら今が丁度良い時期かも知れません。

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阿弥陀堂前から見た舞台です。オレンジ色の紅葉が西日を透かす事によって、いっそう輝いて見えます。

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少し進んで、奥の院の手前から見た舞台です。奥の院の舞台は人が多すぎて前に行くのは難しい状況でしたので端の方から撮ったのですが、かえって新鮮なアングルになりましたね。

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そして定番の景色ですが、色合いが今ひとつですね。

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一番紅葉が進んでいたのは三重塔の付近でした。ここだけを見れば、盛りの様に見えるでしょう?題名を付けるなら「古都の夕景色」かな。

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成就院前の放生池周辺のもみじは、一本だけが色付き始めていました。ここも今頃は見頃になっているでしょうか。清水寺ではあまり人の来ない穴場なのですが、どんな色付きになっているか気になるところです。

2007年11月28日 (水)

京都紅葉事情2007 ~泉涌寺塔頭 今熊野観音寺~

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来迎院からさらに西へ下って行くと赤い橋が見えてきます。その橋を北に渡ったところにあるのが今熊野観音寺、「頭の観音さん」と呼ばれて親しまれる弘法大師縁の寺です。

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今熊野観音寺の起源には諸説があるようですが、最も遡る説では大同2年(807)に、弘法大師によって開かれたとされています。

この寺の御本尊が「頭の観音さん」と呼ばれるのには、ちゃんとした理由があります。平安時代の末期に、酷い頭痛に悩まされていた後白河法皇が、頭痛平癒を祈願してこの観音様にお祈りしたところ、ある日夢枕に観音様が立ち、頭に光明を当てて頭痛を癒してくれたという伝説に基づくものなのですね。

そこから転じて、頭痛平癒だけでなく、智慧授かり、あるいは学業成就のご利益のある観音様として、人々の信仰を集めているのです。

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泉涌寺の山内にあり、また真言宗泉涌寺派に属する事から塔頭の一つと思い勝ちなのですが、その起源は泉涌寺とは別にあり、塔頭と言うよりは末寺と呼んだ方が相応しい様に思えます。

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この寺のもみじは広い境内の中に散在しており、どこが見所か決めるのはなかなか難しいですね。そのぶん、どこを見ても鮮やかな紅葉を見ることが出来るとも言えますが。

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平成19年11月23日現在の紅葉の様子は、かなり色付いてはいるものの、見頃まではあと少しといったところでした。今頃は丁度見頃になっているかな。

2007年11月27日 (火)

京都紅葉事情2007 ~泉涌寺塔頭 善能寺・来迎院~

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泉涌寺の境内から少し西に向かって道を下りたところに、塔頭寺院の善能寺があります。ここは昨年訪れた時に、なかなかの紅葉を見せてくれた所なのですか、残念ながら今年はまだ盛りには至っていませんでした。(平成19年11月23日現在)

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同じみもじを外から見るとこんな具合で、なかなか綺麗に色付いている様に見えるますよね。しかし、近くで見ると既に葉を落とした枝がかなりあり、ちょっとスカスカな印象を拭えません。今後紅葉が進んだとしても、ボリューム感に欠ける光景にしかならない様な気がしたのですが、今頃はどうなっているかな。

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その善能寺の北側にあるのが来迎院です。ここは境内一面にもみじが植わっていて、知る人ぞ知る紅葉の名所の一つです。

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ここもまだ紅葉は始まったばかりで、もみじの半分は緑のままでした。

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それでも色付いている部分はなかなか見事で、それなりに楽しむことが出来ますよ。

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こんな具合に、盛りまであと一息といった木もあります。ややオレンジ色を残しているものの、なかなか綺麗でしょう?

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でも、今後紅葉が進行する頃には、この葉は散り始めている事でしょうね。という事は境内を埋め尽くす様な紅葉は無理で、ちょっとまばらな紅葉という形になってしまうのかも知れません。今日現在の様子を知りたいところですね。

2007年11月26日 (月)

京都紅葉事情2007 ~泉涌寺・11.23~

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平成19年11月23日現在の泉涌寺です。

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「夜をこめて 鳥のそら音ははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ」

仏殿の東にある清少納言の歌碑をご存知でしょうか。清少納言はその晩年に亡父の山荘があった月輪の地に住んでいたという説があり、その事にちなんで建てられたものです。

その歌碑に寄り添う様に植えられているのがこのもみじで、毎年この時期には常緑樹が主体の境内にあって貴重な彩りを添えてくれるのですが、残念ながらまだ色付き始めたばかりの様でした。

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一方、御座所の庭園では、もみじの紅葉が最高潮になっていました。子細に見るとまだ色付きの浅い部分や、既に枯れてしまっている枝も見受けられますが、そんな事を吹き飛ばす程の見事さです。

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今年見た中では、間違いなくトップクラスの紅葉でしたね。どこともこれ位の色彩を見せてくれれば有り難いのですが、なかなかここまでの紅葉と出会う事は難しいです。

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この黄色の葉なども、まるでポスターカラーで染めたかの様な鮮やかな色彩ですね。最高の時は陽の光の助けを借りなくても、十分に美しく見えるところが凄いです。

京都紅葉事情2007 ~東福寺~

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平成19年11月23日現在の東福寺です。この時点でほぼ見頃と言える状態でしたが、まだ少し色付きが浅く、最高と言うにまでは至っていないという感じでした。その後3日を経て、現在はどうなっているでしょうね。

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色付きの浅さはこのもみじを見れば明らかで、真っ赤には染まらずオレンジ色に止まっています。これは今年の特徴で、ほとんどの所で見られたのですが、冷え込みが続けばその奥に見える様な赤い色に変わって行くはずの途中経過の状態です。これで終わってしまったのか、それともさらに綺麗になって行ったのか、ちょっと気になるところですね。

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ただ、最高では無いと言っても東福寺としてはという事で、他の名所と比べて全体的な発色の良さはさすがの一言です。これだけの紅葉が見られれば、混雑覚悟で訪れた人もきっと満足して帰った事でしょう。

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この三日間の人出は、きっと物凄い事になっていたでしょう。とにかく通天橋にたどり着くまでが大変で、その後も橋を渡り切るまでは押し合いへし合いの状態でした。ましてや展望台に行こうとすれば相当な覚悟が必要で、外から見ていると橋が壊れはしないかと心配になるほどの混雑になっていました。

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この寺ならではの三葉楓も綺麗に染まっていました。もみじに先駆けて色付くこの楓は、全体が色付く頃には散り紅葉になりかけているのが通例で、今年も地面を黄金色に染めていましたよ。

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洗玉澗のもみじが染まるのは毎年遅めではあるものの、今年は特に遅い様ですね。谷への降り道は結構色付いていましたが一番底はこのとおりで、ここが色付くのはもう少し先の事でしょうね。

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ピークに達する直前のこの色も、それなりに綺麗ではありますね。人によっては深紅に染まった色よりも、新鮮な感じのするこの色の方が好きだという人も居る事でしょう。

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でも私としては、やはり透明感のある赤いもみじで境内が染まっている様子を見たかったですね。これでもまだオレンジ色が残っていますが、奥の方の色は凄いでしょう?

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それにしても、遅れていた今年の紅葉が、よくここまで回復したものだと思います。とりあえず3連休には間に合った形ですからね。今年はまだ今週末でも見頃の場所が残っているかも知れません。軽々しくは言えませんが、まだ紅葉を見ていない人は、人出が少なくなった名所を見て回るチャンスかも知れませんよ。

2007年11月25日 (日)

京都紅葉事情2007 ~日向大神宮~

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日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)は、疎水公園の橋を渡ってさらに奥に入った場所にある、東山の隠れ座敷の様な神社です。

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日向大神宮の起源は顕宗天皇の御代に遡るとされますから、5世紀半ば頃の事になりますね。数ある京都の神社の中でも、最古の部類に入る事は間違いありません。祭神として天照大御神を祀り、祭殿として外宮と内宮を併せ持つ事から京の伊勢神宮とも呼ばれます。

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今でこそ訪れる人も希な寂しい神社となってしまいましたが、かつては東海道における京の入り口・粟田口に面した神社として旅の道中の安全を祈願する人や、あるいは伊勢神宮への代参に訪れる人で大いに賑わったとされます。

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最近では京都における穴場の一つとして紹介される事も多く、また紅葉の名所として知られる様になってきましたが、まだまだ訪れる人は少ない場所ですね。

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一つには、入り口が判りにくいという事があるでしょう。疎水公園にあるインクラインの船の東に橋があり、その袂に灯籠があるのが目印なのですが、予備知識が無いとそれと判らないでしょうね。

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それに、橋を渡ってからでも結構歩かなくてはいけないので、中には途中で引き返してしまう人もあるかも知れません。なにしろ野生の猿や猪に注意という看板がある程の寂しい場所ですからね、歩いている内にこの道で良いのかと不安になって来る事も確かです。もう少し案内看板があっても良いかも知れませんね。

