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2006年11月25日 (土)

京都・洛東 紅葉事情 ~泉涌寺塔頭善能寺・来迎院~

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泉涌寺の紅葉の見所は、むしろ塔頭寺院の方にあります。泉涌寺の境内から西へ少し下ったところにある善能寺は、広い境内の中に一宇の御堂と小さな稲荷社があるだけで、がらんとした印象を受ける寺です。その西南隅に重森三玲氏作という石庭があり、周囲のもみじが見事に紅葉していました。

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善能寺は、弘仁14年(823年)に弘法大師によって創建されたとされるそうですから、泉涌寺よりもさらに古い由緒を持っている事になります。元は八条油小路の地にあり、天文20年(1551年)に後奈良天皇の綸旨により泉涌寺山内に移されました。

現在ある御堂は、昭和46年に北海道横津岳で遭難した「ばんだい号」の遺族の方が、 すべての航空殉難者の慰霊と事故の絶無を祈願されて、建立寄進されたものだそうです。

御本尊は聖観音菩薩であり、洛陽三十三観音巡礼の第十八番札所とされています。この御本尊には、稲荷大神が翁の姿を借りて彫ったという伝承がある様ですね。境内の稲荷社は、その伝承に基づきここに祀られているということなのでしょうか。写真はその稲荷社の前の紅葉の様子。黄色い葉はカエデですね。こちらは見頃まであと少しといったところでした。

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来迎院は善能寺の北隣にある塔頭で、赤穂浪士縁の寺として知られます。この寺には、大石内蔵助が寄進したという含翠軒という茶室があるのですが、赤穂義士達はこの茶室に茶会と称して集まっては吉良邸討ち入りの打ち合わせをしていたとされています。残念ながら当時のものは既に失われており、現在建っているのは明治になって再建されたものだそうです。

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境内に入って真っ直ぐ行ったところに階段があり、その上にあるのが荒神堂です。この御堂の御本尊である荒神座像を弘法大師がお祀りしたのがこの寺の始まりとされているのですが、本堂はまた別にあるので何だかややこしいですね。

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境内には一面にもみじが植えられており、様々に色付いていました。三脚使用禁止と書かれていた事を見ると、紅葉の名所としてアマチュアカメラマンが数多く集まる場所の様ですね。

善能寺も来迎院も、泉涌寺とは全く違った山あいの寺という風情があります。この季節は紅葉に埋もれていると言っても過言ではなく、泉涌寺に行かれる事があれば、少し道を曲げて立ち寄ってみられる事をお勧めします。

(平成18年11月23日撮影)

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