« 京都・洛東 桜とメジロ ~東福寺塔頭 天得院~ | トップページ | 京都・洛東 東福寺 東司・浴室特別公開 »

2007年3月20日 (火)

京都・洛東 東福寺塔頭 龍吟庵

Ryouginan0703201

東福寺の境内を東西に流れる川が洗玉澗。その川に架かる3つの橋のうち、最上流にあるのが偃月橋です。巨大な通天橋に比べると、ずいぶんとこじんまりとした橋ですが、そのぶん軽快な感じがして、つい向こうへ渡ってみたくなりますね。

その偃月橋を北に渡ったところにあるのが龍吟庵。普段は非公開の塔頭ですが、この冬の間、特別公開が行われていました。その最終日(3月18日)の直前に訪れたのですが、意外と人気があるらしく、結構混雑していました。

龍吟庵は、大明国師を開山とする塔頭です。その大明国師は、南禅寺の開祖となった人でもあり、ここは国師の住居跡にあたります。そして国師の死後、弟子によって塔頭とされました。

龍吟庵の方丈は室町時代の建築で、軒が深く、また蔀戸を持つなど寝殿造りの面影を残しています。とても端正な姿をしており、国宝に指定されているだけの事はあるのですが、廃仏毀釈のあおりを受け、明治から戦後に至るまで、荒れ放題の状態だった様です。

昭和39年、その荒れ果てた寺の周囲に庭を造ったのが重森三玲氏でした。

Ryouginan0703202

まず、寺の正面にあたる南庭は、白砂と白壁だけという思い切りシンプルな造りになっています。禅の悟りの境地を表しているそうですが、ここまで何も無いと潔いとしか言い様がありませんね。

Ryouginan0703203

西の庭は、この寺の名にちなんで「龍吟庭」と呼ばれ、龍が雲を呼んで昇天する様を描いています。写真の左手にそびえ立つ3個の石が龍の頭、白と黒の砂が雲を、竹垣の模様が雷を表わすとされてまいす。南庭とは打って変わって、とてもダイナミックな庭ですね。

Ryouginan0703205

東の庭は、赤い砂を用いるという珍しい形式を採っています。大明国師が子供だった頃、山中で狼に襲われた時、どこからともなく2頭の犬が現れて国師を守ったという故事にちなんだ庭です。中央右寄りにある細長い石が国師、その前後にある大きな石が2頭の犬、周囲の石が狼を表しているのですね。

これらの庭を得て、龍吟庵は蘇りました。作られた当時は斬新に過ぎると思われた事でしょうけど、今見ると、最初からセットになっていたと思えるほど調和していますね。

ここも東福寺の境内だけあって、楓樹が多く植えられています。紅葉の頃に訪れると、さぞかし見事な景色が広がっている事でしょうね。何時の日か秋に特別公開が行われていたら、是非訪れてみたい場所の一つです。

« 京都・洛東 桜とメジロ ~東福寺塔頭 天得院~ | トップページ | 京都・洛東 東福寺 東司・浴室特別公開 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1953036/52970873

この記事へのトラックバック一覧です: 京都・洛東 東福寺塔頭 龍吟庵:

« 京都・洛東 桜とメジロ ~東福寺塔頭 天得院~ | トップページ | 京都・洛東 東福寺 東司・浴室特別公開 »

ねこづらどき

最近のトラックバック

無料ブログはココログ