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現在の紅葉の状況は、ホームページに依れば5分から8分程度とありますから、この写真を撮った時よりもさらに進んでいる様子です。

この日は晴れているかと思うと急に雨が降ってくるという晩秋特有の天気であり、この時も時雨に降り込められて、もみじの下で雨宿りをさせて貰っていました。足止めこそされたものの、誰も居ない境内で静かな秋の風情をたっぷりと堪能出来、とても良い時間を過ごさせてもらいましたよ。

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日向大神宮のもみじはそこかしこにあるのですが、中でも内宮から見下ろす景色と、石段から見下ろす景色が見所でしょうか。

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ここは山懐にあるせいか、もみじの枝も苔むしています。ちょっとした古木の風情があって、なかなか良い感じですよ。

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日向大神宮に向かう途中にある安養寺にも、綺麗なもみじがありました。

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まだ赤くなる前のオレンジ色でしたが、折からの日暮れ時の光線によって色が冴え、なかなかの存在感を示していましたよ。

日向大神宮に行くと少し時間が掛かってしまうのが難点ですが、大混雑する紅葉スポットはこりごりだという方にはお薦めの場所です。ただしお出かけになる前には、必ずホームページにて道順を確認しておく事をお勧めします。

(平成19年11月22日撮影)

京都紅葉事情2007 ~南禅寺~

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平成19年11月22日現在の南禅寺の紅葉です。

あらかじめお断りしておきますが、この写真を撮ってから既に3日が経過していますので、速報とは言い難い記事になっています。これからお出かけになる方は、必ず最新の情報を確認してから行かれる事をお勧めします。なにしろこの時期の紅葉の変化は早いですからね、1日違いで見頃になったり、反対に盛りを過ぎてしまったりする事が良くあるので注意が必要です。

また、情報源は一つにしてしまわず、複数の情報を突き合わせて判断するのがベターです。同じ場所でも書いてある情報がサイトによって異なると言う事はよくありますからね。これは間違った情報が出されているというより、情報提供者の主観によって大きく左右されるという事に起因していると思われます。

最後は自分の目で見た印象が一番正しいという結論になるのですが、これでは速報の意味がないかな。

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南禅寺の今年の紅葉ですが、あまりぱっとしないというのがこの日の印象でした。ただ、訪れる時間帯によって見え方が大きく変わるという事もあり、既に日陰となりつつあった午後3時頃ではあまり綺麗には見えなかったという面もあるかも知れません。

南禅寺が良いのは朝日の差す時間帯であり、せいぜい昼過ぎまでが見頃でしょう。午後も遅くなって来ると日陰が多くなり、紅葉の美しさが損なわれてしまいます。まあ、その時間帯でも夕陽に照らされたもみじが輝いて見えるという利点はあるのですけどね。

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この日の三門周辺の紅葉は、綺麗に色付いている木もありましたが、まだ緑の木も多く、見頃と言うにはあたらないという状況でした。あれから3日が経っているので、もう少し紅葉は進んでいる事でしょうね。

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三門から法堂にかけての紅葉は、あまり発色も良くなく、また既に枯れた木も目立って、綺麗とは言い難い状況でした。ただ、今日の朝日新聞の記事に依れば丁度見頃を迎えているとあったので、その後状況が変わって良い色具合になっているのかも知れません。

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今年は名所とされる場所を何カ所も回ってきましたが、総じて綺麗な発色をしている木は少ない様です。冷え込みが足りないせいか、オレンジ色の紅葉が目立つのも今年の特徴ですね。これからそれが赤に変わるのか、それともそのまま枯れてしまうのかはこれからの天候に掛かっているのでしょう。

色の良くない紅葉を楽しむコツは、逆光で見る事です。順光では今ひとつでも、反対側に回るとなかなか綺麗な色を見ることが出来ますよ。

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南禅寺の紅葉の見所の一つに、法堂の東にある銀杏と大もみじに依る、黄色と赤のコラボレーションがあります。ところが今年はどちらも既に盛りを過ぎており、直接写真に撮ったのでは、あまり絵にならないという状況にありました。

それでも、冒頭の風鐸の背景としてや、少し離れた場所から色彩として見る分にはなかなか見応えがあるのは、さすがの貫禄と言うべきでしょう。

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南禅寺の紅葉スポットの中での一番人気は、この水路閣周辺の様です。この日はほとんど紅葉が進んでおらず、わずかにこの木ぐらいが盛りになっていた程度なのですが、それでもあちこちから歓声が上がる程人気を集めていました。

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同じ木を水路閣側から見下ろすとこんな感じで、素敵な散歩道という雰囲気に見えますね。水路閣周辺の紅葉はもう少し時間が掛かると思われ、恐らくは11月末から12月初旬に掛けてが見頃になるのではないでしょうか。

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南禅寺もまた、東福寺や清水寺と同じく、大勢の人で賑わいます。そんな中で、静かに秋の風情を楽しみたいという人にはお勧めのスポットがあります。それは、水路閣から疎水を上流に向かって歩いて行ったところにある疎水公園で、南禅寺の喧噪が嘘の様な静かな世界が広がっています。鮮やかな紅葉は少ないものの、様々な落葉樹が多く、ひと味違った美しさを楽しめますよ。

さらに静かな場所に行きたい人には日向大神宮がお薦めです。これはまた別にレポートをアップしますね。

2007年11月24日 (土)

京都紅葉事情2007 洛北・11・24

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数は少ないですが、平成19年11月24日現在の洛北の紅葉の状況です。

1.上賀茂神社

先週は全く色付いていなかったならの小川沿いのもみじが、わずかに色付き始めました。わずかにと言うのは一本だけだからなのですが、それなりに雰囲気が出るから面白いですね。この川の上流端のもみじは先週から色付いており、見頃終盤といったところでした。橋の袂の一本もみじは、まだ枝先の色がほんの少し変わってきている程度です。

神社の垣根沿いのもみじは、一番東側の一本がとても濃く色付いています。鳥居の西側にある大きなもみじは、オレンジと黄色が入り交じった綺麗な色に染まっていました。

芝生の中のもみじも色濃くなっており、見頃終盤といったところでしょうか。

境内のもみじは、見頃を過ぎた木とこれからの木が入り交じっている状態です。

先週ここのもみじの評価はおかしいと書きましたが、改めて考えるとどう伝えるか難しい場所ですね。広い境内にばらばらにもみじがあり、それぞれに色付きが異なるので、どこに焦点を当てるかによって評価が大きく変わります。一番もみじが固まっているならの小川に限って言うなら、見頃はまだまだこれからで、月末から12月上旬頃になりそう、境内に焦点を当てれば、見頃終盤とこれからの木が混在している状態といったところになるでしょうか。

全てが一斉に見頃になる事はあり得ないのは確かです。

2.正伝寺

ここはもっともみじが沢山あると思っていたのですが、案外少ないのですね。

まず、駐車場にある大もみじは、綺麗に色付いています。立派な木なのですが、周囲が殺風景なのが残念ですね。

参道沿いには深い木立の中にもみじが何本かあるのですが、ところどころで印象的な色を見せてくれています。全体としてぱっと華やかという事は全く無いのですが、はるか頭上や道ばたにはっとする様な紅葉を見ることが出来ますよ。

石段の左右には、一本づつもみじがあるのですが、左側のもみじが色付いていました。ただ、パンフレットにある右側のもみじはまだ緑のままですので、石段の景色としては物足りないですね。

石庭の南側のもみじはまだ色が変わり始めたばかりで、彩りにはなっていません。その一方で、石段のところにあるもみじが比叡山の借景の彩りになっており、なかなか綺麗です。

見頃かというとかなり微妙なところで、遠景を中心に考えると今が丁度良く、庭を中心に考えると12月に入ってからとなりそうです。つまり、今行ってもそれなりには楽しめるという事ですね。

3.神光院

ここはもみじの名所と言って良いのか微妙ですが、それなりの数の木が植えられています。ただ、なんとなくまばらで、総体として美しいという感じは受けません。個々の木はそれぞれに色づ付いており、不動明王を祀る御堂の周辺が特に綺麗ですね。

4.西方寺

正伝寺の近くにある寺で、五山の送り火のうちの舟形に縁のある寺として知られます。特にもみじの名所とはされていないのですが、意外な程きれいな紅葉と出会うことが出来ました。ごく狭い境内ですが、今が丁度紅葉の盛りで、近所の人とおぼしき人たちが写真を撮りに見えていました。私が撮った写真は後日アップしますね。


京都紅葉事情2007 ~真如堂・11.24~

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平成19年11月24日の真如堂です。

先週までは紅葉の進行が遅く、かつ、もみじの状態も悪いと心配された真如堂でしたが、この一週間の間の冷え込みによって、かなり見応えのある程度にまで色付いて来ました。

決して最高の紅葉とまでは言えないのですが、見に来て良かったと思える程度にまではなっています。特に本堂の西側はほぼ今が見頃と言って良いでしょう。参道にはまだ緑の木があって、物足りない気もするのですけどね。

本堂の東側はまだこれからといったところで、今月の末から12月初旬にかけてが見頃と予測されています。ただ、本堂の南側の紅葉が、今年はいまいちの様に見えるのが残念ですね。

気になる混み具合ですが、普段の真如堂からは考えられない人出になってはいますが、それでも清水寺や東福寺と比べたら遙かに過ごしやすいです。駐車場は満杯でしたけどね。

今行くとしたら、お薦めの場所と言って良いと思いますよ。

2007年11月23日 (金)

京都紅葉事情2007 京都・洛東 11.23

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11月23日現在の洛東の主な紅葉の名所の情報です。

1.東福寺

上の写真のとおり、ほぼ見頃になって来ました。ただし、本当のピークにはまだ至っておらず、ここ数日は見頃が続くものと思われます。人出は一足先にピークで、午前9時には東福寺駅から長蛇の列が続き、入場券を購入して庭園に入るまでに30分を要しました。その後も人波は絶えること無く押し寄せていましたので、午後からの混雑は相当なものだったと思われます。

2.泉涌寺

庭園のもみじが見事に紅葉しており、紛う事なき最盛期でした。今日訪れた中では一番の綺麗さでしたね。人出は多いですけど混み合うという程でもく、お薦めの場所です。

3.善能寺

紅葉は始まっているものの色付きはまだ浅く、見頃にはまだ間があるといった感じです。ただ、現状で散り始めている葉も多く、もしかしたらこのまま終わりという可能性も無くはありません。これからの気温の推移次第でしょうか。

4.来迎院
  
色付きは3分から5分といったところでまだ緑の木も多く、見頃のほんの少し手前といったところでしょうか。ただ、既に色付いている木はなかなか見事で、それなりに紅葉を楽しむ事は出来ます。

5.今熊野観音寺

結構色付いてはいますが、ここもまだ浅い色の木が多いです。見頃まであと一息といったところですね。

6.清水寺

全体としては2分ないし3分程度といった色付きでしょうか。部分的には、三重塔の西側斜面など見頃の木も多いです。本堂の東側はまるっきりの緑で、音羽の滝への階段両側もまだ緑の木が多いです。子安の塔の周囲もほんのりと色付き始めた程度で、ピークまではもう少し時間が掛かるという感じですね。ただ、既に紅葉している木との落差が大きく、境内全域が紅葉で埋まるという光景は、もしかしたら期待出来ないかも知れません。

人出は凄まじいの一言で、午後3時頃の清水坂は、渋滞どころか停滞していました。ここまで混んだという経験は初めてですね。たまたま団体客が何組も重なった結果の様でしたけど、道を埋めた群衆がぴたりと止まって動かないという光景は、ちょっとした見物でしたよ。

7.八坂の塔

境内のもみじはほんのりと色付いた程度で、見頃までにはまだ間がある様です。

8.南禅寺

ここは11月22日の情報になりますが、綺麗に色付いた木とまだ緑の木、それに盛りを過ぎつつある木と紅葉せずに枯れかけている木が混在している状態です。個別には次のとおりです。

三門周辺は数本の見頃の木がありますが、まだ緑の木も多いです。

三門から法堂にかけての参道の両脇は、色付き始めている木が多いのですが、既に葉が枯れかけている木も目立ち、あまり良い紅葉は望めないかも知れません。

法堂の東側の銀杏の木は既に盛りを過ぎつつある感じで、その隣にある大もみじもまた葉が散りだしていました。

水路閣周辺のもみじはほとんどが緑のままで、北側広場にある小振りの木だけが綺麗に色付いています。

ここも総じて紅葉の進行具合がばらばらで、辺り一面を埋める様な美しさは、望めないかも知れないですね。


京都紅葉事情2007 ~南禅寺・天授庵~

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平成19年11月22日の南禅寺塔頭・天授庵の紅葉です。

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今日は午後から半休が取れたので、見頃が伝えられる天授庵へと行って来ました。さすがに天授庵と言いたいところなのですが、残念ながら紅葉は今ひとつの状態です。

この石庭のもみじは既に盛りを過ぎてしまい、北側半分は葉を落とし始めています。それに子細に見ればチリチリに枯れてしまっている葉が目立ち、盛りが過ぎたと言うより、元々綺麗には紅葉出来なかったと言うべきなのかも知れません。

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これに対して石庭の南側のもみじは、まだ紅葉も半ばといったところで、こちらの葉はなかなか綺麗な状態を保っています。この木はあと数日を経ずして見頃になるでしょうね。ただし、庭全体が紅葉で染まるという光景は期待出来そうにもありません。

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南庭では、紅葉が進行中といった感じでした。こちらは、見頃まであと少しと言ったところですね。

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ただし、この庭のもみじも紅葉の進み方がばらばらで、かつ既に葉を散らした木が多く見られ、今後紅葉が進んだとしてもボリューム感に欠ける、ちょっと寂しい姿になりそうです。

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総じて今年の紅葉は不作ではないかという気がするのですが、そういう時は部分的に綺麗なもみじを探すのが、せっかくの行楽を楽しむコツです。特に冒頭の写真の様に額縁付きで見ると一層引き立ちますね。

もう一つは、夜のライトアップを見に行く事でしょうか。ライトに照らされれば、少々元気が無い紅葉でもそれなりに綺麗に見えますからね。

ライトアップの写真は、東山雑記さんの記事がとても綺麗ですよ。

2007年11月22日 (木)

秋の日暮れ時~黒谷~

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黒谷の三重塔の前の階段は、夕陽の名所として知られています。前を遮る物が無く、西山に落ちる夕陽を心行くまで堪能する事が出来ます。

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その黒谷で、以前から撮ってみたかったのが、夕陽を背景にした石仏です。太陽の沈む位置の関係で、この季節しか撮れないのですよね。

やっと念願が叶ったのですが、やってみると意外と難しいです。夕陽の形を残せば後はシルエットになってしまうし、ある程度周辺を写し込もうとすると太陽の形はなくなるしで、なかなか上手く行きません。

現状、私の腕ではこんなものです。石仏をもう少し小さくできるとバランスが良いのでしょうけどね。もっと引いた位置から撮りたいのですが、それも難しい。さらなる広角レンズがあったら面白いのかもしれないですね。もっと格好良く撮れるはずなので、また今度挑戦してみます。


京都紅葉事情2007 ~真如堂 11.17~

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平成19年11月17日現在の真如堂です。

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この日真如堂を訪れたのは、日もすっかり傾いた午後4時頃でした。境内の大半は既に日陰になっており、せっかくの紅葉があまり映えなかったのが残念ですね。

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まだ緑の木が多く見頃とは言えない境内でしたが、それでも三重塔の周辺は比較的色付いていました。

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特に色付いていて、記念写真の背景に人気だったのがこのもみじです。ただ、苦沙弥のInternet僧坊に依れば、この木は最近弱って来ており、不健康故に一足早く色付いたのだとか。確かに、子細にみるとチリチリに枯れてしまった葉も目立ち、決して美しい紅葉だとは言えない様です。

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三重塔の東にあるハナノキの紅葉です。あまり赤くならずに黄色のまま散り始めていますが、これはこれで綺麗ですよね。

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山門内の駐車場から見た三重塔です。西日を浴びて輝いて見えます。

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本堂南側のもみじは、こんな感じに色付いていました。まだまばらでしたが、色あいはなかなか綺麗ですね。あまり良くないとされる今年の真如堂の紅葉ですが、さすがと思わせる片鱗を見せてくれたのも確かです。


2007年11月21日 (水)

京都紅葉事情2007 ~上賀茂神社~

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平成19年11月17日現在の上賀茂神社の紅葉です。

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この日の上賀茂神社は、事前に調べおいたある情報では「見頃」となっていました。それだけにかなり期待して行ったのですが、あに図らんや、数本のもみじがまばらに色付いているだけではありませんか。特にならの小川沿いのもみじは全く色付いておらず、紅葉情報の担当者は何を根拠に見頃としたのか真意を疑います。

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そんな中で、桜は綺麗に色付いており、境内に秋の風情をもたらしていました。オレンジ色は、何とも優しい感じのする色合いですね。

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こんな写真ばかりを並べていると、まるで盛りの様に錯覚されそうですが、実際に色付いているのは枝先だけです。

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綺麗な紅葉と言えたのは、わずかにこの木だけでした。低い木である事から、絶好の記念写真のポイントになっていまたよ。

数日来続いている冷え込みによって、ここのもみじも紅葉が進んでいるかな。上賀茂神社の一番の見所はならの小川沿いのもみじの並木、あるいは橋の袂の1本もみじも綺麗ですよ。

京都紅葉事情2007 ~円通寺~

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平成19年11月17日の円通寺です。ここには何度となく訪れているのですが、この日は珍しい程比叡山がはっきりと見えました。写真に撮ると庭園との明暗差があるので、山容は薄れてしまうのが残念ですが。

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紅葉の具合は正面のもみじが見頃に近く、北側のもみじは3分の紅葉といった程度でした。この状況から4日が経っていますが、丁度見頃になっている頃合いでしょうか。

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円通寺には何度も行っているというのに、今回は道に迷ってしまいました。なぜと言うに、すっかり周辺の開発が進んで景色が一変してしまった事、それに新しい道がやたらと出来ていた事がその理由ですね。

以前は近くにまで行っても、深い木立に阻まれて円通寺が見えるという事はなかったのですが、今は違います。すっかり造成された宅地の奥に、杉木立に囲まれた円通寺を見通す事が出来るのです。これって、いったい?

庭園からの眺望は京都市の条例によって守られるかもしれませんが、周辺の環境はすっかり変わってしまいました。深淵の奥に隠されていたものが、無惨にも白日に晒された様な気がして、なんだか寂しい気がします。同じ開発するにしても、もうちょっと配慮があっても良かったのではないかしらん?

庭園からの景色にしても、角度によっては民家の屋根が見えたりする様になりました。もし条例が制定されていなかったら、どうなっていた事でしょうね。それに、これだけ環境が変わってしまうと、庭園の植栽にも影響が出ないかという事も気がかりです。

円通寺の周囲を丸ごと保護する方策がなかったものかと、今さらながらに思います。

2007年11月20日 (火)

京都紅葉事情2007 ~蓮華寺~

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蓮花寺は、上高野の大原街道沿いにある小さなお寺です。町外れにあるため以前は穴場的存在でしたが、今では紅葉の名所として知られる様になってきました。

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冒頭の写真は山門を入ってすぐの状況で、銀杏の落ち葉と色付き始めたもみじのコラボレーションが見事です。これは期待できるかと思ったのですが、肝心の庭園の状況はこのとおりで、全くと言って良い程紅葉していませんでした。(平成19年11月17日現在)

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京都市内でも北辺にあたり、きっと冷え込みも厳しいのだろうと思っていたのですが、11月に入ってからもお寺の人が首をかしげる程温かい日が続いていたそうです。

ただ、このところの冷え込みによって、恐らくは紅葉が進んでいるものと思われます。3日も冷え込みが続けばと言っていた受付の方の言葉を信じたいところですね。どこまで紅葉しているか、気がかりなところです。

最新の紅葉情報はここが信頼性が高いですが、過信は禁物で、必ず複数の情報を突き合わわせる事をお勧めします。それほどこの時期の紅葉の移り変わりは早いですよ。ただ、中にはいい加減な情報もあるので、ご注意を。

京都紅葉事情2007 ~赤山禅院~

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赤山禅院は曼殊院の北、修学院離宮のさらに向こう側という、少し離れた場所にあります。境内は現世利益を約束する神仏で溢れており、普段訪れる人は、観光客より祈願のために来る参拝客の方が多いと思われる寺ですね。

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ただ、この時期だけは別で、この参道の紅葉を目当てに多くの人が訪れます。平成19年11月17日現在では、全体にほんのりと色付き、光線の加減で綺麗に見える事もあるといった状況でした。

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光線と言えば、こんなもみじと銀杏のコラボレーションがありました。逆光に透けた赤と黄色の対比が実に美しい。

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境内においては、ところどろに色付いた木があるといった程度でした。ここはススキとあいまって、一番秋らしい景色になっていた所です。

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お寺の方の話に依れば、もうすぐ寒波がやって来そうなので、期待しているとの事でした。ただし、行楽客の足も遠のくので、痛し痒しといったところの様ですね。

実際、日曜からこっちは冷え込みが続いており、一気に紅葉が進んでいる事も考えられます。ここの参道くらいの色付き方ならそれこそ見頃になっているかも、ですね。あくまで予想ですけど。

2007年11月19日 (月)

京都紅葉事情2007 ~曼殊院~

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平成19年11月17日現在の曼殊院の紅葉です。

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曼殊院では、山門に続く参道の両脇からもみじのトンネルが始まります。この日は数本の木が綺麗に色づいていましたが、まだまだ緑の木の方が圧倒的に多く、見頃まではあと少しといった状況でした。

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参道の脇にあるのが弁天池で、この池の周囲にももみじが多数植わっており、見所の一つになっています。しかし、17日現在の状況は色付いてはいるものの枯れた様な色合いで、とても綺麗とは言い難い状態でした。写真に撮っても仕方が無いといった感じだったので、わずかに透明感があった葉の背景として色だけを貰って来ました。

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門前から築地塀沿いに植わったもみじは部分的に色付いているものの、まだ大半は緑のままでした。冒頭の写真はその色付いた部分だけを撮ってきたもので、ここだけを見れば盛りの様ではありますね。

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今年はどこともそうなのですが、色付かずに散ってしまった葉が目立ちます。こうして色付いている葉もどこか弱々しく、力強い美しさに欠けるところがありますね。

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曼殊院では毎年の事なのですが、玄関に見事な菊が飾られています。その中でも見所は嵯峨菊で、独得のすらりとした姿が見事ですよ。

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庭園の紅葉はご覧の様な状況で、わずかに色付き始めたばかりといったところです。見頃はまだまだ先といったところですね。

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庭の東側では、竜胆がまだ咲いていました。もうとっくに終わっていると思っていただけに嬉しい誤算です。京都の庭園には、竜胆って意外に少ないのですよ。好きな花なのですがなかなか見る事が出来ないので、こうして出会えたのは幸運だったと言えると思います。

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大台所の前の庭ではもみじが紅葉せずに散っており、ちょっと無惨な姿になっていました。そんな中でも紅葉している木はあり、部分的にはこんな見事な色になっています。

曼殊院の紅葉は、かなり期待はずれの状況でした。特に庭園の木が全く紅葉していなかったのは意外の一言です。しかし、ここ数日の寒波によって一気に紅葉が進んでいる可能性もあり、お出かけの前には最新の情報を必ずチェックして下さいね。

京都紅葉事情2007 ~圓光寺~

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詩仙堂から曼殊院に向かう道すがらに圓光寺があります。それほど名を知られている訳でもなく、普段は訪れる人も希なのですが、この時期は紅葉の名所として賑わいます。

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圓光寺は、1601年(慶長6年)に徳川家康によって開かれた、比較的新しい寺ですね。それも国内教学の発展を期した学校として創建されたという、他の寺とは一線を画した特異な存在と言えます。始めは伏見の地にあり、後に相国寺山内を経て1667年(寛文7年)に現在の地に移りました。

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ここで教えていたのは仏教ではなく儒学であったと言いますから、確かに寺ではなく学校であったのでしょう。ここでは教学の一環として孔子家語、貞観政要などの書物を発行しており、現在でもそれらに使用した木活字が現存していて、宝物庫で見る事が出来ます。

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現在は南禅寺派の禅寺として公開されていますが、一時は尼僧専門の禅道場だった時期もある様です。この庭は十牛の庭といい、岩の配置などに意味を持つ、禅問答のための庭らしいですね。

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まあ、そんな事を知らずに歩いても、十分に楽しめる庭ではあります。特にこのもみじの彩りが素晴らしく、庭を巡っている間に様々な表情を見せてくれ、写真を撮るのも楽しいですよ。ただし、三脚の使用は禁止されているので注意して下さい。

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さて、平成19年11月17日現在の紅葉の状況ですが、ご覧の様にかなりの見頃になっています。ただ、まだ緑の木も多くあり、全体としては三分から五分の色付きといったところで、本当の盛りはもう少し先になるでしょう。

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また、ここの庭は結構広いので、少しくらい訪れる人が多くても、ゆったりと拝観出来るのが嬉しい場所です。この時期は夜間拝観も行われており、色とりどりに変化するライトアップが楽しめるそうですよ。ただし、その時には庭に降りる事は出来ない様です。

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この寺には、金福寺で紹介した村山たか女の墓もあります。なぜここにあるのかは謎ですが、拝観路から少し逸れた墓地の中に表示があるので、すぐにそれと判ります。幕末史に興味のある人は、金福寺とセットで訪れられると良いですよ。

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この寺の背後は展望台になっており、素晴らしい眺望を楽しむ事が出来ます。さっきまで居た十牛の庭を俯瞰でき、紅葉を上から楽しむというのもまた一興ですね。

この写真の正面は嵐山、双ケ岡もわずかに見えています。

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右手を見るとこんな感じで、右の端が松ヶ崎あたり、それから順に左へ上賀茂、西加茂と続き、ずっと左に鷹峯から金閣寺のあたりまで見渡す事が出来ます。大文字の送り火で言えば、左大文字、舟形、法の字が見える事が確認出来ました。特に法の字は写真には写っていませんがすぐ目の前にあり、当日はきっと迫力のある炎が見える事でしょう。まあ、その日はの夜は公開されていないと思われるのが残念ですけどね。

2007年11月18日 (日)

京都紅葉事情2007 ~詩仙堂~

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平成19年11月17日現在の詩仙堂です。

門を潜って参道を歩いていくと、左手の屋根越しに、なかなか綺麗に色付いたもみじが見えてきます。これは期待出来るかも知れないと、受付をすませて庭へと急いで行ったのですが...。

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案に相違して、一部の木で色付き始めたばかりといったところで、全体としては1分が良いところではないかという状況でした。昨日現在では、ここに写っているのが紅葉の全てと思って貰って間違いありません。

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庭園の西側ではさらに状況は悪く、わずかにこの桂が紅葉しているだけでした。

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これがその状況ですね。とても11月半ばの詩仙堂とは思えない光景です。今日から始まった寒波によってどれくらい色付くかが、これからの鍵になりそうですね。

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池の畔では、ヨメナが綺麗な花を咲かせていました。この花も本来なら今頃は終わっていると思うのですが、それだけ気温が高い状態が続いているという事なのでしょうね。また、芙蓉がまだ咲いているのも異様な光景という気がしました。

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異様と言えば、サツキもまた狂い咲きをしています。これは通常の年でもままある事らしいのですが、気候の不順さが植物にとってもストレスになっているのかなという気がします。秋にサツキの花はやはり似合わないですよね。

今日の寒さはかなりのものでしたから、どれだけ状況が改善されたか気になるところです。一気に紅葉が進んでいれば良いのですが。

京都紅葉事情2007 ~金福寺~

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金福寺は洛北一乗寺の地にあって、詩仙堂の南に位置しています。創建は864年(貞観6年)と古く、安恵僧都によって天台宗の寺院として開創されました。御本尊は慈覚大師自作の聖観音菩薩像です。この様になかなかの由緒を持つ寺院なのですが、一時荒廃してしまい、元禄年間に至って鉄舟和尚が再建し、臨済宗南禅寺派に改められました。

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この頃、松尾芭蕉は鉄舟和尚と親交があり、金福寺を訪れていたとされます。(このあたりは、芭蕉はこの寺には来た事が無いという説もありますが、ここは寺のしおりの記載に依っています。)このため、いつしか寺の裏手にある庵は芭蕉庵と呼ばれる様になりました。

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その後時代が下って、いつしか芭蕉庵も荒廃してしまったのですが、これを嘆いた与謝蕪村が再興した庵が現在の庵室です。蕪村はしばしば一門を率いてこの地を訪れては、句会を開いていたと言われます。

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さらに時代が下って幕末の頃、安政の大獄で暗躍したとされる村山たか女が、三条河原で晒し者にされた後、この寺に引きこもって尼となり、余生を過ごしています。現在、たか女が建てたとされる弁天堂が残っており、その使いが蛇である事から、たか女の執念をそこに見る向きもあります。しかし、弁天の使いは昔から蛇と決まっており、その見方はいくら何でもうがち過ぎというものでしょうね。

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さて、肝心の紅葉ですが、ご覧の様に色付いている木もありますが、全体としては3分程度といったところでしょうか。まだ緑のままのもみじも目立ち、見頃と言うにはあたりません。ただし、洛北全体を見比べればここは綺麗な方で、今行くなら圓光寺とこの寺でしょうね。

詩仙堂よりもはるかに静かで、穴場的存在だと思います。

(平成19年11月17日現在の情報です。)

京都紅葉事情2007 洛北 11.17

洛北を中心とした平成19年11月17日現在の紅葉の状況は、次のとおりです。

1.金福寺 
 紅葉は2分から3分といった程度。数本の木は綺麗に紅葉しており、洛北の中では比較的状態は良い方だと思います。ただし、本当の見頃はまだ先でしょう。

2.詩仙堂
もみじは一部でほんのりと色付き始めたばかりで、ほとんどが緑のままであり、見頃には程遠いです。参道から屋根越しに見える一本だけが綺麗でした。庭園ではススキが晩秋の雰囲気が出てきていて、柿が黄葉しています。池のほとりのヨメナが綺麗。秋明菊は終わっていましたが、芙蓉がまだ咲いていたのには驚きました。

3.圓光寺
3分から5分といった紅葉で、唯一見頃が始まったと言って良い場所でした。縁側から見る景色と、裏山にある展望台から見下ろす景色が見事です。今行くならここですね。

4.曼殊院
参道の一部で紅葉していますが、見頃にはまだ遠いです。弁天池の周辺は色付いているのですが、現状は枯れた様に見えるので見頃とは言い難い。これからの冷え込みで回復するのかしらん?銀杏の黄葉は綺麗でした。庭園は全くと言って良い程紅葉していません。代わりに竜胆の花が見られたのは、私的には嬉しかったです。また、玄関の嵯峨菊は綺麗ですよ。

5.鷺森神社
一本の木が色づいているだけで、後は全く紅葉していません。

6.赤山禅院
参道はほんのりと色づいており、光線の加減によっては綺麗に見えなくもないです。でも、見頃にはまだ遠いですね。境内の中では、丹念に探せば部分的に色づいた木もあるといった程度。

7.蓮華寺
門を入ってすぐの場所では、銀杏の落ち葉と紅葉しかけたもみじとの対比が綺麗です。ただ、肝心の庭園は全くの緑のままでした。一番期待していた場所だけに、ちょっとがっかりです。お寺の人もこんな事は初めてだと嘆かれていました。これからの冷え込みに期待ですね。

8.円通寺
全体としては2分程度の色付きなのですが、借景庭園の正面にある木が色づいているので、それなりに見られます。観光タクシーも他に行くところがないのか、ここに集中していました。

9.上賀茂神社
見頃との情報があったので期待していたのですが、実際には2分程度。特に楢の小川の周辺は全くの緑のままで、見頃とは程遠い状況です。それでも境内全体を見渡せば何本かは色付き、桜の黄葉は綺麗ですので秋の景色らしくはなっています。

10.真如堂
昨日お伝えしたとおりで、ここもまだ2分程度の色付きです。それでも三重塔の周辺に限れば、それなりの雰囲気は出ています。境内一面が燃える様な紅葉にはほど遠いですが、他の場所の状況が悪すぎるので、ここはまだましな方と言えるかも知れません。ただし、過度の期待は禁物ですよ。

情報としては、神護寺、光悦寺、比叡山、南禅寺天授庵あたりが見頃らしいですね。現状としては、場所を良く選ばないと紅葉と出会うのは難しいといった状況です。むしろ街中の街路樹に綺麗なところが多かったので、移動中の方が紅葉を楽しめるかも知れませんよ。

2007年11月17日 (土)

京都紅葉事情2007 ~真如堂~

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11月半ばの土曜日、紅葉を求めて京都を半周してきました。紅葉が全体に遅れている中で、洛北ならなんとかと期待したのですが、案に相違してほとんどのところが見頃には程遠い状況です。今行かれるなら圓光寺が比較的綺麗に色付いており、唯一のお薦めですよ。

ここ真如堂でも紅葉しているのはもみじ以外の落葉樹が中心です。紅葉の主力のもみじはというと数本の木が色づいている程度で、ほとんどは緑のままでした。花の木もちゃんと色づかずに葉を散らしている様です。今年の紅葉の状況は、かなり悪いと言わざるを得ないですね。ただ、明日から寒波が入るとの事であり、ここから持ち直すかも知れないので諦めるには早過ぎます。

今週は洛北を中心に、紅葉の名所と言われる場所のレポートをお送りする予定です。全体に今ひとつでもそれなりに綺麗な場所を選んできたので、お楽しみにお待ち下さい。

2007年11月16日 (金)

京都・洛東 尊勝院特別公開

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京都・粟田口にある尊勝院。天台宗に属する寺院で、元三大師を本尊とし、比叡山千日回峰を終えた行者が修行の報告に訪れるという由緒を持つ寺として知られています。当ねこづらどきでもこれまでに「京都の散歩道 おみくじの開祖」と「京都 洛東 青蓮院界隈」の二度に渡って取り上げてきましたが、今年は「京都非公開文化財秋の特別拝観」の一環として、本堂が初めて一般公開されました。既に公開は終了していますが、11月10日に訪れる事が出来ましたので、そのレポートをお送りします。

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尊勝院に行くには、白川小学校の南にある坂道を登って行かなくてはなりません。さほどの坂道には見えないのですが、歩いてみると意外にきつい坂である事に気付きます。また、途中から階段になるのですが、そのピッチが狭くて、結構歩きづらいのですよね。そしてやっと登り詰めた先に待っているのがこの景色で、何時のまにやら小高い場所にまで来ている事に驚かされます。

この尊勝院は保延年間(1133年~1141年)に比叡山横川で開かれたとされ、その後、山を降りてからは寺域を転々とする事になります。

始めは青蓮院の裏手築地あたりに本堂を構えたため、裏築地御殿と呼ばれていました。皇室の尊崇を受ける事篤く、歴代住職は青蓮院宮の院家の筆頭として青蓮院門室の執事を務めたと言われます。さらには、祇園社、愛宕社、近江国多賀社の別当を兼務し、実力と由緒を備えた有力な寺院であった様です。

この繁栄を誇ったさしもの尊勝院も、応仁の乱によってすっかり荒廃してしまいます。これを復興させたのが豊臣秀吉でした。秀吉は世に泰平が訪れた事を知らしめすため、あるいは自らの権威を顕示するために数多くの寺院を復興させていますが、この寺もまたその一つだったのですね。

現在の本堂は文禄年間に再建されたものと言われますが、秀吉が朝鮮の役の戦勝と伏見城の安寧を祈願したものとも伝えられます。この時御本尊が南を向いていた事から、「南面大師堂」と呼ばれる様になりました。(移設された現在は北を向いて建っています。)

この頃の寺域は三条白川の東南に位置していたようです。今回の拝観で初めて知ったのですが、光秀の首塚のあるあたりを東梅宮と言うのですが、これは尊勝院の境内にあった梅宮に由来した地名の様ですね。当時の尊勝院は、この梅宮を始めとして、本堂、弁天堂、多賀社などの諸堂を備えた、かなりの大寺だった様です。

尊勝院は江戸期を通して多くの参拝者で賑わっていたのですが、明治の廃仏毀釈によって大打撃を受け、その後境内を維持する事も出来ない程に衰えきってしまいます。大正4年に至り、諸堂を廃して本堂だけを現在の地に移し、残っていた諸仏もまた一箇所に集められました。このため、一見小さな御堂に過ぎない大師堂には、御本尊の元三大師を始めとして、不動明王、愛染明王、如意輪観音、走り大黒など、数多くの仏像が祀られているのです。

今回拝見したこれらの仏像は、どれを取っても一級品と言って良いものばかりですね。正直言って外見からは想像出来ない程で、驚きの一言でした。

そして今回一番見たかったのが、1200年ぶりに公開されたという米地蔵尊(よねじぞうそん)です。平安時代の作とも唐から持ち帰られたとも言われますが、その間一度も人目に触れなかったというのですから、これは凄い事ですよね。元は金蔵寺という尊勝院に隣接した寺の御本尊だったのですが、この寺が明治以後に廃寺になった事に伴い、尊勝院に移されたものです。

米地蔵の名の起こりは、昔粟田の里にいた貧しい女性がこの地蔵を篤く信仰し参拝を続けていたところ、この地蔵が米袋を持って女性の下に現れたという伝説に基づいています。このため、この地蔵に参拝すると一生米には困らないと言われ、多くの信者があったそうですね。

立派な厨子に納められた米地蔵尊は、すらりとした細身の姿で、良く見るふくよかなお地蔵様の姿とはちょっと印象が異なります。このあたりが唐からもたらされたと伝えられる所以でしょうか。私も拝んできましたが、ご利益があると有り難いですね。

また、同じ金蔵寺から移されたものに庚申の使いとされる猿の像があるのですが、良くある「見ざる」・「言わざる」・「聞かざる」の他にもう一体「思わざる」という像があり、四猿と呼ばれているのだそうです。三猿でも難しいのに、この思わざるは一番難しそうですね。これが出来れば聖人と言って良いのかも知れません。

尊勝院は、これまであまり注目をされなかった寺院ですが、丁度千日回峰のニュースもあった事も幸いしたのでしょう、多くの拝観者で賑わっていました。ねこづらどきの本家であるnatureの「京都の散歩道」においても尊勝院をキーワードにしたアクセスが急増し、この一ヶ月で1000件を越えました。この項目としては異例の事で、注目の高さが窺えるというものですね。私も紹介文を書いておきながら、これほど中身が充実しているとは知りませんでした。狭い御堂ですので常時公開は難しいと思いますが、定期的に一般公開して欲しい寺だと思います。まだ訪れていない方は、次の機会には必見の場所ですよ。

2007年11月15日 (木)

京都紅葉事情2007 ~興正寺別院~

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暮れなずむ頃の京都・三年坂。観光シーズンとあって、日が落ちた後も人波が続きます。今日からは清水寺のライトアップが始まりますので、ますます賑わう事でしょうね。

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その三年坂から少し東に逸れたところに興正寺別院があります。どんなに三年坂が賑わっている時ても、こちらは常に閑散としており、わずか50m程の距離なのにまるで別世界の様です。

その興正寺別院が素晴らしい紅葉のスポットである事は、ほとんど知られていない様です。3年前の記事でも紹介していますが、紅葉の鮮やかさでは清水寺に引けを取りません。

平成19年11月10日現在では、ここもまだ紅葉が始まったばかりでしたが、西日に透けたもみじが不思議な模様を見せてくれました。

三年坂に行かれる事があったら、その手前にある石畳を少し登ってみられる事をお勧めします。スケールでこそ清水寺に及びませんが、ずっと静かな境内で心ゆくまで紅葉が楽しめるはずですよ。

2007年11月14日 (水)

京都紅葉事情2007 ~円山公園~

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徐々に秋が深まってきた感じのする円山公園です。様々な落葉樹が多い事から、もみじの色付きが遅れているにも関わらず、秋の色に染まって見えますね。

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ここでも一番鮮やかな色を見せてくれたのは、銀杏の黄葉でした。傾きかけた陽の光を浴びて、きらきらと輝いて見えましたよ。

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公園の一番奥では、今年も桂が黄葉を見せてくれていました。この木に限っては、昨年よりも少し早い感じですね。

昨年との比較で言えば、昨年は既に黄葉していた萩が、今年はまだ花を付けていました。このあたり今年の気候のおかしさを象徴している様で、植物も相当にとまどっているのではないでしょうか。

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もみじはまだ色付き始めたばかりでした。ところどころで赤く色づいた枝があるのも、清水寺や知恩院と同じですね。

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円山公園の中では、比較的色づいていたもみじです。緑から赤へのグラデーションになっていて、これはこれなりに綺麗ですね。もみじに関しては確かに昨年よりも遅れていますが、ここ数日の冷え込みによって紅葉が一気に進んでいるかも知れません。この木が真っ赤に染まった姿を早く見てみたいものだと思います。

(平成19年11月10日撮影)

2007年11月13日 (火)

京都紅葉事情2007 ~知恩院・境内~

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平成19年11月10日現在の知恩院の境内において、一番見頃だったのは2本の大銀杏でした。その内の一本は鐘楼近くの斜面にあるこの木で、一面の緑の中にあって、実に鮮やかな黄色を見せてくれていましたよ。

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もう一本は多宝塔の隣にあるこの木で、こちらもまさに見頃と言って良い色付き加減でした。

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それにしても大きな木で、円山公園からでもこの木は眺める事が出来ます。樹齢は何年か判りませんが、惚れ惚れとする程な見事な大銀杏ですね。

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知恩院の紅葉で見所と言えば、まず黒門から北門にかけての階段の周辺になるのですが、今年は工事中のため入る事が出来ません。これに次ぐ見所は、友禅苑と方丈庭園になるでしょうか。このうち友禅苑では、池の周囲のもみじが、わずかに枝先が色付き始めていました。

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全体にもみじの色付きが遅い中で、女坂の途中に、小振りの木ながらも鮮やかに染まったもみじがありました。逆光に助けられてはいますが、緑の多い女坂にあって、はっとする様な色具合でしたよ。

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この他にも、探せばまだまだ紅葉は見つかります。黒門の脇のトウカエデもその一つで、今頃はさらに色合いを深めている頃ではないでしょうか。

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三門の北側では、色付き始めたもみじと盛りのケヤキのコラボレーションが見事でした。

知恩院の紅葉もまた今月の下旬頃が見頃だと思われますが、今行っても秋の風情はそこかしこで感じる事が出来ますよ。

2007年11月12日 (月)

京都紅葉事情2007 ~知恩院・参道~

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洛東の巨刹・知恩院は、あまり紅葉の名所と言われる事はありませんが、広大な境内を有しているため、そこかしこで紅葉を見る事が出来ます。今の時期は参道付近にあるエノキ、ムク、ケヤキなどの高木の黄葉が見所になります。

ただ、昨年の同時期と比べると、左側の高木の色付きは見事なのですが、右側の高木はまだ色づいていませんね。去年の紅葉も不順でしたけど、今年はさらにこうしたバラツキがさらに目立つ様な気がします。

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これは三門の下から参道を眺めた景色です。京都の町並みと豪壮な黄葉との対比が、なかなかのものでしょう?これは知恩院ならではの景色と言えますね。

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その参道の中頃にあるムクの黄葉です。色は少し浅いですけど、もみじとはまた違った美しさがあって、結構好きな景色です。

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そして、三門の南側にあるエノキ、そしてその向側はたぶんムクの黄葉です。あたり一面を染める様な紅葉に比べると華やかさでは劣りますが、こうした高木の秋の風情を眺めるのもまた、なかなか良いものですよ。

(平成19年11月10日撮影)

2007年11月11日 (日)

京都紅葉事情2007 ~清水寺 11.10~

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平成19年11月10日現在の清水寺の様子です。大半のもみじは色づいておらず、紅葉の盛りはまだまだ先といったところです。

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この日清水寺を訪れたのは午後4時頃の事で、すっかり日は傾いており、仁王門が西日を浴びて輝いていました。日が暮れるのが早くなったものですね。ところがそんな時間でも清水道は人出で溢れており、舞台の上もこぼれ落ちんばかりに大勢の人で賑わっていました。紅葉を待ちきれずに、観光客が押し寄せているのですね。

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境内を丹念に探せば、こんな具合に色づいているもみじも見つけられます。この写真は地主神社の東側で撮ったものですが、境内の西南隅にある茶店の付近のもみじもまた綺麗でしたよ。

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今、一番色づいているのは桜やケヤキあるいはムクといった木々ですね。もみじほどの華やかさはありませんが、境内を秋らしい色に染めてくれています。

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午後5時頃には綺麗な夕日も見えました。ただ、雲が多くて、すぐに見えなくなってしまったのが残念でしたけどね。

三重塔の南側の石垣沿いのもみじは、比較的色付きが早い様です。ここに写っているもみじも、枝先はかなり赤くなっていましたよ。

清水寺の現状はこんなところで、ここから推し量ると見頃は11月の下旬から12月の始め頃になりそうな感じです。

ただ、天気予報に依ると15日からかなりの冷え込みがあるらしく、もしかするとそこから一気に紅葉が進むかも知れません。そうなると見頃は案外早くなる可能性もあり、昨年同様3連休のあたりになるかも、ですね。そうなると大勢の人が喜ぶのでしょうけど、果たしてどうなるでしょう?

これから先は、こまめな情報収集が欠かせませんよ。

2007年11月10日 (土)

京都紅葉事情2007 ~清水寺~

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清水寺の紅葉は、まだ始まったばかりです。ほとんどの木は緑のままで、見頃はやはり下旬頃でしょうか。

そんな中でも色づいた木はあって、場所を選べば盛りの様な写真を撮る事は可能です。特にこんな具合に逆光で見れば、結構綺麗に見えますよ。

明日は紅葉より先に人出が盛りを迎えていた清水寺のレポートをお送りします。

(平成19年11月10日撮影)

2007年11月 9日 (金)

京都・洛東 東福寺塔頭 同聚院

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東福寺の塔頭の一つに同聚院があります。以前紹介した明暗寺の向かいにあり、門前には「じゅうまん(万の上に十を重ねた字)不動明王 五大堂」と記された石碑が建てられています。

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かつて東福寺の地には、藤原氏の氏寺として広壮を誇った法性寺がありました。藤原氏の中でも摂関政治を完成させた事で知られる藤原道長は明王を深く信仰し、法性寺の中に不動明王・降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王を祀る五大堂を建てました。世の平安を祈ると共に、自らの健康を祈願したと伝えられます。

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実は私もよく知らなかったのですが、栄華を誇った道長も、意外と病弱だった様ですね。一度は病の為に出家を願い出て慰留された事があり、晩年は糖尿病に苦しめられたと言われます。そんな道長が縋ったのが仏の力であり、その一つがこの不動明王でした。他の四つの明王は戦乱や火災などによって失われてしまったのですが、中尊である不動明王だけが残り、東福寺の塔頭となって今に伝わっています。

丈六(265cm)の巨大な像であり、不動明王としては最大と言われています。拝観料を支払えば間近まで行ける様ですので、今度は是非中に入ってみたいと思っています。

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同聚院にはドウダンツツジがある程度で、紅葉はさほどのものではありません。代わりに向かいの明暗寺に寄ってみると、色付き始めたもみじが出迎えてくれました。境内というよりも門の内側でしたから、庭園でもあるのでしょうか。ここもいつか機会があったら、中に入ってみたいですね。

(平成19年11月3日撮影)

2007年11月 8日 (木)

京都・洛東 京都紅葉事情2007~泉涌寺~

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東福寺の東、月輪山の懐に抱かれる様に泉涌寺が佇みます。この泉涌寺もまた紅葉の名所なのですが、本寺の境内にはもみじは少なく、御座所の庭園と塔頭の境内が見所となります。

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平成19年11月3日現在では、まだどこもほんのりと色づいた程度で、盛りはまだ先といったところです。ここ即成院では、わずかに枝先が色づいたもみじが出迎えてくれました。

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即成院は那須与一の墓がある事で知られており、与一にちなんだ願い扇などの授与品があるそうです。このうち、扇型の紙石鹸は手水場にも置かれており、参拝の折に祈願を兼ねて手を清めるという仕組みになっています。有料ですけど、ちょっと他にはない趣向ですから、試してみるのも面白いかもしれませんよ。

なお、即成院の隣には戒光寺の墓地があり、御陵衛士の墓があるのですが、残念な事に不心得者が居たとの事で、現在は参拝禁止になっています。しかし、衛士達の命日である11月18日には一般に解放されるので、高台寺党のファンの方は年に一度の機会ですから、是非訪れて来て下さい。また、その頃にはもう少し紅葉も進んでいると思われるので、隣の即成院も覗いてみられると良いですよ。

2007年11月 7日 (水)

京都・洛北 京都紅葉事情2007~常照寺~

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鷹峯において光悦寺源光庵とセットになるのが常照寺です。ここも昨年10月以来ですが、前回と同じく喧噪とは無縁な、静かな空間が広がっていました。

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常照寺も本格的な紅葉はまだで、ほとんどのもみじは緑のまま、わずかに色付き始めた木が何本かあるといった程度です。

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そんな中で一際鮮やかな色をしていたのがウチワバカエデです。遺芳庵のある奥まった場所で、境内が染まる日を予感させてくれる赤い色を見せてくれました。

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紅葉こそしていませんが、境内のそこかしこに秋景色があるのは源光庵と同様です。

その一番手はやはりススキですね。ススキを前にしたこの景色を見ると、なぜか懐かしい気持ちになるのが不思議です。

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そして、ここでもホトトギスが満開でした。ただ、昨年は10月に咲いていてた白のホトトギスが、今年はなぜか蕾だったのです。一ヶ月も花期が違うなんて、どうしたのかしらん?私の見間違えかな。

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そして、それほど数は多くないですが、ツワブキも咲いていました。この花も今週末には終わっている事でしょうね。

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昨年撮り損ねた遺芳庵の吉野窓です。雨戸がはめられているので風情は今ひとつですけどね。こういう窓は、やはり茶室の中から見た方が本質が判るものなのかも知れません。

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常照寺の紅葉の見頃もまた、今月の半ば以降、下旬頃の事になるでしょう。寺に置いてあった昨年の写真を見て来たのですが、境内一面が赤く染まった様は、それは見事でしたよ。日付は11月26日となっており、今年もそのあたりが目安になるのかも知れません。

2007年11月 6日 (火)

京都・洛北 京都紅葉事情2007~源光庵~

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鷹峯の禅宗寺院、源光庵です。ここを訪れるのは昨年の10月以来約1年ぶりの事になります。

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源光庵と言えば、この二つの窓、「悟りの窓」と「迷いの窓」ですね。窓から見える景色は、訪れた季節や時間帯、座る角度などによってさまざまに変わります。

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今、窓の外に見えるのはこの山茶花ですね。白のちょっと地味な花ですが、窓を見つめながら物思いに耽るには、自己主張をしないこの花が丁度良いのかも知れません。

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源光庵の境内は、冒頭のススキをはじめとして、秋の景色で溢れていました。このホトトギスもその一つ。門から玄関へと続く石畳の通路の脇に、一群となって咲き誇っていましたよ。蕾はもう残っていなかったので、この日が最後の盛りだったかも知れません。

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さて、肝心の紅葉ですが、光悦寺の参道と同じくほんのりと色付き始めたばかりといった感じでした。木によっては枝先がかなり色づいたものもありましたが、やはり見頃は11月の半ば以降、主として下旬頃になりそうです。

ちなみに昨年の見頃は11月25日頃でした。

(平成19年11月3日撮影)

2007年11月 5日 (月)

京都・洛東 東福寺法堂特別公開

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東福寺の境内において、一際巨大な姿を見せている伽藍が法堂です。この法堂は御本尊を祀る仏殿も兼ねており、いわば東福寺の本堂にあたる建物なのですね。普段は非公開であり、年に一度涅槃会の時にだけ中に入る事が出来るのですが、この秋には古都文化財特別公開の一環として門が開かれています。

この御堂は比較的新しい建物で、1934年(昭和9年)に建立されたものです。東福寺の伽藍面と呼ばれる中でも中心的な建物だけに、ちょっと意外な感じもしますね。

東福寺は度重なる兵禍や火災によって何度も焼失するという歴史を繰り返しているのですが、前の法堂も1881年(明治14年)の火災で焼け落ちてしまったのでした。それから実に53年を経てようやく再建されたのが現在の建物なのですが、これに要した半世紀にも及ぶという長い時間が、当時の東福寺が置かれていた苦境を、そのまま物語っているかの様です。

この建物は、起工から完成までに19年を要しており、昭和期における木造建築としては最大のものとされます。19年も掛かったのはその巨大さ故の事もあったでしょうけど、資金繰りも難しかったのではないかと想像されますね。

天井を飾るのは堂本印象画伯の筆による「蒼龍」図で、その出来映えは画伯自身も満足の行くものだったそうです。画伯42歳の時の作品で、厄落としの意味もあったそうですね。残念ながら写真の撮影は禁止されていたので画像はありませんが、体長54m、胴回り6mという巨大な龍の絵は、迫力満点でしたよ。

高い天井に飾るからでしょうか、絵そのものは荒い筆使いで大胆に描かれており、決して精緻なものではありません。特に背景の一部を黒々と塗りつぶしているところなどは、かなり荒っぽいですね。その一方で、胴の鱗は実に丁寧に描き込まれており、そのギャップに驚かされます。日本画特有の省略も思い切って行われており、わずか10数日で完成したというのも頷けるというものです。しかし、その荒さが勢いとなっており、この龍の絵に生き生きとした迫力を与えているのですね。寺の天井を飾る龍の絵はいくつか見てきましたが、その中でも白眉の一つと言って良いでしょう。

御本尊は釈迦立像で、両脇に摩訶迦葉尊者と阿南尊者像、前に四天王像を安置しています。元は万寿寺の御本尊だったもので、法堂が再建された後に移設されたのだそうですね。この御本尊にどこか大陸的な雰囲気を感じるのは、私だけでしょうか?

そして、今回私が一番見たかったのが、大仏の手です。何の事かと言うと、かつて東福寺には高さ15mという大仏が祀られていたのです。これは、奈良の東大寺の大仏とほぼ同じ大きさですね。脇侍の観音菩薩、弥勒菩薩像もそれぞれ8mもあるという巨大なもので、新大仏寺と呼ばれていました。しかし、残念な事に明治14年の火災で御堂と共に焼失してしまったのです。と、ここまでは知識として知っていたのですが、それがどんなものだったかはちょっと想像が出来かねていました。ところが、そのうちの手の部分だけが焼け残っていて、この法堂に安置されていたのですね。

大仏の手は法堂の右の祭壇にあり、長さ2mあるという左手が立てかけられていました。思っていたよりも小さいという印象でしたが、比率を考えるとそんなものでしょうか。私にとってはおよそ幻でしかなかった大仏の一部が現存していた訳であり、これを見られただけでも今回拝観した値打ちがあったものと言えそうです。

ちなみに、この法堂にかかげられた扁額には「盧舎那殿」と書かれており、ここに大仏が安置されていた事を示しているのだそうです。

東福寺法堂の特別公開は平成19年11月11日(日)まで、拝観料は800円となっています。なお、三門も同時公開されており、こちらも料金は別に800円になっています。(でもこれって、2箇所共通で割り引きしてくれないものかしらん。2箇所で1600円はちょっと痛いです。)

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さて、東福寺と言えば紅葉の名所ですが、11月3日現在の様子は上の写真のとおりで、まだほんのりと色付き始めたばかりです。本格的な紅葉は、やはり月の半ばから下旬にかけての事になるでしょう。私もその頃に、もう一度訪れてみようと思ってます。


2007年11月 4日 (日)

京都・洛北 京都紅葉事情2007~光悦寺~

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京都の市内で最も早く紅葉するのが鷹峯の光悦寺です。早い年なら見頃になっても良い時期なのですが、今年の進行はやはり遅いらしく、まだ3分から4分程度といった色付き加減でした。

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光悦寺の中でも一番に色づくのが光悦垣の付近なのですが、まだ緑のままの木もあって、見頃には至っていません。色も浅く、見頃は来週頃になりそうですね。

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ただ、その週末にはお茶会の行事があって拝観が出来なくなる(11月10日から13日の間)のが悩ましいところです。次の週でもまだ紅葉は残っているでしょうけどね、今色付いている木は盛りを過ぎてしまっているかも知れません。

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光悦寺の紅葉の見所の一つは、鷹峯を背景にした景色を見る事にあります。この遠近感というか立体感は、他の名所ではなかなか味わえないところですよ。

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ちょっと気になったのは、縮れてしまった紅葉が目に付いた事です。今年の猛暑と小雨の影響か、色づく前に枯れてしまった様な葉がそこかしこに見られます。この枝も、既に散ってしまった枯れ枝が目立ちますよね。これから色づく他の名所では、どんなものなのでしょう?杞憂だと良いのですが。

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ドウダンツヅシも、色付きはまだ半ばといったところでした。もう暫くしたら、この葉もまた深紅に染まる事でしょうね。

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光悦寺では、境内と参道では紅葉の時期に時間差がある事が知られています。実際に参道はこんな様子で、まだほとんどは緑のまま、一部色付き始めたところも見受けられるといった感じでした。

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一番色付いていたのはこの落ち枝かな。折からの逆光を受けて、輝いて見えました。

参道の方の見頃は境内のさらに先、連休かそれ以降になりそうです。ただ、これからの冷え込み加減によって大きく左右されるので思いこみは禁物、行かれる前にこまめに情報を拾っておかれる事をお勧めします。

(平成19年11月3日撮影)

2007年11月 3日 (土)

京都・洛北 吊し柿~鷹峯~

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鷹峯で見かけた吊し柿です。茶色いのはもうすぐ熟す頃合い、薄い色のはまだ吊したばかりの様ですね。

京都の近郊ではあまり見ない光景ですが、いかにも秋の風情を感じる景色の一つですよね。

明日は、秋が深まってきた光悦寺の様子をお送りする予定です。

(平成19年11月3日撮影)

2007年11月 2日 (金)

京都・洛東 秋しぐれ~清水寺~

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清水寺仁王門横の桜です。ほんのりと色づいた葉が、折りからのしぐれに濡れて、しっとりとした風情を醸し出していました。

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その仁王門の北にある宝性院の門前では、ホトトギスが咲いていました。よくある花色と違って、青みが掛かったとても綺麗な花でしたよ。

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宝性院から東に入ったところにある、成就院の前で咲いていた菊です。やはり日本の秋を代表する花だけあって、とても華やかな中にも上品さが溢れていますね。

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こちらは、北総門の近くで咲いていた地植えの菊です。雨に打たれたせいか地面に傾いていましたが、田村堂の丹色を背景に、鮮やかな色彩を見せてくれました。

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手前から田村堂、経堂、三重塔と並んだ伽藍群です。花の背景だけではちょっと寂しいので、まとめて撮ってみました。

丹色には魔除けの意味があるのだとか。またそこから転じて聖域を表すともされ、ここに極楽浄土を再現しようとした現れなのでしょうか。この色を見ていると、ここが特別な場所であると感じる事は確かですね。

(平成19年10月27日撮影)

2007年11月 1日 (木)

京都・洛東 秋しぐれ~三年坂~

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この日の雨は、さーっと降っては暫く止むという、まさにしぐれと呼ぶにふさわしい天気でした。傘を差す人、差さぬ人、三年坂を行く人もどうしたものかと迷い勝ちです。

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三年坂、というより二年坂近くで見つけたホトトギスです。私も最近まで知らなかったのですが、ホトトギスにもいくつかの種類があって、花枝の先に沢山の花が咲くこの種類はタイワンホトトギスなのですね。日本在来のホトトギスは、葉の付け根に一つか二つの花が咲くのだそうです。でも、そういう花はまだ見た事が無いですね。

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今の三年坂で秋を一番感じられるのは青龍苑でしょう。苑内の池の畔ではススキが穂を開かせていました。

ここは元は料亭「坂口」だった場所であり、この庭はその当時からのものなのでしょうね。さらに遡れば明保野亭があった地であり、幕末における重要な舞台の一つでもありました。

この庭が明保野亭縁のものなのかどうかは判りませんが、茶室の向こうから龍馬がひょっこり現れそうな、そんな錯覚を覚える景色ではありますね。

(平成19年10月27日撮影)

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